猫のCOCOとヒゲじいさんのなっからさくい生活

なっからさくいは「めっちゃ気軽な」って感じ、ちっとんばいデブなシャム系猫といい歳こいたじいさんの自楽な生活記録です

最先端の現代アートを鑑賞する子どもたちを横目にNiiSへ。そして、2009年の講座で話したことをちゃんと実践してきたのかな…

2023-11-11 07:12:28 | なっからさくい生活

金曜日の昨日、10時半過ぎです。千代田町の交差点で信号待ちをしていたら、小学校の低学年の子どもたちが街の中を歩いていました。珍しい風景です。私は、NiiSへトレーニングへ行く途中、今にも雨が降り出しそうな空模様でした。

 
子どもたちは銀座通りを西へ、そしてハウゼビルの前で整列して引率の先生のお話を聞いていました。ハウゼビルは アーツ前橋 開館10周年記念展の会場の一つ、写真家の蜷川実花、体験型作品を制作するビジュアルデザインスタジオWOW(ワウ)、アニメやSF映画にインスピレーションを得た作品のマッド・ドッグ・ジョーンズらが、このビルの空き空間に作品を展示しています。前橋では小学生までが最先端の現代アートを鑑賞しているのです。凄いですね!

 

 
昨日の朝食後の一仕事は豚のヒレ肉を赤ワインで煮込んでポークシチューを作っていました。ちょいと手を休んて椅子に座ると、COCOが待ってましたと膝の上に乗ってきます。朝から曇り空、お天道さんが来てくれないからです。

 
それから、今にも降り出しそうな空の下をクロスバイクでNiiSへ向かいました。赤城山はシルエット、広瀬川のたまり水にはまだ雨粒が落ちていませんでした。でも、レインジャケットを用意して完全装備で出かけたんです。

 

 <ヒゲが昨日の続きで2009年11月の前橋市男女共同参画講座の話のレジメの概略を掲載するって言うんです。退屈だと思うのですが、付き合ってあげてください、お願いします。それとね、最初は男性の受講者が多いって情報で準備してたんだけど、直前に女性が圧倒的に多くなったんで、実際の話はレジメ通りでなく、料理の話や家族関係の余談をだいぶしてたみたい…>

  では、企業戦士が老後を楽しく生きる方法なのですが、「所属していた企業社会の力で、再就職するか、同質の仕事を続けることで、矛盾無く生きてゆける。これが、一番のなのだけど、そうそう続けられないから、問題の先送りに過ぎない」
それでは家族が頼りなるかというと、「家族に期待してはいけない。その理由は、社会単位としての近代的家族はもう崩壊していると自覚するべきだ。老後の「家族」は夫と妻だけが普通、普段は別なことをやっている夫婦が、気が向いたら、一緒に何かして楽しむ、その程度のものだ」と

 そこで提案、「企業社会に代わるサブカルチャーを探そう。趣味、道楽、仕事、言い方は何でも良い、自分にできる活動を始めよう。『させてもらう』、『楽しませてもらう』でなく、『自からする』、『自分でする』のが基本。仕事だってよい、商売や事業を始めたって良い。収入にならない音楽、文学、歴史、環境、農作業、奉仕活動…、何だって良いのだ。とりあえず始める、気楽にスタートしようぜ。選ぶ物差しは「楽しいか?」だけでいい。楽しくなければやめてほかのことに乗り換えればいい」と。

 そして欲張って、「嫌になったら辞めればよいのだから複数のサブカルチャーに属そう。人間関係も無理のない穏やかな関係を目指そう。そして、サブカルチャーという社会と家族の間を行き来する暮らしができればそれでいいのだ。一つ所にしがみつくのでなくフワフワと暮らすことで、安定した日常が得られるってもんだ。ただし、もう『内助の功』なんて幻想は捨てて、パートナーとの関係はしっかり対等に戻そう」と。

 忘れてならないサブカルチャーってことで、「『地域デビュー』も大事だ。企業社会と縁の切れた機会に、新しい縁を求めて地域に参加するのが『地域デビュー』だ。町内会レベルのものから市域レベルのものまでいろいろある。「市民活動支援センター」はその取っ掛かりを教えてもくれる。デビューは、早ければ早いほど良い」と。

