京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『夏目アラタの結婚』

2024-09-14 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「夏目アラタの結婚
□監督 堤 幸彦
□脚本 徳永友一
□原作 乃木坂太郎
□キャスト 柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山 礼、佐藤二朗、市村正親

■鑑賞日 9月8日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

エンドロールが終わるまで、絶対に席を立たないで。
一番の結末と感動はそこにこそあるのだから。
堤監督作品を特段好きなわけではないが、このラストシーンには感動した。


連続バラバラ殺人事件の犯人で、逮捕時にピエロのメイクをしていたことから
「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠(黒島結菜)。
児童相談所職員の夏目アラタ(柳楽優弥)はその事件の被害者の子どもに頼まれ、
まだ発見されていない被害者の首を探すため真珠に接触を試みる。
初めて面会したアラタは真珠と結婚しよう約束するが、このあたりから、
殺人事件の謎解きと、アラタと真珠の駆け引きが始まる。
本当に真珠は殺人犯なのか・・・?

ま、これはサスペンス映画なのでオチは言わずにおくが、
原作は未読なれど、しっかりと秀逸な脚本が内容を色濃くしている。
アラタを演じる柳楽優弥は相変わらず味のある演技で上手い。
ただ、真珠を演じた黒島結菜の演技が素晴らしかった。

表と裏の顔、真実か否か、その境を上手に演じていた。
先日観た『ラストマイル』の主役だった満島ひかりの演技を高く評価したが、
この映画の黒島結菜はそれ以上の演技だったと思う。
個人的に、2024年度邦画の主演女優賞にこの二人はリストアップしたい。
中川大志クンの弁護士役はちょっと弱かったように思ったが、
芸人・丸山 礼の面会室での真珠との会話のやり取りはなかなか面白かった。

真珠が何度も何度もアラタの匂いをクンクンと嗅ぐ。
その理由がエンドロールが終わった後に知ることが出来る。
だからくれぐれも最後まで座席を立たないで欲しい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする