安曇野の遊び人の日記

安曇野在住の遊び人の日記です。

2017-3-24 まいどまいどの小遠見ショートツアー

2017-03-26 20:35:54 | テレマーク

春も近づいてきたので、ぼちぼちザラメが楽しめるかなと思って白馬に向かったら、雪、、、

八方の無名・ガラガラ辺りを考えていたけれど、強風で上部リフトが運転しておらず、
こんな場合、八方はゴンドラの片道券など販売しない方針となっており(今年からの模様)、
しょうがないので、いつもの五竜 小遠見に転戦しました。

五竜のゴンドラは八方に比べると風の影響を受けにくく、問題なく運行しており、すぐに上部に到着。
この時点でかなり時間をロスしてしまっていたので、さっさと登り始めましたが

この時期にしては、予想外のパウダー!
30cm以上は積もっていました。
ただそれはスキーの場合話で、ツボ足だと腰ぐらいまで埋まるくらいの深さがありました。
これは、30cmほど下に弱層が存在し、スキーだとここまで沈みますが、
さらにその下にもう一層10-20cm程度の柔らかい雪の層と弱層の二重構造で、
ツボ足だと一枚目の弱層を突き破りそこまで到達するためでした。
こんな状況なので、先行でスノーシューで入っていた人は、かなり苦しんでいたようで
ほとんど登れていませんでしたが、自分はスキーだったので、そこまであっさり到達。
そこから先はノートラックの斜面をひたすらスキーでラッセルとなりました。
この時期にこんなパウダー斜面をラッセルするとは思いもよりませんでした。

そんな状況だったもので、稜線に到達するまでに、疲れ果ててしまい、
ここで後から来た3人組にあっさり抜かれてしまいました。
できればノートラックの斜面を上がりたかったのですが、
日頃から鍛えてないのでしょうがないですね。

あとは彼らのトラックをありがたく使わせていただき、一ノ背髪へ。

さすがにこのあたりまで来ると風雪が強く、真冬並みの寒さでまいりましたが

なんとか小遠見山頂に到着。先行した3人組は、小遠見と天狗の間から滑るようで、
何箇所か斜面を偵察しており、できれば彼らの滑りを見たかったのですが、
あんまりにも寒くて早々に下山を開始しました。

下りはそれなりに遊べるかなと思っていましたが、いきなりパックされた雪のゾーンに
ひっかかかり連続で転倒、、、

一ノ背髪あたりまで降りてくるまでそんな状況だったもので、ほとんど戦意喪失、、、

多少は楽しめましたが、パックされた激重パウダーで、スキー場に着くまでに太ももが
パンパンになってしまいました。

スキー場に着いてからも、ひっかかりやすい雪で怪我しそうだったので
慎重にゆっくりおりました。
鍋倉でいい思いをしすぎたようです。
次回のツアーではいいザラメに巡りあえますように!

2017.3.11 鍋倉山バックカントリーツアー

2017-03-15 23:05:47 | テレマーク

かなり久々なんですが、鍋倉山に行ってきました。

近年駐車の問題があるので、早めに到着して7時頃には登りましめました。

まだ数人しか入っていなかったせいもあって、静かな平原を景色を堪能しながらゆっくり上がりました。

途中いい斜面にさしかかった時に青空が見えたので、思わずダイブ!

早い時間だったこともあり、この時期にしては極上のパウダーをいただけました。

いやーこんなパウダーそうそういただけるもんではないです。思わず何度もヒャッホーって叫んでいました。

でもこの日は、これを最後に青空がたまにしか見えなくなってしまいました。

ガスったり、雪が降ったり、かと思えばたまに青空が出たり、、、

まあ、こんな移り変わりの激しい天気も変化があっていいものでした。

山頂付近では樹氷も見ることができました。

鍋倉は、ルートによっては尾根に出るまで急斜面の登りがありますが、

尾根に出てしまえばそこからは良い景色の連続

このブナ林はやはりよいですねえ。

上部は風の影響を受けたためか、ちょっと重めの雪になっていました。
それでもとても滑りやすくて、気持ちよーく下ってくることができました。

おりてきてからの平原からの眺めもなかなか良いですよね。
さて次回はいつ行こうかな。

今回のルート概要

2017.3.4 八方トライアングル

2017-03-05 22:48:32 | テレマーク

がりがりは承知の上で、またまた八方に行ってきました。

出だしから、がりがり

もうひたすらがりがり

ここも

もちろんここも

押出沢も当然がりがり

そこからトライアングル側に滑ってみたけどもちろんがりがり

ここまでくるとやけくそです。

ターンを楽しむといった余裕はなく、安全第一で確実に高度を落としながら行動しました。

しかしここは、まあすごいデブリランドだこと、、、

よい条件の時は相当気持ち良さそうとだけ脳内で想像しながら

ひたすらがりがりの斜面を下りました。

このあたりまでおりてきてようやくパウダーが、、、、
と思ったら、とんでもなく激重の生コンパウダー、いやモナカかな。
何もさせてもらえないし、雪の状態ももちろんかなりおっかない状況だったので、極力硬い斜面を選んでひたすら高度を落としました。

