小説 「カラ-リスト マユミ」
フィクションです
Copyrights(C)Takahashi
2ー3 カラ-ボトルセラピ―
マキコとは高校時代からの友達で、付き合いは長い。
私のカラ-セラピ―を受けたのは、初めは興味からだったけれど
今では、心の中に疲労と老廃物が溜まってきたな、、、と思うと
時々、セラピ―を受けに来てくれるようになっていた。
カラ-ボトルセラピ―は、もちろん医療行為ではない。
ボトルを選んでもらって、話をして、心の声と向き合ってもらうよう
ナビゲ―ションし、心のバランスをとってもらうのが目的。
心のバランスを崩し病気になり、それが体の病気にまで繋がらないよう
心の健康管理をしていくためのものだ。
なので病院に通われている方には向いていない。
予防医学の分野になる。
ずっと敷居の低い町のお姉さん?相談員?!みたいな感じかもしれない。
通常のカウンセリングでは、クライアントの話したことに対して
守秘義務がある。
なので、セラピ―中の話しは他言はしない。
悩みや相談、ストレスに対して利害関係もないので
あまり固く考えずに、友人と話をする感覚で受けてもらえる。
けれどクライアントが初対面の時、私自身ももちろん緊張する。
その緊張をどうやってリラックスに持っていくかが、結構難しい。
緊張を和らげる効果として、私は音楽とアロマを使っていた。
音楽は私の気分でチョイスしたものを流しているけれど
最近はケルト民族系の音楽がお気に入り。
アロマは柑橘系のスィ-トオレンジが今の私のお気に入りになっていた。
ハ-ブティ―も欠かせない。
女性には特に人気の高いロ-ズティーを、男性にはリラックス効果の高い
カモミ―ルティーを出していた。
「今の園長代理の仕事がきつくて、悩みが多いわよ。
今日はもうひとつのセラピ―のトリコロ―ルでお願いしようかな」
マキコは元気いっぱいに笑顔を見せた。
少し疲れている様子だけど、その笑顔はまだまだ余裕が
ありそう。。。私は安心した。
「了解。ではこの12本のボトルの中から6本を選んで下さい。
惹かれるボトルを順番は関係なく選んでみてね。」
3層に分かれた繊細で美しいカラ-ボトルを
いたずらっ子のように眼を輝かせながら
マキコは選んでいった。
「では、その6本をこの図のマルの中に置いて下さい。
好きなボトルを好きな位置に置いてね。」
マキコは、少し迷いながらも6本のボトルを
図に従って好きな位置に置いた。
「この中で、今一番気になるボトルはどれですか?」
「ん~、そうだなあ。。。これかな。。。」
マキコは、一番上の位置においてあるボトルを指差した。
それは堕天使のボトル。。。
続く
フィクションです
Copyrights(C)Takahashi
2ー3 カラ-ボトルセラピ―
マキコとは高校時代からの友達で、付き合いは長い。
私のカラ-セラピ―を受けたのは、初めは興味からだったけれど
今では、心の中に疲労と老廃物が溜まってきたな、、、と思うと
時々、セラピ―を受けに来てくれるようになっていた。
カラ-ボトルセラピ―は、もちろん医療行為ではない。
ボトルを選んでもらって、話をして、心の声と向き合ってもらうよう
ナビゲ―ションし、心のバランスをとってもらうのが目的。
心のバランスを崩し病気になり、それが体の病気にまで繋がらないよう
心の健康管理をしていくためのものだ。
なので病院に通われている方には向いていない。
予防医学の分野になる。
ずっと敷居の低い町のお姉さん?相談員?!みたいな感じかもしれない。
通常のカウンセリングでは、クライアントの話したことに対して
守秘義務がある。
なので、セラピ―中の話しは他言はしない。
悩みや相談、ストレスに対して利害関係もないので
あまり固く考えずに、友人と話をする感覚で受けてもらえる。
けれどクライアントが初対面の時、私自身ももちろん緊張する。
その緊張をどうやってリラックスに持っていくかが、結構難しい。
緊張を和らげる効果として、私は音楽とアロマを使っていた。
音楽は私の気分でチョイスしたものを流しているけれど
最近はケルト民族系の音楽がお気に入り。
アロマは柑橘系のスィ-トオレンジが今の私のお気に入りになっていた。
ハ-ブティ―も欠かせない。
女性には特に人気の高いロ-ズティーを、男性にはリラックス効果の高い
カモミ―ルティーを出していた。
「今の園長代理の仕事がきつくて、悩みが多いわよ。
今日はもうひとつのセラピ―のトリコロ―ルでお願いしようかな」
マキコは元気いっぱいに笑顔を見せた。
少し疲れている様子だけど、その笑顔はまだまだ余裕が
ありそう。。。私は安心した。
「了解。ではこの12本のボトルの中から6本を選んで下さい。
惹かれるボトルを順番は関係なく選んでみてね。」
3層に分かれた繊細で美しいカラ-ボトルを
いたずらっ子のように眼を輝かせながら
マキコは選んでいった。
「では、その6本をこの図のマルの中に置いて下さい。
好きなボトルを好きな位置に置いてね。」
マキコは、少し迷いながらも6本のボトルを
図に従って好きな位置に置いた。
「この中で、今一番気になるボトルはどれですか?」
「ん~、そうだなあ。。。これかな。。。」
マキコは、一番上の位置においてあるボトルを指差した。
それは堕天使のボトル。。。
続く