†紋楼の桃色番外地†

MONNLOW主義+大画面では正しく表示されません+about必読+

†ボビー†

2011年09月03日 | ■MOVIE

†Bobby†  ※ネタバレ

ロバート・ケネディを讃える作品なので、ボビー。
ロバートと言えば、これまでに記憶に残っているのは
マクラレン委員会とか、マルセロ国外追放とかw
そう言うネタばかり印象付いている。

1968年、6月、暗殺されるロバート上院議員。
彼は選挙で、アンバサダーホテルへとやって来る。

 

映画は、ケネディが来る事になっているホテルのレストラン厨房で勤める
メキシコ人や、黒人、そしてその上司、更にホテルの元ドアマン、
ホテル専用の美容師、ホテルに唄いに来る歌手など、
様々な事情で、この日アンバサダーホテルに集まっている人々が
ピックアップされ、その夜ケネディが撃たれる瞬間へと向かって行く。

ケネディと言ったら、ジョン・F・ケネディの方がどうも印象に残っており
弟の方はあまり印象に無いかもしれない。
それでも、この映画を観ると、ああ、アメリカは勿体無い人を
失ってしまったなぁと言う気持ちになってしまう。
国民の多くから愛され、また希望にもなっていた、と言う点が
とても伝わってくる。
彼の実際のニュース映像やスピーチ等を登場させているだけで
特に伝記映画でも無いのにだ。凄く見せ方が上手いと言うか。
彼のファンでなくても、魅力的に映るケネディが本当にこの時代の
アメリカを救えそうな希望の様に見えてくる。

そして、この時代のアメリカの様子、相当病んでるなと言う印象。

さて、この映画もまた出演陣が豪華で、好きな人からピックアップすると
厨房マネージャーはクリスチャン・スレーター。作品の最初で彼は、
上司から、人種差別を批判され首にされてしまう。そんな事をする人だが
物凄く嫌な男と言う風に映らない。あたしが好きな役者だからだろうか?
普通にしている分には、愚かな行為が目立つとかでもない。
更に彼は、首にした上司の秘密を知る。それは、上司の浮気である。
その事を、同じホテル内で勤務する、美容師である彼の妻に告げ口するのだ。
姑息な事をする嫌な奴!なのに、不思議と悪い奴に見えて来ないのだから
本当に不思議w

その美容師役はシャロン・ストーン。他、ベトナム戦争行きを逃れるため
偽装結婚する兵士役にイライジャ・ウッドや、その妻となる役に
リンジー・ローハン、とにかく一度は聞いたことのある名前がずらり。

嬉しいのが、元ドアマンにアンソニー・ホプキンス。こちらのドアマンの
キャラクターが本当に素敵。嬉しそうに友達とチェスを楽しんでいたり
するのだが、とにかく可愛いらしい人。このキャラクター大好きだ。
妻に他界され、これまで仕事1本で、妻よりホテルを愛していると
言われたことまである彼は、彼の孤独を抱えている。

他には、あたし的に出落ちのwトランス・フォーマーの主人公役で
お馴染みのシャイア・ラブーフ。彼は議員の陣営で働く若い青年で友達と、
ホテルにいる売人からマリファナやLSD等を買い、
完全にきまってしまい、不思議な世界を行き来した挙句、
後から、ちゃんと選挙活動するべきだった・・・と後悔し始める役。
本当に可笑しいwトランス・フォーマーの時と同じチキンぶりが
ちらりと見えて、笑える。

また、ホテルに唄いにやって来る歌手にデミ・ムーア。
酒を飲みながら、精神的にかなり参ってる感じの歌手。
彼女のキャラクターもとても良い。個人的にかなり好き。

他にも、厨房で働く、素敵なキャラクターにローレンス・フィッシュバーン等
登場人物がこれだけ多くいても、どの顔も覚えていられる顔ぶれ。

特に良いのは、それぞれの人物が語る台詞。
鬱病を抱えた夫とその妻も、ホテルに滞在しているが、その夫婦の
会話とか、何だか心の中に残っている。
それは暗い、と言うより、希望があり、温かさがある。

