モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

10月一覧

2010年10月31日 | 10月
10月一覧

10/1(金)【北野天満宮】(瑞鎮祭)

10/2(土)

10/3(日)奈良【平城京跡】→京都「はなの舞 池田屋」

10/4(月)【伏見稲荷大社】→【宇治橋】→【平等院】→「通圓」→【宇治上神社】→「仏徳山」→【興正寺】→宇治川

10/5(火)【三十三間堂】

10/6(水)【えびす神社】→【摩利支尊天】→【六波羅蜜寺】→【六道珍皇寺】

10/7(木)【金閣寺】→【龍安寺】→「山猫軒」→【晴明神社】

10/8(金)

10/9(土)

10/10(日)前編【梨木神社】(例祭)→【春日神社】(春日祭)→「国際ホテル」(披露宴)

10/10(日)後編【粟田神社】(夜渡神事)

10/11(月) 【粟田神社】(神幸祭)

10/12(火)【金戒光明寺】(秋の特別公開)→→【迎称寺】→「セカンドハウス」

10/13(水)「オアフ」

10/14(木)【宝鏡寺】(人形供養祭)→【日向大神宮】

10/15(金)【西本願寺】→「風俗博物館」

10/16(土)【新日吉神宮】(例大祭)→【大谷本廟】(龍谷祭)→【日向大神宮】(外宮祭)

10/17(日)前編【上賀茂神社】(笠懸神事)本殿神事前~馬場入場

10/17(日)後編【上賀茂神社】(笠懸神事)笠懸

10/18(月)

10/19(火)【建勲神社】(船岡大祭)→【吉田神社】(山蔭神社恵比寿祭)→「茂庵」

10/20(水)前編【建仁寺】→宮川筋→【えびす神社】

10/20(水)後編【建仁寺】(山伏行列)→【えびす神社】(二十日えびす大祭)

10/21(木)前編【勧修寺】→【宮道神社】→【八幡宮】

10/21(木)後編【随心院】→【三宝院】→【醍醐寺】→「霊宝院」

10/22(金)前編【京都御苑】(時代祭り)

10/22(金)後編【鞍馬寺】(鞍馬の火祭)

10/23(土)【霊光殿天満宮】→【福長神社】→「パパジョンズ」

10/24(日)

10/25(月)【伏見稲荷大社】(抜穂祭)

10/26(火)【敷地神社(わら天神)】(秋季大祭)

10/27(水)【北白川天神宮】→【八神社】→「忘我亭」

10/28(木)奈良巡り「奈良国立博物館(正倉院展)」→【氷室神社】→【東大寺】→「ラファエルガーデン」→「春日大社宝物館」

10/29(金)【思文閣美術館】→【北野天満宮】(余香祭)

10/30(土)「みやこめっせ」→【百万遍知恩寺】

10/31(日)

10月31日

2010年10月31日 | 10月
10/9~12/5       銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6      秋の特別展…【高台寺】
10/29~10/31     ハローウィン…【北山通】
10/29~10/31     思文閣美術館入場無料…【思文閣美術館】
10/30~10/31     岡崎公園アートフェスティバル…【みやこめっせ】
10/30~11/3      古書法要(古本まつり)…【百万遍知恩寺】
10/31・11/1・11/3 市民大茶会…【二条城】
10/31            管絃と舞楽…【アスニー】14:00

10月30日

2010年10月30日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
10/29~10/31 ハローウィン…【北山通】
10/29~10/31 思文閣美術館入場無料…【思文閣美術館】
10/30~10/31 岡崎公園アートフェスティバル…【みやこめっせ】
10/30~11/3  古書法要(古本まつり)…【百万遍知恩寺】


「みやこめっせ」→【百万遍知恩寺】


岡崎公園アートフェスティバル…【みやこめっせ】


「京都市勧業館みやこめっせ」という、伝統工芸品等を展示する無料博物館のような建物の中で、様々なイベントを行っている。
アートフェスティバルを見に来ただけなのだが、この日は各イベントルームで藍染や内装具の展示、販売、解説などもやっていた。

アートフェスティバルと言うだけに、画材系の有名企業がそれぞれブースを設けて、商品を紹介し、
その隣ではいわば手づくり市が開催されている。
手づくり市の方は、まぁ普通だ。それこそ【百万遍知恩寺】の手づくり市みたいなもの。
客足もぼちぼちってところか。
土曜で、台風が近付いている時だったかというのもあるかもしれない。

