京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『四月になれば彼女は』

2024-03-31 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「四月になれば彼女は
□監督 山田智和
□原作 川村元気
□脚本 木戸雄一郎、山田智和、川村元気
□キャスト 佐藤 健、長澤まさみ、森 七菜、仲野太賀、中島 歩、竹野内 豊、ともさかりえ

■鑑賞日 3月25日(月)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 劇中で「50年一緒に居ても未だにわからないことがある。」と老婦人が語る。
 それは一つのヒントになっているのかもしれないし、重い言葉なのかもしれない。

原作は未読ながら、この映画は愛することの難しさ、愛し続けることの難しさ、
愛の重さに逃げ出してしまいたくなる衝動すら覚えてしまうということ。
10年前の恋人との別れ、結婚式間近の同棲している恋人。
別れた10年前の彼女からの手紙が、不思議な今の彼女との接点と、
本気で今の恋人を愛そうとする男の苦悩と葛藤を描いている。
愛情の変化よりは、同じ人を愛して流れた時間の記憶を辿る旅。
想い出は多くの写真ともに過ぎた時間を巻き戻してくれる。
しかしながら、その写真を撮った彼女は今はこの世に居ない。
大切な人を失わないためにも彼女の元へ走る主人公。
主人公は精神科医。人の痛みや苦しみを和らげる手伝いは出来たとしても、
自らの精神鑑定は難しいのかも・・・。
少し時間軸がブレていて少し理解するのに困惑した作品かもしれない。
森 七菜チャン好きだけど、最近彼女らしい作品が無いのがちょっと寂しい。
あと、仲野太賀クン、太った(笑)? あるいは太らせた?

そう言えば、先日TVで高校教師がクイズに挑戦していたのを見たとき、
生徒へのインタビューのひと言が面白かったし、的をついていた。
「自分の専門科目は詳しくてもそれ以外は頼りない・・・。」と。

 恋愛においても、ちょっとニュアンスが違うかもしれないが、
 「灯台下暗し」はあるあるかも。

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『映画 マイホームヒーロー』

2024-03-26 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「映画 マイホームヒーロー
□監督 青山貴洋
□脚本 船橋 勧
□原作 山川直輝
□漫画 朝基まさし
□キャスト 佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平、宮世琉弥、木村多江、
      立川談春、音尾琢真、大東駿介、淵上泰史、津田健次郎


■鑑賞日 3月20日(水)
■劇場 TジョイPRINCE品川
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

昨年放送されたTVドラマ「マイホームヒーロー」は始めの方だけ見ただけ。

ま、TVの放送コードでは表現できない「悪」な部分については、
スクリーンで描け出せたのではないのかな(笑)
もっとも原作未読のため、この味付けが正解だったかどうかはわからないけど、
平凡な父親がどんでん返しを起こすには、ただただ家族愛だけでは成立しない。
この結末に繋げたいがための「映画 マイホームヒーロー」だったんだ
これだけ風呂敷広げてしまうと、娘で刑事役の齋藤飛鳥はちょっと力不足だったかなぁ。
にしても、そこそこの俳優を揃えていたからある意味成立なのかもしれないし、
監督志望の宮世琉弥クンも頑張っていたなぁ。
塀の中の佐々木蔵之介の短髪、イケてませんでしたねぇ(笑)

観終わってかみさんのひと言、「『変な家』よりは良かったなぁ・・・。」
手放しの同意(笑)

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『変な家』

2024-03-22 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「変な家
□監督 石川淳一
□脚本 丑尾健太郎
□原作 雨穴
□キャスト 間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈、長田成哉
      瀧本美織、根岸季衣、高嶋政伸、斉藤由貴、石坂浩二


■鑑賞日 3月17日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は時々書店で立ち読みはしたけれど、

これはもう少し予習をしてから観た方が良かったかな(笑)

変な家=隠し部屋
今までにこんな仕掛け映画で洋・邦画を問わす観たことがあったような・・・。
途中から何だか可笑しくなってきて、
やっぱこれは『犬神家の一族』か『八つ墓村』か、
また大御所の登場に金田一耕助まで(笑)
謎解きがどうも恐怖を誘うことに重きがあって、
割とあっさり隠し部屋や通路が描かれていて、
しかも佐藤二朗が真面目な顔をすればするほど笑ってしまう。

