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超!マリナーズ(仮)

マリナーズのことを応援していきます。

今オフのトレードを振り返る①

2024-02-14 21:15:13 | マリナーズ全般

今オフもたくさんトレードを仕掛けたマリナーズ。あらためてトレードを振り返ってみましょう。

 

評価はA~Eの5段階です。

矢印の左側が獲得選手、右側に放出選手という書き方でいきます。年齢は2024.4.1時点になります。

 

 

①2023.11.2

Cody Bolton (PIT) ⇔ 金銭

2017年ドラフト6巡でPITが指名し、昨年4月にMLBデビューした25歳の右投のリリーバーです。2022年途中までは先発だったようです。昨季データでは平均球速は95.2mphで特別特徴があるようには見えませんし、マイナーで結果を出しているわけでもありません。オフに入ってチームとして最初のトレードであり、これが何かの布石だったのか、ずっと狙っていた投手なのかは不明です。引き換えにしたのは金銭だけでリスクをとった動きではありませんので失敗しても大きなマイナスにはなりません。

評価:C

 

 

②2023.11.5

金銭 (STL) ⇔ Riley O'Brien

元々はTBからドラフトされていた29歳の右腕。2023年は昇格がなくAAAタコマで過ごし、51試合で15セーブ、防御率は2.29、14.1K/9を記録していました。2022年を除けば被安打はイニングよりも大幅に少なく四球は多いという投手。いろいろ探してたらDRIVELINEでの映像が出てきましたけどAAAでクローザーやって好成績残してるくらいですからMLBで投げる能力はあるのかも?フロントからはあまり評価されないタイプだったのか、別の問題があったのか…四球は多いことだけはわかります。

評価:C

 

 

③2023.11.6

Blake Hunt (TB) ⇔ Tatem Levins

マイナー選手で控え捕手候補を獲得したトレードです。未来よりも今を取ったともいえるかもしれませんが層を厚くできたというかマイナー待機させておくことが出来る控え捕手を獲得できたトレードです。

Huntは2017年2巡でSDが指名した高校生の大型捕手でした。昨季AAAまで上がってきているので今季はメジャーデビューが期待されます。TBではマイナーを上がっていく中で三振も減らし年々打撃成績が向上しているように見えます。特に昨年はパワーがあるところもみせ好成績でした。

一方のLevinsは超マリナーズ2023.8作成のプロスペクトランキングで45位に入れてたこちらも捕手。2022年ドラフト8巡指名でマリナーズ入り、年齢はもう24歳ですが昨季はAでまずまずの打撃成績でした(Aで24歳なので周りの選手は年下の選手が多い中での結果になりますが)。

評価:B

 

 

④2023.11.17

Luis Urias (BOS) ⇔ Isaiah Campbell

Uriasは昨オフの獲得候補ランキングで5位にあげていた選手なので1年遅れで獲得できた格好になりました。今更ですがWBCで佐々木からHRを打ったメキシコの選手ですね。2B/3Bタイプでマイナー時代は最初は2Bでの出場が多く、MLB昇格の前後はSSも守り、最近は3Bを守ることも多い状況。打撃ではまず特徴の一つが四球を選べること。好成績を残していた2021-22のMIL時代に加え、ハムストリングの故障もあり不振に陥った昨年もBB%は10%を超えています。パワーも平均くらいはあると思ってますが、昨年は大きく落ちています。これが故障の影響だったのかどうか…。故障前からスプリントスピードは平均以下であり走力は期待できなさそうです。開幕時点で26歳とCampbellと年齢は同じですがFAまで残り2年です。年齢を考えれば一般的には今からが全盛期となるはずでバウンスバックを期待したい選手です。ZiPSの予測では119試合で.237/.327/.390、104wRC+、2.0WARとなっています。個人的には十分これくらいはやってくれると思っています。MIL時代の2021-22はwRC+が112、110でしたからマリナーズでどこまで成績を戻すのか、全盛期の年齢でそれ以上の成績を残しても不思議ではありませんが、それは期待しすぎでしょうか、それともシアトルで成績を落としてしまう多くの選手の1人なのか…私は期待しています。最初はRojasとのプラトーンでいくはずなので、Uriasが多く対戦するであろう対左投手にはキャリアwRC+が118ですので少なくともこの点は期待したいと思います。シーズン中盤には右左関係なく出番が増えるような活躍してほしいです。

