加奈のdiary

ソプラノ歌手 根來加奈 の
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ロッシーニ協会4月例会

2008年04月12日 | music
ロッシーニ協会例会に出るのはものすご~~~く久しぶりでした。

テーマ『ドラマツルギーと音楽:ロッシーニのオペラにおけるその不思議な関係』
と題した小畑恒夫先生の講義でした。
オペラというとどうしても「ドラマ」優先で考えてしまい、それは私もそうだったのですが、
ドラマ性を優先した作曲形態はロッシーニより後。ロッシーニは、音楽ひとつひとつが美しい。

また、演出と音楽の関係にも言及し、
音楽を聞かせる場面で舞台上の人を動かす必要はない。
ストーリを転回させるだけが演出家の仕事ではない。
音楽の美しさに注意が行くようにするのがオペラ演出家の仕事。
・・・・・その通りだと思います。

講義終了後の質問コーナーで、水谷彰良先生と小畑先生の見解が微妙にくい違い、
その辺のやりとりもとても面白かったです。
そうです、昔作られたものを後世の我々がどうこう言ったって、それに「正解」はないのです。

ロッシーニは「面白いもの、受けそうなもの、自分が良いと思う音楽をどんどん使う作曲家」。
人間らしくて良い!!自分が良い・自分が好きと思う事が、やはり第一義になるべきですもの。

日本ロッシーニ協会HP http://www006.upp.so-net.ne.jp/Rossini-642/index.html