デミ・ムーアが演じてる歌手のヴァージニアの台詞も凄くいい。
良い人になろうとしても、なれない。もうこれには素晴らしいとしか言えない。

人種差別やベトナム戦争や、キング牧師の暗殺と言った
あらゆる問題が、作品に絡み、登場人物たち、それぞれの人生が
その日一日の中で、ゆっくりと動いていく。
そして遂に、ケネディがホテルへとやって来る。
スピーチを終えたケネディは、厨房を抜け、退室していく途中、
囲まれた人々の握手に答えながら、その間に銃弾に倒れる。
ケネディだけでなく、何とトランスフォーマーのw例の青年や
その友人、更にはスレーター演じるマネージャー、イライジャ演じる
兵士の青年、また、鬱病の夫の妻、なども、巻き添えになり
撃たれて倒れてしまう。

おそらくもう死んでしまったのでは。
そうとしか思えないほど、ぐったりと青ざめている人達。
苦しそうに息をするスレーターは、首にした上司に見つけられ
彼からスーツの上着をかけてもらい、病院に運ばれるまでの時を過ごす。

衝撃的な事件に、そこにいた誰もがショックを隠しきれず
さきほど、陣営スタッフとしての働きをケネディ自身から讃えられた
一人の青年は、その悲しみに、出会ったばかりの女性の胸で泣き崩れる。
ホテルにいる誰もが悲しみに襲われている、
その中で、ひたすらに、ケネディのスピーチが続く。

担架に乗せられ運ばれていくケネディ。
大勢の人間が、ただ、どうしようもなく、ロビーや玄関に集まっている。
美容師の妻は、夫を見つけて、彼にしがみつくようにして泣いている。

この事態に、流れ続けるケネディの言葉が
あまりに見事にハマっていて凄い。

作品はそれでおしまいなのだが、実際、ケネディ以外の被害者達は
全員、命は助かっていると説明が加えられている。
それを観て心底ほっとする。失われた希望は戻らない。
それでも、ケネディに希望を持った人々が後々それを受け継いでくれる
のでは。そう思えるから余計にだ。

今回の映画を見て、改めてロバート・F・ケネディと言う人物を
知ろうと色々な物に触れた。
その中でも、特に凄いと思ったのが、
キング牧師の暗殺が行われ、黒人の暴動が全米各地で相次ぐ中、
演説の中止を警告する警察らに従わずに、インディアナ州の
黒人街で即興によるスピーチを行った時のこと。
暴動で各地に大勢の負傷者や死者が出たが、
彼の命懸けの言葉に、
その地域だけは平静を保つ事が出来た。
こんな立派な事をやっていたのか、ケネディ!と瞬きしてしまう。
確かにこんな人物がいたら、人々の希望になると思うな。

他にも、人種差別を撤廃する為に精力的に活動しているようだ。

彼の暗殺だが、事実、アンバサダーホテルの調理場を通り抜ける際に
サーハンと言う男に撃たれている。だがサーハンの殺しには謎が多く
警察の捜査にも謎の点が多い。以下はウィキから。

『この時代の政治家の例にもれずロバートにも敵は多く、
妥協を許さない追及を受けたジミー・ホッファなどの敵対する大労働組合幹部、
大労働組合との関係が深く、しかも家族と因縁の深いマフィア、
KKK等の人種差別主義者、ベトナム戦争で利益を上げていた軍需企業、
軍部、CIAなどの関与が噂されているが、それを実証するものはなく真実は
藪の中となっている』


更に、マリリン・モンローとの関係など、彼は、実に(個人的に)興味深い
人達との因縁や関係を持っている。

ホッファは映画『ホッファ』もある。GELU:GAで紹介中。

このような面がありながら、彼の凄まじい正義感を感じる
エピソードに触れたりすると、何で殺してしまったんだろうかと思えてくる。
なかなか、こんな人物はいないと思う。だから本当勿体無い人を失った。
多くの人の希望が奪われたのだ。

暗殺とか、ちょっと今の日本では考えられない事態だし
ここまでやれる政治家も、こんな時代にしか現れないのかなとかも思う。

どちらにしろ、彼のエピソードも、彼を取り巻いたあらゆる人物たちも
魅力的過ぎていると感じた。
映画も、とても素晴らしい作品だ。大変気に入ったので また観る。

コメント

†ブラック・ダリア†

2011年09月02日 | ■MOVIE

†The Black Dahlia† ※ネタバレ

観たいと 思いつつ、すっかり忘れてた。

何か怖そうな感じがして、ちょっと観れるか心配。
でも、何も怖くは無かった。

過去に実際に起きたブラック・ダリア事件を追う警官の話。
最初の雰囲気とかギャング映画見ている気分になる。

ブラック・ダリア事件と言うのは、通称ブラック・ダリアで
通っていた、エリザベス・ショートと言う女性が殺害された、
非常に残酷極まりない事件。エリザベスが遺体となって
発見された時、その身体は真っ二つに切断されていて
口の両端は耳まで切り裂かれており、血抜きされ洗浄
されていた。しかもどうやら、生きたまま切断されたよう。
この事件は、エリザベスの写真がマスコミに撮られたり、
犯人と名乗る無関係な人物が現れたり、と、捜査が混乱し
結果的に今も未解決事件。

