新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

馬頭観音 京都・浄瑠璃寺 鎌倉時代

2011-08-30 06:21:17 | 旧仏像ワンダフル

 関西にはこんな愉快な企画があったんですね。  

隅田川の花火も風流ですが、こっちのほうが燃えますね~

   絶対仏像ヘッドで参加したい!

   

で、妖怪よりも怖そうな浄瑠璃寺の馬頭観音はどうでしょう?

 東寺よりも数倍怖い。  

 被り物を創ったら、こんな感じかな?


十一面観音立像 滋賀・向原寺観音堂 平安時代-2

2011-08-28 05:48:57 | 旧仏像ワンダフル
横顔からも背負う10面のボリュームが明らかな観音。
生身であればかなりの重量、でも涼しい顔で立っている。

やわらかなポーズ、どこにも力みが無く安心感をたたえる。
注目するのは衣の間から覗くおなかのへそだ。
神仏にへそは必要なのか?

自らを投影し、理想の境地に思いを馳せる。
神聖さと親しみやすさは
そんなところにも同居しているのかもしれない。

十一面観音立像 滋賀・向原寺観音堂 平安時代

2011-08-27 06:29:47 | 旧仏像ワンダフル
一体何を問いかけるのか、単なる様式なのか、
どうなのか・・

海鮮丼頼んだら大盛りが出てきちゃって
それが絵的におさまりが良くて
しばし手を付けるのが惜しくて眺めている、感じ?

こそまで俗っぽくはなくても、細部に何を見るかは
観ているこちら次第。

正解なんかないのでしょう。

金剛宝菩薩坐像 京都・東寺 平安時代

2011-08-25 06:07:05 | 旧仏像ワンダフル
今朝の空は茜色、差し込む陽射しに壁が赤くて
鮮やかで綺麗なので写真でも撮るかとデジカメ持ち出して
珈琲入れてもたもたしていたら雷と土砂ぶりの雨。
ああ諸行無常・・

横顔の絵があったので見てみる。
正面からではあまり感じなかったけれど
鼻筋が通って結構凹凸がある。
東寺の仏像はどこかオリエンタルで
帝釈天は今見ても男前に感じる。
この菩薩は女性的で肩のラインが美しい。
慈悲を現すのは母性に通じるのか。

馬頭観音菩薩 福岡・観世音寺 平安時代

2011-08-24 05:56:39 | 旧仏像ワンダフル
仏像には肉体以外に様々なアイテムがあって
それだけでも本当に興味が尽きない。
西洋のように一糸まとわぬ仏像はあるのだろうか?

3つの顔に8本の腕、頭部頂に馬が見下ろしている。
観音で唯一牙をむく表情は恐ろしく・・
思わず笑ってしまう、失礼。
馬は4大聖獣のひとつということで、ヒンドゥーのほうでは
かなり重要な動物のようです。

正面で馬口印という馬の口をかたどった印を結び
金剛棒、施無畏印、金剛輪宝、念珠等を持っている。

5メートルを超える巨体で上から見下ろす馬は
やはり神々しいのです。

金剛夜叉明王像 京都・東寺 平安時代

2011-08-23 06:14:51 | 旧仏像ワンダフル
仏像には穏やかな慈悲の顔と
恐ろしげなふん怒の顔が大別するとあると思う。

どちらかというと怒っている顔のほうが
惹かれるものがある。
それは自分の憤懣やるかたなさを体現して
浄化してくれているような気がするから。
行き場の無い激怒を肯定し
和らげてくれるように感じるから。

中でも断トツは空海の金剛夜叉明王だと思う。
3つの顔と6本の腕、正面の顔には5つの眼。
6本の手にはそれぞれ金剛杵、五鈷杵、金剛鈴、弓・箭(矢)、
宝剣と宝輪を持ち、現在過去未来の三世に及ぶ
悪の欲望を打ち砕くべく振りかざす。
突っ込みどころ満載で何処から手をつけようか・・・

まずは、やっぱり眼でしょうね。
絵で描くのはたやすいですが、これを物体として
つじつまを合わせて構築してしまうところが凄い!
しかも際物と紙一重にも関わらず、神聖を保ち千年以上も
保存されて奉られているわけですから。

この像が体系的に構成された曼荼羅の一つに過ぎないという
そのことに途方に暮れてしまう。





弥勒菩薩 半跏思惟像 奈良・中宮寺 飛鳥時代

2011-08-22 10:33:28 | 旧仏像ワンダフル
聖徳太子建立のお寺に東洋の考える人がおりました!

気絶するほど悩ましい?
止まった一瞬に永遠を見る思いです。
太古の日本の品格が自分の中にも宿ると思えば
嬉しい限り。

エジプトのスフィンクス、ダヴィンチのモナリザ
と並んで世界三大微笑像と呼ばれるアルカイックスマイル。

髪型は双ケイ、宇宙人ではないようです。

不動明王坐像 京都・東寺 平安時代

2011-08-21 08:42:00 | 旧仏像ワンダフル
いきなり大物に挑んでしまいました。

そもそもが、空海の立体マンダラに感銘して
言葉で表すことの出来ない思想を現すという
仏像に対するとてつもない使命感を知った時から
自分も触れてみたいと切望してしまった。

のっぺりした単純な印象とは裏腹に
この不動明王、筋肉の緊張感を隠しているのか
なかなかラインがつかめなかった。

いずれまた書いてみよう。