京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『夏目アラタの結婚』

2024-09-14 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「夏目アラタの結婚
□監督 堤 幸彦
□脚本 徳永友一
□原作 乃木坂太郎
□キャスト 柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山 礼、佐藤二朗、市村正親

■鑑賞日 9月8日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

エンドロールが終わるまで、絶対に席を立たないで。
一番の結末と感動はそこにこそあるのだから。
堤監督作品を特段好きなわけではないが、このラストシーンには感動した。


連続バラバラ殺人事件の犯人で、逮捕時にピエロのメイクをしていたことから
「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠(黒島結菜)。
児童相談所職員の夏目アラタ(柳楽優弥)はその事件の被害者の子どもに頼まれ、
まだ発見されていない被害者の首を探すため真珠に接触を試みる。
初めて面会したアラタは真珠と結婚しよう約束するが、このあたりから、
殺人事件の謎解きと、アラタと真珠の駆け引きが始まる。
本当に真珠は殺人犯なのか・・・?

ま、これはサスペンス映画なのでオチは言わずにおくが、
原作は未読なれど、しっかりと秀逸な脚本が内容を色濃くしている。
アラタを演じる柳楽優弥は相変わらず味のある演技で上手い。
ただ、真珠を演じた黒島結菜の演技が素晴らしかった。

表と裏の顔、真実か否か、その境を上手に演じていた。
先日観た『ラストマイル』の主役だった満島ひかりの演技を高く評価したが、
この映画の黒島結菜はそれ以上の演技だったと思う。
個人的に、2024年度邦画の主演女優賞にこの二人はリストアップしたい。
中川大志クンの弁護士役はちょっと弱かったように思ったが、
芸人・丸山 礼の面会室での真珠との会話のやり取りはなかなか面白かった。

真珠が何度も何度もアラタの匂いをクンクンと嗅ぐ。
その理由がエンドロールが終わった後に知ることが出来る。
だからくれぐれも最後まで座席を立たないで欲しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『映画 THE3名様Ω これってフツーに事件じゃね?!』

2024-09-08 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「映画 THE3名様Ω これってフツーに事件じゃね?!
□監督 森谷雄
□脚本・原作 石原まこちん
□キャスト 佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史、小林大介、桃月なしこ、安藤玉恵

■鑑賞日 9月2日(月)
■劇場 109シネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

配信ドラマ「THE3名様」の劇場版。
主演の3人は映画の共演を機に私生活でも仲が良いらしい。
最近、TVバラエティに出演してもその様子は伺える。

話は深夜のファミレスに集うジャンボ(佐藤隆太)、ミッキー(塚本高史)、
まっつん(岡田義徳)のフリーター3人組が、ファミレスでいつものように、
ゆるいトークを繰り広げていたが、突然夜空に閃光が走るのを目撃し、
さらに3人組が居るファミレスに覆面をした男が乱入して来て、
3人組は今まで経験しなかった長い夜を迎えることになる。

配信ドラマは未見。上にも書いたように最近この仲良し3人組がバラエティに
出演しているのをよく目にしていたことからの興味心から観たのだが、
正直、面白くなかった。フリートークで3人にしゃべらせた方が面白かったかも(笑)

ただ、中盤以降にそのファミレスに覆面男が乱入して頃から、
ダラダラしていた話からちょっとした緊張感が出て来て面白くなってきた。
覆面男の正体はわかっていたんだけれど、演じたのは櫻井 翔クンでした。
この覆面男が中途半端な俳優だったら、絶対に締まらなかっただろうなぁ(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『愛に乱暴』

2024-09-07 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「愛に乱暴
□監督 森ガキ侑大
□脚本 森ガキ侑大、山﨑佐保子、鈴木史子
□原作 吉田修一
□キャスト 江口のりこ、小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみか

■鑑賞日 8月30日(金)
■劇場 109シネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は未読。
吉田修一原作の映画化作品では『パレード』・『悪人』・『横道世之介』は観た。
この映画は最近注目している江口のりこが主演するので観たいと思っていた。

初瀬桃子(江口のりこ)は夫・真守(小泉孝太郎)とともに、真守の実家の敷地内に建つ

離れで暮らしている。桃子は義母・照子(風吹ジュン)から受ける微々たるストレスや、
愛猫の行方不明、後に気付く夫の浮気で、日常が少しずつ乱れはじめるという内容。

嫁姑問題、夫の浮気、ご近所問題等、よくあるテーマだけど、
そこに準じて少しずつ色んな問題が増幅していく。
ただ、桃子は問題が増えていくことで異常とも思える行動が出始める。

