横浜のカラーリストの今日もありがと

魅力アップ・心の安定応援セラピストK.H.Takahashi
「人生にカラーパワーを!」

小説 「カラーリスト マユミ」 2ー2

2009-04-09 11:59:41 | 小説 「カラーリスト マユミ」
  
  小説 「カラ-リスト マユミ」

                           フィクションです
                           Copyrights(C)Takahashi


  


  2-2 カラ-ボトルセラピ―

   「潜在意識では、母性の強いボトルが来ていますね。
    女性的思いやりにあふれた色です。また家庭を大切に
    思う色でもありますね。」

   「今はとにかく家庭が一番なので。。。」

   「お母さまからの影響が何かあると思いますか?」

   「実家の母とは最近連絡を取っていなくて、それを気にしていたからかな。。。」

   「お母様とは疎遠になっているのですか?」

   「自分の事で手一杯で、なかなか連絡をとる気にならなくて。」

   「小さい子供がいると時間が自由にはならないですものね。」

   彼女は何か言おうか、言うまいか、迷っている様子だった。
   そのとき、彼女のひざの上にいた女の子が、飽きてきたのか
   体をそらしたり手足をばたばたさせはじめた。
   彼女は申し訳なさそうに軽く頭を下げ、かばんの中から
   お菓子を取り出して、女の子に渡した。
   女の子は、おいしそうにもぐもぐと口を動かし、お菓子を
   口いっぱいにほお張った。

   過去・本質、現在、未来とボトルの色を糸口に
   一通り話をしながら、彼女も少しずつ心の整理が付き始めたようだった。
   
   「でも本当にびっくりしました。何でこんなに当たってしまうのかって。。。
    どうしてわかってしまうのかなって・・・」
   
   「全て井上さんがご自分で無意識に選ばれたものですよ。
    もやもやした気持ちがあったら、自分の心と向き合って
    色で心模様を映し出して、クリアにしていくのもストレスを
    ためないための方法のひとつです。」

   最後にヒ-リングカラ-をカウンセリングしながら決めて
   カラ-ボトルセラピ―は終る。
   
   彼女の今日のヒ-リングカラ-が、彼女に今足りていないエネルギ―を
   補ってくれるはず。
   今の彼女には、人との交流や楽しみが必要に見えた。
   育児以外の楽しみも、できる範囲で見つけるようにしたほうが
   心も安定するようだ。
   それに対して、決して罪悪感を持つ必要はないのだ。
   
   「ありがとうございました。心が軽くなった気がします。」

   彼女はそう言って、バギ―を押してサロンを後にした。

   小さな子供がいるお母さんは、特に自分の自由時間が少ない。
   そういったストレスのはけ口が、子供に向いたりすることもある。
   そして自己嫌悪に陥り、自分に自信が持てなくなり
   余計に閉鎖的になってしまうことも。
   
   それも本当に一生のうちの少しの間だけと思って
   乗り切って欲しい。
   終わりが必ず来る苦しみは耐えられる、と思うから。
   
   カラ-ボトルを私が並べなおしていると、メ―ルが入った。
   友人からだった。
   
   ‘ 久しぶり、マユミ! マキコです。 仕事は順調かな?
     カラ-セラピ―をお願いしたいんだけど。
     都合のいい日を教えて。’

                                     続く

    

        






   


   
   
   
           
     

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