Campbellはマリナーズが2019年全体76位で指名(2019年なのでKirbyやMarloweと同じドラフト年になります)。2022年にはA+で19試合、10セーブ、防御率1.09でAAへ昇格し、2023年はAAで開幕し、まずまずの成績を残して2023.7にMLB昇格。昇格後も堅実な働きで四球はやや多かったもののイニング数以上の三振を奪い、防御率2.83とルーキーイヤーとしては立派な成績を残してトレード放出となりました。球速が早いとか何か特別な能力がある投手ではないと思いますがスライダーは良いので制球が少し安定すればミドルリリーバーとして活躍を続けられそうな投手だと思います。

プラトーンの野手とミドルリリーバーで保有年数も2年と6年なので評価的にはトントンかマイナスになってしまうかと思います。ただ私の欲しかったUriasに戻ってくれるのならプラスのトレードになると思います。本当はC評価でいきたいけど昨年成績を見てしまうとDかな。

評価:D

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まだ残ってるFA選手で欲しい選手はいますか?

2024-02-12 07:29:04 | マリナーズ全般

2月も中旬、スプリングトレーニングも近づいてきました。

FA市場にはまだ戦力になりそうな選手もいますが、マリナーズのロスターはほぼ確定のはず。なんですけど資金力とペイロールだけ考えれば残るFA選手の獲得はゼロではない気もしてしまうんです。どう思いますか?(某情報筋の話ではこのくらいが予算みたいですけど)マリナーズの正確な資金の余裕は知ることは出来ませんが現状は2023年と同程度になってるようで、MLB内では真ん中より下の17位となっています。(Cot's Baseball Contractsより)

現状で昨年よりもペイロールを減らしているチームはSD, LAA, SF, TOR, BOS, NYM, CHW, MIN, DET, COL, MILなど。

年俸調停やってる選手がいたら含まれてないかもしれませんけど、ざっと見たらこれらのチームは昨年よりも年俸総額は減っています。けっこうたくさんありましたね。各チームの事情を把握してませんので数字上で考えればという話ですけど、残っている大物FA選手と契約する可能性は残っているのかもしれません。もちろん他のチームも年俸総額をアップしてでも獲りに行くという可能性がゼロではないでしょう。

 

Free Agentになっている選手を見ていくと、

QOの選手が3人残っています。Blake Snell, Cody Bellinger, Matt Chapmanの3人です。まずこの3人から考えていきましょう。

 

Snellの印象は浮き沈みがあり、与四球も多いけど奪三振も非常に多く、被安打は少ないというサイヤング賞左腕。昨年は180イニングを投げていますが規定投球回数に到達したのは以前サイヤング賞を受賞した2018年以来でした。シアトル出身の31歳。

マリナーズ愛もあるようだし、もし契約してもRayをトレードできたので年俸$20M以上の先発投手は2人までという暗黙のルールを破ることもありません。しかし、マリナーズのローテはすでに固まっているのでは?もし契約したら6人ローテでいくのか、誰かトレードするのか、MillerかWooをマイナースタートにするのか?開幕までに離脱者が出ないとも限りませんけど、MLBでも屈指のローテと評価されているマリナーズに先発投手を加えることはあるのでしょうか?

 

Bellingerのポジションは1B/CF。左打者。守備力は高く、昨年はCFで686イニングOAA+4を記録、1Bで421.2イニングOAAは0、DRS+5を記録しています。2019年にはRFで911.1イニング、DRS+18、OAA+7という成績。

2021年の極度の不振から2022年は少しもどして、2023年復活。まだ28歳であり通常で考えれば全盛期となるはずの年齢です。23歳でMVPを獲得した早熟タイプなのかもしれませんから難しいところです。特に気になるのが打球速度系の成績が降下している点です。CFとして考えれば20HR打てて、守備はプラスなので価値があると思うんですけど、現状のままパワーが下がっていくと両翼で使う場合には価値が下がってしまうことになります。

 