期待感が大き過ぎて、何が言いたいのかよくわからない映画だった。
桃子の普通な部分と異常な部分が交錯して、非日常的な世界についていくことが
出来なくて、何ともこれは後味の悪い映画だったなぁ。
江口のりこが主演だったから成り立った映画だった・・・かも。

そうそうスクリーンに映し出される映像のサイズが縦長だったり横長だったり、
あれは何の効果を狙ったものなのだろうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『侍タイムスリッパー』

2024-09-07 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「侍タイムスリッパー
□監督・脚本 安田淳一
□キャスト 山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの、峰 蘭太郎

■鑑賞日 8月31日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

現代の京都の時代劇撮影所にタイムスリップした幕末の会津藩士の高坂新左衛門。

当然、現代人と侍というギャップに迷いながら、それでも生きていかなければならない。
ある寺に居候しながらも時代劇の斬られ役として奮闘する姿を描いた時代劇コメディ。

かつて『カメラを止めるな!』がインディーズ映画で大ヒットしたことがあった。
巷の記事等を見ると、それに近い雰囲気を記している記事も多かった。
今はまだ上映館が少ない状況だけれど、興収(配収)が伸びてくれば、
もっと多くのシネコンにかかり拡大上映も可能になってくるだろう。
この時期、夏休み映画(特に子供向け)も大きなタイトルもなく、
可能性は残されていると思う。
時代劇の衰退で現在もあまり時代劇をTVで観ることは少なくなった。
ある意味、現代における高齢化社会で、高齢者の観る映画も少なくなってきている。
だけど、平日のシネコンには高齢者が来場していることが多い。
年齢別人口分布を考慮すると、間違いなくこれからは高齢者ターゲットの映画が、
興収を上げるポイントになってくるかもしれない。

前置きが長くなったけど、笑いが随所にあり、みんな楽しんでいる様子だった。
タイムスリップものでもシンプルに楽しめるいい映画だったと思う。

中でも、エンドロールが終わったときに拍手がおこったことが何よりの証拠だと思う。

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ラストマイル』

2024-09-01 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ラストマイル
□監督 塚原あゆ子
□脚本 野木亜紀子
□キャスト 満島ひかり、岡田将生、ディーン・フジオカ、大倉孝二、阿部サダヲ、
       酒向 芳、石原さとみ、井浦 新、窪田正孝、綾野 剛、星野 源

■鑑賞日 8月26日(月)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

TVドラマ「アンナチュラル」&「MIU404」。
塚原あゆ子監督&脚本家・野木亜紀子が再タッグ。
「アンナチュラル」は観ていたけど、「MIU404」は第1・2話のみ。

ブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから
配送された段ボール箱が爆発する連続爆破事件が。
関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、
チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)とともに事態の収拾にあたる。

様々な伏線が引かれていたなかなか面白い内容になっていたが、
ドライバー不足などと言う現実問題も含まれていてタイムリーな話題ながら、
届けられた荷物を開けた途端に爆発するなんて、もしかしたら現実に、
起こりうるかもしれない事件をテンポよく描き出していた。
人出不足問題、雇用問題、大手の小社いじめ等々、様々な問題を絡めて、
犯人捜しを進める展開は面白かった。

満島ひかり演じるエレナは少し風変りというか、アメリカナイズされた
女性で描かれていたが、なかなか上手く演じていたと思う。
個人的には、今年の邦画の主演女優賞候補に挙げてもいい演技だった
(まだ今年はあと3カ月あるのであくまで現時点ということで

岡田クンは今朝ドラと被っているのでややイマイチな印象を受けた。
それにしても、中村倫也はあんな楽していいの、水トちゃん(笑)

ただ、「アンナチュラル」と「MIU404」が上手くコラボしてたかというと、
そこはあんまり満足のいくものではなかったかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ブルーピリオド』

2024-08-20 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ブルーピリオド
□監督 萩原健太郎
□脚本 吉田玲子
□原作 山口つばさ

□キャスト 眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより

■鑑賞日 8月11日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

成績は優秀ながら、だらだらと空虚な毎日を送っていた男子高校生。
毎日に物足りなさを感じていたが、ある美術の授業をキッカケに、
自分の描いていた世界とは別の世界に飛び込んでいく姿を描く。

若い頃、自分の将来の姿を創造できる人って少ないだろう。
ところが個人差はあるが、何かをキッカケとして、
今までとは全く違う世界にのめり込んでいくことはあるだろう。