んなわけで、この映画観なくても良かったかな。

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『ゴールド・ボーイ』

2024-03-18 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ゴールド・ボーイ
□監督 金子修介
□脚本 港 岳彦
□原作 ズー・ジンチェン
□キャスト 岡田将生、黒木 華、羽村仁成、星乃あんな、松井玲奈、北村一輝、江口洋介

■鑑賞日 3月14日(木)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

いくつかの殺人事件がそれにかかわる人間の、それぞれ複雑な家庭環境や
家族の問題を抱える人間たちが見せる財産目的の争いを綴っている。

岡田将生クンの悪役はあまり今までに見たことがなかったが、
なかなか懐の深い演技を見せていた。
岡田クン同様、3人の少年少女のひとり、羽村仁成君がなかなかいい演技をしていた。
最初の純朴なイメージから、最後は岡田クンと対等に、いやそれ以上にキレた演技をしていた。
決して後味が良い映画ではない。それはズー・ジンチェンの原作で、
これはむしろ韓国(中国)映画で描かれた方が原作のイメージを壊さずに済んだかもしれない。
刑事役の江口ちゃんはここではあまり効いてなかったような気がする。
残虐な映画なのだから、もっとそこを追求してほしかったなぁ。
原作未読なのに勝手言ってすみません・・・。

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『52ヘルツのクジラたち』

2024-03-06 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「52ヘルツのクジラたち
□監督 成島 出
□原作 町田そのこ
□脚本 龍居由佳里
□キャスト 杉咲 花、志尊 淳、宮沢氷魚、小野花梨、桑名桃李

■鑑賞日 3月3日(日)
■劇 場 T・ジョイPRINCE品川
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は2021年本屋大賞を受賞作。未読。
タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど
高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。

色んな問題を抱えて生きてきた女性がいて、都会で色々あって故郷に戻ったが、
そこで過去の自分と同じ痛みを抱えている少女(少年)と出会い、
自分と同じ苦しみを味合わせたくないと、これから先の長い少年の人生を
リスタートさせることに奔走する。
その少年は母親から虐待を受け、
声を発することが出来なかったのだ。
少年の親族探しは同時に自分の履歴をなぞるような感じで、
物語は自分をいつも温かく包んでくれた男性・アンさん
(志尊 淳)との
楽しかった日々を思い出していた。そこには大きな秘密が隠されてたのだ。
見た目ではわからない伏線が二人に敷かれていて、これが後半の軸になっていた。
それを言ってしまうとほぼネタバレになるのでここはカットで。
「あなたの声が聞きたい」に少年が発した最初の言葉は・・・。
その言葉に涙腺崩壊した。

杉咲 花チャンや志尊 淳クンはなかなかいい演技をしていたと思う。
花チャンの『市子』もかなり頑張った作品だと思ったが、
こちらの映画の方が受け入れられやすかったかな。

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『夜明けのすべて』

2024-03-05 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「夜明けのすべて
□監督 三宅 唱
□脚本 和田清人、三宅 唱
□原作 瀬尾まいこ
□キャスト 松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生 悠、光石 研、りょう

■鑑賞日 3月3日(日)
■劇 場 T・ジョイPRINCE品川
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

PMS(月経前症候群)の女性とパニック障害の男性。
同じ会社で席を隣にしたことから、互いにそれぞれの病気について調べ、
力になろうとする過程を描こうとしている映画。
実社会においても、どこか同じような病気を抱えて、
受け入れてくれる会社や同僚、様々な形が存在するのだろうけど、
互いに少しでも理解をしようとする姿はわからないではないけれど、
ただ、それをただ舐めるように描いていても、どこにも共感するシーンすらなく、
何のための映画で、何を描きたいのかよくわからない。
言葉は悪いが、うわっつらだけ本当に舐めただけ・・・だった。
助け合うことは大切なことだけど、わかっていても、
本当に協力できるかどうかは、実際そういう場面に直面しなければ
わからないだろうに。
萌音チャンや北斗クンもこの映画では平凡だった。

