花梨ブログ

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花梨の芳香 神様の贈りもの

2005-11-25 12:00:50 | Weblog
食べ物の食感を決める味や舌触りが×とも言える花梨が、果実として人に存在感を与え、これまで木として「生き残ってきた」のは、芳しい香りがあったからかもしれない。

香りに引かれて人が手にし、生食には不向きとされた後も、人がなんとか生かせないかと思慮した揚げ句、果実酒の材料として命脈を保つ。あの香りがなかったら、花梨の魅力は半減か、それ以下だったかも。

総合香料メーカーの長谷川香料が花梨の香りを分析している。

▽フルーティーな匂いのエチルヘキサノエートやエチルオクタノエートなどのエステル類

▽青葉の匂いのシス-3-ヘキセノール(別名青葉アルコール)

▽スミレの花のような香りのβ-イオノン

これらを含めた香気成分が、あの芳香を作り出しているという。

化学には詳しくないため、「ふーん」としか言いようがないです。

果実の中でこれほどの芳香を花梨にもたらしてくれたのは、大げさですが、神さまの贈りものなのかなと思ってしまいます。

この地上で生き延びるための術(すべ)みたいなものさえ感じてしまいます。鳥には羽を、獣には四本足や優れた臭覚を、人には知能を、そして花梨には香りを。

生命と言うか、生命力みたいなものを作り出したものの存在を感じるとともに、命あるものを慈しむ優しい気持ちが広がってきます。