新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

無著立像-1  興福寺北円堂・奈良 鎌倉時代

2012-07-24 06:04:58 | 旧仏像ワンダフル
インド4-5世紀に実在した兄弟で
無著はお兄さんと言うことです。

弥勒の跡を継いで法相宗の祖師となり
生涯教えを広めたようです。

そんな人種の違う僧侶でも
完全に日本の僧として昇華し
運慶の考える理想的な僧侶の在りかたを
追求し表現した像なのでしょう。

弟の世親と一対で
求道者の見つめるものを
玉眼の入った生気を感じさせる表情に
託しているのかもしれません。

次はその顔の表情に迫ってみようと思います。


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2 コメント

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Unknown (kyon)
2012-07-25 16:04:06
無著さん・・・そっかぁ・・・とっても人間臭いお顔です・・・弥勒さんより高僧の方が悩みが深い感じなのは当たり前か・・・(^^ゞ
現世は世知辛く、苦しみと悲しみに満ちていましね・・・厳しいお顔がそれを語っている気がします・・・
ん、拝見させて戴いているとより弥勒の道が険しいのを語っている気がしてきます
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影がありますね~ (仏像ワンダフル)
2012-07-27 06:20:37
滲み出る苦悩?までいかなくても抜けるような晴天ではなさそうですよね。大きな悲しみや苦しみを知っている者が、大きな幸せを知るというパラドックスみたいなもんでしょうか。
う~ん、実際どんな生活になるんでしょう、深いいっすね。
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