ないちょの雑記帳

日々心に浮かぶこと、世の中のことをそこはかとなく書き綴ってます

終戦記念日に思う。

2005-08-15 | その他
日本の戦争についての世論調査結果が発表になった。

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<世論調査>「間違った戦争」43% 「やむなし」29% 

 戦後60年の終戦記念日を前に、毎日新聞は13、14の両日、戦争の評価などについて全国世論調査(電話)を実施した。日本が米国や中国などと戦った戦争を「間違った戦争だった」と答えた人は43%で、「やむを得ない戦争だった」の29%より多かった。「分からない」という回答も26%あり、日本人の戦争の評価は必ずしも定まっていなかった。戦争責任に関する戦後の議論については「不十分だった」との回答が75%に上り、「十分だった」の14%を大きく上回った。
 「間違った戦争」との回答は男性44%、女性43%でほぼ差がなかった。年代別では、20代と70代以上が3割台で、ほかの年代に比べてやや低い傾向がみられた。
 これに対し、「やむを得ない戦争」という回答は男性36%、女性24%と差があった。戦争を体験した70代以上では、「やむを得ない」(45%)が「間違った戦争」(37%)を上回り、60代でも「やむを得ない」が36%と全世代平均に比べて高かった。20、30代では「分からない」の比率が34、33%とやや高かった。
 支持政党別では、自民党支持層で「やむを得ない」(44%)が「間違った戦争」(31%)より多かった。しかし、自民党支持層以外では「間違った戦争」との認識が、民主51%、公明69%、共産79%、社民81%といずれも高率だった。
 戦争責任に関する議論が十分だったかどうかでは、男女とも「不十分」との回答が7割を超えたが、年代別では20代と70代以上で6割台だった。自民党支持層でも「不十分」は68%を占めた。「十分」と答えた人の49%は「やむを得ない戦争だった」と答えた。
 また、近い将来に日本が外国と戦争する可能性があると思うかとの設問では、「ないと思う」が73%と高率だったものの、「あると思う」も22%あった。特に20代では「あると思う」が34%を占め、年代別で唯一3割を超えた。戦後日本の出発点が戦争との決別だったにもかかわらず、2割以上が戦争の可能性を認識していることは、60年間の変化であるようだ。【中田卓二】

(毎日新聞) - 8月15日2時30分更新
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先の戦争を「間違った戦争」との設問に対し、43%が「間違った戦争」
だと解答している。それに対し、29%は「やむを得ない戦争」だったと
回答した。
ここで「間違った戦争」とは侵略戦争のことで、「やむを得ない戦争」
とは自衛戦争のことらしい。(世代間の差、浮き彫りに 戦争の風化が進む

先の大戦を考える上で重要なことは、「間違った戦争」、「やむを得な
い戦争」と単純化し、その中に含まれるさまざまな要因を無視しない
ことである。

例えば先の戦争を「間違った戦争」と考える場合、当時の日本がおか
れた状況において戦端を開かずに済む選択肢は存在したのか、その
選択肢を選択しえたのかどうかを絶対に検討しなければならない。

そして、「間違い」となんだったのか一つ一つ具体的に検討しなけれ
ばならない。

単純に「戦争をした」から、日本が何もかも悪いとする考え方では、
歴史から何も学ぶものはないであろう。


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