金曜午後7時鹿児島空港に着く。チェックインして直ぐ店に向かう。一年半ぶり位の訪問だが予約はしていない。
暖簾を少しだけ上げてて覗き込むと店内ほぼ満席、女将が出てきて「まあ!」といいカウンター左の空席を指す。主人はまな板で刺身を挽いていて顔を向けた気配は無かったが、座って数分後「しょっ端?」とぼそっと言う。「そう!」女将が横に来て「まず何します?」「そうねビール」これでスタートする。
主人は3人分の刺身の盛り合わせを終了すると、鯛をとりだし薄造りを始める。・・・これ多分俺の分ね・・・・

半分位を頂いて空いた皿の面をみると絵が気になる。腹の出具合みると金魚みたい。鯛ってこんなに背びれが立つか知らん。女将に聞くと「鯛ですよ。胸びれもこんな感じになりますよ~」主人が「お腹空いてるの?」「空いてます。任せます」
私の陣取った席の左は60歳前後の女性3人連れで常連らしい、漏れてくる話の内容からして鹿児島大学の関係者らしい。右は空いていたのだが40代後半位の女性が入ってきて座る。前日も来たらしく「昨日はみんな美味しかった!」「昨日いただいたのは・・・と・・・と」と7品位読み上げ「今日は違うのを出してください」「私は明日は朝一で大阪なの」「これは何ですか」メモを取り、写真を撮る。「この塩はどこの塩ですか?」「この器はどこのですか?」主人は丁寧に対応しているが少々煩わしい。
主人が私に「カウンター空いたけど、こちらに移らんね?」うるさい客と私を切り離したいらしい。しかし高下駄履きで元は10センチ厚はあったかと思う分厚いまな板に向かう主人の包丁使いを横から見ていたかったのと主人が山で採ってきて壁に掛けた花活けの中の草花を眺めていたくて同じ席で居座ることにした。
「赤身も少し行く?」「はい」よこわが出てきた。適度に脂が乗っていて器の色に映えている。

次は筍の炊き合わせ。もうそろそろ鹿児島の筍は終わりだな~、鹿児島在勤の頃お茶の航空搭載が始まるまで春は筍が主要な搭載品目の一つだった。「今年は表作で量多いですけんね~」日通の担当者に言われたことを鵜呑みにしてスペースの割り振りを決めたが思惑通りに行かなかった。「いや~実は阿久根では裏作で」いいように振り回されていたのか、今となっては懐かしい駆け引きの一つである。

器の右上に添えられていた歯ごたえのある野菜を食べながら「これ芋茎ですか?」と見当をつけたが「干し大根。」この店の料理は小細工はなくて直に旨い。
主人が蒸しものの準備に入った。あ~骨蒸しだ。この店に通っていた80年代後半、一番惚れ込んだのがこの一品だった。
登場した骨蒸しを見て「おいしそ~!」右隣の女性が声を上げる。「そうですね」私も少し煩わしく冷淡に一瞥して出汁を一口飲んで骨の外しにかかる。
目玉の周辺を食べ終わる頃、そうだ鯛の鯛を探さねばと今まで乱暴に食いちぎっていたのをに口の中で慎重な解体作業に切り替える。鯛の鯛はこの店で教えてもらったもらったのだが、恥ずかしながらどんな形だったか咄嗟に思い出せなくなった。
そうとう分解して「これ?」と聞く。

「違うがね~」主人がちょっと馬鹿にする。「ここんとこよ。もう見えとるけど。」

ちょっと気遅れしたがとりあえずヒレのコラーゲン部分まで十分に口中で吸い出して
とうとう行き着きました。桜鯛
暖簾を少しだけ上げてて覗き込むと店内ほぼ満席、女将が出てきて「まあ!」といいカウンター左の空席を指す。主人はまな板で刺身を挽いていて顔を向けた気配は無かったが、座って数分後「しょっ端?」とぼそっと言う。「そう!」女将が横に来て「まず何します?」「そうねビール」これでスタートする。
主人は3人分の刺身の盛り合わせを終了すると、鯛をとりだし薄造りを始める。・・・これ多分俺の分ね・・・・

半分位を頂いて空いた皿の面をみると絵が気になる。腹の出具合みると金魚みたい。鯛ってこんなに背びれが立つか知らん。女将に聞くと「鯛ですよ。胸びれもこんな感じになりますよ~」主人が「お腹空いてるの?」「空いてます。任せます」
私の陣取った席の左は60歳前後の女性3人連れで常連らしい、漏れてくる話の内容からして鹿児島大学の関係者らしい。右は空いていたのだが40代後半位の女性が入ってきて座る。前日も来たらしく「昨日はみんな美味しかった!」「昨日いただいたのは・・・と・・・と」と7品位読み上げ「今日は違うのを出してください」「私は明日は朝一で大阪なの」「これは何ですか」メモを取り、写真を撮る。「この塩はどこの塩ですか?」「この器はどこのですか?」主人は丁寧に対応しているが少々煩わしい。
主人が私に「カウンター空いたけど、こちらに移らんね?」うるさい客と私を切り離したいらしい。しかし高下駄履きで元は10センチ厚はあったかと思う分厚いまな板に向かう主人の包丁使いを横から見ていたかったのと主人が山で採ってきて壁に掛けた花活けの中の草花を眺めていたくて同じ席で居座ることにした。
「赤身も少し行く?」「はい」よこわが出てきた。適度に脂が乗っていて器の色に映えている。

次は筍の炊き合わせ。もうそろそろ鹿児島の筍は終わりだな~、鹿児島在勤の頃お茶の航空搭載が始まるまで春は筍が主要な搭載品目の一つだった。「今年は表作で量多いですけんね~」日通の担当者に言われたことを鵜呑みにしてスペースの割り振りを決めたが思惑通りに行かなかった。「いや~実は阿久根では裏作で」いいように振り回されていたのか、今となっては懐かしい駆け引きの一つである。

器の右上に添えられていた歯ごたえのある野菜を食べながら「これ芋茎ですか?」と見当をつけたが「干し大根。」この店の料理は小細工はなくて直に旨い。
主人が蒸しものの準備に入った。あ~骨蒸しだ。この店に通っていた80年代後半、一番惚れ込んだのがこの一品だった。
登場した骨蒸しを見て「おいしそ~!」右隣の女性が声を上げる。「そうですね」私も少し煩わしく冷淡に一瞥して出汁を一口飲んで骨の外しにかかる。
目玉の周辺を食べ終わる頃、そうだ鯛の鯛を探さねばと今まで乱暴に食いちぎっていたのをに口の中で慎重な解体作業に切り替える。鯛の鯛はこの店で教えてもらったもらったのだが、恥ずかしながらどんな形だったか咄嗟に思い出せなくなった。
そうとう分解して「これ?」と聞く。

「違うがね~」主人がちょっと馬鹿にする。「ここんとこよ。もう見えとるけど。」

ちょっと気遅れしたがとりあえずヒレのコラーゲン部分まで十分に口中で吸い出して
とうとう行き着きました。桜鯛