Chapmanは3Bの名手で4月で31歳になります。三振が多く打率が低いけど長打力があり打球速度系の成績はリーグ屈指の打者です。盗塁は少ないけど3Bの長距離打者としてはスピードはあります。

この3人の中ではChapman獲得が一番なさそうな気がします。Chapmanに大金払うならUriasで十分ですし、何度も言うけどDonaldsonでいいです(みなさんに否定されると思いますけど…)。でも実績と今後数年を求めるならありかもしれません。31歳になるのでどこまでやれるかわかりませんがWAR3~4を数年は出してくれそうな気がします(コスパを考えれば疑問符はつきますが)。

 

 

他に未契約の年俸$10M超えそうな選手はJordan Montgomery, Jorge Soler, J.D. Martinez, Mike Clevinger, Michael Lorenzen, Brandon Belt, Hyun Jin Ryuあたりでしょうか。

はっきりいって先発投手は地元のSnell以外は獲得はないと思いますので他の選手には触れないでおきます。まあSnellもないとは思ってますけど。野手のSoler, Martinez, BeltもDHなので獲得可能性は極めて低い気がします。唯一ありそうなのはBeltですがFranceをトレードした場合という条件付きで1B/DHとしての獲得です。思い切ってSolerを守備につかせるならSolerもあるかもしれませんけどね。

 

 

以上が残る高額契約となりそうなFA選手たちです。このなかで考えればマリナーズのニーズに一番合うのはOFを守れるBellingerであることは間違いないと思います。ただ契約がどこまで大きくなってしまうのか。QOである点もマイナスです。そして、2年ほど低迷していたことをどうとらえるのか。少なくとも5年前のBellingerと、復活したとはいえ昨年のBellingerは少し違う選手であり、長打力は下がっている気がします。マリナーズのCFが空いているのなら年俸も多少上がっても仕方ないと思えるんですが、Julioがいるわけで、Bellingerが加入した場合彼はRFに入ることになりますからね。プレミアムポジションであるCFとしての高額年俸を払うのは無理な話。そんな年俸が欲しいならCFで使ってもらえるチームに行くべきでしょうし、まあそうなるはずですが。

マリナーズがもし支払うのであれば4~5年×1年あたり$20~24Mの総額$80~120M程度(出来れば$100M以内)これくらいならありなのかもしれません。これにオプトアウトを盛り込むのもいいでしょうけど、わざわざ打者には厳しいシアトルで成績残して再度FA市場へという考えになるのかはわかりません。せっかく不良債権無く健全なチームになっている今のマリナーズにこんな大きなリスクのある契約をする必要があるのかはちょっと疑問ですが、2024~2025年の短期目線で考えればBellinger加入は良いことだと思いますし、投手陣が整い、野手陣も少し不安はあるものの勝てそうな陣容にできたところですからね。最後のピースとしてBellingerというのは選択肢としてはありなのかもと思えます。ちなみにオフに入った時はBellingerはありえないと思っていたのが正直なところで、私は獲得候補ランキングを作成してたくさん選手名をあげてますがそこにも彼の名前は出してすらいませんからね(笑)

今季のOFは個人的にCanzoneの覚醒に期待しているんですがBellingerが入るのとどちらが良いのかと聞かれるとBellingerと答えてしまいそうな現在の私です。少なくともすぐに活躍してくれそうな大きな期待がかかるOFトッププロスペクトもいない状況で数年はJulioの両脇を支えるCOFとして頼りになるかもしれませんし、昨年の復活が本物なら中軸を打って打撃でもJulioをプロテクトできる存在になりえますから。

 

いずれにしろ大金を必要とするFA選手をマリナーズが獲得できる資金があればの話です。ということで今残っている選手で獲得するならという話でした。基本的にはないと思ってますが、BellingerやChapmanと1~2年契約なんてことになったらおもしろいですけどね。

 

 

 

さて、おまけの妄想の話ですが、もしSnellを獲得して既存のローテ投手を誰かトレードするなら…エースで長期契約を結んでいるCastilloとエース候補のKirbyはキープするはず。Gilbert, Miller, Wooのうち1人出すなら誰を出すのか。一番価値がありリターンが大きいのはGilbertで間違いありませんが個人的には実績をしっかり残してきた彼をトレードしたくないです。出すならMillerかWooのどちらかです。

