安曇野の遊び人の日記

安曇野在住の遊び人の日記です。

2013.11.23-24 立山6

2013-12-21 22:24:15 | テレマーク

夜テントの中でこの日起きたことを振り返りながら、あらためて今まで事故にあわなかったことが
たまたまなんだということを感じました。
朝起きると怪しげな空。

予報ではガスのち晴れ。周りの人たちはどんどん出発していきます。

雄山を見上げるとまだよく見えています。これだと多少は視界はあるのかなと思い
浄土方面に出発。

雪崩事故のあった真砂沢付近。今までなにげに見ていた景色で、これまでデブリは見たことは
ありましたが、実際に雪崩れたのを見たのは初めてなので、この景色を今一度目に焼き付け
雪山ではどのように行動するべきなのかを改めて考えることにしました。

弱層テストなどはその斜面近辺の状況でしかないので、それまでの天候と
地形から、危険個所を想定して行動するということがやはり重要なんだと感じました。
これまでも地形から想定される危険に関して注意はしていましたが、認識が
甘かったなあと再認識。

何もなければ、、、いい斜面なんですが、、、。




2013.11.23-24 立山5

2013-12-07 22:03:47 | テレマーク

時間がたって当時のことを思い出してみると、確かに不安定な層がある部分を直接感じ取る
こともありましたが、地形や日照の問題でここは問題なさそうと思える場所は、やはり
雪が安定していたというのも事実だと考えています。

この日までの天気をわかっていたおそらくは富山あたりの人たちは、多くは危険ととらえ
山に入らず、それはそれで正解なのだと思います。
ただ、だからといって、このシーズンのよい場所での雪質、晴れ渡った天気のコンディションを
みすみす見逃すというのも、スキーヤーの信条としてはどうなのかと考えます。
もちろん、今回自分の直近で雪崩が起きなかったのはたまたまですが、
雪崩を読むのは難しいのだからこそ、こういうコンディションでも山に入り
危険を察知できる経験をつまないと、いつまでたっても、もしもを避けるものが
身につかないのではと自分は考えています。

雪山は寒くて危険で厳しい、、、けれどこんな景色を何度も見てしまうと

登らないわけにはいかないでしょう。

写真では絶対に伝わらない景色がそこにあり

それが見たいので、重い荷物背負って毎年ここにきています。

今回はいろんなことを考えさせられるツアーでした。

今シーズン事故にあわぬようあわさぬよう気を引き締めたいと思います。




2013.11.23-24 立山4

2013-12-03 23:14:50 | テレマーク

不安定だった雪の状態も山崎カールの下に近づくにつれ安定するようになってきました。
風の通り道により、下がつるつるになった上に積もった場所と、吹き溜まりの箇所とが
混ざっていた感じです。

クライマーズライト側の上部の雪庇の崩れ、および上部からの滑走による雪崩に警戒しつつ、
クライマーズレフト側から中間分で巻くように登ると、雪質は思っていた以上に安定している
感じでした。
ただ、この上の上部で滑走による小さな雪崩箇所が存在し、クライマーズレフト側は日照りが強く
このままながいすると危ないと感じる雰囲気にはありました。

このころからヘリの音が聞こえ、県警のヘリが真砂の方面に飛んでいったので、要救助者が
出てしまったかと思いました。この時点では、情報が得られませんでした。(タブレット等からえれる情報では
雪崩があったとの情報のみ)

上部からな何人かが滑ってきましたが、大きく崩れる雰囲気もなく、滑走者の感想を聞いた限りでは
まだ、安定している感じはあるとのことでした。自分はここで、クライマーズレフト側の斜面と上部を
気にしつつ、靴擦れがひどかったのでこれ以上登らず待機しました。

感じれる範囲の雪の感触はとてもよく、トラバース時に感じていた、雪の不安定さはここには
ありませんでしたが、過去にここで雪崩の事故があったのも事実なので、びくびくびく。
Kさんたちは雪の状態を確認しながら中間部あたりまで登りました。

青空、雪の白さ景色は抜群にいい。ただ、やはり左側はよほどのことがなければここに滑り込む
人がいないので雪崩を起こされることはないのですが、時間も時間で、温度も最初についたころよりは
あがってきたので、、、。

とにかく、Kさんたち早く滑ってこないかなあなんて思っていました。
右側および右上の雪庇ができる部分から雪崩れた場合は、雪崩の想定される走路からは外れていると思われる場所でしたが
左上や左側が崩れたら、まず間違いなく飲み込まれる場所ではあったのは確かです。