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『レディ加賀』

2024-02-26 | 邦画



□作品オフィシャルサイト 「レディ加賀
□監督 雑賀俊朗
□脚本 渡辺典子、雑賀俊朗
□キャスト 小芝風花、松田るか、青木 瞭、森崎ウィン、中村静香、
      佐藤藍子、檀れい、八木アリサ、篠井英介


■鑑賞日 2月18日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

家業の御縁旅館の跡取りながら、タップダンサーを目指して上京したものの
1回きりの舞台出演で夢半ばで諦め、実家に戻り女将修行をスタートさせる。
だけど、うまくいかなくて中途半端。ところが持ち前の明るさで加賀温泉を
盛り上げるための
プロジェクトが発足し、力を発揮させる。

石川県の加賀温泉を盛り上げるために結成された旅館の女将たちによる
プロモーションチーム「レディー・カガ」。
このチーム名だけであのレディ・ガガを思い出してしまうが(笑)

この手のある種サクセスストーリーものはよく観てきたが、
内容が浅くて、中途半端な「笑い」だけで今一つ感動すらなかった。
小芝風花チャンは今TVドラマ「大奥」に出演中だが、
向いているかと言うとちょっとクエスチョンだな(笑)
恐らくこの映画に求めるキャラはあの竹中直人との共演CM、
SMBCモビットのあのノリなんじゃなかったのかなぁ・・・。
脳裏にちょこっと『フラガール』も過ったのだが、
あまりにも違い過ぎてすぐに消えた(笑)
しっかりした脇役が居なかったのが敗因かな。

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『身代わり忠臣蔵』

2024-02-21 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「身代わり忠臣蔵
□監督 河合勇人
□脚本・原作 土橋章宏
□キャスト ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、林 遣都、北村一輝、柄本 明

■鑑賞日 2月12日(月)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

やはり予想通りで「ムロツヨシのムロツヨシによるムロツヨシの映画だった」
いやはや大爆笑とはいかなかったけど、原作未読ながらこんな内容構成も面白いかも(笑)
吉良上野介には実際に弟が居たそうだが、ムロツヨシの一人二役はマストマッチだったかも
そして大石内蔵助との微妙な距離感とある種の友情。ラストあたりでは二人の計画の顛末に、
ぐっとこみ上げるものがあったかと思うと、その後思いもよらぬどんでん返しが

大石内蔵助のキャスティングについては、もう少し強めの俳優がいいかと思っていたのだけど、
意外にムロツヨシVS永山瑛太、水に油・・・いや油に水みたいで何ともフィットしていた。
まあ史実はともあれ、その解釈には多少オーバーな表現も「あり」と言うことで(笑)


「四十七士」と言われる赤穂浪士の墓がある泉岳寺。
何度か訪れたことがありますが、この映画を観てまたちょっと行ってみたくなりました。
ちなみに泉岳寺には討入り前に自害した萱野重実の供養塔を含めて48基の墓があるそうです。

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『サイレントラブ』

2024-02-13 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「サイレントラブ
□監督・原作 内田英治
□脚本 内田英治、まなべゆきこ
□キャスト 山田涼介、浜辺美波、野村周平、吉村界人、古田新太

■鑑賞日 2月5日(月)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

声を失い清掃員として働く青年・蒼(山田涼介)と、
視力を失ったピアニスト志望の音大生・美夏(浜辺美波)。
ハンディキャップがありながらも互いに惹かれ合っていく様を描く作品だが、
原作は未読なのだが、蒼の美夏に対する細かなフォローが心にしみる。
ただ、こういうハンディキャップを持った人同士の物語は、
もっと細やかな描写(演出)が必要だと感じた。
これはTVドラマでワンクール描いた方が感動は大きいのかも。
正直、観ていて感動を与えようとしているのはわかるのだが、
時々重くなってイマイチ感動という域には達しなかった。
山田クンも美波チャンも上手だったが惜しかった映画だなぁ・・・。
原作者が監督自身だから、恋愛モノ得意な他の監督が撮ったら良かったのかも。