しかし仮にGilbertをトレードしても替わりにSnellが入るわけで、大きなリターンが見込める点や保有年数でMillerやWooより短くなる点など総合的に考えていけばGilbertになってしまうのかもしれません。

Xで以前つぶやきましたがCHC, STL, BALあたりが候補なのではないかと思っていたんですがBALはBurnesを獲得できましたから、さらに投手を獲るのかは怪しくなった気がします。

トレード内容ですがマリナーズとしてはすでにMLBで実績ある選手1人+トッププロスペクトを含む4~5人。Gilbertを出すならこれくらい欲しいです。

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フォードが捕手以外もやるってよ

2024-02-10 00:06:41 | プロスペクト

マリナーズのトッププロスペクトの1人であるHarry Fordが早ければ春から捕手以外もやるのではという情報が出てましたね。

いつかはそうなるというのはわかっていたつもりですが、ついに来たかという感じ。マリナーズの捕手はRaleighがリーグ屈指の成績を残しているのでFordがほかのポジションに挑戦するのは当然の流れだと理解しているつもりです。

さて、あらためてFordについて考えてみましょう。

2023年は大きなステップアップをすることはなく相対的にマリナーズ内のプロスペクトランキングで順位を落としたのかもしれない彼ですが、私の評価は変わらず高いままで、アンタッチャブルなトレードしてほしくないプロスペクトの1人としています。

ちなみにトレードしてほしくないのは

Harry Ford, Colt Emerson, Lazaro Montes, Felnin Celesten, Jeter Martinez, (Farmelo, Peete)

このへんですね。ということでCole Youngが入ってないです。もちろん嫌いなわけではないですよ。若いのに規律があって打撃は安定しています。3割近く打てば今季中にもマリナーズ昇格もあるかもしれないですし、もちろん期待しています。スピードを落とさずにパワーがもっとつけば2023年のJ.P.のような成績を残すかもしれませんからね。

 

話が逸れました…。

さて、Fordが他のポジションを練習し始めるということはマリナーズまで上がってきた時にはRaleighのいる捕手ではなく別のポジションで出場する機会も増える事でしょう。現時点での理想としては2B、3B、OFのどこかでレギュラーを獲れればというところでしょうか。

しかし私としてはMooreの後釜としてどこでも守れるようなスーパーユーティリティーとして活躍してほしいなあと。誰もそんな風には思ってないんでしょうけど。

2026年にはC/2B/3B/OFで140試合前後出れるような選手になってくれたら楽しそうな気がします。

Zobristほどの打撃成績を残せるとは思ってませんが、.240/.330/.420、20盗塁くらいは期待したいものです。

皆さんの描くFordの将来像はどんな選手ですか?

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サントス獲得

2024-02-04 21:52:34 | マリナーズ全般

現地時間2月3日成立のトレードです。

 

【IN】Gregory Santos

【OUT】Prelander Berroa, Zach DeLoach, Competitive Balance Round B draft pick (#69 overall)

 

24歳で保有権が5年残るリリーバーSantosを獲得。メジャーで実績があるのは2023年のみですが、エリートリリーバーの成績を残しています(奪三振率はエリートではないですが)。一方放出した2人のプロスペクトBerroaとDeLoachはほぼ実績なし。

 

個人的にBerroaは期待していましたが制球難が最大の問題点でした。昨年リリーバーに転向してマリナーズでも2試合のみ登板。なぜかそれだけしかチャンスが与えられなかったという気持ちで見ていたんですが今回トレードになり、あまり評価されていなかったんだろうなあという感じがしています。ボール自体は良いと思うし三振とれるしリリーバーとしては成功するチャンスは十分あると思っていますが、何か気になるところがあったんでしょうか。私と同じようにBerroaを楽しみにしているファンもいたと思うのでそういう人たちにすればわざわざトレードしなくてもBerroaが活躍するのにと思っていた人もいるかもしれませんね。