企業ブースは中々面白かった。
私は絵など描かないので商品に興味はあまりないが、絵描きの友人を連れて来たいぐらいだった。
丸善からmarumanから…あとは知らない。
絵具、クレヨン、色鉛筆、筆…スケッチブック…ま~ありとあらゆる、絵を描く画材が揃ってる。

情報は公式ブログぐらいしかなく、あまり詳細が書かれてなくてもったいない感じ。
会場でアンケートに答えると、ハズレなしで景品が貰えるとか、書けばいいのにねぇ…。
白玉出しただけで、marumanのスケッチブック貰っちゃったよ。
普通、白玉ってポケットティッシュだぞ。
今度絵描きの友人にあげよう。



古書法要(古本まつり)…【百万遍知恩寺】



手づくり市で有名なこのお寺、今回は古本市。
台風が来なくて本当によかったね! やや青空も出る中での古本の販売。
夏は【下鴨神社】、秋は【百万遍知恩寺】で。
東京神田の古本市には規模としてはまぁ及ばないが、やっぱり売っている物が京都に関する物が多いんで良い!


そして鐘の下では古本オークション開催。

「『日本の国宝』110冊が500円からッ!」なんて。
「1冊…幾らですか? お得です!」とか言って。
あっさり500円で落札されちゃうのから、2,3人が戦ってどんどん値が上がって行くのとか。
買う気はなくても見ていて楽しい。
3万円の百科事典が500円からとか…凄いですね。

本堂の裏側、普段は一般参拝客は通ることが出来ない方丈の方で、オークション品の“下見”が出来るとか。
下見はともかく、奥の庭である!

↑こちら坪庭。なんだろうこの形は! いいね~~。

そして方丈前の庭。砂紋がきれい~~。


で。
後日オークションに出展される品とやら。
すんごい、上記でやってた古本500円と違って、最低落札値が5万とか。
なんだこの値段は。
書籍ではなくて、掛け軸とか絵が多かった。
驚いたのが、式盤一式…。陰陽師か、これオークションに出した人。欲しいし。
これも5万からだった。


結局、お金がないっつーのに2冊も購入してしまった…。

両方600円。
別冊太陽『京都 旧跡名品秘宝』
別冊太陽『京の百祭』
うわー。

10月29日

2010年10月29日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
10/29~10/31 ハローウィン…【北山通】
10/29~10/31 思文閣美術館入場無料…【思文閣美術館】
10/29        土砂加持法会…【随心院】
10/29        余香祭…【北野天満宮】14:00


【思文閣美術館】→【北野天満宮】


思文閣美術館入場無料…【思文閣美術館】

出町柳の駅からまっすぐ歩いて10分くらいのところにある、小さな美術館。
京大からもとても近い。よく前を通っていたのだが、入るのは初めて。
思文閣大文化祭ということで、3日のあいだ入場料が無料(普段は一般600円)

常設展はなく毎回展示物を変えるかたちの美術館と思われる。
8/28~11/7の展示は「奈良絵本・絵巻の宇宙展」
奈良絵本…ご存知の方います? 私は知らなかった。
奈良時代に出来たものだとか、奈良で造られたものだとか、そういう意味ではないそうな。
現在の絵本の原型、と言うか現代の絵本とおんなじ。
挿し絵入りの物語本ですわ。
巻物もあるが、綴じてあるいわゆる「本」の形をしているし。
内容はそれこそ『浦島太郎』だとか『ものぐさ太郎』だとか、今の我々でも知っているようなものから、
義経の愛妾静香御前の話とか能『安宅』だとか『北野天満宮縁起』だとか。


それらがショウケースの中に並び、解説されている。
解説ではしきりと、「素朴な絵」と言っていたが、そうかなあ!?
何と比べて素朴なんだろか…。だってカラーだし金泊が惜しみなく貼られてたりするし。
『源氏物語絵巻』と同じじゃん。
すっごく綺麗。で、現代のような印刷技術はなかったわけだから、手間も時間もかかったろうし。

