おとぎ話 １３

　　　　　　　　「大きな道」

ある時のどが渇いて　公園で水を飲もうとしたら

蛇口から水が流れてなくって　仕方なく蛇口を舐めてたら

こっちへおいであそこの神社の水飲みは場からこぼれてる水

飲めるから行ってきたら

 

君この街の事よく知ってるんだね

僕はこの街で生まれたのに　うろうろ　しなかったから

何も知らないんだ

へ～こんなところもあるんだ～

 

ちょっと気をつけなさいね　そこの工事中　

マンホールなんて落ちたら這い上がれないからね

仲良くなったメス猫は　街の隅々までよく知っていました

 

決まったところで　エサをもらいたくないって

あちこちエサを捜し歩いて　生きて来たんだって

その点僕は親猫がエサをもらってた所で　親の後をそのまま

エサ場にしたので　なんの苦労もしてません

そんな僕から見て　そのメス猫は少し乱暴な言葉や態度だったけれど

何故か　引かれるところがあったのです

 

ここ突然車が来るから　あなたは渡らない方が良いわね

そう言いながら本人はぴょんって広い道を渡って行く

直ぐにカラアゲを咥えて戻って来て　私食べて来たから

食べていいわよって

まだ知り合って間もないのにすっかり意気投合して

何処に行くにも　早く来なさいよ～って怒られながら

２匹で街をぐるぐるする毎日

 

ただこの街のボス猫が来た時は　死ぬ覚悟で

突っ掛って行ったな～

どうなったかは想像通り　手足は血だらけで耳は千切れるし

散々な目にあったけど　最後僕が吐き出した血が

目に入ったのか　ボス猫は帰って行きました

チョットは頑張るじゃん　ダメだったら私が加勢するつもりだったけど

必要なかったみたいね　そう言いながら

夜中じゅう　傷口を舐めててくれた　本当は優しいんだな～

 

このまま幸せが続くと思ってた　ある日

ここで待っててと言い残して　広い道を渡ったまま帰ってこなくなった

待ちくたびれて　道を渡る勇気を出して　

何度かクラクションを鳴らされながら道の向こうへ

 

初めての場所で　迷いながら大きな駐車場へ

その隅で棒を持った人間の若者が数人笑ってた

その足元の転がったカラアゲのすぐ横で　メス猫が倒れてた

そのあとの事はよくわからない

僕は柵を乗り越えて　人間に襲い掛かったようだ

もちろん適うわけはないものの　一矢は報いたのか

人間たちは急いで帰って行った　

 

僕も脚が折れたのか激痛の中　動かない彼女へ「向こうへ帰ろう

２匹の街へ帰ろう」って言いながら

彼女の首筋を咥えて引きずって広い道の向こうへ

脚も彼女も動かない　でも車の合間を突いて広い道へ

クラクションと急ブレーキの音と大きな衝撃と・・

 

気が付くと渡り切った道で　彼女が僕の気が付くのを

待っててくれたんだ

バカね～危ないから大きな道は渡っちゃダメだって言ったでしょ？

だって戻ってこないから心配で

でももっと早く行けばよかった　ごめんね！

わかったもういいから安心して　あなたと　もう離れないからね

ずっと一緒にいましょうね　「どちらかが　生まれ変われるまでは」

　

振り返ると大きな道で清掃員が僕たちを片付けていました

めでたしめでたし

 

 

のぼりのデザイン

２～３日後に届く予定の

のぼりのデザインです

もっと派手目の色の方が目立って良いと思うのですが

他に「炭火焙煎珈琲」ってのぼりが無かったので

仕方がありませんね～

店名のフルネームが　「炭火焙煎珈琲　珈琲の木は雨が好き」

なので　オーダーしたみたいでピッタリなんですよ

でも萩原珈琲が使用許可してないのに

こんなのぼりが売ってていいのかな～？

一日が終わる

何をしていても24時間が過ぎると

一日が終わって消えていきます

楽しい時間を過ごしても

虚しい気持ちで時間を過ごしても

戻せない時間が指の隙間から

廻した腕の間から

塞いだ唇から君の吐息が

流れ落ちて行くように

時間は こぼれて行ってしまう

過去に戻せないのはら

責めて僕の時間を止めてくれ

 

 

９月も２９日

明日で９月も最終日だと言うのに
今日も気温は真夏日だって
うんざりだな～(~_~;)

