ようこそクッキー 中山本店 

毎日食べたもの、飼い猫のことなどを綴っています。

僕がお金持ちになるかもしれない話。

2014年08月20日 | ねこ・散歩


風が強い晩だったし或るビルの前はいつ通りかかってもビル風がハンパない。
陸橋の上にいるときみたいに車がグラグラ揺れるし窓なんか開けていられないよ。尤も、
こんな交通量の多い道路で振り落としてしまっては気の毒だから、制限速度は厳守だ。

帰宅途中に信号待ちしているとき、ナニゲに気付いた。車の窓のところに
黄金虫がへばりついていることに。お前は一体どこからついてきたのだ? 何の用だ?
僕は普段からも法定速度を越す運転をしない。法に抵触しないだけじゃなくて、
チンタラ走る方が性に合っているからだ。ご存知の通り都心は信号機の数が無駄に多いから、
50kmの道を70kmで追い越していったところでやがて次の信号待ちでまたコンニチワ
になるのだ。急いでも仕方がなかろう。あそこに新しい店が出来たとか潰れたとか、
綺麗な女性の自転車をこぐ眩(マブ)しい太ももなど、絶景をゆっくり眺めがら走る方が幸多いだろ?

途中、後ろの車があからさまにイラついているのがわかったけど無視だ。虫だ。
そのときの僕にとっては窓のその黄金虫が最優先されるべき対象だった。
命ほど尊いものはない。などという高尚な思いが全くないワケでもないんだけど、
もはや相手がどこまで我慢できるか見てみたいという趣味の悪い気持ちも生じていた。
とにかくそのときはただただ黄金虫を無事に家まで連れ帰るという使命感に駆られていたので
かたくなに法定速度を守り抜いた。それにしても後ろのワンボックスは赤信号さえ無視して
ぴったりくっ付いてくるし、よく見ると内外装も極めて悪趣味だ。
程なくギザギザ蛇行運転を始めたかと思うと追い越し禁止の黄色い中央線をまたいで、
瞬く間に前方の彼方へ消えて見えなくなった。苛ついた人を見るのはイヤだ。
視界から失せて正直ほっとした。できることならこの世からも失せて欲しい。

どうにか家の駐車場までたどり着いた。思いがけず住み慣れた場所からの引っ越しを
余儀なくしてしまったけど、言葉や思想宗教、或いは生活の慣習の違いに戸惑ったり
することもないだろうから、これからは心機一転ここで新しい生活を送ってくれ給え。
住民票の異動はあとで親にでも頼め。どこにいるか分からない?
それはアカの他人の僕が踏み込んじゃイケナイ部分だったな、申し訳ない。
じゃぁな、達者でな。

さて、これで僕にはやがて小金が転がってくると思われる。
ま、そんなくだらない験(げん)をかついだというだけのお話でした



弁当は豚肉生姜焼き、焼鮭、ブロッコリーとか。鮭フレーク、明太子、海苔。
ダブル鮭で節操のない組み合わせですね
じゃあね。

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