†LAST KINGS†

2011年02月02日 | ■MOVIE



SUICIDE KINGS  ※軽くネタバレの可能性

これは、若者達↑映ってるでしょ。彼らが、中央の
マフィアの元ボス(クリストファー・ウォーケン)を誘拐する話。

普通に考えて、マフィアの元ボスを誘拐しようと考える時点で
自殺行為の上、誰か「誘拐した後、どうするの」と突っ込まなかったの?
と(笑)すぐに現実的な考えに走りがちですが。
無論であります。映画なのだから やってしまいましょう。

とりえあず、クリストファー・ウォーケンがマフィアの元ボス役で
ショーン・パトリック・フラナリーもマックスと言う若者役で出ている。
だったら見なくちゃ!と。期待もなく見てみた所 これが面白い。
個人的に言うと、あたしの「面白い」は他の人は「つまらない」かも。

若者の一人エイブリーの妹エリースが誘拐され、犯人から
身代金200万ドルを要求される。彼らの両親は警察に通報。
でもこの映画、警察は何の役にも立っていない。親も登場しない。
兄であるエイブリーは、妹を助けたくて必死になるあまり
仲間達とマフィアの元ボスであるチャーリーを誘拐しようと計画。
彼に身代金を肩代わりさせたら良いかと言うノリ。
後の事も特に何も考えず、チャーリーを誘拐するぜとイザ犯行開始。

元ボスであるチャーリーは、元とは言え、当然影響力抜群の
街では知られた いかついおじさまで。
若者達の犯行と知らずに彼らと話をし、彼らに誘われるままに誘拐されちゃった。

誘拐されたチャーリーは、四人の若者達と、大きな家で拘束されて過ごす。
気がついた時には指まで切り落とされてしまっていた。切り落とされた指には
彼の印のような指輪が。「指を切り落とした」何ていうと、いかにもだけど
若者の一人TKは医者を目指す奴で、止血したり点滴したりと専属の医者の
ような働きをして、常にボスの具合を面倒見るので、切り落とすシーンも
痛々しい感覚もまるで無く、意味も無く新鮮(笑)ここピックアップだわw

チャーリーは、若者に誘拐されてしまった、挙句の果てに指まで落とされたと言う、
面子丸潰れの事態にありながらも、落ち着いて彼らと話して、それぞれの
若者の心を巧みに掴む感じ。この事態で、やはり器は違うと言うことかな。
間抜けにも誘拐されはしたけど、別に?みたいな(笑)良い良いw

なんと若者四人に家を貸していたアイラが、「ポーカーしよう」と現場に来る。
事態を知って大慌てするアイラは、仲間に親の酒を飲まれたりすると困ると騒いだり。
とにかくチャーリーに贔屓してもらおうと無駄に媚を売りまくってる。

ストーリーは妹誘拐事件に巻き込まれたチャーリーと若者達とのやり取り、
更に事件には犯人と内通している裏切者が四人の中にいるようだと言う情報が
もたらされ、誘拐された妹は助けられるか、チャーリーはどうなるのか
チャーリーを誘拐しちゃった若者達の運命はどうなるのかと言う感じ。


若者達を紹介すると。
■前述したようにショーン・パトリック・フラナリーのマックス。
気だるそうにしてるが最初から臭い。エリースの恋人。

■エリースの兄のエイブリーは育ちの良い真面目そうで、所詮、逆切れ程度しか
何の技も無さそうなタイプの退屈する奴。良い子と言う意味。

■TKは医者を目指す内気そうな感じ。医者を目指していなかったら存在感も
無さそうな地味な感じ。

■ブレットは、お前よく友達がいるな。と思ってしまう、しきりたがりの面倒臭い奴。
■後で加わるアイラは、チャーリー様様と媚を売りまくりの自分可愛い感じのする奴。

それぞれ個性があり、憎めない感じのする若者達。
んでボスのチャーリーは、車椅子に乗せられ点滴を打たれながらも
若者達とポーカーに交じったり。でも本物の悪党なので、若者達の事なんか
本当に部下としても使えないような駒をあやす感じに見える。余裕があります。



チャーリーの部下、ロノと言う男。最高です❤この人の顔が好きだ。
(↑ロノとチャーリー↑)
この映画、チャーリーの部下ロノの大活躍編に名前を変えるか?(笑)
と言うくらい、ロノの活躍は立派。靴にこだわりがあり、自分のペースを崩さず
殴る、殺すと仕事をする。特にピックアップすべき彼です。
この作品が好きになった理由は確実に彼にある❤
ちなみに「BLOW」の製作なんかもこの人であります。

面白いのが、ただの「若者」だから、この際聴きたかった事を
本物に聴いちゃえみたいな質問。「本当に魚を送ってくるのか」
みたいな事を、チャーリーに若者が尋ねたり、コルレオーネと
言ってしまったり(笑)。どうでもいいが、コルレオーネを連発する
映画の多い事(笑)。「あれは映画の世界の事」みたいなことを
答えていたチャーリー。実際にあれを、お伽話だと言ったモブは
誰だったかしら?シシリア人に黒人の血が入ってる話をしたら
怒られる?と尋ねたのもこの映画かどうか(元ネタはTRUE ROMANCE)。
記憶が怪しいから先へ行く。

なんとなく音楽の使い方に一貫性が無い気がした。
オープニングはアングラな映画が始まりそうだなあと思ったが
エンディングは普通の映画だったと言う感じで終る。

チャーリーのやった行いを、激しく訴えるブレットの話は良かった。
チャーリーが近所の家の犬が煩いと、苦情を出したのに、そこの家は
放置して、ある日、犬が吼えなくなった。犬は大人しく餌を食っていて
家にいたが、なんと一家は行方不明になってしまいましたと言う話。
さて。犬は何を食ってたのでしょうか。

こう言うエピソード、もっとあっていいのだけど、まあいいか。

面白かったです。ロノやってくれるわ。しかしその髪型はどうしたの?(笑)


1997年

監督 Peter O'Fallon
出演 Christopher Walken
Sean Patrick Flanery
Denis Leary


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