朝っぱらから焼うどんを作れとの命が下ったけど却下。
セブンで相方が買ってきた茹でうどんは賞味期限が切れて三日。
冷蔵庫を開ける度に早く食べなきゃと言います。
まだ大丈夫だよと内心は思いつつも、それがなくならないうちは
きっと何年でも言い続けそうだったので、きつねうどんにした。
大人しくなった。猫とあまり変わらない。
深夜１時近く、コンビニから戻ってドアを開けたらみりんが脱走してしまった。
ポッケは足下で遊んでいましたが、みりんは一目散に階段を駆け下り
どこか見えないところへ逃走
すぐに捜しに行こうにもあまりの寒さに一度家に戻って、
ダウンジャケットの下に厚手のフリースを着込んでから、ポッケを率いて再び外へ。
ポッケがウロウロしてるとみりんは大概は釣られて出てくるので有効なのです。
ところがその日はなかなか出てきませんでした。
あまりの寒さにもう一度部屋に戻って暖まってから
気を取り直して三たび外へ。しかしやはり一向に鳴き声も聞こえません。
仕方がないので最後の手段、殿下にご登場を打診しました。
殿下は臆病で自分からは滅多に外に出ないうえ決して階段も降りません。
ただ、一人にされるとずっと連続して鳴く性質があるのです。
ちょっとかわいそうですが、殿下の鳴き声にみりんが反応して出てくるかと。
ドアを半開きにしたまま、ポッケと二人で階段を降りて行くと
殿下も遅れて出て来て途中までついてきましたが、階段の前で立ち止まりました。
そして案の定悲しげな小さい声で鳴き始めました。
小さな声とはいえ、静まり返った住宅街に響き渡るのには十分です。
深夜なのであまり長い時間やると近所迷惑ですから、とても後ろめたい作戦です。
10mほど離れた場所を捜索していると、殿下の声が突然ぱたりと止みました。
目をやると慌てて階段を駆け上がる小さな物体！
部屋に戻ると殿下とみりんがボクの机の上で何事もなかったかのように
平然とした表情で正座していました。みりんは人騒がせでかわいい猫です。
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