映画では、元プロボクサーとして活躍していた警官のバッキーが、
主人公。彼と同じく元ボクサーで警官のリー、そして彼と同棲している
恋人のケイの二人と、仲良し三人で日々過ごしている。
リーは、過去に犯人から金を奪っていたり、実は、悪い事もやってる警官で
そんな事を知らず、恩人だと思っているバッキーは、リーの恋人に
惹かれながらも、この仲良し三人の関係でいたい。

そんなある日、ブラック・ダリア事件が起きる。
バッキーとリーは他の犯人逮捕に励んでいたのだが、リーは
その事件は後回しで、先にブラック・ダリア事件を追うと
勝手な事を言い始め、怒るバッキー。しかし、リーは
このブラック・ダリア事件に とり憑かれたみたいに
のめりこんで行き、もう誰にも止められない事態。
恋人のケイは、彼の異常な程の事件への執着心に怒り心頭。

ケイはケイで、過去にある男と関わっており、その男は
逮捕され刑務所に入っていたが、もうすぐ出所してくる。
こういう不安な面を抱えながらも、ブラック・ダリア事件の
犯人はまるで分からず、益々謎は深まるばかり。

 

バッキーは、ブラック・ダリアつまりエリザベスにそっくりな女性と
出会って関係を持つ様になる。彼女はマデリンで、
その父は、土地の開発で大成功した金持ち。

事態は急変し、リーが、過去に妹がいて殺されたと言う事実を
ケイから聞くバッキー。姿の見えないリーの居所を探るため
ケイに問い質す。リーの下へと向かったバッキーは、後一歩の所で
リーを助けられず、彼は何者かに殺されてしまう。
落ち込んだバッキーは、その後、ケイと関係を持つ様になるが
ある時、たまたま、リーの隠し金を発見し、ケイから、過去にリーが
強盗犯から横取りした物だと知るバッキー。

リーを信頼し恩人だと思っていたバッキーはショックを受け、ケイを
置いて出て行く。その後マデリンと過ごしているバッキーは、
マデリンの父が所有する家の中に、ブラック・ダリアが映っていた
フィルムの中で登場する場所を発見。
殺人が行われたと想われる場所も見つける。

マデリンが父と過ごしている所へ現れるバッキー。
二人に銃を突き付ける。そこへ現れたマデリンの母親が
実は犯人であると、自ら告白し始め、ブラック・ダリアを殺したのは
残酷なジョークだと言い、持っていた拳銃で自殺。

ブラック・ダリア殺しの犯人は分かったものの、マデリンの父は
金の力を使って、妻がただ銃の暴発によって死んだ事にしてしまう。

やるせない気持ちのまま、バッキーはマデリンと会う。
実は、ブラック・ダリア事件を追っていたリーは、この事実を
突き止めていて、あの時、マデリンによって殺されていた。
その事を知ったバッキーは、マデリンと口論し、彼女から罵られ
最終的に彼女を殺し、ケイの元へと帰る。

と言うような話。

とにかく、ブラック・ダリアの事件は事件なんだが、この警官バッキーの
関わるほかの事件とかも関わってきているし、登場する人物の
関係とかも、よく見ていないと、あっという間に分からなくなりそう。
ダリア殺しの犯人の母親は、最初に登場した時点から変な人だし
犯人を探していく過程は、正に刑事ものって感じ。
でも、特にドキドキとかハラハラとかは無い。
結構バッキーがマデリンや、ケイと寝たりするシーンなど、
だらだらと彼の日々が流れて行く、かったるさがある。
この、かったるさが ずっと続いてく感じ。

話自体は、警官のお話なんだなと。
ブラック・ダリアと言うタイトルだけに、この事件にスポットを
あてたもっと怖い話なのかと思っていたが、思っていた怖さは
全く無く、確かにダリア事件を追うものの、バッキーの人生の
作品だった。