これらの作成には、浅井了意さんがかなり関わったそうだ。
おー名前だけなら聞いたことがあるぞ。江戸時代の作家さんですわ。
絵本の、字の方ですな。文章を書いておられた。
また、女性の作家さんもいて、居初つな(いそめつな)さんという人は絵も字も担当していたらしい。
つなさんの絵は、『鉢かづき』などに見られ、登場人物の顔や表情がなんとも可愛らしい!
確かに女性っぽい絵だ。線が細くて、ほんわかしてるの。
『鉢かづき』って、聞いたことあるような…。
鉢を頭につけたまま外せずに成長したある女性の話で、鉢をかぶってるから本来は顔が見えないはずなんだけど、
居初つなさんの絵ではとっても美人な女性の顔がまるまる描かれているという…。
最後、鉢が取れて中から綺麗な女性が出て来ました、ってのがオチなのに、つなさんの絵本では出オチっすか!
でも本来はちょっと暗い話なのに、その絵のお陰で明るく、誰でも楽しめる絵本になりましたとさ、とか。

でもこれ、奈良絵本って庶民が読んでいたもの…ではない、のかな?
絵本そのものの研究発表の展示会だったから、歴史的にどう読まれていたとかの解説はなくて。
どうなのかなあ? よく分からないんだけど。
だって金粉、金箔だし。大店の隠居じいさんが好んで集めてたって感じがするが、どうか。

全くの初心者の私があれこれ言うこっちゃないか。
研究は慶應大学で盛んに行われているそーです。
デジタル化したデータベースのHPがある。凄いなこれは。
慶應大学 奈良絵本データベース

ちなみに。
入館したのが11:00頃。
思ったより女性のお客さんが多かった。年配の。
そこそこ人が入っていたが、ショウウインドウを見るのに苦労するほどではない。
また受付の横では関連書籍の販売もしている。
映像による奈良絵本の解説も。



余香祭…【北野天満宮】

13:45着。
公式サイトの写真を見ると、明らかにこれ本殿の中で行われるものである。
多分、見られるモンじゃないなと予測はついていた。
しかし、と考えるのである。神職の人達が社務所から本殿へ向かう道中は、見られるハズ。

社務所前。玄関口には浅口がズラーリ。おお、狙い通りである。

マイナな神事らしく、事前に待ち構えているアマチュアカメラマンはほぼゼロ。
それらしき人もいたが…通り掛かりなのかどうか不明。
10月の頭に行われたずいき祭の時は、写真撮るのに苦労したもんだが。

13:50
社務所から関係者一同が出て来て禊を始める。
こちらは神職さん。白一色の装束を着け、烏帽子には何やら花びらが。


左隣の建物から、ドン、ドンと太鼓の音が突然鳴り出してビックリした。
よく見てみると、建物左のでっぱった部屋に太鼓があるじゃん! 知らなかった。
鳴らしている人を見ることは出来なかったが、叩いているバチだけはなんとか押さえた…のだろうか。


禊を終え、社務所前の通りに一端整列し、本殿へ向かう。

後方に並んでいる5名、装束が美しい。

余香祭というこの神事は、全国から集めた歌(和歌?)を神前で詠むのである。
とりわけ装束が美しいこの5名は、その朗詠をする人達なんだろう。
神職さんとは違い、狩衣に指貫である(神職さんはだいたい狩衣に袴)
平安装束好きとしてはたまらないですな。

本殿右の入り口から、靴を脱いで出てゆく。
靴脱ぎ場がちょっと狭いので、2,3歩カニ歩きするのが可愛い。


本殿での神事は、やはりまるで見えません。

【北野天満宮】の本殿は↓のように巨大で、二階建てになっている。

だから本殿の中で何をするにしても、ほとんどにおいて見ることは出来ない。
神事だからしょうがないやね。
しかし更に、この神社は京都の観光名所屈指の有名ポイントで、特に受験を控えた修学旅行生には大人気。
つまり、人足が全く絶えないのである。
↑の写真でも、黄色い帽子をかぶった子供ちゃんがまとまっている。
うるさいわけである。
この神事の趣旨は、和歌の朗詠。見えないばかりか、周りの声にかき消されてその朗詠も聞こえないのである。
それでも、本殿の周りで神事を見ている(待っている?)物好きな不思議な人達が数名いた。
何してるんだろう? と、自分を棚上げにして考えてしまう。
まんじりともせず佇んでいる姿が、なんか妙だった。マニアさんてのがいるんだろうか。

見えも聞こえもしない神事は、およそ50分続く。
14:25 もういいか、とあっさり諦める。

最後。
本殿の左右では、菊展をやっておりました。

山科の【勧修寺】菊愛好会さんの献花だって!
10/21に【勧修寺】行ったが。やはりその時より花が大きく咲いているな。

10月28日

2010年10月28日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
10/28~11/28 もみじ祭…【三千院】
10/28       大将軍祭…【藤森神社】