八虎を演じた眞栄田郷敦を含むメインキャストは、
それぞれ美術を根本から練習してこの映画に臨んだらしく、

その成果は十分この映画に反映されていたと感じた。
美術の授業で「私の好きな風景」という課題を与えられたら、
同じ高校生の頃だったら、自分はいったい何を描くだろうと思いながら、
青春時代の自分を顧みると、できれば「シンガーソングライター」で、
路上ライブをしている姿を描いていたのじゃないかなぁと思う。
その頃の人間関係を思い出しながら、自分の青春時代を回顧し、
重ねる部分も多かった映画だ。
実際には、大学生の頃、原宿のライブハウスで歌い、
セミプロの方の歌を聴いて、その道を諦めたのは事実だし、
ま、それも青春時代の想い出の一つだった。
ちなみに、その日、吉田拓郎と浅田美代子が買物している姿を見た(笑)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』

2024-08-12 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「もしも徳川家康が総理大臣になったら
□監督 武内英樹
□脚本 徳永友一
□原作 眞邊明人
□キャスト 浜辺美波、赤楚衛二、GACKT、野村萬斎、竹中直人、髙嶋政宏

■鑑賞日 8月4日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

国民が誰でも総理大臣になれると仮定して、
誰が適任かなんて、一部で記事ネタになったこともあった(笑)
やはりカリスマ性を持った人がいいのかなぁと漠然と考えもした
が、
この映画のような歴史上のカリスマ武将たちを内閣に据えるのも面白いかも(笑)

まあ、現実を反映しながらも、クセ強の武将をを集めたら、
第三次世界大戦が始まってしまいそうな(笑)
それぞれの個性とノウハウが平均的に進められるのなら、
ある意味「アリ」かも。
映画の中では内閣に選ばれた者たちの個性を上手く反映させて、
面白おかしく描いていたが、現在の政治情勢に苦言を呈しているような気もした。
ま、良くもなく悪くもなくって感じかなぁ・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『キングダム 大将軍の帰還』

2024-07-29 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「キングダム 大将軍の帰還
□監督 佐藤信介
□脚本 黒岩 勉、原 泰久
□原作 原 泰久
□キャスト 山崎賢人、吉沢 亮、大沢たかお、吉川晃司、橋本環奈、清野菜名、
      三浦貴大、山田裕貴、岡山天音、髙嶋政宏、要 潤、長澤まさみ、
      高橋光臣、山本耕史、玉木 宏、佐藤浩市、小栗 旬

■鑑賞日 7月21日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

『キングダム』シリーズの第4作目。前作『キングダム 運命の炎』から約1年。


そっか・・・総大将・王騎が・・・。

前作同様にかなり激動のストーリーとド迫力ある映像に、
最初からに最後までシートから腰が浮いて、快い興奮状態だった。
あっという間にラストシーンになっていた感じで(笑)
ただ、アクションの展開がやや速過ぎて、追いつかない時もあったけど、
まあそこはご愛敬ということで、我慢も許容範囲ということで(笑)
今作で、信(山崎賢人)や羌かい(清野菜名)のアクションシーンは、
前作に比べると少なく感じたけれど、この先の展開はわからないけれど、
信の成長はこのシリーズが進むにつけて上手く描かれてきたと思う。
ただ今作、ちょっと物足りなさを感じたのは何故だろう・・・
結局、ほう煖を演じた吉川晃司の凄さとおいしさ、
そして尾到を演じた三浦貴大のお涙頂戴シーンの印象が強かったのかなぁ。
騰を演じた要潤はちょっとストーリー上、ここにきて弱さを感じてしまった。

続編があるのかどうかはわからないけど、あのニヒルな王騎の姿を、
回想シーンでしか観られないのは寂しい限りだ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『お母さんが一緒』

2024-07-28 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「お母さんが一緒
□監督 橋口亮輔
□脚本 ペヤンヌマキ、橋口亮輔
□原作 ペヤンヌマキ
□キャスト 江口のりこ、内田 慈、古川琴音、青山フォール勝ち(ネルソンズ)

■鑑賞日 7月20日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

ペヤンヌマキ主宰の演劇ユニット「ブス会」が、2015年に上演した

同名舞台を基に橋口監督が自ら脚色を手がけた作品。

親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹。
長女・弥生を江口のりこ、次女・愛美を内田 慈、三女・清美を古川琴音が演じる。
それぞれにコンプレックスを持ちつつも「母親みたいな人生を送りたくない」という三姉妹。

清美がサプライズで呼んだ恋人タカヒロ(青山フォール勝ち)が来たことから
事態は思わぬ方向へ。
まるで温泉旅館で三姉妹が繰り広げる小さな吉本新喜劇のようなもの(笑)。
三人三様でぶつかり合うのは当然のようで、その様子がコミカルに描かれていた。
実際「お母さん」は登場しないのだが、「母親みたいな人生を送りたくない」と、
三姉妹が言うから想像はつくものの、やはりここは俳優を使って登場させないのが正解。
長女・弥生を演じる江口のりこは『あまろっく』の演技で評価できたが、
今回も正統派江口のりこでこういう役どころが合っているのかも(笑)

