素浜海岸を背にして、小木半島先端方向へと進む。最初の集落は井坪。順番は前後するが、その次が木流(こながせ)である。先に紹介したタバコ畑からは随分距離があるが、この集落で一軒のタバコ農家の話が聞けた。
photo-1
木流。こながせと読むのである。管理人は最初きりゅうと読んでしまっていた。
photo-2
取材した農家の前で木流集落をのぞむ。
取材は収穫後の作業風景を撮影させてくれと頼んだことから始まった。おもむろに写真を撮らせてもらいつつ、話は付近のタバコ生産について及んだ。
写真は摘み取った葉一枚一枚を乾燥させるため、特性の容器に収めているところである。途中しきりの網が入る。こうしないと葉がくっついて後の処理が困るのだそうだ。すでに容器に収められて乾燥機の中に入っているものもある。
photo-3
処理の済んだものから網の容器に入れられ乾燥機へ。
photo-4
お父さんは黙々と作業を続けていたが、やがて会話が..。
作業は老夫婦が二人でしていた。ここいらには十六軒のタバコ農家があった。今では五軒やめたとのこと。背景には昨今のタバコ需要の減少があるとのこと。つまり消費量の減少が、作っても買いたたかれる状況を招いているからだという。
夫婦はタバコは嫌いだと言うが、生産をしている。ところで、これは何と言うタバコになるのかと聞いたが、特に何のと言うことはなさそうである。ただ、生産物には等級が付けられるから、収穫から乾燥・出荷まで気を遣わねばならないとのこと。
photo-5
まだまだ作業は続く。
photo-6
木流を後にしたが、段丘上から振り返ってみると..。
愛煙家としてはしばらく話を聞いてみたいものであるが、時折手元が会話のために止まってしまっている。これでは迷惑と思い、取材もほどほどにして丁重にご挨拶。現場を後にした。集落の雰囲気からは小さな半農半漁の村の、のどかな風情を感じた。いつも気になっていた木流であるが、こんな所で世の昨今を語ろうとは..。会話も弾む良い出会いも得て、気持ちよく木流を後にした。
佐渡は観光地だけが面白いのではない。こんな集落をぶらり歩くのも良い、とっつきにくそうな田舎の人も、会話が進むと結構な愛想ぶりである。また行こう。そんな気にさせてくれた木流であった。
附記:管理人より
時系列的案内で進めようと思っていたが、タバコ畑への反響に気をよくしてついつい紹介順を変えてしまった。タバコの花がきれいであるとのコメントも頂いている。後にその花を紹介しようと思う。
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写真撮影:2006:08.14 佐渡市木流
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2006年 地理の部屋と佐渡島 sadotiri
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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5年前ですか..。
よくぞであります。
良かったですねぇ~。
さすがに無理な禁煙をする
ことはありませんが、そろ
そろかなぁとも..(困)。
新潟でもタバコが作られていること、初めて知りました。
昔、徳島にいたことがあります。ある農家を訪ねたとき、ビニールハウスに中には取り入れたタバコの葉が吊るされて乾燥されているところでした。
何の気無しにそのハウスに入ったところ、強烈なタバコの匂い。頭がクラクラしてぶっ倒れそうになり、あわてて外に出たことを思い出しました。
ちなみに私はタバコは吸いません。
新潟県でも結構作っていますよ..。
ですが現実は厳しいぃ..。
タバコは好まないようですが、
その方が..(苦笑い)
私が子供の頃の様子とは随分違いますね。
>ただ、生産物には等級が付けられるから、収穫から乾燥・出荷まで気を遣わねばならないとのこと。
二十軒弱の集落でしたが、毎年その集落で等級で何位に入るかが注目の的でした、
当然等級が高いほうが収入も高いわけです。
一年に一回冬のはじめ頃に出荷していましたが、その日を「しゅうのう」(収納?)と読んでいました。
学校から帰って「今年は何位だった」とよく聞いた記憶があります。その日の親の顔色を見て、今年は良かったのか、悪かったのか判断していました。
「収納」の日は、お土産として年一回子供たちの欲しい物が買ってもらえる日でもあり、その日の夕食はこれまた年一回と言っていい、牛肉のすき焼きのでしたから。
飽食の現代には考えられない、昔の話になってしまいました。
たった今長男と半蔵金へ行って帰ってきたところです。
さて、しゅうのうの日ですか。
昔ならではの話もありました。
今ではすっかり..ですが、
今の子どもたちの日常を考え
ますと、昔の方が良い時代だっ
たのかも知れません。
けっして経済的・物質的に豊
かではありませんでしたが..。
子供心にものすごくうまそうなものに見え、吸うチャンスをうかがっていた。(子供は吸ってはいけないということは既に認識していた)
家に誰もいなくなった時、吸ってみた。期待と犯罪意識にドキドキであった。
一息吸ったら咳き込み大変な思いをした。どんなにうまいものかと期待して吸ってみたら、とんでもなく不味く、大変苦しいものであった。その時「こんなもの二度と吸うものか」と強く思った。
以後、全く吸っていない。十代後半、色気づくころ、友人たちはずいぶん吸うようになった。でも私は吸うことはなかった。
スキヤキ
子供のころ食べた記憶がない。
>どんなにうまいものかと期待して吸ってみたら、
とんでもなく不味く、大変苦しいものであった。
私も同じ経験をしています。
ただ、高校卒業後、つまり10代後半に吸い始め
ました..(笑)。
このご時世、安く買える所がないか調べまくりました(駄目元で)。しかし!!!!
見つけてしまいました!!!!。
1カートン2400円程度で購入が可能な所が!!!。
ちゃんと正規に購入できました。おこずかい(少ないので)にちょっとは余裕が出来ました^^。
>1カートン2400円程度で購入が可能な所が!!!。
むむっ! それはうらやましい。
本当でしょうか?
購入はネットにてですか..?