
阿賀野川右岸を見ている。海岸沿いに広い砂浜。そして、やや内まったところには海岸線に平行する堤防状の微高地が幾筋かある。これは砂丘列である。図中の加治川(がじかわ)北部を見ていただくと顕著。砂丘と砂丘の間にある低地に細長い水田が確認できる。
この辺はずいぶん変わってしまったが、今でもこの頃の名残は充分残っている。これまた、ウォッ地図でご確認。楽しんでいただければ幸いである。
ついでながら、砂丘というと鳥取砂丘と来るのが定番であるが、新潟のそれも負けてはいないと思う(地元びいき?)。おしむらくは、砂防林と市街地の拡大によって隠されてているのだ。
地形の保存という意味では少々残念であるが、生活のことを考えると痛し痒しである。贅沢は言えぬが残しておいて欲しい地形。趣味人としてはこれが精一杯か。
地図にはこうあった。
明治44年測図昭和6年修正測図同28年応急修正
昭和33年1月25日印刷同1月30日発行 著作権所有印刷兼発行者 国土地理院
旧版地形図の修正リスト
http://www.gsi.go.jp/cgi-bin/zureki/5man.cgi?73-13
国土地理院・うぉっ地図(注:こちらは縮尺が違う)
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?id=56397100&slidex=0&slidey=1600
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geographical figure graph list 018
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地理の部屋と佐渡島 2006.4.12(データ作成)
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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地図いくらながめていても飽きませんねぇ。
ところで加治川が「派川加治川」になっていますが「派川」どういう意味なのでしょうか?派生した川?
また新発田川は「新新発田川」になっていまうね。最初「しんはつでんがわ」?と思っていましたが「しばたがわ」でいいのでしょうか?
地名も興味をそそられますね。
「芋黒(いもぐろ?)」「石動(いするぎ)」「名目所(なめどころ?)」「太夫浜(たゆうはま)?」等など。
古い地名は飽きません。神谷内、名目所、おもしろいですね・・・読み方が。
今でも生きている地名でしょうが、それぞれに由来があるはずですね。考え出すときりがなくなります・・・(笑い)。
さて、加治川についてですが、
同川は、現在は分水が本流のよ
うになっていて、流路の直線化
がなされています。派川とつい
たのはそのせいと推察します。
新新発田川。詳細は不明ですが、
河口付近は新発田放水路と称さ
れています。新発田は”しばた”
と読みますね。
ですが、地元の人の発音ですと、
「スンバッタ」と聞こえます。
新潟は南北に長いですので、言
葉が県内各地でずいぶん違いま
す。阿賀野川北はどちらかとい
うと東北系です。越後全体から
見ますと、最も違いのあるのが
佐渡です。佐渡のみ関西系イン
トネーションですから..。
したがって、当方と、男道記さ
んや裕さんあたりは違和感なく
話せますよ..(笑)。
なお、芋黒は委細わからずです。
名目所は「なめところ」です。
他はそのとおりの読みです。
さて、芋黒だけが気がかり..。
>..生きている地名..
地名を生かすも無くすも人次第。
当方はそれがまた気になってい
ます。
平成の大合併。本当に良かった
のかなぁ..?合理性とか、改
革とかと言う言葉に踊らされて
いた様な気もいたします。
地形も地図から次第に消えるこ
とがありますが、地名の消える
ことの早いこと早いこと..。
きちんと見張っていないとなん
です。