今日は奈良へ。
正倉院展を目的とし、せんとくん一日乗車券で行く。
購入場所によって値段や乗り放題の区間が異なるが、出町柳駅からなら往復するだけでもお得。

「奈良国立博物館(正倉院展)」→【氷室神社】→【東大寺】→「ラファエルガーデン」→「春日大社宝物館」

すべて近鉄奈良駅から徒歩。
レンタサイクルで巡るのも良さそうだが、今日は生憎の雨であった。
近鉄奈良駅から国立博物館までは歩いて15分位。


「奈良国立博物館(正倉院展)」



博物館の開館時間の直後に到着したが、既に入口前には「15分待ち」と。
なんだこれは…。
入ってびっくりした。
なに、世の中の人ってこんなに正倉院宝物に興味あんの? ホントに?
凄い人だった。平日の朝でこれって……。休日どーなっちゃうの。
何ひとつ見られないのでは。

壁際の展示物を正面から見るには、平均10人くらい並んでる列にくっついてかないと無理。
途中から割り込もうとしてもね、結構無理ですね。させないからね、みんなソレ。
でも10人か…。
酷くせっかちな人でなければ、まあまあ見られるって感じかな。

しかし! あの超有名な五絃の琵琶!
あれをショウウインドウ最前列で見るには長蛇の列に並び、30分以上待たなければならない。
繰り返すが平日の開館時間直後でそれだけの列。
昼過ぎや、休日なんてもお…(ゾワッ)
時間の無い人は、並ばずに人ごしに見るしかないが、それでも琵琶の裏側ならば割とちゃんと見られる。
裏側なら
列の作り方によるんだが、表側は並んでる人達の人垣によって見られないでしょう。

久々にディズニランドのアトラクション行列に並んだ気分を味わったわ。
しかも「ロジャーラビット」の。
並んでジリジリ待ってると、「 おおもうすぐ乗り場じゃん」って思っちゃうポイントがあって、
でも実はそこの角曲がるとまだまだ列があるんですよと。
そういう、並んでる人間のやる気を殺ぐようなね。
まぁどうでもいいんだけど。
とにかく、「お、もうすぐ」と思ったらまだあっちまで列が続いてたんです。

まぁ列に並んでるあいだも、様々な角度から琵琶を見ることが出来るんで、それほど苦痛ではなかったかな。
入ってすぐにあるからまだ体力にも余裕あるし。
並んで、間近で見る価値はじゅーぶん! あります。
あの教科書に載っていた琵琶が。
ほんの20センチ先にあるなんて。
窓ごしだけど。

凄いのねーしかしこの琵琶。
その装飾! 装飾がなされてない箇所がないんじゃないの?
絃を緩めたり張り詰めたりする部分も、琵琶の先端のその裏側も側面までも、いやーきらきらしてるったらない。
琵琶の背も、もう何それっ! てぐらいきらびやか。

楽器は琵琶だけだった。阮咸を見たかったなぁ。
まぁ来年になったら琵琶見られないかもしれないし。
毎年出展される品が違うらしいから、毎年来るお客さんも居るわけですな。
期間が1ヶ月もないからなぁ、そら混むわ。

あと興味深かったのは――あ、女性用の靴。形が今のパンプスみたいなんだもの。
素材はさすがに違うんだけど、デザインって1300年前から変わらんのね。

面も凄かった!
能面と違って、頭からかぶるようなもの。獅子舞の面みたいなやつですな。
でっか、そして重そっ。

未使用の色紙なんてものあったな。
色んな色の紙をセットにして綴じてあるの。
紙だけでも貴重なのに、色のついた紙がこんなにぎょーさん、しかも残ってるということが凄い。

正倉院に勤めている人って…尊敬する。
大変なんだろうなぁ、そしてみんなに見て貰いたいと思う反面、外に出したくないって気持ちも大きいんだろうな。
完全に保存させるなら、移動させないのが一番だものね。

ミュージアムショップが好きで、買わなくても見てるだけでも楽しい。
第二の展示物みたいだ。
さすが、琵琶の柄の物がぎょーさんありました。
嬉しいわ、雅楽器好きとしては。

しかし…この時点で所持金が約2400円。
だって道中に郵便局がないんだもん! 驚いたわ。
行きの出町柳付近では、まだ開店前で降ろせないし、近鉄奈良から博物館までの道には郵便局の建物自体ないし!
あれもこれも欲しい! と思ったが泣く泣く諦めた。
買えたのはハンカチ。これすげぇもう!!
↓阮咸、箜篌、琵琶のみっつがプリントされている!



