備忘録

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『1789』加藤@ロナン

2016-04-11 01:53:18 | 国内ミュージカル
アラスジはヅカ版感想のコチラ

違うのは、オープニングのロナンの
攻略シーンがなく、いきなり、一年前。

印刷屋の親方がいなかったり、
曲によっては、歌い手が変わったり。



加藤@ロナン
ともかく、デカいので埋もれない。
歌声も(とりあえず)埋もれない。
ただ、これは声を覚えたからか?

そして、安定の”流れ者”感。


夢咲@オランプ
高音が弱いかな、と
思うけど、地声の低音は安定。

そして、娘役発声からの脱却。
(『サンセット大通り』比)

この衣装が似合い、女中としての抑えた存在感。
マリーアントワネットよりも目立たない重要性。


古川@ロベスピエール
このメンツだと、
あの甘い声でも歌枠。

ルドルフではダンス要員なイメージだったが、
今回は、ダンスよりも、あの声が際だって目立つ。

そして、ダンスのキレの良さと、
フランス人と言われて不自然でないビジュアル。


上原@ダントン
アンサンブル内において、
ダントツの声の良さ。その目立つ声。

その分、群舞での若干のヅレは致し方なし。

渡辺@デムーラン
一幕では、高音担当なのだが、
ビミョウに高音が出ないし、ハズす。

しかし、台詞の説得力が高く、また、
二幕になると、地声に近い、低いパートが馴染む。


ソニン@ソレーヌ
オランプとアントワネットを差し置いて、
これでもかっと、ソロを歌い上げる。
カットされるかと思ったけど残った。
ファン的にオイシいのだろうけれど、
ちょっとソロは飽きてくる。

アイドル時代は歌番組でしか知らず、
ミュージカルにも進出して、
結構、経つが生で観るのは初めて。

この作品、高音がある曲だと不利なのだが、
ソレーヌの曲は、それが少なく、
地声で歌い上げるので、迫力。

また、オケでなく、
カラオケに慣れている強み。


吉野@アルトワ
この貴族内における嫌味キャラの確率。

その抜群の存在感なのに、
二幕の曲は、ヅカ版同様、コチラが担当。
ちょっと、イっちゃってる感が弱い。

更に、一幕のカジノソングと同じメロディも歌う。


坂元@ラマール
基本はコメディ要因。
そして、狂言廻しで歌う。

安定の歌声、聞き取りやすい歌詞と、
意外にも狂言廻しが似合う。

小池演出は初かと思ったら、
『オーシャンズ』に出てたか。


広瀬@フェルゼン
アントワネットの相手役なため、意外と歌が多い。
そして、ソロ部分をソツなくこなし、
デュエット部分もアントワネットに合わせる器用さ。


岡@ペイロール
演出や役設定のため、
というのは分かっているが、
大変に消化不良な歌い方。

役として、歌い上げる役でないし、
最初のソロの不安定な旋律、
一幕ソロの説明のような歌、
二幕ソロも、そこまでは歌い上げない。

それゆえ、カテコの時の、
ソロパートのワンフレーズが、
これでもかってくらい歌い上げるので、
ここにきて、本領発揮。


凰稀@アントワネット
女優デビューで、これか。
基本、裏声で歌うため、
一曲目の高音の不安定さがスゴい。
でも、地声での中低音域は、
男役と同じキーなのか、安定。

で、歌はさておき、
この時代のマリーアントワネットを
演じるという意味では、嵌まり役。
なんだろう、役柄が合うのか?


立川@ネッケル
かなりの老けメイク。
歌はなく、台詞パートの安定感。

でも、専科からではなく、
普通に男性が演じる方が、
こう、宰相感は有る。


増澤@ルイ
ミュージカルだけど、
国王に歌が無い故に、配役?

アントワネットの相手役として、
ここにミュージカル枠を充てると、
ソロが必要になるので、ストプレ枠か。


則松@リュシル
デムーランの相手役。

にしては、ソロパートが少なかった。
デムーランとのデュエットが合っても、
問題なさそうな歌唱力だと思うのだが。
(デムーランに新曲があったので)

ま、色々ある方なので。


飯野@ボリニャック夫人
歌が無かったような。
まさかの、台詞パート要因とは。
勿体ない。


松澤@ピュジェ、ミラボー
ピュジェ枠がここにくるのか。
もう少し、ベテラン枠が来るかと思ったら。

そして、ポイントはミラボー。
激しいダンスシーンでは、脇で観てるのに、
最後に混じるという、無謀な事をする。


地面が吊り上がって、
壁になるという大がかりなセット。
斜めの時には、役者が傾斜を登ったり。
滑り止めが仕込まれているのか、
地上に降りた時には、
結構、キュッキュッと音がする。


主役はロナンなのは、
ヅカ版と変わらないが、
普通に恋人や同士に影響されながら、
成長していくというベタな展開。

アントワネットは、その恋人の上司程度で、
そこまでストーリーに絡まないのが、東宝版の特徴か。
一応、登場させたので、フェルゼンとの件も追加感。

それでいて、ロナンと同じように、
観客も時代背景を学んでいくという親切さ。

そして、突然、挿入される、
”バスティーユの恋人”達。


帝劇でテープ公演は初体験。
台詞になると音楽が小さくなる感覚は、
新感線を観ているような感覚に。

また、そのカラオケに慣れているか、
オケに慣れているかで、
テンポに合わせられるかが決まる。

そして、上原氏と坂元氏の
テープでも関係ない、通る歌声はスゴい。

むしろ、普通なら、ここに岡氏の
名前も入るのだけれど、
テープに合わせるのに、慣れてないのか?


男女混合の東宝版。
たとえ、人数が少なくとも、
男女で歌った方が迫力は増す。

それに加えて、地味にアクロバットがスゴい。
今回、歌要員、台詞要員、ダンス要員と棲み分け。
ただ、歌要員と台詞要員で逆にした方が…
という配役もチラホラ。

そこは大人の事情か。
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