DeLoachは2020年2巡指名選手。渋滞しているOFなのでチャンスもなかなか来ないだろうし、マイナーの成績を見てもCFを多く守っているわけじゃないから4th OFとしては微妙だし、打撃でも2022年はAAでOPSが.778、2023年はAAAで.868と抜きんでた成績ではありません。四球はそこそこ選べているけどその分三振も多くて2023年は623打席で173三振。それでいてHRを量産するわけでもなく、タコマでフルシーズン出場して23本は普通な気がします。特徴がないのが特徴というか三振数以外は大きな穴がない気もしますけど、メジャーで通用するのかは疑問で良くて4th OFという評価であればトレードするのは痛くありません。

 

Santosは2021年にSFでデビューしていますが、2023年が初めてのメジャーフルシーズンとなり、66.1イニングで防御率3.39、8.95K/9、2.31BB/9。平均球速は98.8mphでちょうどMunoz(99.2mph)とBrash(98.2mph)の間に入ります。2.65FIPも2人の間。0.27HR/9は3人の中ではトップであり、2023年は2本しか打たれていません。MLBでは接戦においてHR決着することも少なくありませんからこの数値は意外と気になる数値だったりします。ちなみにMunozは0.37、Brashは0.38とこの2人もかなり低い優秀な数値を残していて、40イニング以上投げたリリーバー198人のうち17位以内に5位のSantosをはじめ Munoz, Saucedo, Brashの4人が入るブルペンとなります(もちろんT-Mob Parkが本塁打が出にくいのも影響しているんでしょうけどね)。マイナーリーグオプションはあと1回残っているようです。

 

今年のドラフト全体69番目の指名権も付けてSantosを獲得したというトレードです。ドラフト指名権の価値がどれほどのものなのか計りかねますが2~3巡目の指名権を喪失するかたちなので痛いと言われれば痛いですよね。ドラフトの楽しみが減ってしまいますし。

今回のトレードはブルペン補強という事で驚きはありました。マリナーズはブルペンは毎年どうにかなる。良く知らない選手を獲ってきて活躍するというのがパターンとしてありましたからね。しかし、シーズン中にSewaldを出して、今オフにTopaやCampbellもトレードしていましたから計算できる投手が1人は欲しかったというのは事実だと思います。最高クラスのブルペン投手を獲得してBrash, Munozとあわせた3人はMLB最強クラスのブルペン3枚なのではないかと思います。故障さえなければ…。今オフもブルペン候補になる投手を複数獲得していますのでその中から誰が出てくるかという毎年恒例の楽しみがなくなるわけではありませんからそれはそれで期待しますが、ブルペンを補充できたのは意外と大きな動きになったのかもしれません。

セットアッパー、クローザー級の選手を獲得するためにBerroa, DeLoach, ドラフト指名権を出したトレードでした。私はBerroaとDeLoachがいなくなったったことよりもSantosを獲得できたことのほうが大きかった、プラスのトレードだと思います(少なくとも短期的には)。ただ、ブルペン投手は短命な選手も多いのでSantosが1,2年で使えなくなってBerroaの方が長期間活躍することもあるとは思いますし、ドラフト指名で良い選手を指名できていたかもしれません。それでも現時点ではこのトレードは良かったと思います。優秀な先発投手陣が試合を優位な状態で救援陣へマウンドを託した場合にしっかりリードを守り、接戦をものにできるために必要なトレードになったと思います。

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今2011ドラフトをやってみたら

2024-01-07 18:26:12 | ドラフト

オフシーズン企画という事でやっていこうと思います。先日、2011~2020年マリナーズドラフト振り返りをしましたのでこの企画も2020年までやれればと思ってはいるんですけど、たぶん無理だと思うのでその時は来オフに回します。

MLB全体の2011年ドラフトを振り返り、誰がこの年ドラフトされているのか確認しつつ、今結果が出てる中で再度ドラフトするとしたらどんな順位で誰が指名されるのか考えながら見ていこうと思います。

 

まずマリナーズの2011ドラフトを振り返ると、

1-2 Danny Hultzen

2-62 Brad Miller

3-92 Kevin Cron

3-121 Carter Capps

4-123 John Hicks

5-153 Tyler Marlette

8-243 Carson Smith

 