苦手な人は苦手とはっきりしそうな感じがする。
個人的には、何かギャング映画みたいな雰囲気がして
空気は好きだ。

コメント

†トラブル・イン・ハリウッド†

2011年09月02日 | ■MOVIE

What Just Happened ※ネタバレ

これも、どうする事も出来んw

前々から観たかった映画で、
ロバート・デ・ニーロが、ハリウッドの映画プロデューサー役。
実際にこの映画で、プロデューサーをやってもいる。
この、プロデューサーの苦悩の塊のような日々が
コメディで描かれていて、ラストのイラっと感が くどいほどw

何曜日、何時、と言う風に区切られたり、
ひたすら資料を見てるシーンが 早送り状態になったり
多忙な仕事に追われる様子が続く。
もう休みなんか無いんでは?と思うくらい。
頭の痛い問題が多く、タイトル通り、トラブルだらけ。

プロデューサーのベンは、凄腕として知られているのだが
一度失敗すると、あっという間に地位を失う、かなりの
崖っぷちな商売であり、何とか全ての事を上手く回さないとならない。

その彼に降りかかっている問題と言えば。
まず現在関わっている映画。
主役にショーン・ペンを起用した作品のラストに彼が
撃たれ死ぬような展開のストーリー。
試写会では、主人公が撃たれるだけでなく、彼の犬までが
撃たれて死ぬシーンに不評が集まり、アンケートを集めるも最低な結果に。

当然、映画会社社長は、この作品のラストを修正するよう指示。
女社長ルーに会いに行く、ベンと監督のジェレミー達。
ジェレミーは監督しての作品への拘りが強く、修正する気は無い。
困った展開に、どうにかベンは、ジェレミーを説得する。

さて、プライベートでも、ベンは離婚中の妻とカウンセリングへ
通っていたりと、トラブルな展開。妻のベッドから他の男の物と
想われる靴下を発見したり、その前に離婚した妻の娘は、
意味も分からず泣きはらしていたりする。
仕事と、プライベートの両立が出来ず、結局、仕事に追われる
ベンは、別れた妻と、会ってゆっくりした一時を過ごそうとも無理。

落ち着く暇が無いベン。

監督問題はおいておき、別では、ブルース・ウィリスが出演すると
決まってる作品のクランクインが迫る中で、現れたブルースが
何故か髭面にメタボと言う問題発生。出資した会社側は完全に
ブルースに頭にきていて、ヒゲとメタボなんかやめさせたいので
どうにかしろとベンへ。ベンはエージェントであるディックに
ブルースを説得するよう指示するが、ディックは上手くやれない。
仕方なく現場へ赴いたベンは、ブルースと対面。
しかし、ブルースを説得するどころか、彼に文句を言ってしまい
いっそうブチ切れたブルース。高いギャラを払う一流俳優であるし
こちらは映画が駄目になっても困るし、このブルースの問題は
非常に厄介な展開になってしまう。

毎日忙しい日々が続くベン。別れた妻が新しい男といる所を
目撃してしまう、だとか、カウンセリングへ通うとか、
例のブルースの問題とか、その他にも仕事だらけ。
今度、ブラッド・ピットが出る映画のプロデューサーをやらないかと言う話も
きているが 考えておくとだけ伝える。

さて、ジェレミーはあれからラストを修正し、犬が生き残り、
大変感動のシーンに変えてくれた。安堵するベン。
ルーも一安心だ。

そんな中で、有名プロデューサーの自殺があり、
葬儀へと赴く。そこにはブルースの姿も。再び説得を試みようとするも
ベンを嫌っているブルースは、いまだ怒っており、何度も彼を
食事に誘うとか色々な手段で説得しようとしてきた彼を、突っ撥ねている。
その葬儀の席には何と、この間泣きはらしていた娘までが。
なんと娘は、そのプロデューサーと関係があったようだ。
おまけに、その席には、別れた妻の新しい男になっている関係者も。

とにかく、この葬儀の日は、どうにもいかずに一日は終る。

映画のクランクイン当日、なかなか現れない
ブルース・ウィリスを待つスタッフ達一同。
彼がヒゲを剃ってなかったら終わりなのだが。
緊張して待つ人達の前に、ゆっくりと姿を見せたブルースは、
髭をそり落として現れ何とか事態は良い方向へ。

安堵する暇も無いベン。

さて いよいよカンヌ当日。
ラストの変更はまだ未見だと言って楽しみにしているショーン・ペン。
ところが、カンヌの上映では、編集前の、犬が死ぬバージョンの
作品が発表された。監督は最後まで拘りを貫いてしまったのだ。
これでベン、一気に窮地に立たされる。

