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ACジャパン

2023-04-05 21:00:00 | 編集後記/追記

 “『みの』の死”を少し編集させて貰いましたけれども大変な作業でした。
 原文のままだと読みづらく、意味もままならないくらいでしたから。
 校正員の仕事がわかったようなわからないような・・・。そんな感じです。

 ところで、この小説は、バスに轢かれた犬の安否を気遣う主人公。主人公その思いや心情を語る物語です。
 色々と考えてゆくうちに動物も同居すれば、家族。そんな事を思ったりもしましたし、ACジャパンのコマーシャルのワンシーンを思い出されてもくれました。
 “いきもの命”編。では、動物の命の大切さを考えましょうというところでしょうか。
 今、放送で流れているのは“寛容ラップ”編で『たたくより たたえ合おう』ですよね。
 ACジャパンの記憶は震災直後その頃、世の中が自粛、自粛ムードでTVのコマーシャルも自粛でした。企業さん達の意向でしょうかね。
 震災直後、やたらACジャパンのコマーシャルが多かった記憶があります。
 あの頃のACジャパンのコマーシャルは、“こだまでしょうか”編で『こだまでしょうか? いいえ誰でも』という
フレーズでした。インパクト強かったです。あと、“あいさつの魔法”編とか色々ありました。
 
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  そもそも、ACジャパンって何?
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   公共広告を発信する民間団体。
英語名称Advertising Council Japan。
 ACジャパンは、広告の仕組みやその影響力を社会貢献に生かしていこうという考え方に対して、一般企業、メディア、広告会社など114社が賛同し、1971年(昭和46)に関西公共広告機構として設立された。
    〔ウィキペディアより引用〕

 人間と動物との共生は、永遠のテーマです。人間同士でも難しいと言われてます。
 “異文化共生”というんでしょうか。
 
 『仕方がない』という言葉は好きになれませんが、そうなる様、努力は必要です。理想論ですが・・・。
 今は、静観?

 
 

CTNRX的文學試行錯誤 No.005

2023-04-05 21:00:00 | 出来事/備忘録

 又常にはいぢめながら、時によつて可愛がるふりをする様な人にもすぐかみついた。
「みの」はさういふ一徹な犬で、結局、家の人にしか馴れなかつた。
 頴川《えいせん》の水に耳を洗ひ首陽山にワラビをとつた、支那の忠臣の気持とどこか似通ふものがあるではないか。
 私たちのしつけが悪くて、あんなに利口ないゝ犬を、弱くしてしまつたのはすまなかつた。たしかに「みの」は弱かつた。が、しかし、敗けても向つて行つた、あの強い烈しい気性が忘れられない。そして静かに死んで行つた。
 何年間にも亘つて、部落を荒し廻り、暴れ廻り、遂に捕へられて静かに死んで行つた狼王ロボーの話を思ひ出す。
「みの」の一生は華やかだつた。たとへてみるなら英雄ナポレオンみたいな生涯だつた。英雄! さうだ英雄だ。「みの」は英雄だつた。私はさう思ふ。
 さうして、「どうぞ、今度は日本人に生れ代らしてやつて下さい」と祈つた。
 外ではこほろぎがきれいな声でないてゐた。
                (完)
 底本:「みの 美しいものになら」四季社
   1954(昭和29)年3月30日初版発行
   1954(昭和29)年4月15日再版発行

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 読んで頂きありがとうございました。
 さて、どうでしたか?
色々、考えてしまう自分が居ましたね。
 この作品を小学生、高学年くらいの子供達に読ませてあげたいですね。