†WALL・E†

2009年10月22日 | ■MOVIE

『ウォーリー』

最初の切なさは 圧倒的。
なので ラストも一風変わった感じになるかと思った。
ディズニー配給だけに、ストーリーの結末も凄くイイ。
観たら、一発でハマってしまいました。

ウォーリーは表情があるわけじゃないのに
表情が見える。

あのウォーリーのロボットの動き、
淡々とした中に、物凄い、空気がある。
何て言うか 切ないとしか言えない。
住んでる場所も、行動も、何もかも。

ロボットのウォーリーが住んでいるのは29世紀の地球。
人々はゴミの山になった地球を捨てて、アクシオムと言う宇宙船で
暮らしている。地球で動いている物は唯一ウォーリーくらい。
花を見つけて喜んだり、瓦礫の山の中に自分の住まいを
ちゃんと作ってる。そこに宝物を持ち帰ったりする。

量産型のゴミ処理ロボットなので、ゴミ山に出かけては
ゴミを圧縮して積み上げる日々を過ごす。

そこへ、突然、白いロボットのイヴが現れて、
興味を持ったウォーリーはイヴと仲良くなろうと あれこれ頑張る。
やがて仲良しになったロボットたち。
だが、ウォーリーの宝物の一つを見つけたイヴが、突然それに反応し
その宝物を収集した後、動かなくなってしまう。
イヴは再び現れた宇宙船によって回収されてしまうのだけど
イヴが大好きなウォーリーは それを追って・・・


あたしが今年一番オススメする映画ではないでしょうか。
ストーリーも良いのだけど、とにかく、ウォーリーに、惚れる。
イヴと仲良くなって 協力するのもいい。

で、この映画また、Endingが最高に可愛い。

最近時々見かけるウォーリーのグッズ。目に入ったらつい買っちゃう。
子供だけが感動する映画じゃない。凄くオススメです。

2008年
製作国 アメリカ
監督   Andrew Christopher Stanton Jr


†IN THE VALLEY OF ELAH†

2009年10月21日 | ■MOVIE


『告発のとき』   ※軽くネタバレ

前にも日記で軽く触れましたが。こちら。
イラク戦争帰還兵のPTSDに触れられた、戦争物とはまた違う戦争物かな。

PTSDは現在モンローもエレベーター事故によってなってる
心的外傷後ストレス障害と言う、精神的な種類の物。
常識で考えて、戦争を経験して無いあたしのような奴でも
戦争行って平気で帰ってくる!って感覚は無いと思う。
何か事故にあうとショックを受けるのは当然だし、
まして、自分が思ってるように心は、うまいことやってくれん。
思ったより無力な自分に余計にショックを受けたりもする。
と、あたしの話は置いといて。

作品は、日本でも既に人気のトミー・リー・ジョーンズが、
息子の謎を追う父親役として登場する。

軍人であるハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の、息子もまた軍人。
その息子が、イラクから帰還せず行方不明になっているとの知らせが。
そんなわけで、父は必死で息子の行方を追い始める。
ハンクに協力してくれるのが、シングルマザーで地元警察のエミリー。
女性だけに、仕事の方も色々と難しかったりするが
息子を探す頑固な親父のために 色々協力してくれる。
ハンクは結構突然勝手な行動に走ったりして、エミリーに怒られたり・・・

でも、そんなエミリーの息子に、ハンクはダビデ王の話を聴かせる。
巨人ゴリアテを倒した少年のダビデの話を、息子は凄く気に入って
それから毎日のようにエミリーに その話をしろとせがむように。
流れでは、エミリーの会話から、息子が気に入りせがむのが分かる。

ざっと、ダビデの話を言うと、
少年ダビデは、誰も倒せない巨人を倒す事を決意し、
あの巨人を倒して良いですかと言って許可をもらい、見事倒すって言う話。

ハンクの息子の遺体がバラバラで発見されると、更になぜこんな姿に
なったのかを、ハンクは熱心に捜査し、エミリーもそれを手伝う。

帰還兵を扱っているので、戦場シーン等は無いが、徐々に明らかになる
謎の断片から、息子の兵士としての戦場での姿も登場する。
息子が電話をして来たときの事、両親に送られた包み、写真、
とにかく、感じさせられる事の多い映画です。

直接的に、戦争はいけません、と言うわけじゃないけど
帰還兵が イラクなんか行きたく無い!みたいな事を
ハッキリと口にしたりする様子や、兵士を嫌うエミリーと、
兵士を敬えと思う兵士・・・

事件は結局、息子を殺した犯人は誰?そんな答えなど どうでもいい。
問題はもっと深刻で、誰が悪いとか そう言う問題じゃ無い。

ハンクは事件の真相を知り、軍人として生きてきた 生き方そのもの
考え方そのものが 変わる。
エミリーは事件の真相が明らかになった後、息子からダビデのお話をしてと
せがまれる。そのときに息子から、どうして子供が巨人を倒しに行くのを
許可されたのか、と言うような 純粋な質問を受けて黙る。

