ペンネーム:デコ
なぜ選んだか?:
私はゼミで「イラク戦争・湾岸戦争におけるアメリカ政府の行動」というテーマを中心に活動しますが、アメリカを考える前にまず日本についての知識が必要であると考えました。ただ単に「日本は戦争に負けた」「原爆を落とされた」などではなく、逆に戦時中や戦後、日本が他国に対して表面では決して語られる事のないひどい行為についてもっとよく知っておかなければならないと感じ、そしてその事実を踏まえた上でアメリカや諸外国と比較してみたいなと思いました。それと、ゼミの仲間がこの「戦後補償を考える」の本を推薦してくれたのでよし読もうと思い、大学の図書館で借りてきました。
本の内容:4つの題から構成されています。
①十五年戦争(アジア・太平洋戦争)の経過。この章では戦争経緯を簡単に紹介している。
②戦時下の日本がやったこと。住民虐殺・強制連行・強制労働・軍票問題の真実。
③戦後処理と賠償・補償問題。日本の賠償と諸外国の賠償の違い。
④戦後補償の核心と歴史認識。反省なき行動と発言、本当に求められているのは何か。
感想・意見:
自分の知識がなかったこともありますが、恐らく公にはさして語られることのない事実が記載されていて衝撃を受けました。読んで考えさせられたのは日本は広島・長崎に原爆を落とされた「被害国」ではあるが、同時にアジアの国々を侵略し朝鮮人・中国人を強制連行・強制労働させ、従軍慰安婦問題、南京大虐殺などを実行した「加害国」であることを忘れてはならないということです。アメリカとの戦争と考えがちですがアジアの国々に対して酷い事を行っていたのです。しかし日本は前者のことだけに焦点を当て、後者のことは忘れてしまっているのではないか。いや「忘れさせる」ようにしているのではないかと。
この本が発行された頃、一部の人物が「南京大虐殺やアジア侵略は無かった」と発言していた始末です。結局日本の戦争責任は曖昧にされたままになっているのではないでしょうか?都合の悪い事実は消したいものですが、しかし過ちは歴史として永久に残るものだと思います。ユダヤ人を大量虐殺したヒトラー政権下のドイツとは戦後補償の対応に差が出ています。なかった事にするのではなく、こういうことがあったのだと後世に語り継ぎ、今後二度と起こらないようにしなければならないのです。
この問題は決して謝って済むような事ではありませんが、「加害者」としてアジア諸国への表面的な謝罪ではなく、被害を受けた全ての人へ心から謝罪しなければならないでしょう。
●メディエータのコメント
戦後処理は、お金の賠償だけでなく、加害者と被害者の和解が成立してはじめて確固としたものになります。真実和解を求めてのとりくみが、今でも必要なのです。
●ピースキー:(1)生命の尊重 (6)寛容と連帯
なぜ選んだか?:
私はゼミで「イラク戦争・湾岸戦争におけるアメリカ政府の行動」というテーマを中心に活動しますが、アメリカを考える前にまず日本についての知識が必要であると考えました。ただ単に「日本は戦争に負けた」「原爆を落とされた」などではなく、逆に戦時中や戦後、日本が他国に対して表面では決して語られる事のないひどい行為についてもっとよく知っておかなければならないと感じ、そしてその事実を踏まえた上でアメリカや諸外国と比較してみたいなと思いました。それと、ゼミの仲間がこの「戦後補償を考える」の本を推薦してくれたのでよし読もうと思い、大学の図書館で借りてきました。
本の内容:4つの題から構成されています。
①十五年戦争(アジア・太平洋戦争)の経過。この章では戦争経緯を簡単に紹介している。
②戦時下の日本がやったこと。住民虐殺・強制連行・強制労働・軍票問題の真実。
③戦後処理と賠償・補償問題。日本の賠償と諸外国の賠償の違い。
④戦後補償の核心と歴史認識。反省なき行動と発言、本当に求められているのは何か。
感想・意見:
自分の知識がなかったこともありますが、恐らく公にはさして語られることのない事実が記載されていて衝撃を受けました。読んで考えさせられたのは日本は広島・長崎に原爆を落とされた「被害国」ではあるが、同時にアジアの国々を侵略し朝鮮人・中国人を強制連行・強制労働させ、従軍慰安婦問題、南京大虐殺などを実行した「加害国」であることを忘れてはならないということです。アメリカとの戦争と考えがちですがアジアの国々に対して酷い事を行っていたのです。しかし日本は前者のことだけに焦点を当て、後者のことは忘れてしまっているのではないか。いや「忘れさせる」ようにしているのではないかと。
この本が発行された頃、一部の人物が「南京大虐殺やアジア侵略は無かった」と発言していた始末です。結局日本の戦争責任は曖昧にされたままになっているのではないでしょうか?都合の悪い事実は消したいものですが、しかし過ちは歴史として永久に残るものだと思います。ユダヤ人を大量虐殺したヒトラー政権下のドイツとは戦後補償の対応に差が出ています。なかった事にするのではなく、こういうことがあったのだと後世に語り継ぎ、今後二度と起こらないようにしなければならないのです。
この問題は決して謝って済むような事ではありませんが、「加害者」としてアジア諸国への表面的な謝罪ではなく、被害を受けた全ての人へ心から謝罪しなければならないでしょう。
●メディエータのコメント
戦後処理は、お金の賠償だけでなく、加害者と被害者の和解が成立してはじめて確固としたものになります。真実和解を求めてのとりくみが、今でも必要なのです。
●ピースキー:(1)生命の尊重 (6)寛容と連帯