小千谷は信濃川が平野部へと出でる谷の町。丘陵に囲まれた町は主に流域の河岸段丘上にある。小河川本流信濃川に合流する際、中小の谷を刻み、小さな千の谷と名付けられた地名がその姿そのままの地名であると納得する。
小千谷は錦鯉や良質の魚沼コシヒカリの産地と言えるが、一方、伝統的物産として小千谷縮もまた知られるところである。下記は、縮専門店のHPにあった説明書きの抜粋である。
【小千谷縮の歴史】
小千谷縮の歴史は古く、江戸時代初期にはじまって以来千数百年の伝統があります。寛文年間(1661~1673)、明石の浪人であった堀次郎将俊が小千谷に来往し、それまでの越後麻布の織法に改良を加えて完成したのが小千谷縮です。
小千谷縮で作られた衣料は、湿度の高い日本の夏でもさらりとした肌触りと清涼感で、江戸時代では武家や公家、富裕者などの上流階級に重用されていました。以降省略。資料:小千谷縮専門店「さらり」
さて、今回紹介の地図はとても古い地図であった。その為、廃線となった国鉄の魚沼線すら未だ見られない。この路線は現在無いのだが、市内平沢町でその名残を見ることができる。目印としては県立小千谷西高校が良い。同校のグランド脇に細長い公園状の道があり、かつてのホームと線路の一部が残されている。新旧の地形図を比較してみると、周囲はすっかり様変わりしている。
小千谷。かれこれ十五年ほど前まで勤務していた町。この町の魅力は多々あるが、二年前の震災では街中から郊外まで大変な被害を被ったのである。
小千谷市/観光・物産
http://www.city.ojiya.niigata.jp/kanko/kanindex.html
国鉄魚沼線(廃線)の画像(趣味は鉄道HPより)
http://www.page.sannet.ne.jp/ka8873/Uonuma/index6.html
国土地理院・うぉっ地図より一部抜粋
地図データ1:明治四十四年測図昭和六年修正測図同二十五年資料修正(行政区画・鉄道)
地図データ2:昭和二十五年三月二十五日印刷同三月三十日発行
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geographical figure graph list 025
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地理の部屋と佐渡島 2006.8.10(データ作成)
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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「小千谷」の由来はそうでしたか!
「おじや」語感からして変わった地名だなと思っていました。
いやいや、私の解釈ですから..。
ですが、あたらずも遠からず。
でしょう..。
ちなみに「おぢや」で「小千谷」
と変換されます。
また、付近の地名を考えますと、
谷地名だけでなく、沢地名も多い
んです。
山地にはさまれた地形でも、谷と
なる所と、沢となる所には分布の
地域性があるように聞いています。