琵琶のこの背の柄だけの、ハンカチとかファイルとか多いのね。
もしかして裏側の方が人気?

あと琵琶の三つ折りファイル。
こういうのが普通に売ってる店ってないもんかねー? 京都にもないよ。
需要がないとも思えないんだけどなぁー。誰か仕入れて売ってくれへん?

それから図録。
図録ってあまり買わないんだけど。
てか図録って買う物じゃなくてタダで貰える物だと思ってた時期が長くて、買うことに抵抗が。
と言うのも!
昔【北野天満宮】の宝物館に行ったら、タダで3キロ位ある超重くて分厚い図録をくれたんですよ…。
あれは何かの超法規的措置(? 適当に言ってみた)なのかなーとか、あとで思ったりした。
でもその図録見てもバーコードはもちろん値段の表記もないし…。
だからね 、図録に1200円も出すのは悔しいのね。
でも正倉院だから買っちゃった。図録買ったの初めてかもしんないな。


で、所持金が僅か130円程に。
恐ろしいことにお腹減って来たし。何も買えねぇ。
でも空腹には慣れてるので(貧しい子?)そのまま【東大寺】方面へ歩く。
博物館の周辺にも鹿さんがのんびりくつろいでらっしゃる。
あ、ツノが無い。

奈良の10月の行事のひとつに、このツノ切りがあるんですよねぇ…。
なーんか寒々しいな。鹿のシンボルだからなぁやっぱり。


道を渡ったすぐ向かいに【氷室神社】があるのを見つける。


【氷室神社】
小さい神社で、雨ということもあり参拝者はゼロ。
ここには一般的な舞殿と違う、舞楽殿がある!(写真中央)


手前の賽銭箱には、100円玉を入れる機械があって、投入すると雅楽が流れるんだって!
もちろんやらなかったけど。
鹿さんは神社の中にまでも入って来るんだなあ。あまりに普通におる。


ツノは切っているとは言え、牡鹿は結構怖い。
すげー鳴いてたし。発情期ってやつ?
5月に来た時は、ツノは隆々と生えている鹿が多く、大人しかったのだが。
鹿の鳴き声って高いんすね。


【東大寺】 
いや~ここも人が多いなあ。
京都で言う【清水寺】みたいなもんかな?
通年観光客や修学旅行生が多い場所なのかな。

まず手前の南大門。

これだけでも見に来る価値あるぜ。
中で睨みをきかせている仁王が、ちょ~~~でかい。
でかすぎて、これ絵か? と思う。実感が涌かないわ。

お金が全く足りないので、【東大寺】の中へは入らず。
門の隙間から見るという非常にセコいやり方を。だって郵便局ないんだもん…。

よく分からないけど、綺麗だなこれ。
仏教の建築物とか装飾品とかも、けっこー派手っすよね。


もちろんこの辺りにも鹿さんはぎょうさんおります。
あら可愛い。愛し合ってるようですわ。


鹿せんべいは一律150円で、あちこちで販売しているが、あれを買う人の気が知れん!
あれを買っていいのはですね、青春まっさかりの修学旅行生ぐらいね。
大人はやらない方がいいと思うなあ、哀しいことになるから。
ギャアギャア言って鹿に追い掛けられている高校生とかを見てこっそり学ぶべしだね。
あんた、せんべい持ってこっち来んな! 早くあげちゃえよ~。


で、いい加減お腹がすいて来たので郵便局を求めて近鉄奈良駅まで戻る。
したら、あるじゃん。大通り沿いじゃないから全然分からないよ。
細ーい道の先に、ちっちゃーい郵便局があった。
ともあれお金をおろせたので腹ごしらえ。
駅の目の前の、東向商店街にある「ファラフェルガーデン」で。
実は出町柳駅前にもある店なんだよね。ずっと気になっていたのだ。
ファラフェルとは、イスラエルの料理。薄いパンのような生地の中に野菜やお肉を詰める。
美味しかったナリ。店員さんの笑顔が素敵なお店でした。

さてどうしようか、と商店街をブラついていますとあるポスタが目に入りました。
なんとなんと…。気付くのおせーよ自分、と突っ込みたくなりますが。
【春日大社】の宝物殿で、現在…「平安の正倉院Ⅱ花開く舞楽の美」なるものを行っているそうで。
おいおいおいおい。
これある意味、国立博の正倉院展より興味あんじゃないのか自分?
こくほーの、しょおー!?(国宝の、笙!?)
行くしかねぇ。