フランス帰りはジェット機だったはずが 置いて行かれてしまう始末。
残念すぎのベン。

戻って来た彼は、POWERと書かれた文字の前で多くの関係者との
写真撮影にのぞむ。写真撮影では立ち位置が全て決められており
その位置はその人間の地位を表わしている。
ここでベン、まさかの一番端のPの文字の更にその外側へ立てと
指示されてしまう。

終わりと言うわけ。

コメディだから 凄く見やすいし、キャラの個性が分かりやすい。
頑固と言うか拘りの強い映画監督や、売れる事が勿論一番大切な
映画会社の女社長の態度や、扱いに困ってしまう大物俳優など。
降り回されまくりのベンが かなり悲惨。
そう言う仕事なのだから、相当タフでないと、
まずこんな事は出来ないと思って観てた。

大物俳優の役で登場するブルース・ウィリスは、本人が本人役で
出てたり、ショーン・ペンもそうで、この辺りが観ていて楽しい。
特に、ショーンが主演した作品の中の、ショーンが、カッコ良くて
お気に入り。

デ・ニーロは、プロデューサーなんだけど、どうも人にこき使われる
ような人に見えない空気があるwそこが素敵なんだけどもw

最近、何かと見ている映画に登場するジョン・タトゥーロはディック役。
結構 出演陣がこちらも豪華な作品。
ただ、仕事と言う点で、前回の摩天楼と同じく
本当、どうしようもないし、どうする事も出来ないw

見ている分には面白かったし普通に楽しめた。

コメント

†摩天楼を夢みて†

2011年09月02日 | ■MOVIE

Glengarry Glen Ross† ※ネタバレ

何だか、本当どうしようもない、としか言えない。
サラリーマン達が主役のお話。

アル・パチーノは、ローマと言う男で登場し、
会社でもトップをいく成績優秀な社員。
彼の勤める会社は、ミッチ&マレー社と言う不動産で
他に、シェリーと言うベテランだが最近不振で、娘が病気して
金にも困っている社員や、同じく成績の悪いモス、アーロナウらがいる。
そして、いつも冷静な表情を崩さないウィリアムソン支店長。
モス役がエド・ハリス、シェリーはジャック・レモン等、出演者が豪華。

いつものように客が取れない社員らが今夜も仕事に励んでいる。
だが彼らは不満だらけ。何しろ、会社が渡してくる情報が
彼らにすればクズ同然のもので、それをネタに客が掴めるはずが無い
と言うわけだ。過去には良い成績を上げたシェリーは娘の病気が
気にかかっている。
そんな中、本社より、ブレイクと言う男がやって来る。
彼は、ローマがいないのを無視して、揃っている社員だけで
会議を始める。まず、ぼろっかすに社員らを罵り、客はもっと酷い事を
言う、等と言いながら、男だったら契約を取ってこいと言いたい放題。
不満だらけの社員らは、彼に偉そうに言われてかなり気分が悪い。
その上ブレイク、今度の成績発表で一位の者には、車を、
二位にはナイフのセットをと賞品の説明を始め、三位の者は首にすると
発表。また、成績優秀者にしか、上等な情報は渡さないとも告げられる。

一位か二位になるしか道は無い。
追い詰められる社員たち。
とにかく、不満はあるものの、シェリーと支店長を残して、社員達は出て行った。
シェリーは何とか電話をかけたりと、粘ってみるも、上手くいかず
帰り支度を始めた支店長に、例の、成績優秀者しかもらうことの出来ない
情報を、金で買うから渡してくれと説得し始める。
しかし支店長は無理な要求を言い放ち、結局、シェリーは諦めるしかない。
このシェリーって人かなり粘ってしつこく支店長にネタを売ってくれとせまる。
もう必死過ぎている。それもそうだろう。娘のこともあるし。

雨の中、シェリーは出て行き、娘の病院にも行けず仕事を続ける。

その一方で、モス達は、会社の不満をぶちまけながら、
会社に報復しようと企てていて、会社から例の情報を盗み、強盗に
あったと見せかけて、そのネタはライバル会社に売り払って、
自分たちで儲けてやろうと考える。モスはこのアイデアを本気で
実行しようとしており、同僚はやるしかないと説得され追い詰められる。
ローマはと言うと、彼は、会議にも出ず、客を見つけて商売に励んでいた。

