春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山
はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま
持統天皇
春過ぎて なしこあ
もう春が過ぎて、夏が来たようね。夏になると白い衣服を乾すという天の香具山に白い衣服が干してあるわ。
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山
はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま
持統天皇
春過ぎて なしこあ
もう春が過ぎて、夏が来たようね。夏になると白い衣服を乾すという天の香具山に白い衣服が干してあるわ。
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
あきのたのかりほのいほのとまをあらみ わがころもではつゆにぬれつつ
天智天皇
秋の田んぼのそばにある小屋は、田んぼの番をするために仮に建てられたものだから、苫(屋根の編み目のこと)が荒くて、すきまだらけ。わたしの衣の袖が、夜露にぬれてしまっているよ。
あきのたの かとわつ
苫をあらみ= 苫が荒いので ※~を~み =~が~ので
【ベック式!古文の文法問題が驚くほどできるようになる暗記術】