今日何度目よ、ここ通ったの!? と逆ギレのようなものを己に感じつつ、
ほぼ来た道を戻るかたちで【春日大社】へ。
【春日大社】の本殿自体はとても遠いのだが、一の鳥居や参道、奈良公園と、国立博の辺りはほぼ同じ敷地内と言ってもよい。
だからお金降ろす云々のことがなければ、博物館から宝物殿はほんのすぐそこだったのだ。
なんかえ~らい遠回りした気分。
でもまあ、商店街に行かなければポスタにも出会わなかったから、これも運命、とか思っておく。ポフィティヴに。


【春日大社】宝物殿。
は、は、は。
国宝の笙。
舞楽面。伎楽面。
舞楽装束。
飾太刀。

言うことないっすよ。
この宝物殿は、いいですね。
年に4回と、かなり頻繁に展示物が変わる。
展示面積こそ、一般の博物館には遠く及ばないが、ピンポイントで楽しませてくれると言うか。
私が入る直前に、中学生の団体さんがいたんだが、あっという間に消え去った。
まだねぇ、その年じゃあこの面白さは分からんよハハハ。
これはいかん。
雅楽好きにはね。ズキューンです。
ここでも、図録とか買う気なかったのに…。
図録ではないのだが、今回の展示物がかなり掲載されている書籍を買ってもうた。

国宝の笙の他に、江戸時代の三管とか、平安時代の納曽利の面とかあって。
も~すげーのなんの。
正倉院展は、一生に一度でももういいかな…とか思うが、ここの宝物殿は何度でも行きたいです。

10月27日

2010年10月27日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】

10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】


【北白川天神宮】→【八神社】→「忘我亭」


【北白川天神宮】
【銀閣寺】のほど近くに位置する、木々溢れる山の中にある神社。
ここまでは緩やかな坂道。
自転車で登るのにキツイほどではないが、神社の敷地に一歩入るとすんごい階段の量。

入り口。白川に掛かる橋を渡る。手前が駐車場なので自転車も置ける。
この時点ではまだ太陽の光が地面に落ちて輝いているのだが…。


手水舎のある所から一気に暗くなる。背の高い木が生い茂っている為だろう。ちょっと怖い。

怒涛の如く立ち並ぶ階段。乳母車とか、絶対通れない。

本殿へ続く階段だが、右方向には色々な石碑が建つ。
ちょっとね、そういう石碑もちょっと怖いね。ここでは紹介しないが…。

本殿のある、開けた場所まで階段をえっちらおっちら登る。
少し息が上がる程度だ。
三十六歌仙の額が掛けられた舞殿がまず目に入り、奥に本殿が2つ。

それからなんだろうこれは…とよく見たら、おお弓道の的を並べる射場だってよ!
ここで弓道の練習してるんだ…。


ここの神社の見所は、様々な種類の石の歩道ですな。
石の階段とか、丸い石とか、平らな四角い石とか、とにかく人が歩く場所に敷かれている石がいい。

参拝者は誰もおらず。
ひと気のない山内の神社に鬱蒼と茂る木が、日中にも関わらず影を落としていて、何度も言うがちょっと怖い。
軽く散策するには楽しいかな。紅葉の時季が良さそう。


【八神社】
そこから自転車で5分位の距離なのだが、【銀閣寺】までの土産ロードに人がゾロゾロ歩いてて、
チャリンコを押しながらであったので少し時間かかった。
すげえな、【銀閣寺】ってさすが。常にこんなに人がおるのかい? 10月の平日だぞ。
【銀閣寺】の入り口から左を向くと、鳥居があるのがすぐ分かる。

こちらも少し階段を上る。
途中に稲荷社がある。「樹下稲荷大明神」だって。
樹の下にあるからその名がついたのだろうか?

ホント神社って、大きな木がたっくさん生えてるよなあ~。
全然カメラじゃ入りきらないんだもの。見上げると後ろにひっくりかえっちゃうぐらいでかい。

本殿のある拝殿。

珍しく、神社の建設に使われる金具(名称が不明)が展示されている。

で、しかも本殿前に掛かってる絵馬が、紙!!
一部、木の絵馬もあるのだがそれが却って不思議。

こちらも人が全然いないので、社務所も開いていない。
どこで絵馬買うのかな?