今回上手いと思ったのは三姉妹の次女を演じた内田 慈。
彼女が次女で長女・三女の間で上手く立ち回りながら、
僕は男兄弟だからわからないけど、三姉妹の真ん中ってこんな感じなのかと、
そんな風に想像させる演技だったように感じた。
きっと男三人の兄弟だったら、映画としては面白くないかも(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「先生の白い嘘」

2024-07-22 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「先生の白い嘘
□監督 三木康一郎
□脚本 安達奈緒子
□原作 鳥飼 茜
□キャスト 奈緒、風間俊介、猪狩蒼弥、三吉彩花、田辺桃子

■鑑賞日 7月14日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は未読。
この映画は奈緒ちゃんが主演なので観てみたけど、
どうも内容が何を言いたいのかよくわからない作品だった。
安達奈緒子さんの脚本の割にはイマイチ。
今までにない風間クンの演技だったけど、
やはり彼のイメージは演技より「風間=ディズニー」って感じかな(笑)
ま、男性陣においしかったのは、三吉彩花チャンの豊満な〇ッパイを、
見ることができたことだけかな(汗)
「男女間の性の格差」なんて世界、特殊な世界でよくわからないなぁ・・・。
「不器用過ぎるある女教師の生き方」って副題つけたらどうなの。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『長岡大花火 打ち上げ、開始でございます』

2024-07-14 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「長岡大花火 打ち上げ、開始でございます
□監督 坂上明和
□撮影 小山一彦
□ナレーション 佐藤栞里
□題字 金澤翔子

■鑑賞日 7月7日(日)
■劇場 シネスイッチ銀座
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

「一生に一度は行ってみたい花火大会」と言われる日本三大花火の一つ長岡花火。
僕も一度は目の前で見てみたかった花火大会の一つでした。
その長岡花火の全貌に迫ったドキュメンタリー。
2023年8月の花火大会の様子を20台以上のカメラで記録し、
普段見れないような角度から見た花火の様子などを見せてくれました。


第2次世界大戦末期の長岡空襲や2004年の中越地震など、
様々な苦難を経験してきた長岡の人々は、慰霊の念と復興への決意、
そして平和への深い祈りを花火に込めてきた。
改めて華やかな花火の裏にある歴史を振り返りながら、花火大会を支える花火師や
運営に奔走する関係者、市民スタッフのインタビューを通して描かれていた。

その昔はDVDで花火大会の様子を見たり、TVで隅田川の花火大会を見たりしていたが、
大きなスクリーンで長岡花火の様子を見れたことにはとても感動しました。
特に打ち上げられた真下からの花火の映像は最高でした。
夜空に花開いたその後にシャワーのように降る注ぐ花火は、
おそらく誰も見ることのできない、苦労して打ち上げている花火師の特権なのかもしれない。
そんな貴重な花火の様子が見れただけでも本当に幸せな気分になれました。

最近はシネコンで音楽等のライブ映像が映し出されることも可能になったので、
こういうイベントもどんどんライブで上映してもらいたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『朽ちないサクラ』

2024-07-10 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「朽ちないサクラ
□監督 原 廣利
□脚本 我人祥太、山田能龍
□原作 柚月裕子
□キャスト 杉咲 花、萩原利久、森田 想、坂東巳之助、安田 顕、豊原功補

■鑑賞日 6月29日(土)
■劇場 横浜ブルグ13
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作は未読。

ある事件絡みで親友の自殺に疑問をもった県警広報広聴課の森口泉(杉咲 花)。
刑事ではないが親友の自殺の原因を捜査権もないが真正面から調査追求していく。

花ちゃんの抑えた演技と反面、原因言及がこの映画の見せ場となっている。
市子』や『52ヘルツのクジラたち』を経て、彼女は俳優としてのキャリアを
確実に積み上げてきていると言える。
とはいえ、一人では成り立たないのが映画の世界。
ここでは脇を固める安田 顕や豊原功補と真相究明する過程や、
そこにある謎解きもが物語に深みを持たせている。
「正義」とはいったい何なのか・・・。 また、カルト宗教団体VS警察VS公安。
やはり重要な焦点となるのは警察VS公安だろう。
ちなみにタイトルにある「サクラ」は警察が公安のことを呼ぶ隠語。
様々な駆け引きと過去の資料、正論がいつも正しいとは限らない。
それは隠れた無言の圧力であったり、巨大権力であったり。
結局は折れ曲げられた真実は信じていたお前だったんだな・・・・

