ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

「宝塚BOYS」 感想

2010-08-09 | ミュージカル観劇記
見てきました、「宝塚BOYS」

浦井健治さんと藤岡正明さんが出演されるとあっては、行くしかないでしょうっ
と意気込んでおりましたが、
見ている途中から、BOYSたちの叶わなかった夢を思い、泣けて泣けて仕方がありませんでした

また、BOYSたちが宝塚に夢をかけたのには、少なからずそれぞれの戦争体験が影を落としていて、
8月という時期もあり、戦争についても改めて考えさせられる内容でした。

特に、BOYSの一人(確か、星野)が、8月9日に佐世保でキノコ雲を見た体験を語るシーンがあったので、
今日が、長崎の日であることも思わないではいられませんでした

…という訳で、久しぶりに芝居を見て泣きました
じっくりと考えさせて、でも要所要所でかなり笑わせてくれて、最後はかなり泣ける、
丁寧な作りのお芝居で大満足でした

ここからは、俳優さんのお話 明るく行きます(笑)

浦井健治さん
上原金蔵役でした
ちょっと頼りないけど、男子部結成のきっかけを作った男であり、BOYSのまとめ役

浦井さんは「頼りない」部分をすごくチャーミングに見せてくれて、
何度も微笑ましく思いました
これに、おばさまたちはやられるのね(笑)

最後のレビューシーンでは、伸びやかな歌声と、のびのびとしたダンスを披露
歌もダンスもばっちりで、華もあって、可愛らしいところもあって、
とにかくず~っと目がハート状態で見ていました

藤岡正明さん
竹内重雄役
前は電気屋さん。男子部では上原さんの補佐役的ポジション。

藤岡さんも真面目でしっかりものの竹内さんを誠実に演じていらっしゃって、すごくよかったです
特に、台詞を言う時の声の素晴らしさはピカ一です
歌声と同じように深くて響く、しかも聞き取りやすい声

レビューシーンでも、美声を響かせていてうっとり
ダンスは、後ろの方でちょっとよろけていたけど、
「泣かないで」の時よりもお上手になっていたと思います、、、たぶん(笑)

東山義久さん
男子部唯一のプロ、ダンサーの星野丈治役。

最初はBOYSをバカにしていたのに、
最後はすっかりBOYSと仲良くなってしまう姿が、何だか可愛らしかったです。

あとは、キレのあるダンス、さすがです
レビューシーンで歌う声も深みがあって素敵でした

黄川田将也さん
闇市の愚連隊だった、山田浩二役。

黄川田さんといえば、線が細いおぼっちゃん系の役のイメージですが、
今回はドスのきいた声で、元愚連隊「隊長」を好演

実は、黄川田さんが一番の心配要素だったのですが、お芝居パートはすっごくよかったです
演技は確かだし、台詞も聞き取りやすく、
しかも背が高く、イケメンなのもあいまって、舞台での華があります

しばしば褌一丁になって頑張る黄川田君の姿を見ながら、
今後応援していこうという思いが芽生えました(笑)

レビューシーンは……姿はすごくかっこいいです。歌もすごく頑張っていたと思います。
とにかく、前の三人と比べたら可哀そうな訳で、
少なくとも石井君の後ろで、太陽君よりずっと前に立てると思います(笑)

……キャスト4人を書いただけで、結構な長さになっちゃいましたね

忘れちゃならない、山路さんと初風さん

山路さんは、経理部にしてはかっこよすぎますが(笑、
今すぐ宝塚の舞台に立ってくれ!と言えそうな、かっこいい立ち姿でした)、
暖かくBOYSを見守ってくれる池田さんを安定感抜群に好演

初風さんは、元宝塚の寮のおばさん、という設定で、
特に、BOYSの芝居の稽古に付き合って、宝塚風に台詞を言ってあげるシーンとそれに続くダンスシーンが見事でした
レビューシーンで歌う「すみれの花咲くころ」も素晴らしかったです

う~ん、あとの三人は申し訳ないけれど駆け足で。

瀧川英次さんは初めて拝見しましたが、とても達者な方ですね
大阪人の太田川を好演。

石井一彰さんは、自信満々のイケメン、という設定がすごく似合ってました(笑)
レビューシーンでは、歌もダンスも素敵でした

杉浦太陽さんは、お調子者の長谷川役。
「ゲゲゲの女房」の浦木さんとほとんど同じ演技をしていたような気がします

という訳で、フレッシュなキャストの面々も概ね素晴らしく、
芝居世界にじっくり引き込んで下さいました

久しぶりにいい芝居を見て、幸せです


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