屋根の瓦が、なんかやたら綺麗で意味もなく撮った。
青々とした緑だ。まだ紅葉にはほど遠い。


末社に、「雨社」という小さな社があった。

鳥居の額が見え難いが、確かに「雨社」と。雨を祀る社だろうか?



【銀閣寺】の入り口だけ撮影。

人がいすぎで行く気が失せてしまった。あ~あ。
いつならすいてるのかなー? 紅葉の時季でもないのにこんなに人がいたら…どうなるんだ11月!
ちなみに自転車を置けるスペースが↑の左にある。
でも土産物ロードを登って行くとなると、歩行者の邪魔になるのでやめた方がいいな…。

迂回できる道がある。入り口へ向かって右の細い道路。
道なりに進んで、適当なところを右に曲がれば哲学の道に出る。
ま~どうかな。哲学の道も紅葉の時季は混みそうだし。

夏の終わり~紅葉が始まるまでのあいだは、哲学の道も枯れ木のようで寒々しい。


で、ここに来たからには寄らねばならぬ店がある。
大好きな和雑貨のお店だ!
「忘我亭」
以前ここでリュックを購入した。
あんまり可愛い鞄ばかり売っているので、悩みまくって店員さんに色々質問したりしたのだ。
その時のことを店主さんも覚えていてくれて、「また来てくれたんですか~」とか言われて嬉しい。
で、今日も買っちゃったン。

がま口840円、髪ゴム840円、手鏡315円。
手鏡は、どこの土産屋さんにも売ってるようなもの。最近欲しかったもんで、どうせ買うならここでと。
がま口可愛い~。この柄の肩掛けバックも売っている。絶対その内買うんだ。
これはお金を入れる為ではなくて、ちょっとしたお菓子を入れて持ち歩く為に買った。
巾着も幾つか持っているのだが、紐を解いたり結んだりするのが面倒なのよね。
そんな時、がま口ならパカッと一発でOK!

そして髪ゴム! 陶器だっけかな。
ここで買うのはもう3つ目である。半ばコレクション化している。


10月26日

2010年10月26日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
10/26        秋季大祭…【敷地神社(わら天神)】13:00


今日は困った天気!
午前中はすがすがしく晴れていたと言うのに、家を出て2分後雨が降る。
げーっ、どうしよう行くのやめようかな…と自転車に乗りながら悩む。
でも空の感じからして、北と南――と言うか顔を僅か右や左に向けるだけでまるで違う。
北西は青空、南東は真っ暗、みたいな。
てことはこれは通り雨かな? 頑張って走る。


【敷地神社(わら天神)】
神社前に立て掛けられている看板では、神事は13:00からと書かれていたのに、
神社内に貼ってあるポスタには13:30とあった! ガーン。どっちや。
12:30頃到着。見学者はごくわずか。てか居ないに近い。
関係者が12:50頃ぼつぼつ集まり始める。

左のが舞殿で、14:00からここで狂言が奉納される。


左がわら天神、右が六勝稲荷神社で、今日の神事は稲荷神社で行われる。


神事が始まるまでのあいだも、雨が降ったりやんだりでどーなってんの。
舞殿の屋根の下で雨宿りをする。
すると、舞殿の右にある神輿蔵から女性が出て来て、わらび餅とお茶を差しだしてくれた!

徐々に集まり始めた崇敬者、並びに見学者達に一人ずつ声を掛けて、神輿蔵の中へいざなったりして、
みんなに一服献上。ありがたい! しかもこのお餅がめっちゃ旨い。
お賽銭ン円を投げいれただけなのに、タダでこんな美味しいの頂いちゃっていいのかしら。


13:28
社務所から神職さん2人が出て来て、手水舎の前で禊。


崇敬者を伴い稲荷社へ入ってゆく。神事は完全に建物の中なのでほとんど見えない。
20分位で終了。


この頃には、あきらかに地元の人っぽい人達がかなり集まっている。
みんな毎年、この狂言奉納を楽しみにしている感じ。
舞殿には狂言の番組が貼られた。
おおおーーっ正邦さん! あ、あきらさん! 松本さんっ!(茂山家を御存知ならすぐ分かりますね)

近くのおばさんが「千五郎さんは来ないのねぇ」とか「逸平ちゃんが来たこともあるんよ」とか言っていた。
毎年出演者が違うらしい。
井口さんは書生さん。まだ見習いという所ですか。
佐々木さんはかなりのベテランなのに、存じませんでした。すみません。声優みたいな声だった。