最後に泉は一から勉強し直して刑事になる道を選択する。
少し後味が悪かったところに、このシーンは大いに救いになった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『九十歳。何がめでたい』

2024-07-04 | 邦画



□作品オフィシャルサイト 「九十歳。何がめでたい
□監督 前田 哲
□原作 佐藤愛子
□脚本 大島里美
□キャスト 草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、真矢ミキ、木村多江

■鑑賞日 6月23日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

原作者・佐藤愛子・100歳、90歳の現役俳優・草笛光子のタッグ。

学生の頃はよく佐藤さんのエッセイを読むのが好きだった。
大人になってからも読んだ覚えがあるが、
やはり若い頃に読んだものの方が今でも記憶に残っている。

映画では最近ちょっと見かけなくなっていた唐沢寿明が、
編集者・吉川役で脇的な位置づけ。
佐藤愛子の独断と偏見も何喰わず顔で耐えているが、
一方で吉川の家庭は闇を迎えていた。
歯に衣着せぬ佐藤の言動VSハラスメント編集者・吉川。
この映画の面白さはそこに尽きるかな(笑)
草笛光子さんは90歳でお元気で、セリフもしっかりしていて、
やはり唐沢寿明との会話バトルがなかなか絶妙だった。
実際、佐藤先生がこんな感じだったかどうかはわからないけど、
ま、雰囲気は「近からずも遠からず」って感じかな(笑)

タイトルがタイトルだけに、いつにも増してご老人の姿が多かった。
超高齢社会の日本、まだ映画を観ようと足を運ぶだけいいことかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『映画 おいハンサム!!』

2024-07-03 | 邦画



□作品オフィシャルサイト 「映画 おいハンサム!!
□監督・脚本 山口雅俊
□原作 伊藤理佐
□キャスト 吉田鋼太郎、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMI、
      宮世琉弥、六角精児、松下由樹、浜野謙太、野村周平

■鑑賞日 6月22日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

TVドラマ「おいハンサム!!」の映画化。
でも、TVドラマは見ていなかったような(おいおい)。

伊藤家の父・源太郎役の吉田鋼太郎のワンマンショー的な映画だったけど、
その破天荒ともいえる父と、母、そして由香・里香・美香の三姉妹が、
伊藤家の日々の様子を面白おかしく描いていく。
結局のところ、大きなバカ笑いこそなかったが、
クスクス小笑いを散りばめたような映画だったかな。

娘たちの恋愛模様もほどほどには展開していたけど、
特段ときめくようなものでもなく、やや中途半端感は否めない。
ま、可もなく不可もなくって感じで・・・。

TVドラマを見てなかった人間が言うのも何なのですが、
TVサイズでいいんじゃないですか?って感じで

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『あんのこと』

2024-07-02 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「あんのこと
□監督・脚本 入江 悠
□キャスト 河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、早見あかり

■鑑賞日 6月21日(金)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

人間なんて誰一人として「普通」の人は居ない。
幼少期の劣悪環境が本当にダメ人間のレッテルを貼ってしまうのは、
自分を「肯定」したいがための「否定」なのではないだろうか・・・


これは実話ベースのストーリーなのだが、この事件のことはよく知らない。
主人公・杏(河合優実)を更生させるべく、はみ出し刑事・多々羅(佐藤二朗)や、
ジャーナリスト・桐野(稲垣吾郎)たちが杏に力を貸すのだが、
結局のところ、サイテーの母親からは逃げられない。
ヤク中の杏も一時は多々羅の助けでヤク断ちすることが出来ていた。
しかしながら、桐野が多々羅に近づいた理由は、後に自身の筆の元に、
公に知らされてしまう。多々羅は表面上は弱者を保護しているようで、
実はとんでもない刑事だったということ。
皮肉なことにコロナが拡大して、誰もが行動を制限されるようになって、
杏・多々羅・桐野もすれ違いっていった。
杏は究極の母親の行動に嫌気をさし、またヤクに手をだしてしまう。
現実でその際に意識があったかどうかはわからないが、
結局アパートのベランダから飛び降りてしまう。

劣悪環境でも逃げ出さなかったのは普通の人間ではその真意はわからない。
事情が違っても、同様なことは日常の中で起こっているのかもしれない。
ただ、平凡な生活をしている人間には、想像の範疇を越えた自称なのかもしれない。
現実問題として捉えるにはちょっと溝が深すぎる・・・。

河合優実サンの今後の演技に期待してみたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする