これほど寺社に真摯に対面するのも初めてのことです。
門をくぐるとそこかしから見えない引力が湧いているようで
何処から行こうか、行き先が定まらない。
平日でも賑わいを見せる参道や聞こえてくる外国語も
意識の外の事のようにおぼろな感じです。

何と言っても空海の思想を具現化した立体曼荼羅が気になる
ところですが、手前の「食堂」からお参りすることにしました。
実はここには黒焦げの四天王様が安置されていて、その前では
写経が出来ると伺っていました。
食堂に入ると正面に本尊の十二面観音像、左側に黒い4体の像があり
その前には写経用に長机が並んでいます。四天王の拝観は一番左隅の
仕切られた場所から間近にできます。

なんというか、安堵感、平穏な時の流れ、のような
どちらかというと穏やかな空気を感じて引き寄せられ、
損傷の悲壮感は感じられませんでした。
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