子供だからの質問だけど、この、質問が本当にこの映画を観ていると
どれ程胸にささるか、と言う感じ。その一言インパクトが強すぎました。

度々にショッキングな場面も登場するのだけど、基本的にミステリーとして、
謎がなかなか解明しないまま、手がかりを必死になって追うハンクから
目が離せなくなります。

これまで見た戦争物は、兵士が戦場で戦っている物だったりしたけど
今回のは また違った目線から、深刻な問題をとらえてる感じ。
良いとか悪いとか言うのでもなく、ずっと忘れられない映画です。

子供の質問に泣く。涙が止まらなくなってしまいました。
凄くリアルな作品です。


2007年 
アメリカ
Paul Haggis


†WANTED†

2009年10月20日 | ■MOVIE

『ウォンテッド』

この映画の感想書いてなかったのかーw
書いて無いの あり過ぎで 観た事忘れて行きそうだなww

アンジェリーナ・ジョリーはアクションかっこいい。
何せこの映画、ぼんやり見てる間に有得ないアクションが起きる。
とにかく頭に焼きつく感じ。おおっ!と興奮するアクションて 何か好き。

主人公はウェスリーと言う、仕事のストレスが溜まってる
普通の男だった。ある日、突然 意味も分からず襲われかける所を 
アンジェリーナ・ジョリー演じる、超セクシーでカッコイイ女性フォックスが現れて
助けてくれることで、自分が何者かを知るようになる。

秘密の暗殺組織フラタニティは、ギリシャ神話の時代から?
いつの時代やねんw とにかく大昔から、神にかわって、
神の意思を実行してきた組織。
その、トップに居たのが 彼ウェスリーの父親だったのだけど
何と暗殺されてしまったと言う。

フラタニティのメンバーは、特殊な能力を使える人達の集まりで
銃弾の行く方向を自分の意思によって変えられたりなんて出来ちゃう!
凄い優れものの能力!作品中、弾道がとにかく無敵な動きをする。
しかも、特殊な風呂に入ると、怪我も治る。これまた便利。

でもって、フォックスはと言うと、過去に色々ありながら、
この組織の一員として働いている女性で、結局フラタニティに参加した
ウェスリーと色々な特訓に付き合ってくれたりする。

実際、父の能力を受け継いでるのだから、自分もその力を開花できるはずと
過酷な訓練に必死に挑み続けたウェスリー。
何とか弾道を意思によって変えられたり、その能力自体を扱えるようになってくる。

さぁでは、暗殺された父親の敵を打ちましょうかw
展開は父の敵討ちへ向かうのだけど、実は父親は・・・

と言うような感じのお話。

アクションが沢山あって興奮するのだけど、展開が読めすぎた(笑)
最後まで見て、やっぱりそうかw と言う感じ。

この作品のフォックスがいい。
その選択肢しか無いのかな?って思う人もいるかも。
ラストのシーンも印象的。でも、個人的にかなり好き。

最初に言ったように神使い的なアクションも面白いし、
特にフォックスの車の扱いが好きw
観てて難しくなっちゃう事もなく、分かりやすく進んでいってくれます。

アンジェリーナ・ジョリーが好きならオススメかな。
あたし的には 凄く期待して観るより、何か良いところ無いかな♪
くらいで観るのが丁度イイかもと。

製作年 2008年
製作国 アメリカ
監督   Timur Nuruakhitovich Bekmambetov


†THE SHINING†

2009年10月19日 | ■MOVIE


The Shining   ※ネタバレ

こちらは 有名なホラー映画
スタンリー・キューブリックの、SHINING。
あまりにも有名すぎるので ご存知の方も多いかと。

幽霊の他に超能力なんて物も 登場する割りに、
ごちゃごちゃしてなくて 割りと見やすかった。
映像はさすがキューブリック。ツボが沢山ありました。

この映画の幽霊は、日本の幽霊物みたいな怖さは殆ど感じず
それより怖さのメインになってるのは、おかしくなっていく
ジャック・ニコルソン演じるジャックです。
この写真からも分かるけど、相当彼は魂持ってかれちゃいました。

オーバールック・ホテルに、管理人として働く事を決意したジャックは
妻と息子を連れてホテルに3人暮らしを始めます。
管理人てのは、ホテルが冬、閉鎖する期間、ホテルを管理する仕事。
つまり、誰もいないホテルを 家族3人で満喫出来てしまう。
一見、聞こえはいいけど、実はこのホテル・・・いわくつきなんですな。

ジャックは、管理人として務める際に、その「いわく」を聞くのだけど
全く、気にしない。いわくをざっと説明すると、
前、務めた管理人チャールズ・グレイディは、ホテルでの長い管理の生活で
孤独で気が狂い、家族を斧で惨殺、その後で自分も自殺したって話。
こんな事件があったようなホテル、普通警戒しませんかねw