全体2位でHultzenを指名して将来のエース候補となるはずでしたが肩の故障もあって結局メジャーまで昇格できずCHCへ。2019年に6試合だけリリーフ登板しています。Millerはひどい守備力でしたがパワーがあり、ユーティリティーとして生き延びてきました。Cappsは打者へ近い位置でリリースする独特のフォームでMIA移籍後は結果も出しましたがやはり故障もあり短命でした。Hicksは打てる捕手として期待されていましたがマリナーズでの出場は少なくDETでの出場が大部分。2023年はPHIのマイナーにいたようですね。

ちなみに前年の2010年はTaijuan WalkerやJames Paxtonを指名した年です。

 

 

ではMLB2011ドラフトを振り返ります。

全体1位はPITの指名でGerrit Cole。$8Mは当時史上最高額の契約金でした(その後2019年にRutschmanに破られるまでトップでした。年俸と同じくドラフトの契約金も上がり続けていて昨ドラフト1位のPaul Skenesが$9.2Mでトップとなっています)。Coleは高校生の時から評価が高く2008年にNYYから全体28位指名を受けるもUCLAへ進学し、この年全体1位指名を受けています。2013年6月MLBデビュー、HOUへトレード、FAとなりNYYと投手史上最大の契約で加入しています。HOUに加入した2018年から毎年オールスター選出(2020年は中止)、サイヤング賞投票で票を獲得して今季ついにサイヤング賞を受賞しており現在球界のエースとして君臨しているので1位指名にふさわしい大活躍です。

2位以降を見ると、上位は大学生投手が占めていますね(全体3位のBauerもColeと同じUCLAということで同年にこの2人がいたのは奇跡ですね。UCLAの卒業生にはChase UtleyやBrandon Crawfordがいます)。2011年ドラフトなので彼らがドラフトされて12年以上が経ち現在脂が乗りきっている状況で、FA前後の選手も多いのでよく名前を聞く選手たちが並んでいます。当時の指名結果は下のリンクを見てください。

実際の指名はこちらでご覧ください。

 

 

 

 

今時点の評価でドラフトするとどうなるのでしょう。

指名するも契約せず進学した選手は含めず、2011ドラフトで契約した選手を対象にしています。又、故障が多い選手もいますがそれをどう評価するか。私なりにやってみました。( )内は2011年の指名球団と指名順です。

それでは、いってみましょう。

 

1. Mookie Betts, PIT(BOS 5-172)

2. Gerrit Cole, SEA(PIT 1-1)

3. Jose Fernandez, ARI(FLA 1-14)

4. Francisco Lindor, BAL(CLE 1-8)

5. Marcus Semien, KC(CHW 6-201)

6. George Springer, WSH(HOU 1-11)

7. Anthony Rendon, ARI(WSH 1-6)

8. Sonny Gray, CLE(OAK 1-18)

9. Trevor Story, CHC(COL 1-45)

10. Brandon Nimmo, SD(NYM 1-13)

11. Blake Snell, HOU(TB 1-52) 

12. Trevor Bauer, MIL(ARI 1-3)

13. Kyle Hendricks, NYM(TEX 8-264)

14. Javier Baez, FLA(CHC 1-9) 

15. Chris Bassitt, MIL(CHW 16-501)

16. Joe Musgrove, LAD (TOR 1-46)

17. Tyler Glasnow, LAA(PIT 5-152) 

18. Mike Clevinger, OAK (LAA 4-135)

19. Kolten Wong, BOS(STL 1-22) 

20. Tyler Anderson, COL(COL 1-20) 

21. Jackie Bradley Jr., TOR (BOS 1-40)

22. Nick Ahmed, STL(ATL 2-85) 

23. Kevin Pillar, WSH(TOR 32-979) 

24. Michael Fulmer, TB(NYM 1-44) 

25. Seth Lugo, SD(NYM 34-1032) 

26. Anthony DeSclafani, BOS(TOR 6-199) 

27. C.J. Cron, CIN(LAA 1-17) 

28. Dylan Bundy, ATL(BAL 1-4) 

29. Zach Davies, SF(BAL 26-785) 

30. Josh Bell, MIN(PIT 2-61) 

31. Blake Treinen, TB(OAK 7-226) 

32. Brad Miller, TB(SEA 2-62) 

33. Ken Giles, TEX(PHI 7-241) 

34~ Cody Allen, Jon Berti, Joe Panik, Andrew Chafin, Travis Shaw, Jakob Junis, James McCann, Curt Casali, Joe Ross, Clay Holmes, Austin Barnes, Matt Barnes, Archie Bradley, Cory Spangenberg, Tommy La Stella, Adrian Houser, Daniel Norris, Jared Eickhoff, Scott Barlow, Chris Devenski, John Brebbia

