ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

奈良町ファンタジー終わりました。

2018-02-12 | 演劇
出演者がフェイスブックにあげてくれた、以下の感想が今回の朗読劇の全てを語ってくれているので、転載します。

「終わってしまった」

奈良町ファンタジー「町家よ語れ」本番。
朝からのリハは本当に良くて、終わった後しばらく何も言えないような、感動を噛みしめた。
楽屋では益々打ち解けてゆく仲間たち。
本番、いつも通りいかなかったところもあった。
悔しさもあるだろう。
けれど、みんな1つの道をゴール目指して進み続けた。転げ落ちることなくバトンを渡し続けた。
私は「町家よ語れ」に参加して良かったと心から思う。本番を迎えることは終わりを意味する。朝からの予定をこなすごとに寂しさが増す。人と人が力を合わせて何かを作り上げるということは、こんなにも尊いことだったのかと、改めて感じた。
まだまだ、この雰囲気の中にいたい、ロビーで解散が告げられても足が動こうとしない。
やがて皆、次の何かに向かって歩き始めた。

本番2日前、私は衣装用の靴を物入れから引っ張り出した。布の袋には、25年以上前に買ったダンスシューズと何年か前に買ったシューズを入れていた。同じ状態で保管していて今まで何もなかったものが、古いほうのダンスシューズにカビが生えていた。私はこのシューズを気に入っていて、あの頃のようには足が動かないのに捨てられずにいたのだが、処分した。新しいあなたになりなさい、そう言われている気がした。

奈良町ファンタジーにお越しいただいた方、エールを送ってくださった方、ありがとうございました。
そして小町先生、事務局、美術技術スタッフの方、お手伝いいただいた方、ホールの方そのほか奈良町ファンタジーに関わった全ての方に、心より感謝いたします。