今年もあと４分の１を残すのみ
なのに　まだクーラー点けないと
店内は昼の間は我慢するには暑すぎですね

今年の秋は国産松茸が豊作で
卸値は去年の半額だって
でもキロ何万円は変わらないから
庶民の口にはやっぱり中国産だよな～
最近じゃカナダ産やアメリカ産も出回ってるけど
色合いが　松茸とエリンギの間みたいで
美味しそうではなかったな～

次回買ったら松茸ご飯を炊くぞ～

１０月はまた歳取るよな～(~_~;)

もし猫がしゃべったら？

ットショップの檻の中
もの心が付いた時からここが僕の家
眠る時は１匹づつ違うゲージに移されるんだけど　
昼間は仲間もいっぱい同じガラスケースの中に居るんで　
それなりに楽しいのかな～２本足の動物が見てるけどね

最近仲間に入ったメスのヒマラヤンは
僕のお気に入り　このまま一緒に居ると思ってた

時々仲間が１匹また１匹と居なくなると
また新しい仲間がやってくるんだ
でもヒマラヤンはいつも泣いてます

なぜ泣いてるの？
あなたは何も知らないの？
私たちあの２本足に連れて行かれるのよ
嫌じゃないの？
へ～そうなんだ　それでどうなるの？
それからは解らないけど　私は嫌！
じゃあここから出たらいいじゃん！
バカ！出れないからみんなここに居るんでしょ？
出してって２本足に言えば出してくれるよ
あなたは本当にバカ？
にゃ～にゃ～言っても何もしてくれないわよ
にゃ～にゃ～じゃなく　出してって言えばいいんだよ
え？え？え？　あなた２本足と話せるの？

ああ　お母さんが絶対に話しちゃダメって言ってたけど
たまに　ガラス越に小さな２本足とは話するよ
じゃあ　毎日閉店間際に来る小さな２本足に
ドアを開けてくれるように　言ってみるよ
それでいい？　お願い！

閉店時間が近づいた頃　頭にリボンをつけて小さな２本足が
黄色い鞄を斜めに掛けながら　店内に入ってきました
猫さんこんにちは　今日も元気だった？
ねえ！今日はちょっとお願いがあるんだけど良いかな？
うん！良いよ　お友達だもんね
あのね！いつもエサをくれる大きなお兄さんがレジに行った時
少しだけガラスケースのドア開けてくれない？
僕のお友達が外へ出たいんだって
え～私怒られるのは嫌だよ
ドアの留め具を外してくれたら　後でこっそりと
外へ出るから　君は直ぐに帰ったらわからないよ
わかった～じゃあ　外しておくけど　
外は車とか危ないから気を付けてね　じゃあバイバイ！

ねえ！何を言ってたの？どうなったの？
私達外へ出れるの？　大丈夫もう少ししたらゲージへ移されるから
その前に　出れるよ！でも私達？って　僕も出るの？　
当たり前でしょ？私だけ追い出すの？
いや～僕はここでも楽しいんだけどな～

それでどこへ行くか決まってるの？
そろそろ出れるよ
お母さんの所へ戻りたいの
兄弟もみんな２本足に　連れて行かれたのよ

な～んだ　だったらみんな幸せにしてるんじゃないの？
君って野良猫じゃないし綺麗なんだから
きっと優しい２本足と幸せになれるかもだよ
もし外に出て野良猫になんてなっちゃったら
エサも無いし死んじゃうよ

だってお母さんに逢いたいんだもの・・
な～んだ　オセンチなんだな～
だったらこのまま我慢しなよ　きっと大丈夫だよ
いいね！じゃあ僕はちょっと出てくる
どうして？あなたは関係ないでしょ？
いや～あの娘にお礼言いに行かなくっちゃ
直ぐに戻るからその間よろしく

え～っとあの娘の家ってあっちだったよな～
迷いながらお礼を言って戻ったら店のシャッターは閉まってた
え～僕が野良根のになっちゃうのかよ～
仕方ないな～それじゃ右か左どっちに行こうかな～？
その前にコンビニで遊んでる連中にお願いを・・
ねえねえ君たち　何か食べるものくれないかな～？

ぎゃ～　猫が喋った～！ドタバタ

待ち合わせのお客さん？

おばさんがご来店～
いらっしゃいませ～って言ったのに
店内に入って周りをキョロキョロ・・
時々来るおばさんなので
待ち合わせだろうとは思ったのですが
結局座らずに出て行きました

