"ジャニーズの"ベイベとしてはラストになるドラマだけど、テーマがテーマなので今の自分にはいろいろ思い出されて観るのをためらってた『俺の家の話』。
やっとこさ観はじめたら気付けは一気に8話まで。
まず、西田敏行さん演ずる観山寿三郎。代々続く観山流の宗家。芸事には厳しい反面、女にだらしなく(寿限無が息子だったとはね~)、我が儘でどうしようもないクソ親父だけど、どこか哀れでかわいくもあり。西田さん本当に巧い役者さんだ・・
長瀬智也。トキカケでも話していたささみのジュース他、役になりきるために一生懸命体を作ったんだろうなあ。おかげで立派にちゃんとプロレスラーに見える。ドラマ中でのプロレスシーンも自身が演じてるとは。
さらにはドラマ内でそのプロレスラーから(プロレスラーやりながら、だけど)能楽師へと変貌を遂げなきゃならない、なかなかに難しい役。
もっとも人物としての寿一像は、豪快で、人が良くて、世間一般がイメージしてるだろう長瀬智也(よくモノマネとかされる、ぶほっ!とかいうやつね。素顔の本人はもっと繊細で考え深い人だと思うけど)とそう遠くない役、つまり世間から見た"いつもの長瀬智也"(ベイベもいろいろな役をやってきたけどあくまでも世間がイメージするところの)。
でもいつもの長瀬智也、ということは言い換えればハマり役ってこと。宮藤官九郎さんの本で、ハマり役の長瀬。おもしろくならないわけはない。
他のキャストで個人的に目をひいたのは、長女、舞役の江口のりこさんと、さくら役の戸田恵梨香さん。
さくらは・・あ~やっぱり寿一とそうなっちゃいますか?って。ちょっと小悪魔的な自分の欲望(←大げさ)に素直な女性像、ん~正直言っちゃいますとキャラクターとしては苦手です(^^;(あ、戸田恵梨香さんは大好きだから!) 潤んだ瞳で見上げる、『好き』って正直に言う、多分ある種の男性からは堪らなく魅力的に映るであろう(あ、女性からもかわいいって声もたくさんあるようです・・)ヒロインを戸田さんが上手に演じていらっしゃる。
舞は、なんと言っても8話で思いをぶちまけるシーン。そうよね、そんなに簡単に何もかも割りきれるわけないよね。
他にも荒川良々さんやゲストで阿部サダヲさんが出たり、安定のお馴染みのキャスト。
6話では寿一が寿限無や踊介らとまさかのステージに。ベイベが踊って歌う(少しだけど)シーンをこんなところで見られるなんてね・・
8話のラストはいろいろ身につまされて胸が痛かった。
次回はムロツヨシさんと塚本高史さんが出演されるとか。ラスト回まどあとわずか。展開が楽しみです。