さて翌日。ローマが会社へ向かうと、パトカーだの警官だので
何事だとオフィスへ向かう。強盗が入って荒らしており、電話機まで
無くなっている始末。彼は自分の契約に関わる書類が盗まれたかどうか
心配になる。
そこへ、シェリーがやって来ると、彼はとてもごきげんで、
契約をとったと言う。自分にもツキが回ってきた、やれば出来ると
すっかり自信を取り戻している様子だ。
モスがオフィスの奥の個室で、事情聴取を受けており、出てくるなり
あの警察の態度はムカつくと怒っていて、シェリーが契約を取った
話なんか聞きたくもないと絡む。ローマが鼻に付くのか、彼にすこぶる
文句を言いまくったモス。彼が出て行った後、ローマはシェリーに
契約を取った話を聞かせてくれと言い、シェリーからその時の話を
聞いて、流石ベテランだと言う風に喜ぶ。

次々社員が事情聴取を受ける中、ローマが契約した客の男が
そこへ現れ、契約をキャンセルすると言い出す。
ローマは、シェリーに、客の手前、どこかの偉いさんの振りをしてもらうよう
頼み、何とか茶番を打つのだが、シェリーの演技は良かったものの
結果的に、支店長が余計な口を挟み、契約はパーになってしまう。
ローマは支店長に怒りまくって、警察の事情聴取へ。

残ったシェリーが、支店長に、文句の続きを言いまくる。
日頃の鬱憤もあるのか、シェリーはひたすら文句を言い続け
想わぬ事に、シェリー喋りすぎて、うっかり秘密を漏らしてしまう。
それは、モスの計画に乗って、オフィスを強盗に見せかけて荒らし
ネタをライバル会社に売って、儲けたと言う事だった。
その、うっかりを、冷静な支店長は聞き逃さず、そんな事実を
何故知っているのかとシェリーに問い詰めて事情を知る。
シェリーに、お前は喋りすぎだ、俺も喋る所を見せてやると
警察に何もかもぶちまけてやろうとする支店長を、どうにか止めようとする
シェリー。だが、支店長はシェリーを振り払い、警察に全てを語る。

がっくりと落ち込んだシェリーは、何も知らないローマから
ベテランだ、客の前での演技は最高だった、等と褒めちぎられ
何とも言えない表情で答える。
あちらから、警察がシェリーを呼び、最後にローマに何かを言おうとするも
ローマは仕事の電話中。シェリー諦めて警察のいる部屋へ。

おしまい。

本当にどうしようもない。だって、3位首ってな。
まあ仕事が出来ない人は要らないんだろうけれど、
じゃあいきなり出来るわけでもないだろうしなぁ。
追い詰められる社員達に同情してしまう。
確かに復讐してやろうかとも 思う人も出て来るだろうし。
かといって、強盗に見せかけて・・・って、そんなのすぐバレるだろうw

シェリーの必死さが凄い。客に断られまくったり、
支店長に何とかネタを譲ってもらおうとする しつこさとか
客の家で、どうにか契約してもらおうとしたり、
マジでセールスマン、しかも余裕が一片も無い。
ローマの方は、客に断られて慌てるも、まだ他の社員に比べると
多少の余裕が見える。でも、皆と同様に不満は凄くあるようだ。
モス達はと言うと、モスは冷静に見えて、かなり不満を溜めすぎてて
だから復讐なんかを思いついたのだろうが、相当頭に来てる様子。

この映画はストーリーどうのと言うより、至って冷静で
ある意味悪者のように見える支店長のキャラクターが好き。
口数が少なく、淡々としている。
シェリーにしつこくネタを売ってくれといわれている時も冷たく
無理な要求を言い出すし、シェリーが犯人と気付いた時も
自分の娘が病気しているんだと言うシェリーに、そんな事は知らんと
言い放ち警察達の所へ向かう、非常に事務的な態度を
一貫して崩さない彼。動揺とか見せず、ひたすら冷静。
こう言う、ペースを崩さない人すごく良い。
ちなみに、役はケヴィン・スペイシーが演じてる。
彼は、セブンのあの素敵な犯人役である。

モスやローマやシェリー達と言うと、感情が豊かな方で
怒ったり、怒鳴ったり、嘆いたり、色々するんだけども
支店長だけ一人、異次元にいるようなほどの冷静さだ。

物語として観ると、本当どうしようもないし、どうもできんw
もう自分の会社からネタ盗んで売っちゃったしw
しかし 追い詰められまくってるしで。

世知辛い、としか。

個人的にはキャラが良かったので普通に観れた。
また観る機会は無いだろうなぁと言う感じ。

コメント

†ココ・アヴァン・シャネル†

2011年09月01日 | ■MOVIE

Coco avant Chanel ※ネタバレ

これは、彼女の人生物って感じで、ストーリーだけで言うと
とても悲しいのが観終わった感想。

作品中に出てくる黒い衣装に いちいち目がいく。
仮装大会で友人に着せる服とかにしても。
他の人があまり黒でぴしっとした服装じゃないからかな?
あの黒の洗練された美しさが素敵過ぎる。
シャネルが自分で服をアレンジして男装しているのも素敵だ。
シャネルを演じるのはアメリのオドレイ・トトゥ。

