大抵の人は雨模様の一日は何となく気分が優れなかったり、憂鬱になったりするだろう。しかし雨も上がり雲が去りその後に現われる眩しい位の青空と太陽を目の当たりにすると一気に気分は晴れやかになる。あちらこちらから雨のために中止していた分挽回しようとお散歩に来る人が溢れ出す。しかし雨が上がりに溢れ出すのは人だけではない。今日はそんな暴風雨の一日の出来事をお話したいと思う。
通常の雨なら鳥の行動にそんなに変化はないのだが、暴風雨となると話は別である。スズメやカラ類も生垣の下で食べ物を啄ばむ程度で抑えていた。いつものように木から木へと移動する姿は見られなかった。カラス達も生ゴミの日にも関わらず、ゴミステにその姿をほとんど見かける事がなかった。空を見上げると強風にあおられながら目的地へ向かうカラスの姿が印象的だった。まるで紙ヒコーキのように強風に揺られながら、必死に目的地のルートへ戻ろうとしている姿が目に付いた。ブトの方が体も大きいので飛行力もあるのだろう。ボソに比べるとあおられ方が若干ではあるが違っていた。ボソは油断していたら強風によって何処か違う場所へ誘導させられてしまいそうだった。
しかしそうかといって公園のカラスの顔ぶれに変化はなかった。いつものように飛んだり鳴いたりはしておらず、針葉樹の枝に止まって嵐が去るのを待っているかのようだった。私も建物の中から外の様子を見ていた。紅葉はしているものの未だ葉を落とす事なく頑張っていたカラマツも強風にあおられ一斉にその葉を落とし始めていた。時折舞って来るアラレと落葉する黄色いカラマツが一緒になり幻想的な雰囲気さえ漂わせていた。
午後になり暴風雨も治まり青空が出てきた。人も鳥も一斉に喜びと共に目に付き刺さる程の太陽に酔いしれる。ほんの数時間の暴風雨だったのだが、太陽がこれほどまでに愛おしい存在だったという事に気が付いた。スズメやカラ類も枝に止まり太陽の光を全身に浴びながら羽繕いをしていた。カラス達もその濡れた体丹念に羽繕いをし、番で行っている光景も目にした。太陽の反射で美しく七変化したカラスの羽色が輝いて見えた。これぞ正に「カラスの濡れ羽色」ではなかろうか?
そんな静けさも束の間だった。ブトが一斉に騒ぎ始めたので、タカでも来たのかと思い追い駆けてみるとそうではなかった。1羽のブトを集団で攻撃していたのである。飛び去ろうとするブトの羽や尾羽を嘴で押さえ付けて仰向けになった状態で突き始めた。必死に抵抗してはいたものの相手の数の方が勝ってたので空しい結果となっていた。しかしやられっぱなしではなかった。ちょっとした隙を見て飛び去って行った。直ぐに追い駆けられてはいたが、何とか逃げ切った。ブト達ある程度満足?したのか攻撃を止めてそれぞれの縄張りへと戻って行った。
最初攻撃されているカラスが「いじめられっ子ではないか?」と思ったのだが違っていた。どうやら若ガラスのようだった。その時にいじめられっ子が何処にいたのかは分からないが、皆が落ち着いた頃いじめられっ子のいる所へ行くとお決まりの枝に止まっていた。以前にも同じような事があったが、その時は込み合った枝の中に身を隠して出て行こうとはしなかった。今回も恐らく同じ行動を取っていたのだろう。集団でいじめられる恐怖を十分経験しているいじめられっ子なのだから・・・。
画像:ハシブトガラス番
通常の雨なら鳥の行動にそんなに変化はないのだが、暴風雨となると話は別である。スズメやカラ類も生垣の下で食べ物を啄ばむ程度で抑えていた。いつものように木から木へと移動する姿は見られなかった。カラス達も生ゴミの日にも関わらず、ゴミステにその姿をほとんど見かける事がなかった。空を見上げると強風にあおられながら目的地へ向かうカラスの姿が印象的だった。まるで紙ヒコーキのように強風に揺られながら、必死に目的地のルートへ戻ろうとしている姿が目に付いた。ブトの方が体も大きいので飛行力もあるのだろう。ボソに比べるとあおられ方が若干ではあるが違っていた。ボソは油断していたら強風によって何処か違う場所へ誘導させられてしまいそうだった。
しかしそうかといって公園のカラスの顔ぶれに変化はなかった。いつものように飛んだり鳴いたりはしておらず、針葉樹の枝に止まって嵐が去るのを待っているかのようだった。私も建物の中から外の様子を見ていた。紅葉はしているものの未だ葉を落とす事なく頑張っていたカラマツも強風にあおられ一斉にその葉を落とし始めていた。時折舞って来るアラレと落葉する黄色いカラマツが一緒になり幻想的な雰囲気さえ漂わせていた。
午後になり暴風雨も治まり青空が出てきた。人も鳥も一斉に喜びと共に目に付き刺さる程の太陽に酔いしれる。ほんの数時間の暴風雨だったのだが、太陽がこれほどまでに愛おしい存在だったという事に気が付いた。スズメやカラ類も枝に止まり太陽の光を全身に浴びながら羽繕いをしていた。カラス達もその濡れた体丹念に羽繕いをし、番で行っている光景も目にした。太陽の反射で美しく七変化したカラスの羽色が輝いて見えた。これぞ正に「カラスの濡れ羽色」ではなかろうか?
そんな静けさも束の間だった。ブトが一斉に騒ぎ始めたので、タカでも来たのかと思い追い駆けてみるとそうではなかった。1羽のブトを集団で攻撃していたのである。飛び去ろうとするブトの羽や尾羽を嘴で押さえ付けて仰向けになった状態で突き始めた。必死に抵抗してはいたものの相手の数の方が勝ってたので空しい結果となっていた。しかしやられっぱなしではなかった。ちょっとした隙を見て飛び去って行った。直ぐに追い駆けられてはいたが、何とか逃げ切った。ブト達ある程度満足?したのか攻撃を止めてそれぞれの縄張りへと戻って行った。
最初攻撃されているカラスが「いじめられっ子ではないか?」と思ったのだが違っていた。どうやら若ガラスのようだった。その時にいじめられっ子が何処にいたのかは分からないが、皆が落ち着いた頃いじめられっ子のいる所へ行くとお決まりの枝に止まっていた。以前にも同じような事があったが、その時は込み合った枝の中に身を隠して出て行こうとはしなかった。今回も恐らく同じ行動を取っていたのだろう。集団でいじめられる恐怖を十分経験しているいじめられっ子なのだから・・・。
画像:ハシブトガラス番
これまで何年もボソもブトも沢山間近で見ていますが、あんな玉虫色は何回かしか見たことがありません。
水浴びしたあとなど、いつでも玉虫色になるわけでもないのでなにか条件があるんでしょうね。
カラスの濡れた羽は本当に綺麗です。特に人に当てはめると背中に当たる部分の羽の色合いが美しいと思います。羽の色艶でそのカラスの健康状態がある程度把握出来る事があります。やはり元気のないカラスは色艶が悪いですね。雛が綺麗な色艶になるのは秋の換羽が始まってからになりますね。幼羽との混ざり具合が面白いと思います。