備忘録

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『エリザベート』城田@トート

2015-08-16 03:00:31 | 国内ミュージカル
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主にトート、ルキーニ、ゾフィレポ。


”我ら生絶えしものども”
今回、裁判官から注目。言われて聞けば、確かに管生氏。
初見ではアンサンブルの誰かな、かと思ったけど。
まさか、声だけ出演があるとは、思わなんだ。

”狂言廻し”なルキーニ登場。
こう、典型的なルキーニの
イメージ通りで、基本にのっとった忠実な役作り。

閣下、天から降臨。
大変に気だるい、寝起きな閣下。
呼ばれるまで寝ていたのか、と。

そのまま、『エリザベート』を連呼する閣下とルキーニ。
閣下は高音からくるものでなく、地声のようにシャウト。
それに対し、ルキーニもシャウト、尾上氏もシャウトするのか。


”愛と死の輪舞曲”
閣下とシシィの初対面は、
マリオネット使いのトートと
人形と化したシシィというイメージ。
これが、二幕冒頭の”私が踊る時”
の人形振り付けとは異なる。


”皇帝の義務”
ゾフィの圧倒的な貫禄。
ただ、階段から降りるときに、
突っかかったような。脇に手をつく。
階段、気をつけて~、と。


”計画どおり”
赤いコート着るのは、山崎氏(モーツァルト役者的に)
だけかと思ったら、尾上氏も着用。
ただ、胡散臭いルキーニ。

お見合いシーンで、
下手の夫婦をイジるルキーニ。
(実は夫婦でなく、お見合いの様子を
聞き耳を立てていたグリュンネらしい)
こういう、センターで姉妹の再会してるなか、
普通に脇でおもしろいことをするルキーニ。

下手からフランツ登場。
でも、『やぁ!』って大変に爽やか路線。

前回、持っているリボンを
『全て、パーだわ』で、モノスゴい勢いで
ぶっ飛ばしていたが、今回は普通なヘレネ。


”不幸の始まり”
閣下、客席から登場し、
前列を通りながら、熱唱。
ただ、客席前をかなり通るのが大変そう。
それほど、身軽には動けない。
(背がデカいので)


”結婚の失敗”
低音でせめてくるゾフィ。
(作った声、低音でなく地声)
歌よりは、雰囲気というか演技。
マックスも歌よりは演技派なので、
このデュエットがなんかコミカル。

そんな二人の間に、一人の男登場。
良く観たらルキーニだった。
こういう処では、埋没するルキーニ。

なお、チラシで観る尾上ルキーニが、
前マックス役者に似ていたが、
実際に動いている分はそれほど。
ただ、この衣装の時は、ちょっと
前マックス役者に似ている。


”最後のダンス”
階段上から登場。
相変わらず、操り人形だが、
少女というよりは、小動物系を扱いそうな雰囲気。


”闇が広がる”
閣下のソロver。
無くなった娘を盾にして、
シシィに近づこうとする感。

このシーンで、歌よりも演技を重視するとは。


”エーヤン、エリザベート”
自分のマントを使い
(マントでエルマー達を隠す)
チームハンガリーを助ける閣下。
こういう処では、高身長が役に立つ。

カフェ。
客としては、登場する閣下。
ただし、閣下一人、外人。
他が日本人だけに、ここはドコの国?


”ミルク”
ミルク運びが馴染む配達人・ルキーニ。
そして、今回はルドルフのバイトも捕捉。
結構、後ろのほうで、帽子を深く被って、
顔が見えないようにしている。


”私だけに(Re)”
絶対に愛してはいない、閣下の『愛してる』


”キッチュ”
帽子を取って、くるりんぱ、は歌ってる最中に。
こういう観客を巻き込む系の歌が一番、ハマる。
客いじりが上手い、というか、客を手玉にとる感。

”私が踊るとき”
ムチを振るトートだが、
その動作以上に、大げさに流れるSE。

ここにきて、やっと、シシィを人扱い。
人として認識する閣下。


”ママ、何処なの”
なんか、閣下の子ルドへの視線が。
『子ルド、逃げて~』とつい、言いたくなる一曲。


”魂の自由”
特にシシイを気にしないルキーニの演技プラン。
それ以上に、精神病院の患者を注視。


”皇后の勝利~マダムヴォルフのコレクション”
ここのゾフィの台詞
『美しい女ならいくらでもいるわ(台詞あいまい)』
で、一瞬、台詞が飛んだような。

結構、コレクションに併せて、
小芝居を入れこんでくるルキーニ。


”マラディ”
ドクター登場。大変に年寄り声。
なので、音楽がかかると、来るぞ来るぞ感。
とりあえず、壁ドンは身長さが有って、初めて成立。


”パパみたいに(Re)”
改めて、マックスパートが確認出来る一曲。
やはり、シシィのマイクが小さいと思う。


”闇が広がる”
これまた、身長さが如実にでる一曲。
閣下、身長、たかっ、と。
翻弄されるがままのルドルフ。


”夜のボート”
ここのフランツが大変にお爺ちゃん感。
前回はここがそこまで、
おじいちゃんでは無かったのに。


”悪夢”
大変にマエストロのフリが様になるのは、
多分、『オモコー』有明先生の影響。

ルキーニがルキーニとして、登場。
舞台に出たところから、ルキーニ。
こう、一番、演技に力をいれている感。

”愛のテーマ”
最後までこの身長さが、
重要と気づかされる一曲。


城田@トート
ともかく、動作が面白い。
する行動する行動、全てがコミカル。
ただ、それを文章化する技術がないため、
こういうトートレポに、なってしまった。

要は、
『言葉では表現できない面白さ美しさ』

前回のトートでは、自分スキーなトートで、
シシィなど眼中にないナルシストな面があったが、
今回、3年を経過して、やっと
シシィという存在を認識したトートに。


剣@ゾフィ
ともかく、貫禄。
地声を聞くと、結構、高めな声なので、
声を作って、ああいう歌い方になっているらしい。


尾上@ルキーニ
大変にルキーニ。
ドコを切ってもルキーニ。
こう、万民の持つルキーニの
イメージ像、そのままを演じる。

なので、多少、歌が弱くとも、
時折、アンサンブルに紛れても、
ま、ルキーニだから良いか、と。

奇抜さはないけど、更に、濃い演技
(それがあってるかどうかは別)になりそう。

なお、他キャスの
蘭乃@シシィ、田代@フランツ、古川@ルドルフ
は、色々な意味で安定。



と言うわけで、プリンシパルは、
シシィとフランツとルドルフを除いてコンプリート。

ま、トートとルキーニだけは両方みたい
と思っていたので、結果、オーライ。
その組み合わせだと、
前半で観たのが音源を残したい組み合わせ、
後半で観たのが映像を残したい組み合わせ。

なので、本当は今回の方がレポが長くなるハズなのだが、
観ている分には面白いけど、文字で表現するのが難しいことに。

それだけ、このトートとルキーニが、
枠にハマらないというか、書きようがないということか。
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