いやはやこうなることはわかっていたとはいえ、今回相当修行モードのツアーとなってしまいました。

いい雪の状態か、ザラメのいい感じになった時に今度はきてみたいものです。


雪洞泊のススメ

2017-03-01 22:44:41 | 

雪洞泊ってめんどくさそうと思われるかもしれませんが、 雪洞泊には雪洞泊ならではの良さがあります。
例えば、

 1.風を気にしなくて良い(入り口うまるけど、風に対してほぼ無敵。そして静か)
 2.冷えすぎない(雪は保温材。外がどんなに冷えても-5度以下にはならないことが多い)
 3.自由な形に作れる
 4.テントの場合と異なり、斜面に作ることが多いので、意外と景色のいいところが多い

です。その他いろいろ良さはあります。
ただもちろん欠点もあります。
例えば、
 1.作る場所間違えると完全に風雪で埋没する
 2.0度以上にあったまらない。(火を焚いてもすぐに熱が吸収されるので)
 3.非常に湿度が高く装備が濡れる
 4.空気穴等適切に作成しないと酸欠、一酸化中毒になる 
 5.天井が下がってくる!意外と恐怖です。

まあ、そんな雪洞泊ですが、一度体験するとけっこう病みつきになってしまいます。
雪洞泊をするにあたっては、以下の装備が特に必要になってきます。

 ・雪山装備一式
 ・スコップ(先が丸まったタイプがベスト)
 ・スノーソー
 ・ツェルト
 ・ビニールシート(100均などの軽量のタイプで良い)
 ・マット(エアータイプよりマットタイプがベスト)
 ・シュラフカバー
 ・ゾンデ(雪の深さ、奥行きの確認用、空気穴作成などにも)
 ・大き目のゴミ袋(装備を濡らさないため)

作成手順ですが、以下のように進めます。

1.場所の選定
  風下になりやすい適度な斜度のある斜面が良いですが、
   ・雪崩の走路にないこと
   ・雪庇部分に該当するような場所でないこと
   ・クラックが発生しやすい地形(地形の支えがない場所)でないこと
  などを慎重に吟味しておく必要があります。
  ここを間違えると命に関わります。
  次に
   ・滑走ルート
   ・登山者が歩くルートになりやすい場所
  は、踏み抜きや踏み抜きで怪我をされるのを防ぐためにも考慮する必要があります。

 
2.掘り始めの前のチェック
 掘り始める前に、効率良く作業し、また後で作り直しにならないように以下を考慮します。
   ・十分な雪の厚さ及び奥行きがあること
     ※ゾンデなどを使ってすぐに地形につきあたらないか確認
   ・雪を捨てやすい場所であること
     ※ある程度斜度があると、雪をどんどんかきだせます

3.作成にあたって
  ここまできたら後は以下のポイントを押さえつつ好きなように掘っていきます。
   ・入り口は大きくしすぎない(もしくは後で小さくする)
   ・入り口部分は床に対して低くする(出入りのしやすさや風の吹き込みを防ぐため)
   ・極力スノーソーなどを使ってブロックで雪を切り出す。
   ・雪がさらさらの場合、ビニールシートに掘り出した雪をのせ、たまったら外に捨てる
   ・最初はまっすぐ掘り進み、ある程度彫り進んだら横に広げる。
     ※いきなり横に広げると崩壊しやすくなります。
   ・天井は雪が柔らかければ、掘らずに、立って背中を上に向かって押し付けて広げる
     ※気温が低い場合は、雪は圧縮してある程度放置すれば固まります。 

4.仕上げ
  中で十分体を動かせるスペースができたら以下の点に注意しながら仕上げていきます。
   ・寝る部分を平らもしくは少し傾斜をつけて踏み固める。(サボると凹んで寝づらくなります)
   ・天井を上に向かってたたいて固めた後、凸凹が残らないよう円型に削ります。
     ※スコップの先が丸型だとこの時きれいに仕上げることができます。
      ない場合は、コッヘル等で円型になるよう仕上げます。
   ・ 入り口部分を少し深めに掘り下げます。
     ※風の吹き込みを防ぐことができ、また出入りがしやすくなります。
   ・ゾンデ・ストックを使って、空気穴を何箇所か作成します。 
     ※酸欠・一酸化炭素中毒にならないためにこの作業は重要
   ・入り口にツェルトを張り、風が吹き込まないようにします。
   ・自分の好みに合わせて、棚やテーブルになるような部分を作成します。

5.雪洞内で快適にすごすためのポイント
  ・使わない装備は極力ビニール袋に入れて、湿気を遮断する。
    ※煮炊きを始めるとすぐにびしょびしょになります。
  ・シュラフは、シュラフカバーの中に入れておき、表面が湿気てきたら極力タオル等で拭き取る。
    ※サボるとシュラフのロフトが湿気でなくなって寒い思いをします。
  ・ 常にアウターを着ておく。
    ※ダウンジャケットやフリースを雪洞内にさらすと気がつかないうちに水分を含んで保温力がおちます。 
  ・雪洞内の空気は適宜入れ替えるようにする。 

 以上です。あとは実際にチャレンジしてみてください。

最後に、これは非常時のためのポイントです。

  ・スコップ、ストックは雪洞内に入れておく。
  万が一崩壊したり、入り口がうまった時にこれらがないと非常に困ります。
 ・積雪時等は入り口が埋まりやすいので、入り口の雪をどかしやすいようにある程度斜度がある場所に作成する
 ・雨が予想される場合は、雪洞泊はしない(雪洞内に水がたまったり、崩壊等いろいろ起こります) 

では〜