 まとめると、「仕事を続けられる人は続けるのが一番だ。収入は二の次、ステイタスは次の次、名誉なんて更に次、働けるうちは働く。高度成長期を支えてきた仕事プロの意地を見せちゃえ。ただし仕事一途になってはダメ、適当に、マイペースに、業績ほどほどで」と。
それから、「身の回りのことは何でも自分でやる。いつかは一人になる、一人で生きてくことができるようになろう。むしろ、自分以外の人たちの生活を支えてあげられるぐらいになりたい。誰だって、できる。『ありがとう』って言われることは大きな喜びだ」と。
そして、「とにかく閉じこもるな、サブカルチャーに潜り込め、何でも良いから、サブカルチャーに所属しちゃおう。そこで、企業社会みたくな男社会、縦型社会では存在しない、未知の新しい人間関係を作ろう。楽しいぞ」と。

 私は定年退職して5年、心がけてきたことは、「●人に頼らない(もちろんパートナーにも子どもにも) ●いつもニコニコ笑顔第一 ●気軽に人に声かける ●こまめに身体を使って、率先して作業する ●決してサボらない ●節約大事、けちん坊はダメ ●健康大事、しっかり食べてしっかり運動 ●好奇心大事、しっかり勉強 ●前歴を使わない、頼らない」と。

そいで、仕事として小さな遊園地の園長をし、屋根瓦施工会社の社員もやった。地元小学校の放課後ボランティアや町内会の役員を引き受けて地域デビューもできた。新聞の社外執筆者や会社なんかのアドバイザーもしてきた。できることは何でもやってきた5年でした。

 そして、話のおしまいに尊敬してやまないまど・みちおさんの詩を一篇読んだらしいのですが、何を読んだのか覚えていません。代わりに…

   人間は赤ん坊に生まれて年取って、もうろくして死ぬが、
   一生のうち、どの部分をとっても、全部が貴重なんですよ。
   「いま」がその、一番最後の時期。
   最後には最後のね、それまでになかった魅力がありましてね、
   いま、私は、お年寄りらしい最後の仕事をしているんですよ。
            「詩人まど・みちお100歳の言葉」(新潮社2010刊)より

こういうことをサラッと言えちゃうまどさんは凄いなって、つくづく感心します。

 <ということなんだけどさ、おヒゲがその後の10年ちょっと、皆さんに話したことをちゃんとやってきたかが問われるよね。話したことの是非と、それをちゃんと実践してきたか振り返ってきちんと点検して、まどさんがいう「いま」を魅力あるものにしてるかどうかってことが問題なんだいね、心配だいね。ということで、講座の回顧はおしまいです。お退屈様でした>

 

 
竪町の交差点あたりで歩いている人が傘を開いたよね。幸の池では、カモが群れている水面に雨粒が模様を描いていたよ。でも、ちゃんとNiiSへ行ってトレーニングしてきました。この4年半、雨が降ろうとさぼったことなんかないもんね。紫陽花の狂い咲きにも出会いました。

 
トレーニングを終えて家に戻ってから、ユキ子さんの車でちょいと用足し、車窓から歩道を行く人の足元みると面白いのに気づきました。素敵なボトムスですね、こういうのも履いてみたいな。小学校の低学年の男の子、週末の学校帰りはお引越しだいね、傘なんか差してられないね。どうしてこんなにいっぱい荷物があるのかね…

 御用を終えて家に戻ると、COCOは私の椅子の上でまん丸くなって寝ていました。寒がりだいね。

 

 
夕方、ユキ子さんの両親へサラダとポークシチューを届けました。サラダは白菜とキュウリとオリーブの実を菊花を加えた甘口のソースで和えました。茶色いのは焼いたパルメザンチーズです。

 
わが家のサラダは食材は一緒ですが、柚子の果汁と刻んだ柚子の皮を使ったドレッシングで和えました。そして、ポークシチューです。自分が食べるのもはできるだけ自分で作ることにしています。ついでに、家族にも食べてもらっているんです。おいしくいただきました。

 

 ヒゲじいさんの連れ合いの三代目若柳吉駒でございます。
1937年(昭和12年)に祖母の初代吉駒が始め、伯母の二代目吉駒が受け継いでまいりました直派若柳流美登利会、毎年春に公演会を開催しまいりまして本年4月の公演で79回目を迎えることができました。また、来春4月7日には第80回美登利会公演を予定しております。会員一同これからも精進を重ねてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

《最近の美登利会と吉駒リサイタルの舞台をご覧になりたい方は…》
第79回美登利会と第4回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧ください
第78回美登利会と第3回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第77回美登利会と第2回三代目吉駒リサイタルはこちらでご覧下さい
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルはこちらでご覧下さい
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧下さい


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