森の隠れ家  by KEIZI

森の中の小さな俺の隠れ家。
隠れ家の中は、他人から見れば子供のおもちゃ箱のようにガラクタばかりなのかもしれない。

「宝くじ」に当たるということ

2008年09月09日 | ひとりごと
『宝くじ3億円当たったらどうする

「俺は、今の会社を辞めてやる」

「私は、絶対に誰にも言わないで、内緒にしてるんだ

「そうだなぁ、俺はまず家のローンを返済して、新車を買ったら・・・・後は貯金しておくか


良く耳にする「もし、宝くじが当たったら・・」という妄想の話である。

しかし、一般的な人間の行動や心理に照らし合わせて考えると、なかなかこうはいかないだろう。


まず、実際に3億円という大金を目の前にすれば、家のローン返済ではなく、今の家や土地への不満、近所付き合いへの不満などで
「もっと、良い場所に家を建て直すか!!」
となるはずである。
そして、車もベンツクラスの高級車にする。
すると、それに見合った洋服や靴、アクセサリーなどの小物・・・・etc、生活の全てが今まで以上に値のはる物になってくる。

どんなに「今の生活を維持して贅沢をしないようにしよう」と思っても、少しずつ、少しずつそのボーダーラインは上がっていく。

小さなことで言うと、それまでは外食するときに「500円の玉子丼にするか、650円の親子丼にするか」で悩んでいたのに、金があるという気持ちから、数百円の値段の違いなど全く気にせず、喰いたいと思った1,500円の天ぷら定食や刺身定食を注文してしまう。

こんな生活を続けていれば、金なんかいつの間にか無くなってしまう。
ここからが、逆境の始まりである。

宝くじが当たって、今まで経験したことのないところまで持ち上げられて、突き落とされる。

突き落とされると言うよりも、元の生活に戻るだけなのだが、一度良い生活をしてから元に戻るのは辛い。

例えば、今の生活からマイカーや携帯電話を取り上げられたことを考えれば、少しは想像できるだろう。

ベンツに乗っていた人間が、カローラの生活に戻れるか

見栄がなければ、「宝くじが当たったおかげで良い経験が出来た」と思って元の生活に戻ることも可能だろうが、人間そうはいかない。

近所からは、「○○さんのお宅は、お金持ちねぇ。」などと噂されていたのを意識して生活していたわけだから・・・・。

身の丈以上の生活を維持するのはバチに当たったのと同じくらい辛いだろう。

結局、宝くじに当たると言うことは、バチに当たることと同じなのかもしれない。
コメント (2)
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