珈琲の木は雨が好き

炭火焙煎珈琲のお店で起こるお客さんとのエピソード

おとぎ話 8

2013年09月12日 21時34分22秒 | Weblog
     「雨猫」

また雨がしとしとと降り出した
私は小さい時から どこかへ行こうとすると雨が降る

だから誰も私と遊んでくれなかった
私は雨猫 いつも一人ぼっちの雨猫です
猫は犬と違って 毛が水を弾きません
犬はシャンプーしてもブルブルすると水が切れるのに
猫は雨に濡れても毛に水がしみ込んでペッチャンこ
だから泳ぐのも犬は得意だけど 猫は苦手です

今日も一人で雨を見てると
「どうしたのですか?浮かない顔をして
初めまして 僕は三毛猫のマダラですよろしく!」
「三毛猫のオスですか~珍しいんですよね
私はお日様に嫌われてる雨猫です。

私と会ってると雨が降りますよ 近寄らない方がいいですよ」
「へ~僕よりも珍しい猫さんなのかな?
お名前は?アラレさん?
小さな氷の粒のアラレ じゃなく雨が降ってもアラレさんですね」
「バカにしてます?もう話たくないので失礼します」

「ごめんなさい そんなつもりは無くって
僕はもともと漁師さんに天気を教える猫って言われて
天気予報が出来る猫なんです だから雨も好きなんです
僕と友達になってくれませんか?」
アラレはみんなに嫌われてばっかりだったので
友達になってと言ってくれた猫は初めてでした

二匹は会うたびに雨の中 雨に濡れないテントの下や軒下、縁の下
色んなコースを探しながら出かけました
アラレはもうどんなに雨が降っても うれしくって、楽しくって
マダラのおかげで初めて生きることを喜んでいました

ある時マダラが「今日は大雨かもしれないな~」とポツリ
「どうしたの?雨はいつもの事でしょ?」
「いや今日は風も出てるから台風なのかもしれないよ
漁師のおじさん達大丈夫かな~?」

「気になるのなら見に行く? 危ないの?私はマダラと一緒なら平気!」
二匹は港に行く事にしました
波は荒く 漁師さんを乗せた小舟が港から流されていきます
「何とかしないと!」マダラは近くでロープを探しています

アラレは「危ないよ!もうずぶ濡れだよ 無理だよ!やめてよ!死んじゃうよ!」
でもマダラは 昔 親切にしてくれた漁師さんが心配です
ロープさえ渡せれば 漁師さんなら何と助かると
大丈夫 漁師さんにロープ渡すだけだから
そう言って ロープをくわえて 海へ!

猫は犬のように 泳ぎは得意ではありません
しかもロープは長く重い!マダラは何度も沈みながら小舟に
やっとの思いでロープを渡せたのですが 
当然来た大きな波で船がぐらついた時
マダラの姿が見えなくなりました

大雨は一晩中続いたのですが 
アラレは港から離れることは出来ませんでした
翌朝 雨は止み、風も止まり 海は静かに
でもマダラはどこにもいません

たった1匹 雨猫を理解してくれた マダラだったのに
アラレは泣いて!泣いて!
もう誰とも会わず 何処へも行かず 
その後誰も アラレを見かける事はなくなりました

それからどれくらいの日が流れてのでしょう
ある日 アラレが港に現れました
その後ろには 小さな三毛猫が3匹付いて歩いてました

めでたし めでたし

かき氷は?

2013年09月12日 13時44分32秒 | Weblog
ここ何日間か暑さがぶり返しているようで
そろそろカキ氷も終わりだと思っていたのに
注文する人が パラパラ

「まだカキ氷あるんですか?
いつまでやってるるんですか?」
「また食べに来るから
次はミルク金時作ってくれよ
ここのはジャリジャリのカキ氷じゃなく
本格的ふわふわのカキ氷だからいいよな~」

一応9月末までやってますって答えたんで
やりますが そろそろ季節的には
終わりだと思うんだけどな~
気温35度以上だとカキ氷
気温30~35度はアイスクリームじゃなかったかな~?
早く終わってくれないと
冷凍庫が氷の塊で他の物が入んないよ(>_<)