□作品オフィシャルサイト 「小川の辺」
□監督 篠原哲雄
□脚本 長谷川康夫、飯田健三郎
□原作 藤沢周平
□キャスト 東山紀之、菊地凛子、片岡愛之助、勝地 涼、尾野真千子、松原智恵子、笹野高史、西岡徳馬、藤 竜也
■鑑賞日 7月10日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
東山紀之主演で篠原監督とくれば『山桜』を思い出すのだが、
前の感動とは別の、今回は兄妹(弟)の愛の憎しみと幼き頃へのオマージュのような作品だった。
一連の藤沢周平原作で映画化された作品のトーンはあくまで踏襲しながらも、
少し視点を近親に落として、別な角度から描いた作品に仕上がっていた。
しかしながら、前作は結構話題の二人だったのだが、今回は妹・田鶴役に菊地凛子がキャスティングされていたが、
海外で注目された女優も、如何せん時代劇は不向きな感が否めない。
強気な武士の妹ということで、彼女の向こう意気の強さと目力がキャスティングのセオリーになったのかもしれないが、
ここで描かれる田鶴に必要なのは表面上の強さではなく、内面的な絞り出てくるようなる強さだったのではないかと考える。
少なくとも武家の家の娘が、ああいう状況を生み出すとはとても思えないし、
そういう意味からも少し引いてしまった感はあった。
むしろ、田鶴に幼い頃から好意を寄せつつも、大人になり田鶴が佐久間森衛(片岡愛之助)のもとに嫁いで
長年の愛を封印した新蔵を演じる勝地 涼の、微妙な心の動きを上手く表現していたことが際立った
まして朔之助(東山紀之)に田鶴の夫・佐久間森衛を討つ様に藩命がおり、
朔之助とともに田鶴と佐久間を探し、そして隠れ家を探し出し、
まさに佐久間だけではなく、田鶴と朔之助の兄妹が討ち合いをすることになる。
このシーンはなかなか見応えのあるところで、そこにも新蔵の究極の葛藤を勝地 涼が見事に演じていた。
朔之助が最後に新蔵と田鶴にかけた言葉に、優しい涙がそっと流れた。
勿論、「小川の辺」も見ました。
猛暑の中、映画館は涼しくて快適、格好の避暑地です。(笑)
私も、菊池凜子さんにちょっと違和感がありました。
難しい事は分かりませんが、時代劇にはそぐわないですね。
>藤沢作品の映画は殆ど見てます。勿論、「小川の辺」も見ました。
そうですか^^
藤沢作品がお好きなのでしょうね!
>猛暑の中、映画館は涼しくて快適、格好の避暑地です。(笑)
確かに(笑)
あそこだけは節電なしですね^^
>私も、菊池凜子さんにちょっと違和感がありました。
難しい事は分かりませんが、時代劇にはそぐわないですね。
あの時代にいくらお転婆でも、
ああいう描き方はどうなのかと思いました。
彼女の顔があまりそぐわなかったのかも(笑)
勝ち気なイメージというので
選ばれたのかもしれないですが
藤沢周平原作のきりっとした時代劇の中では
たしかに違和感がありましたね。
内に秘める強さを持つような女性。。
言われてみるとなるほどです。
いろいろ言われてて、ちょっとかわいそうと言う気になってまして、私なりに彼女で良かったんじゃないかなとも思っていたんですが、負けん気が全面に出てましたかね。
私的には、勝地君が◎でした。
でも東山さんも時代劇の最初の頃は違和感バリバリでしたから、年齢と共に似合ってくるのかもしれません。
最後の殺陣は両者共に演劇を主としているだけあって流石の立ち回りだったと思います^^
東がすっとしてるだけに目立ったのかなあ。
最近、西岡徳馬あんな役ばっかな気がするなあ
>菊地凛子、わがままで勝ち気なイメージというので選ばれたのかもしれないですが
そこは合ってるとは思いましたが(笑)
>藤沢周平原作のきりっとした時代劇の中では
たしかに違和感がありましたね。
す、そこなんですよね~
あの時代背景を考えるとそぐわないような><
>内に秘める強さを持つような女性。。言われてみるとなるほどです。
ですよねぇ^^
>私なりに彼女で良かったんじゃないかなとも思っていたんですが、負けん気が全面に出てましたかね。
原作もそうらしいのですが、でも映像となれば彼女の勝ち気は過ぎてるかと(笑)
>私的には、勝地君が◎でした。
少しずつ彼も役者の階段を上っていますね!
>田鶴役の菊地さんは評価が分かれているようですが、新蔵クンが美男子すぎるので、相対的に損をしているのかもしれないと思います。
なるほど、確かにそれは言えているかも^^
>新蔵クンがもう少し地味な人だったら、案外よく釣り合ったのかも、などと思ってしまいます(^o^)/
勝ち気と控えめとはちょっと違うようなので、
地味ながら気骨な女性が良かったかも。