しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

土の人・風の人・間(あいだ)の人・・・

2009-04-21 12:51:37 | 嫁のつぶやき


昔からその土地に生まれ育った人のことを 「土の人」
そしてその土地に外から移り住んだ人のことを 「風の人」
というのだそうです。


私達がすむ町も、私がここに嫁いできた当時と比べると随分
「風の人」が増えてきたことを実感しています。

退職後にこの地に移り住む方がふえてきているようです。

私がいつも通る道にも、この数年でそんな方達のおうちが次々に何棟も
建ちました。






土の人が長年培ってきた風習や教えを繋いでいきながら
風の人が起こす新しい風を受け入れ
互いが互いを認め合ってうまれるのが

「風土」

なのだそうです。







この町でも数年前から 「土の人」と「風の人」が積極的に交流できる場を
作ろうとしているようです。
(そのようなお知らせを数回見た気がします)















そして この土地に嫁いできた私達のような存在はというと・・・









「土の人」と認められるほど まだ土の人になりきれていなくて

かといって

「風の人」と呼べるほど風の立場で、ものごとが見れなくて






しいていえば・・


「土の人」と「風の人」との間。
「間(あいだ)の人」 なのかな?なんて思います。


「間(あいだ)の人」って また 中途半端な・・(笑)





でもね。
真ん中の人しか感じ取れない 「土のよさ」「風のよさ」
が分かる時があるんです。 これ本当です。

分かるのは、もちろん良さばかりではないこともありますが・・。









間(あいだ)の人が やるべきこと。



難しいことはわかりません。

少子高齢化がどんどん進むこの過疎地をどうにかしようとか
どうした止められるかとか・・そんな大きな事も考えてません。





ただね。


私達は、海と山に囲まれた自然いっぱいのこの地での生活を
自分自身が思いっきり楽しんでみる。
いいとこわるいとこもひっくるめて、楽しんでみる。


そのことが「間(あいだ)の人」のやるべき事かなぁなんて思ってます。












「間(あいだ)の人」。



この中途半端な位置。
でも結構 この位置が実は自分も好きだったりします











西井建築工務店ホームページ
コメント (6)
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