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海外メンタルヘルスニュース

ハリケーンのその後

2006年02月17日 | Weblog

ミシシッピ、メリーランド、アーカンソー、インディアナ、ニュージャージー、ユタの6州がハリケーンカトリーナ、リタ、ウィルマの被災者のためのカウンセリング支援費用として22億円以上の支援金を用意したことをSubstance Abuse and Mental Health Services Administration (SAMHSA)の代表Charles Curieが昨日発表した。この費用は現地へのカウンセラーの他にも、各州に移動した被災者へのメンタル的支援を行うための専門家へのトレーニング費用等も含まれています。

ロイター通信によると、被災者の約3割がPTSDだが、専門的な治療を受ける手段や費用がなく日々事態が悪化しているとのこと。ニューオリンズ市内にあった9つの精神科が含まれた大病院の内、現在営業を再開出来ているのは僅かに3つ病院のみです。

最優先は身体的な医療の必要性がある患者なので、心理的なサポートはどうしても後手になってしまいます。

ニューオリンズの「命の電話相談室」への相談件数はカトリーナ発生前の2倍。しかし、市内の人口は発生前の約3分の1に減少しているので、深刻さが分かると思います。

薬の注意書き

2006年02月16日 | Weblog

The Food and Drug Administration(FDA)が、プロザック等の人気抗うつ剤のラベルに書かれている使用上の注意事項の変更、追加を再検討していることが分かった。

2004年10月「子供が服用すると自殺願望の増加を引き起こす可能性が高まる」
2005年12月「妊娠初期のパキシルの服用は子供の心臓の発達低下と関係がある」

そして、2006年の今回の一番の争点は「妊娠後期の服用は幼児の生命に影響を与える可能性を高めます」

FDAは「これは不安を増加させるためのものではないし、99%の子供に影響はない」とのコメントを発表しています。

「これは裁判で負けないためです」とはコメントしていません。

試験終了♪

2006年02月14日 | Weblog
たまごです。
先週、無事にテストを終えました。結果がわかるのが今週なので授業にでるのが怖いです(笑)。

ルームメイトのだんな様が先週中国へ戻りました。
大切な人と離れて暮らすことは精神的に辛いですね。
たまごも日本に一時帰国しアメリカへまた戻ってくる時、家族や友達と離れるのが辛いです。戻ってきた数日は、家に篭り何もしません。
時間がゆっくりと通常状態のたまごに戻してくれます。
あせらないで自分のペースで回復へと向かいます。

今週もがんばりましょう。

Raining

2006年02月14日 | Weblog

Coccoの"Raining"
これはそのまんまリストカットの曲で、自性する人々が聴くと落ち着くとか。この曲以外でもメンタルヘルスに関連した歌詞の内容が多く、彼女の発する独特のオーラと相まって、強烈な印象を残していた一人である。ちなみに、PVでリストカットだらけの手首が隠されないで映し出される作品があるのだが、あれはフェイクであろうか?

ちなみに「Cocco」を知らない若い方々もいらっしゃると思います。あえて例えるなら「椎名林檎」この人リストカットする人などに人気があると言われていますよね。やはり共感出来るんですかね?歌詞の内容や彼女たちの生き様に。

私は「橘いずみ」が好きでした。はい。しかし、彼女は違う系統か?

Come to Daddy

2006年02月13日 | Weblog

Aphex Twinの曲

児童虐待反対キャンペーンソングであるが、一見してそうには思えないジャケット、PV、歌詞内容。歌詞は至ってシンプルで「パパの所においで。お前の全てを奪い取ってやる」みたいな内容の繰り返し。虐待に関連する歌は被害者や第3者からの視点の物が大半だが、これは加害者からの視点で歌ったものです。

虐待の恐ろしさを伝えるのには十分な一品ですが、それが世の中に広く、そして正確に伝わったかと言えば・・・?

