ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャの第4ステージで、雪と霧に包まれた標高2200mの超級山岳バルテル2000山頂に先頭でフィニッシュしたのは、残念ながらアルベルト・コンタドールではなかった。総合トップのホアキン・ロドリゲスには先着したものの、詰めたタイム差は1秒で、結局、4秒差の2位で大会を終えることになった。
第4ステージは残り3km地点からアタック合戦が始まったが、コンタドールにはティレーノ~アドリアティコの時のようなキレがなかったようだ。間隙を突いて仕掛けたティージェイ・ヴァンガーデレンから3秒遅れの3位でのフィニッシュとなったのである。この結果をどう見るべきなのだろうか?
結果だけを見れば、昨年のツール・ド・フランス総合3位のホアキン・ロドリゲスには秒差とはいえ先着を許しているが、総合1位・2位には先着しているのだから、少なくともコンタドールの状態は昨年より良いことは確かである。とすれば、今年のツール・ド・フランスでは表彰台圏内は確実と見てもいいのではないだろうか?
ただ、既にツール・ド・フランスを2度(1度は剥奪)しているコンタドールにとって2位や3位では意味が無い。あくまでもツール・ド・フランスに出場する以上はポディウムの一番高い所しか考えていないコンタドールはあくまでも総合優勝を狙う立場にあるのである。
ならば、最大のライバルはやはりフルームになる。ティレーノ~アドリアティコの前までは昨年と同様の仕上がりを見せていたフルームだが、ティレーノ回避後の調子はイマイチの状態で、この大会でも6位に沈んでいる。加えてアシストとして昨年大活躍したリッチー・ポートも2大会続けてのリタイヤしているので、昨年の6分27秒差はかなり詰まることは確実の情勢だと思う。ただ、逆転となるとどうだろう?
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