相手が居なかったから出て行ったんでしょうが
その間　一言もしゃべらず
黙って入って来て　黙って帰って行きました
普通だったら「ちょっと待ち合わせなんだけど」とか
「ごめんなさい」とか一言位　言いそうなのにな～

それからしばらくするともう一人
おばさんを連れて御来店です
するとそれからのおばさんは
まるでマシンガンのように　
しゃべる　しゃべる！
一度目のあの無口なおばさんとは
思えないよな～
流石女性はスイッチが入ると違うんだ～(~_~;)

韓国ドラマ

お客さんで数名の年配女性で
韓国ドラマ大好きってメンバーが居ます

レンタルしてはコピーして何度も見返してるそうです
僕も依然「冬のソナタ」は見た事があるのですが
それ以外は　もう見ないかな～って思ってました

世界中で韓国ドラマブームなのですから　
見たら面白いのかもしれませんが
日本のドラマもあまり見ないので
時間も無いし　男で韓国ドラマ見てる人
あまり聞かないしね

でも知人が　冬ソナ見て面白いと思ったのなら
「夏の香り」も面白いと思うから見てみたらって
丁度　韓国ドラマ大好きっておばさんが来たので
持ってる？って聞いたら　即持って来てくれました
あなたが見るの？
知人から面白いって言われたので・・
私だったらコッチやコレの方が
面白いと思うよ～って勧められたりしましたが
いや～取り合えず「夏の香り」だけ借りました
見る時間あるかな～？

メールより手紙

最近若い人の間では　
手書きってのが見直されているようですが
確かに　もらう時は手紙が良いですね

自分で書く事は　ほぼなくなってしまいましたが
もらう事もなくなったな～
メールやラインが簡単で手軽で早い・・

便箋買って、切手も買って、ペンと辞書を用意してから
書き始めるより　携帯やパソコンで　ポン！と
送れる方がどれだけ便利か・・

でも便利だけがすべてじゃないとは思うのですが
住所も知らないといけないし
急ぎの時は郵便じゃなく　通話に頼らないといけないし

以前は携帯の通話料が高くって
切手１枚８０円で済むからと手紙をくれた人も
台風や高波のニュースで流れた地域に住んでいても
即　メールで安否確認が済むので
手紙を書く機会は無いですね～

ただメールは手紙と違って　つい間違って送ってしまう事が・・
字や内容ならまだしも　相手を間違える事もあるようで
長らく疎遠になっていた方から　
ハート付のメールが届き　そんな訳はないよな～って
思ったら　相手を間違えたような？
でも　ハートマークを送れるような相手が出来てるんだと
思うと　幸せになってるんだな～て
そんな感傷は返信しないけどね

手紙だと起こらない間違いですね
でも　手紙を書く相手も居ないってのも淋しいものですね～　

同窓会の案内

高校の学校規模の同窓会の案内が来ました
毎年あるようなのですが
僕にはいったい何年ぶりに来たんだろう？
住所変わってないのに
忘れられてたのかな～？

どう言う訳なのか　高校の同窓会はクラス単位でも
２年に一度あるし　部活でも
数年に一度呼び出されます
高校以外の同窓会は一度もないのに　
きっと好き者の幹事が居るんだろうな～

今年はダブルでありそうだけど
店があるので　行けないだろうな～

仲の良かった同級生が　亡くなってから
一緒に参加した時の思い出を忘れないように
同窓会には行ってないんですよね

周りからは　もうそろそろ参加しろよって言われるのですが
あの可愛い笑顔を思い出してしまうんだよな～

お好み焼きの「風月」が

普段営業中にちょっと買い物に行く時は
近所の市場の真ん中を急いで移動しながら
買い物をするのですが
たまたま昨日は国道沿いで行くと
何か物足りない？

大きなお好み焼き屋さんの「風月」の看板が
真っ白に・・
やめたんだ～・・最近突然止めて行くお店や
突然オープンするお店が目につきます

街が活性化してると思えばいいのでしょうが
突然止めて行くお店って　突然オープンしたお店が
多いので　良いのか？悪いのか？

ひどい時なんて１か月ほどで閉店してたりしますから
最近もから揚げ屋さんとかタイ焼き屋さんとか
みんなが　続きそうにないよな～って
噂してるけど　どうなる事やら？

反対に昔から続いてる店は高齢化が進んで
それはそれで　いつまで続くのかな～？