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『ゴールデンカムイ』

2024-01-28 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ゴールデンカムイ
□監督 久保茂昭
□脚本 黒岩 勉
□原作 野田サトル
□キャスト 山崎賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、玉木 宏、舘ひろし
      矢本悠馬、高畑充希、井浦 新、大谷亮平、マキタスポーツ

■鑑賞日 1月20日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

不死身の杉元(山崎賢人)とアイヌの少女アシリパ(山田杏奈)が協力し、
アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知って共に戦いながらその行方を追う。
ただその隠し場所はのっぺら坊と呼ばれる男が、刺青を24人の囚人の身体に刺青を
彫って記した。一方、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見中尉(玉木 宏)と、
戊辰戦争で戦死したとされていた新選組副長・土方歳三(舘ひろし)も追っていた。

原作は未読ながら、個人的に黒岩 勉氏の脚本は好きでいつも観たいと思う。
しょっぱなから映画に引き込まれ、起伏ある展開とちょっとした恋心もあったりして。
まあ、土方が生きていたという設定にはキツネにつままれたようだったけど(笑)、
玉木 宏演じる鶴見中尉のキレ方も凄かった。

熊と戦うシーンがあったり、アシリパに忠誠な白い狼も出だりとして、
小樽が昔はあんなだったかとちょっと笑ったりして。
いい具合に息抜きと笑いをくれているのが、白石を演じる矢本悠馬の存在。
彼が潤滑油になっていたのは間違いのないところだった。

当然の如く、ラスト付近で高畑充希演じる梅子が登場したとき、
この後、続編はもちろんあるのだろうと、いやあってほしいと思った次第で。

この映画、もう一度観てもいいなぁと思える作品だった。
先日観た『カラオケ行こ!』もそうだったように。

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『ある閉ざされた雪の山荘で』

2024-01-22 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ある閉ざされた雪の山荘で
□監督 飯塚 健
□脚本 加藤良太、飯塚 健
□原作 東野圭吾

□キャスト 重岡大毅、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬
      堀田真由、戸塚純貴、森川 葵、間宮祥太朗

■鑑賞日 1月15日(月)
■劇場 T・ジョイPRINCE品川
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

東野圭吾原作のミステリー。
主演の座を争う最終オーディション。7
人の役者のオーディションが
4日間の山荘合宿で行われ、参加者たちは「
大雪で閉ざされた山荘」という
架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件の
シナリオを演じることに。
参加者全員のスマホは回収され、外界との通信は出来ない設定に。

山荘で起こる密室とも言える限られた空間で繰り広げられるオーディション。
2日目から1人また1人と参加者が消えていく。

残されたそれぞれが疑心暗鬼に陥り、犯人探しが進んでいくが、
そもそもの脚本通りなのか、先生と言える人がこの山荘に居て、
モニターで四六時中チェックしているのか?
観ている側もそれに引き込まれて謎解きに参加せざるをえない。
原作は未読ながら、東野圭吾原作で映画化された作品は観ている。
シナリオ通りの展開なのか、あるいは不慮の事故なのかは、
最後の方で明かされるが、正直密室での限られた山荘の空間での
緊迫感がややなかったように感じた。つまりドキドキ感がなかった。
こういうミステリーには絶対に緊張感が必要で、全編を通して
その緊張感と言うか危機感と言うか、それが殆ど無かった。
あの事故にあった女性が仕組んだことなのか、
それとも先生と呼ばれている人の、その女性を使った殺人ゲームなのか、
取りような観ている方に任されている感はあったけど。
原作を読んでこれを観た方はどんな感想を持ったのだろうか・・・。

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『カラオケ行こ!』

2024-01-21 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「カラオケ行こ!」 
□監督 山下敦弘
□脚本 野木亜紀子
□原作 和山やま

□キャスト 綾野 剛、齋藤 潤、芳根京子、橋本じゅん、坂井真紀、北村一輝

■鑑賞日 1月14日(日)
■劇場 T・ジョイPRINCE品川
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