映像の質感とか好き。特に孤児院の頃。

さて物語は。
シャネルは姉と共に、父に孤児院に預けられる。
成長し、大人になった彼女は昼は仕立て屋で勤務し、夜は
ナイトクラブで唄うと言う生活を送っている。
そのナイトクラブで将校と出会う。シャネルはココと呼ばれており
かなりドライと言うか、冷めたような人に見える。
何とか歌手なり俳優なりと、成功したいと言う野望を持ちながら
将校の愛人となり、遊んで暮らす日々が続く。
遊んで暮らすうちに、将校の友達などとも親しくなる。
この日々を彼女は退屈がり、仕事がしたいと言う欲求が生まれる。
将校と居る時は大抵男装し、もうどちらかと言うと風変わりな人。
ある意味反抗的な感じも受ける。あらゆる女性の派手な装飾について
いちいち毒を吐いているし。だが彼女の作る帽子のセンスが良いと
評判になる。そんな中、イギリス人の実業家であるボーイと出会う。
恋に落ちたココは、本当に幸せそうで、これまでの退屈な表情とは一変、
彼といると素直に笑顔を見せてて、とても可愛い。
あれほど幸せそうな表情をするのだから幸せになってほしいと思うが
実際にはボーイは既に結婚相手を他に決めており、事実を知ったココは
もう誰とも結婚しないと心に誓い、ボーイにもそれを伝える。
ボーイと付き合い始めた自分の愛人を、今になって好きだと気付き、
将校はココにプロポーズするが、ココはそれを断る。働きたいと考える彼女。
それを応援するボーイ。結局、将校の家を出て、ボーイの協力を得たココは
帽子屋を開くことに決める。
自分の店を持った後も、ボーイとの関係は続く。彼が店に会いに来ると
やっぱり幸せそうなココ。暫くココに会えるよう、近くに滞在する事になった
ボーイを見送りに出てくるココ。明日からはずっと一緒にいられると約束し
出て行ったまま、ボーイは事故で帰らぬ人となる。
知らせを聞き、現場へ向かったココは、呆然。
強烈な悲しみを持ったまま、彼女は一流のデザイナーとして
ファッションショーを開催していると言うラスト。

こう言う感じで
ココの人生を追って行く物語なので、彼女の視点から見る
人々の服装への意見とか、面白かったりする。
でも、ボーイが死ぬのは悲しすぎた。
そこしかもう覚えてないってくらい インパクトあり過ぎ。

ブランドのシャネルについての詳しい知識があるとか
または そのブランドが好きで買いあさっているわけでもない。
元々、「ブランド物」と言うカテゴリーに、惹かれない。
そう言う物はどっちでも良い。でも凄く惹かれる部分もある。
それは、ショーでの美術とか(特にシャネルのは最高すぎている)
後、広告の写真とか、作り手側の話、と言った部分は、商品よりも
大変に興味深い。なので、どのような商品があるのか殆ど
よく知らないが、シャネルのショーはよく見る。
とてもクールで衣装より舞台が好みだったりするから。
http://www.chanel.com/fashion/13#13-chanel-fashion-show

作品の中でもそうだったように黒と言う色を、あそこまで
美しく扱えるのは天才的。黒と白は色の中でも
無敵の色と言う感じがする。当然好みの問題はあるとしても。
この二色は魅力的過ぎる。

オドレイ・トトゥの笑顔はとっても素敵。何か見てて幸せになる。
しかし作品の中でのボーイとココの別れが 本当に悲しくて
悲しい話、としか印象に残らなかった。

他にも黒いバージョンがあり、別監督で別の俳優がシャネルの
物語をやっているみたいだが未見。
そっちも同じようにボーイとの別れの悲しいのがあるとしたら
いまいち見る気になれないが。

ショーの舞台裏でモデルとかじゃなく美術とかスタッフとかが
本番までを作り上げていくドキュメンタリーとか無いのかな?
あったら絶対そっちが観たいな。映画と関係ないけどw

