地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

10.23新潟県中越地震102「阪神淡路大震災10周年に思う」

2005年01月17日 19時20分52秒 | 新潟県中越地震
2005年1月17日を迎えた。阪神淡路大震災発生から今日でちょうど10年。

 今日、仕事からの帰り道。車中でならしていたNHKラジオ、東大阪市在住のカメラマンの方がゲストであった。アナウンサーの方と震災時のことやら、本日のことについて語っている。

 カメラマンの方は、震災発生時、いてもたってもいられず神戸の町へ原付バイクで走ったという。大震災に遭遇した神戸の町の記録を残すためでったという。発生直後から活動が始まったわけだが、発生直後はなかなか困難があったらしい。やはり未曾有の大震災。精一杯の状態の中で復興に取り組む神戸市民を目の前にして、写真を撮り歩くわけであるから、なかなか気軽に撮影してまわれるものではない。各地で、そんな暇があったら何か手伝えといわれたそうである。

 私も震災発生後から写真を撮り歩いた。極力目立たぬよう、被災者の皆さんの気をさかなでることのないように心がけた。あちこち目にする悲惨な光景は、撮影してまわるだけの者にも突き刺さってくるものがある。ただ、写真だけ撮っていればよいのかという自問もある。氏はそんな中、活動を続けられ、今日で10年。今では、被災現場の定点観測的撮影活動をしているそうである。最初は受け入れてもらえなかった方々にも、うち解けあうための努力の末、しだいに受け入れてもらえるようになったという。頭の下がる思いである。

 私は、写真撮影を趣味としているわけではないが、同様の思いを持つ人が色々な視点で記録写真を残すことも大切と思う。10年たった今、神戸の町は復興を果たした部分とまださら地のままの所と、光と影を見る思いだという。氏の撮影活動はまだまだ続くのであろうが、震災の爪痕が無くなる時が撮影活動の終わりの時か..。

 新潟県中越地方は、震災発生からまだ3ヶ月に至っていない。光の見える部分もあるが、影の部分がまだ多い。市内には雪の季節を迎えて更地になった宅地があちこちで見られる。定点観測というわけではないが、じっくりと復興を見守りたいものだ。

2005.1.18追加:NHKラジオにゲストとして出演(?)された東大阪の方はクマガイタケシさん(?)。

最新の画像もっと見る