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新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

水木 一郎 アニソン歌手 1948-

2012-08-08 08:44:54 | 旧仏像ワンダフル

ちょっと新聞の日曜版でお見かけしたので 描いてみました。

自分の世代ではこの声の歌を知らない人間は

 いないんじゃないかと思うほど

ヒーローもののアニメやドラマの 主題歌を歌っていた人です。

 もう還暦を過ぎているというのに なんてことでしょう。

昔の少年少女のロマンを裏切らない 歌声にルックス!

 

 ああやっぱり水木一郎じゃないとダメなんだ・・

 あの頃に戻りたくなるひと時でした~


天燈鬼立像  興福寺・奈良  鎌倉時代(1215)

2012-08-04 19:00:31 | 旧仏像ワンダフル
確かに阿吽の「阿」なんですが。

豚のような耳を持つ鬼の口は大きすぎて
なんだか笑っているようにも見えます。

それにオリンピックでもなかなか
お目にかかれない、素晴らしい筋肉です。

凄いですよ!体全体からみなぎる緊張感、
浮き出る血管。
まさに真柏のポーズなんですが。

ソーラーの電灯をつけて
うちの門にも一対欲しいもんです。
防犯にも良さげですね。

龍燈鬼立像  興福寺・奈良  鎌倉時代(1215)

2012-08-03 12:13:54 | 旧仏像ワンダフル
作者は運慶の三男の康弁で
西金堂のご本尊である釈迦如来に
燈篭をささげている門番のような鬼です。

鎌倉の復興期に新たに造られて、
かの有名な金剛力士像の阿吽像のように
阿吽の2対になっていて、
こちらは「吽」ウン。

ふんどしで寄り目の玉眼、ギザギザ眉毛は金属を
切り抜き、巻きつく龍もなんだか脱力感がある、
これでも国宝なんです。

ただその素晴らしい筋肉の表現力で
神聖な場の空気を読んでいます。

ちかごろ日本が世界に誇る文化として
注目されているアニメも
こんな遺伝子が関係しているかも
しれないですね。

阿修羅立像 興福寺・奈良 奈良時代(734年)

2012-08-01 11:38:40 | 旧仏像ワンダフル
153センチの身長でまさに少年のような
プロポーションの興福寺のアイドル?
いや仏像界のアイドルでしょうか。

2011.09.10のブログ

前にも登場していますが今回は顔の表情を
クローズアップしてみました。

特徴のある眼は縁取りの線で描いてあり、
黒目も玉眼ではないのですが
これが希薄な空気のようなものを
放出しているように感じます。

完全な悪役でありながら
千年の時を超えて多くの人に愛されて
本当は幸せ者かもしれませんね。


世親立像-2  興福寺北円堂・奈良 鎌倉時代

2012-07-29 07:49:26 | 旧仏像ワンダフル
弟の世親は視線を上げて
なにかを探しているようです。
まさに求道の体なのでしょう。

運慶の描く求道者の在り方は
例えばこんな感じでしょうか・・

兄の無著が道を得ることを願い
弟の世親が道を求め、
そして見ているあなたと私が
自分にとっての道を得て受け取る、

願って求めて受け取る、
西洋にも共通する道理ですね~

世親立像-1  興福寺北円堂・奈良 鎌倉時代

2012-07-28 08:51:40 | 旧仏像ワンダフル
兄の無著に比べるとがっしりしていて
年齢も若い時分のもののようです。

眉間にしわを寄せて悲痛な趣を漂わせているのは
どうしたことでしょう?

一説には初め、兄とは異種の仏教を修めて
これを極めたつもりが、兄から大乗仏教を勧められ
それまでの自分の修練を否定し、自分の耳を
切り落として新しい教義を追及していったとか。

真摯な姿が狂気と隣り合わせな、
ちょっぴり哀愁をを呼ぶ方ですね。

無著立像-2  興福寺北円堂・奈良 鎌倉時代

2012-07-25 08:49:25 | 旧仏像ワンダフル
言葉を使わずに意図を伝えるのは
とても難しいことですよね。

うちの犬もよく視線やしぐさで訴えてきますが(笑)
何も感じなかったり無関心で気が付かなかったら
「もうグレたるわ~」といじけてしまうでしょう。

それを考えると表現なんてかなり相対的なもので
言葉で表現しても形で表現しても、
何を受け取るか?何も感じないか?は
自分の意図と違ってしまっても致し方なし。

まあ、よいほうに買い被って受け取ってくれれ
ばよし、悪いほうに誤解されたら
 へぇ~そんな考え方もあるんだわいと
視界が広くなるってもんで。

自分の場合はお経を聞いたり読んだりしても
サッパシの教えが、仏像を見たりすると俄然
教義のほうに関心が向いてくるもので困ったもんです。

それで無著さん、
求道者の自分に厳しく他人に優しい眼差しを
ひしひしと感じるかな。

無著立像-1  興福寺北円堂・奈良 鎌倉時代

2012-07-24 06:04:58 | 旧仏像ワンダフル
インド4-5世紀に実在した兄弟で
無著はお兄さんと言うことです。

弥勒の跡を継いで法相宗の祖師となり
生涯教えを広めたようです。

そんな人種の違う僧侶でも
完全に日本の僧として昇華し
運慶の考える理想的な僧侶の在りかたを
追求し表現した像なのでしょう。

弟の世親と一対で
求道者の見つめるものを
玉眼の入った生気を感じさせる表情に
託しているのかもしれません。

次はその顔の表情に迫ってみようと思います。