しかしジャックは気にせずとも、ジャックの息子のダニーは実は
超能力の持ち主で、その超能力が「SHINING」と言うのだけど、
このホテルに暮らし始めてから、とにかく色んな経験をしてしまうわけです。
まず、超能力が無くても、凄い霊感のある人とかも、きっと体験してしまうはず。
このホテルの負のパワーは恐るべし。
前管理人の自殺した男グレイディを始めとする幽霊たちも この一家を
追い詰めて行きますが、最初に言ったように、結局怖いのは、
気が変になっていくジャック。幽霊にそそのかされ 益々狂暴さUPってな感じ。

このジャックの表情もですが、奥さんの恐怖に脅えてる顔がまた怖い。
あの顔のせいで 見てる方も凍り付く感じ。

映画では、マリリン・マンソンのPVで似たような物を見た事のある人も・・・
と言う感じの、双子の女の子の映像が出てきたりしますが。
映像いいです。ホテルを案内されるジャックと妻を撮る映像だったり
双子の子供が廊下で血まみれに倒れてる一瞬の過去の映像だったり、
血が噴出してくるホテルの映像とか、たまりません。吸い込まれる感じです。

映画では、まだ開発されたばかりの ステディカムを撮影に使用し、
ステディカムの知名度を高めたそうです。
ステディカムについての詳しい事は謎。カメラが気になる方はご自分でお調べに~。

個人的に、ジャックがラストの辺りで 物凄い追いかけてくる所は
ちょっと ドキドキが苦手なあたしには 凝視出来ませんが
ラストはかなり 具合イイです。あの写真の最後は、スマートと言うか。素敵です。

後、息子ダニーが とにかく可愛い。何をしても可愛い。

冬物のww作品ですから この時期にいいかも?

製作年 1980年
製作国 アメリカ、イギリス
監督   Stanley Kubrick


†Burn After Reading†

2009年10月18日 | ■MOVIE

Burn After Reading

好きな人は好き、嫌いな人は絶対無理って言う感じの映画。
モンローは見事にハマっちゃった。

ざくっと言えば、完全にシュール。
登場する人物達の事情が とにかく、くだらなすぎる。

元CIAの男コックスが、自分は自伝を書くと言い出して
回顧録をPCにて作成し始めるんですが
その回顧録のデータを奥さんがこっそりパクって
CDに焼く。そんでそのCDの行方が・・・

実にわけ分からん方向に展開して行きます。

CIAの人が、事件の展開を見つめながら、物凄く、呆れた様子で
構えてるのが めちゃおもろい。

様々な登場人物が出てくるんですが、一つの事件に皆が
絡んでいるのに、本人同士が顔を合わせても、
このややこしい事件の流れは、映画を見ている人にしか分からない。
普通は、登場人物達が繋がりを持ち始めると、じょじょに事件の内容が
自分達で分かり始める物だけど、この映画は違う。
登場人物達は、何が何か分からぬまま 話がどんどん展開していきます。

その、登場人物たち一人一人に、個性あり過ぎ。
癖、強いです。
中でもユニークなのが やっぱりブラッド・ピット演じるスポーツ馬鹿のチャド。
うますぎ。馬鹿さが最高にうまい。さすがって感じです。
ジョン・マルコビッチが演じる、元CIAのオズボーン・コックス、
こちらマルコビッチは、あくのある感じのキャラなのに、
演技がくどくなくて、ひきこまれます。頷くときとか凄い好き。
他にも、ジョージ・クルーニーのファラー。彼は、ちょっと下品な
エロさも かますんですが、そこは特に好き嫌いハッキリしそう。
下品なエロさ嫌いな人には笑えない冗談やってくれます。

でも、この映画、とにかく笑える。
地下でこっそり作業に没頭し、奥さんにミステリーマンとまで言われた
ファラーが 実際に作ってた物・・・有得ませんから。
その地下でこっそり何をしてるんだ? って思わせる引っ張り方が
後で余計笑えて来る。
いつも追い回されてるファラーの様子も滑稽。
チャドが クローゼットから へらへらした笑顔で出てくるのもイイ。
もうあれしか彼には方法が無かったんでしょう。

とにかく、この映画、観てる間も笑いますけど
見終わった後は もっと笑える。
後から徐々に そう言えば・・・あいつ・・・
みたいな感じで 凄い笑えてくる。

めっちゃおもろかったです。

また出てる俳優さんたちが コーエン兄弟との仕事は光栄です、
みたいなコメントをされてる、公式Webの方も なかなかユニークなページでした。
http://burn.gaga.ne.jp/

ちなみに、凄い気に入ってるのが、Endingtheme。
CIA MANって曲、おもろい。
あの映画の後に聴くと 余計ハマりますなww

映画はコメディ作品です。

製作年 2008年
製作国 アメリカ
監督   コーエン兄弟