Mmmm Mmmm Mmmm Mmmm

2006年02月12日 | Weblog

立派な歌の題名です。
"Crash test dummies"の曲で題名が"Mmmm Mmmm Mmmm Mmmm"
昨日に引き続き「子供虐待」について綴ったものです。
(違うという人もいるでしょうが)
こちらの曲も、虐待を扱ってる割にはさらりとしています。

歌詞(英語)

My name is Luka

2006年02月11日 | Weblog

Suzanne Vegaのヒット曲「Luka」

歌詞の内容を全く理解しなければ、耳残りの良いホップ調の曲なのでしょうが、実際の内容は、虐待を受けている9歳の男の子が虐待について階下に住む子供に語っている内容です。しかし、助けを求めるのではなく「夜中騒がしいかもしれないけど、何があったかなんて何も聞かないでね。私が悪いの。私が馬鹿なの。お利口にしなきゃ。黙ってなきゃ。でも、一人になれる所に住みたいな・・・物が壊れない、物が飛んでこない所にさ」

こんな感じの独白に近い内容です。

子供虐待の罪はもっと重くしてほしいと願う週末の早朝でした。

皆さんは爽やかな週末をお過ごしください。

歌詞と曲両方ここで確認できます。

ちなみに、スーザンベガ知らない人でも、上のサイトの一番上にある「Tom's Diner」は大半の人が聴いたことあると思います。こちらも要チェック。

自傷行為の増加

2006年02月10日 | Weblog

国立精神・神経センター精神保健研究所の調査でリストカットなどの自傷行為が深刻な問題になっていることが分かった。

神奈川県内の中高の生徒にアンケートを実施したところ、女子高生のうち14.3%が1回以上自傷しており、10回以上が6.3%に上った。中学生でも女子生徒238人のうち9.3%、男子生徒239人のうち8.0%が刃物で自分を切ったことがあると回答。また、「頭やこぶしを壁などにぶつけたことがあるか」との質問には、中学、高校合わせて男子の27.7%、女子の12.2%が「ある」と答えた。

欧米では十年以上前にいわゆるリストカットブームが訪れ、現在日本にも浸透してしまいました。団塊世代はここまで自傷行為が一般的である事実を受け入れがたいと思います。団塊世代でない私でもこの確率は受け入れがたい事実ですが、この割合はもう少し増え続けるでしょう。


子供のいる親とそうでない大人との鬱になる割合の格差

2006年02月09日 | Weblog

ヴァンダービルト大学とフロリダ州立大学の共同研究の結果、子供がいる大人のほうがいない大人に比べ圧倒的にうつ状態になる確率が高いことが分かりました。驚くべき結果は、子供が成長し社会人になってもその確率は依然高いことです。

根底にあるのは「他者との比較」

子供の成長度合い、教育内容、金銭内容など様々なことを他の家庭と比較します。それが最も大きな要因であると訴えています。

何となく悲しい結果ですが、結婚してない大人はさらに鬱になる割合が低いそうです。

日本で同じ研究をすれば結果はまた違ってくると思います。単なる勘ですが、逆になるのでは?と思いますが、どうでしょうか。


両親の喧嘩に対する意識が子供に与える影響

2006年02月08日 | Weblog

ミネソタ大学によって「子供の喧嘩を容認している両親に育てられた子供ほど、暴力で感情を表現しようとする大人に育つ」という研究結果が報告された。逆に言えば、喧嘩を容認しない(相手をたたく行為は良くないことであると教える)両親に育てたれると、喧嘩を避け、暴力で感情を表す大人になる可能性は減少する。

この結果の特徴的な部分として、大半の家庭が「暴力容認(賛成)」と答えたことです。相手に殴られたら、殴り返すのが当たり前でそれが一番正しい行為である、と信じている親の割合は40%以上でした。

このような家庭環境で育って子供は、親の期待(考え)に答えようとするため、またそれが正しい行為であると学習しているため、必然的に暴力は間違っていないという考えにたどり着きます。そして、両親も家で喧嘩をしていることが多いので、さらなる問題を抱えることになるでしょう。

人間は学習します。それが正しくとも間違っていようとも、学習内容は環境です。
一度このような環境に身を置いてしまうと、「連鎖」により断ち切ることが容易ではなくなります。

よく「昔はこんな家庭や犯罪はなかったのに・・」という言葉を聞きますが、これは「連鎖」で増加しているためだと考えられます。

夜中に子供を連れ立って遊ぶ、パチンコ屋に行くために子供を置き去り、夕飯は冷凍ものやコンビニ弁当という家庭で育てば、それは当たり前と思い育ち、結果自分が大人になり新たなる家庭を築いた時、同じ繰り返し、またはさらり酷くなった行動を取ってしまう可能性は大でしょう。周囲の友達やTVや新聞による報道でも学習することは出来ますが、やはり一番大きな影響を与えるのは親です。