歌が上手になりたいヤクザ成田狂児(綾野 剛)と
変声期に悩む合唱部の男子中学生・岡聡実(齋藤 潤)との
不思議な交流を描いた作品。


何とも普通ではありえない関係性が、お互いを知り、交流を深めていく中、
互いに理解しはじめ、最初は狂児に嫌悪感があった聡実の間に不思議な友情も。
ヤクザと中学生というあまりのギャップ性がこの映画の見どころで、

互いの会話も絡み合わず、それでも最後は互いに惹かれていくから面白い。
まあ小笑いは随所に見られ、久しぶりにミナミ(大阪)舞台で笑わせてもらった
あと合唱部の中川と和田のやり取りも面白い。

聡実役にはオーディションで選ばれた新星・齋藤潤が抜擢されたそうだが、
やはり中学生とヤクザの絡みにおどおどした感じがフィットしていた。
あの父親が買ってくれたという派手な傘、あれって男の子になぜ(笑)❓
そして懇願して買ってもらった傘もまたド派手(笑)

話を戻して、ラスト近くで狂児が事故にあった場面を見た聡実が、
組長主催のカラオケ大会会場に乗り込んだはいいが、
ヤクザたちの歌の批評をする羽目に。その少ないコメントがメッチャ面白かった。
そして組長に騙され、狂児のために鎮魂歌を唄えと言われ、
狂児が十八番だったX JAPANの「紅」を絶唱する。しかしながら、
歌い終わったところに生きていた狂児が現れるシーンではちょっと泣けてきた。

狂児と言う名前が本名なのか聡実が尋ねていたが、
狂児の父親が出生届にたばこの灰を落として汚れ、読めなくなった名前に、
勝手にそこに「狂児」と書き込んで提出しただなんて(笑)

いつ撮影していたのか分からないけど、綾野 剛は吹っ切れていた感じ。
例のガーシー事件がある程度方が付いたからなのか・・・。

やっぱ山下監督は上手い この映画、もう一度観てみたい作品だ!

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『笑いのカイブツ』

2024-01-13 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「笑いのカイブツ
□監督 滝本憲吾
□脚本 滝本憲吾、足立 紳、山口智之、成 宏基
□原作 ツチヤタカユキ
□キャスト 岡山天音、松本穂香、仲野太賀、菅田将暉、片岡礼子

■鑑賞日 1月9日(火)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキの半生を描いたドラマ。
劇中でも描かれていたが、「着信御礼!ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。
正直よく知らなかった人が主人公で、不器用・人間不信なそんな生き様を描いている。
なかなかとっつきにくい映画だったと思う。原作が私小説で本当ならば、

なかなか奇天烈な反省だったのかもしれない。
ダラダラ描かれていく主人公の姿に何らの共感もわかないし、
少し映画らしくなってくるのは仲野太賀や菅田将暉が登場してから。
岡山天音は俳優としては力を持った人だと思うが、ここに菅田が絡むと、
その力量の差が明白になって、なんだか存在自体がフェイドアウトしてしまう。

滝本監督のこともよく知らなかったが長編映画は初めてだとか。
しかしながら、井筒和幸、中島哲也、廣木隆一といった
個性的な監督のもとで助監督を務めてきた経験を持つらしい。
それゆえに力が入り過ぎて自分のカラーを出したくてスベっている感じ。


実際には若林正恭から作家見習いとなることを勧められ上京したが。
その後、若林と共に生活するも、パソコン操作の不得意さに、
作家になることへの自信を失い大阪に戻ったそうな。

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『PERFECT DAYS』

2023-12-29 | 邦画


□作品オフィシャルサイト 「PERFECT DAYS

□監督 ヴィム・ヴェンダース
□脚本 ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
□キャスト 役所広司、柄本時生、アオイヤマダ、中野有紗、田中 泯、
      石川さゆり、三浦友和、麻生祐未

■鑑賞日 12月23日(土)
■劇場 T・ジョイPRINCE品川
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>


役所広司が柳楽優弥以来19年ぶりに、日本人俳優として2人目となる男優賞を受賞。
渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が過ごすささやかな日々を描いていく。