コメント

†スリップストリーム†

2011年09月01日 | ■MOVIE

SLIPSTREAM ※ネタバレ

アンソニー・ホプキンス監督の映画。
彼自身、脚本家の主人公として登場する。
で、クリスチャン・スレーターも出てくるし、やったね、みたいな。
映画の内容とは言うと、説明し難い。

では感想は、と言う事だが、
何が何だか分からぬうちに物語が進んでいるので
あたし的には、彼は物語(自分の脚本)と現実の区別がつかずに
どっちの世界もうろついてしまっているのだなぁと想って観てた。
自分の作品に入りすぎてしまって・・・って言う小説家の話だったり
こういった感じの映画ってあるけど、ただ、他の映画と違うのは
本当に何が何だか、な、うちに物語が進んでいると言う所。
主人公が、現実と物語を混同しているので、見てる側も
どれが現実なのか、物語なのか?さっぱりだ。
恐らくは、脚本に出てくる人物と接している時は、ほぼ非現実だろう
と、思う。妻が現れたりすると、そこは現実っぽい。
彼の混同している物語の中に登場する人間が、実は現実世界では
医者や警官として登場したりする。

まるで夢みたいだ。ちらりと見た人が夢の中でストーリーになって
出てきた感じ。しかも、夢は至って不可解な物が多いし
変な夢をずっと見ている感じと言うか。

突如、道路で銃を持って暴れる男が、主人公の乗っている車に
喚きながら銃を撃ってくるも、主人公はぼーっと見ているだけ。
そんな事件がありましたとニュースで伝えられるのだけど
そのニュースを見た女性が、友人が映っていると発見し電話する。
友人は、電話を受け、主人公と共に、自分が乗っていた車が
テレビに映っているのを見てはしゃいでいる。
電話した女性は、仕事中で、その勤務先の男に、仕事が終った後
車まで見送ってもらう。この、男は連れ去られて死ぬし、女性は
田舎の方の店で俳優として、良く分からぬ映画に出演し、
その映画に同じく俳優としてクリスチャン・スレーターも出ているのだが
演技の途中で、スレーターの様子がおかしくなり、クルー達が慌てるも
彼は突然死んでしまう。大慌てになる撮影所。
そこへ急遽送り込まれる脚本家が、主人公で。
撮影所の俳優や関係者たちの関係は何だかぎくしゃくしているし
最終的には、この脚本では、結局、スタッフのはずだった女性が
車にひかれる展開になっており、この女性は、恨めしそうに
主人公の前に現れて、あたしの役を殺すなんて酷いわと嘆いていたりする。

全く何が何だかなのだ。
で、主人公は、妻に付き添われ、病院にいる。
医師たちが、彼はなんちゃらとか言う精神疾患か何かの可能性は
みたいなことを言っている。何か忘れたけど、酷い顔色の主人公、
妻に連れられ病院を後にする。
帰りの車内で急に、車から降りて行こうとして、慌てて車を脇に止める妻。
旦那ふらふらと道路を歩き出すので追いかけていく妻。
警官がやって来て、主人公を車に戻すよう妻が必死になってると
あっちから来た車に突撃して主人公、死んでしまうと言うオチだ。

この警官が、スレーターだったりするもんだから、本当夢でも
見ているのでは?と言う感じ。

でも死ぬ以外に無かったのかも、とか思わせられてしまう。
だって主人公は、現実と物語の世界を行き来しまくってて
完全にわけがわからなくなってしまってるし。

 

撮影所に向かった主人公は、そこで、店の入口の女に金を払い
適当な会話をした後で、カーテンの向こうへ出て行く。
そしたら、撮影してた脚本の世界にいると言う展開がある。
そのシーンがかなり印象的。
夢か何かの世界の入口みたいな感じ。
脚本の中へどうぞ。時間は何分、お金は幾らです、みたいな。
だから、時間に追われているのかな?
この人、もう何時だから帰らなくてはなんて突如言い出すし。

本当不思議な映画で、どう言う風に、この映画を
読み解いたら良いかわからないのだが、
意味の分からない映画だったー・・・と言うような不快感?とか
観なくて良かったわ、と言うような、がっかり感とかは
無くて、ただ、不思議としか言いようが無い。
と言うか、自分には難しかったと言うべきだろうか?
大抵、全然意味の分からない映画だ、と思う映画って
観た後で後悔したり、もう観ないとか なっちゃうんだけど、
この映画は、そう言うのとも違っていると思った。

映像が時々すごくスタイリッシュと言うか忙しいと言うかw
効果的な場面が色々ある。好きなのはエンディング。
エンドロール最高だった。

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