 

この年の1巡は33番目までだったのでそこまでやってみました。

結果が分かっていてドラフトするという趣旨から外れてしまいましたが、Jose Fernandezを3位より下に置くことは出来ませんでした。WARでいうと現時点で2011年ドラフト選手の中でいうと20番目前後で今後の上積みもないわけだから20位よりも下に置かないといけないんですけど無理でした。やっぱり特別な選手です。

当時の指名で大成功だったと言えそうな球団をピックアップすると、全体1位指名権のあったPITでCole, Glasnow, Bellを指名できたドラフトになっています。9巡でも現在NYYのクローザーを務めているHolmesを指名出来ています。そのほかBOSがBettsとBradley Jr., Travis Shaw、Matt Barnesを指名。CHWはSemienとBassit。TORがMusgrove, Pillar, DeSclafani, Jon Berti, Daniel Norris。NYMがNimmo, Fulmer, Lugo。COLがStoryとAnderson。これらのチームは大成功のドラフトと言えると思います。上位指名権を大量に持っていたTBはSnell以外にまともに戦力になった選手はいませんでした。TBってドラフトが上手いから強いっていうわけじゃないですからね。この頃もなかなか結果は出ていません。ただ、たまに大きな当たりがあるという感じでPrice, Kiermaier, Snell, McClanahanのような大きな貢献をする選手を指名してる感じでその選手たちはTBでメジャーデビューしています。とにかくトレードが多い球団なのでデビューする時はトレードされてることも多いなかでこういった選手はトレードしていないというのも見る目があるというかおもしろいです。部門は違うんでしょうけどその眼があればドラフトでもっと良い選手を指名できないのかなと。※例えばPriceをFA前にトレードしましたが交換相手は誰でどんな成績を残してその後再度トレードされている場合はそれを追いかけるとすごく面白いです。(最後にちょっと書いたので時間ある方は見てください)

マリナーズがColeかBettsを指名できていればどうなってたんでしょうね。

 

 

<大外れ>

1-2 SEA Danny Hultzen(契約金$6.35M)

1-5 SD Bubba Starling(契約金$7.5M)

 

 

<指名されるも契約しなかった主な選手>

Brandon Woodruff(TEX 5-174)、Ross Stripling(COL 9-288)、Jon Gray(NYY 10-329)、Trea Turner(PIT 11-602)、Carlos Rodon(MIL 16-491)、Aaron Nola(TOR 22-679)

 

 

 

※Priceは2014年にDETへトレードされましたが、三角トレードでTBにはDrew Smyly, Willy Adames, Nick Franklinの3選手がTBへ移りました。

Smylyは数年ローテで投げた後SEAへ、交換でYarbrough, Mallex Smithなどをゲット。AdamesはMILとトレードしてRasmussenとFeyereisenが加入、前者はローテ入り防御率TBでは通算2点台の防御率、後者はブルペンで防御率1点台を記録しています。Franklinは2017年にウェイバー経由でMILへ移りリターンはありませんでした。

Smylyのトレードで獲得したYarbroughはTBで大きな役割を果たしたと思います。5年もプレーしたのも珍しいのではないでしょうか。Mallexは2シーズンプレー後、現在CINでプチブレイクのFraleyと合わせて再度トレードでSEAへ、交換で入ったのはZunino, Plassmeyer, Herediaを獲得。Plassmeyerは数年後トレードでWislerをブルペンで使いましたが現在はもういません。

といった具合で1人の選手をトレードした結果を追いかけるとその後いくつもの動きが生まれていることが分かります。上手いこと使って売れるのであれば売って代わりに獲得する選手がまた働いてくれればという感じ。

もちろん失敗のトレードもあって大した働きが出来なかった選手もいますが、Priceを出したことでSmyly, Yarbrough, Adames, Zunino, Rasmussenなどが入ってきたという考え方ができるわけですからすごいですよね。

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