登場人物も少なく、さらに役所広司演じる平山と言う男も無口。
図ったような毎日を過ごす男の一つの生き様を描く出すこの作品、

俳優・役所広司の新しい面を捉えて描いたヴィム・ヴェンダースは素晴らしいし、
また素材として取り上げた渋谷界隈の新種のトイレを素材としたのもたいしたものだ。
海外の公共トイレがどんな状況なのかは分からないが、ヴェンダース曰く、
世界中で一番素晴らしい公共トイレだと言う。だからこそ、素材に選んだのかもしれない。
日常生活で公共トイレを使うことはたまにしかないのだが、正直、
人の使ったトイレの清掃なんて、お金をもらったとしてもとてもできるものではない。
例えばショッピングセンターや駅等のトイレで清掃員と会う場合もあるが、
口に出して「ご苦労様」っていう勇気もなく、ただ心の中で「ありがとう」と言うぐらい。
しかし主人公村山は、まるで転職のように淡々と仕事を進めていく。
仕事が終わると銭湯に行き、そして近所の居酒屋で一杯やるのが日課。
休みの日は古本屋で本を買い、コインランドリーで洗濯し、スナックで一杯やる。
仕事の合間、ある神社で昼食をとる。空を見上げて木漏れ日をフィルムカメラのおさめる。
そんな日々の繰り返しを淡々と綴っている。そこには小さな出会いもあり、
主人公はささやかな幸せの時間を過ごす。
役所広司演じる村山が役所自身にも見えて全くの違和感すら感じなかった。
そもそもあんまり表情が豊かでない役所広司だけど、こういうセリフの少ない役は、
むしろ一つ一つの表情が全てとなるのでより難しかったのではないかと思う。
もうこの人の右にも左にも出る人はいなくて、本当に凄い俳優さんだと感じた。

石川さゆりさんはやっぱり歌が上手いし、田中 泯さんの前衛的な踊りもGood
三浦友和さんが出て来たのにはビックリ


朝、仕事に出掛ける車の中でカセットテープで音楽を聴くのだが、

その曲が何ともどの曲もしっくりと受け入れられた~

渋谷に透明な公共トイレが出来たのは以前ニュースで見たが、
映画で取り上げている公共トイレは、世界的な建築家やクリエイターが改修する

「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に賛同したヴェンダース、これを舞台に選んだそうな



後日、代々木深町小公園の透明トイレを見て来ました。
ところがトイレ脇に次のようなメッセージが
「気温の低下により、ガラス壁が不透明に切り替わるのに時間を要するため、
来年5月中旬まで常時不透明の運用とします。」とのことでした。残念

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『隣人X -疑惑の彼女-』

2023-12-28 | 邦画


□作品オフィシャルサイト 「隣人X -疑惑の彼女-

□監督・脚本 熊澤尚人
□原作 パリュスあや子
□キャスト 上野樹里、林 遣都、ファン・ペイチャ、野村周平、
      嶋田久作、バカリズム、酒向 芳、原日出子

■鑑賞日 12月21日(木)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は未読。

ちょっと不思議で中途半端な宇宙難民の「X」という生命体。
Xは人間に擬態して、平凡な生活を送っていた。誰がその「X」なのか・・・。
週刊誌記者がその真相を追っていくが、疑っていた女性にミイラ取りがミイラになる。
しかしながら、自分の祖母が塩説に居るのだが、施設費の滞納で至急金が必要となり、

恋心を抱きながらも、彼女の父親を犯人にしてしまう。
自分の身勝手と真実を曲げて報道する会社に騙され、傷心のどん底に。

樹里ちゃんも遣都クンも無難と言えば無難な演技で、映画自体に緊迫感もなく、
昔のUFO探しのような雰囲気で、浅い浅いストーリーだった。
強いて言えば、酒向 芳さんのヘアスタイルがいつもと違い、
白髪ヅラと染めた黒毛ズラが何とも言えず面白かった(そこじゃないって)。

「心で見ること」ってところがポイントなのかな。
ある意味、現代社会で上っ面だけで物事を見て判断する人間への警告のようなものかな。
先日観た『市子』で「普通」を問うた感じに近いかも。

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