出発後しばらくは視界がありましたが、10時ぐらいになるとガスが濃くなり
完全なホワイトアウトに。
まわりからツアー客の声は聞こえるけど全く見えず、上も下もわからないくらいの状態に
なりました。このまま帰ろうかと思いましたが、SonyTabletPのGPS機能とアプリの地図ロイドで
この状態でどこまで行動できるか試すことにしました。
全く方向も前後状況もわからない状態でしたが、アプリ上での位置から進むべき方向が
わかりましたので、行動を続けたところ、多少蛇行はしていましたが、ほぼルート上
通りに行動ができ、一の越までたどり着くことができました。
一の越につくと天気予報のアメダスの情報通りに雲がはれこの景色に。
とても寒くはありましたが、デジタルデバイスの力に改めて驚くとともに
デバイスの電源が消失すると即行動不能に近い状態に陥る怖さもあわせて感じました。
*行動中コンパスと地図で行動しているグループが右往左往しているのをみました。
もちろんホワイトアウトの状態でナビゲートできるからといって、やはり視界がないと
雪崩が発生した時の対応や雪崩の走路を行動していて危険な状態だったということにも
つながるので、その時々の状況を的確に判断しなければと思いました。
時間があれば雄山に登りたかったのですが、時間も体力もなくこのまま下ることに。
この景色をこのまましばらく見ていたいとは思いましたが、さすがに寒さには耐えきなかったです。
シーズン初めは無理は禁物です。
あとは、滑りやすそうなところを選んで滑走。
自分が行動していた時間帯はまだ気温が低く、そこそこ安定していたようですが
この後また、小規模な雪崩が山崎カールの方であったようです。
今回のツアーは無事に帰ってくることができましたが、行動の仕方を見直さないと
いけないとあらためて感じたツアーでした。