客席はこんな感じ。全席自由の、無料。

能舞台ではないから、橋掛かりもない。
入退場は、舞殿左の階段を上り下りするだけ。
役者は社務所右の建物から普通に歩いて入って来るのね。

茂山正邦さんの「翁」の舞。真後ろで謡う井口さん。

やっぱ伝統芸能の謡は男性だよね~~っ。
男性の声は、多少高くてもうるさく感じないし。

「伯母ヶ酒」
手前の甥役があきらさん、後ろの伯母役が松本さん。歩いているだけで笑っちゃうもの。

好きだなあ、茂山家の狂言。やっぱり関西の狂言なんですよね、居るだけで笑える。
酒屋を営む伯母は、ケチな人で、親戚に味見程度もさせてくれない。
酒好きの甥は、鬼になりすまして脅し、蔵の酒を存分に味わう。そんな話。

鬼の面!


面を上にあげて、盃を干すあきらさん。
飲むにつれて面が邪魔だと、顔の横にずらしたり、しまいには立てた膝に掛けちゃう。
何杯も飲んでいる内に、お約束である、寝ちゃう。

蔵の方が静かだが、どうしたんだろう…と窺いに来た伯母が見たものは!

いいですねえ、あきらさんの笑った顔。
茂山さん家は「笑う門には福来たる」がモットーだから(千作さんの座右の銘である)、笑顔がもう本当に良い。
つられてこちらが笑ってしまうような笑顔なんだなあ。

最後は「しびり」
痺れの名詞である。
これはかなり有名な狂言で、狂言の基本とも言える曲。
シテの太郎冠者役が井口さん(左)、主人が佐々木さん(右)

たまらん。いかにも狂言に出て来る主人っぽい顔してる佐々木さん。最高。
どことなく面差しも、声も千作さんに似たところがある。
佐々木千吉、とは本名だろうか?

今更あらすじなんて書かなくてもいいかしら。
持病の“しびり”が酷くて、主人の言い付け通りに動けませんと嘘をつく太郎冠者。
嘘をすっかり見抜いている主人は、太郎冠者を唆す。
あっさり騙される太郎冠者。しびり治りました、ホラ飛んでみますとジャンプ。

飛んでます。
狂言のジャンプって、色々種類はあるが、これはほとんど足を曲げずに軽く飛ぶやり方。
飛び方が間抜けで非常に面白い。

3番の狂言、およそ40分で終了。
観客からもかなり沸いていた。
狂言の最中は幸いにもほとんど雨が降らず、じっくり見ることが出来た。
↓狂言が終了した直後の客席。満席である。立ち見も多かったようだ。


タダでこのように、茂山家プロの狂言が見られるなんてすげーぞ。
しかも撮影OKかよ。ありえん。

10月25日

2010年10月25日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
10/23~10/25 広樹展…【随心院】
10/23~10/25 萬部会…【知恩院】
10/25        抜穂祭…【伏見稲荷大社】11:00
10/25        北野天満宮の市…【北野天満宮】
10/25        神楽岡社 神幸祭…【吉田神社】10:30

抜穂祭…【伏見稲荷大社】
6/10に行われた「田植祭」で植えた稲を刈り採る神事。
(→6/10の記事

神事は11:00から。
本殿で神事が行われ、そのあと神田にて稲刈りをする。
その神田と言うのが、【伏見稲荷大社】の中にあるのだが、案外知っている人は少ないのではなかろうか。

本殿の左側を通って階段を少し上がり、更に左の道へ。
この辺りには、あの赤い鳥居は一切ない。唯一の目印とも言えるのがこの赤い橋。
「十石橋(じっこくばし)という小さい橋を渡り、これまた左へ。


本殿から2分くらいの所に、結構広い田んぼがデンとある。

この日は天気が不安定で、曇り時々小雨だったのだが↑のようにくっきりと影の現れる晴れ間も。

実ってる実ってる。黄金色に輝いてるな。

実家の周りには米のなっている田んぼなんてなかったので新鮮。綺麗なもんだ。


で、本殿での神事ってのが思いがけず長かった。
6/10の時に比べると遥かに見学者が少ない。なんでだろう? 舞楽の種類によるのかな?
場所取りだ、とか思って、本殿での神事は一切見ずに田んぼの前で張り込みしていたのだが、
こちらでの神事が始まっても人はとても少なかった。
別に場所取りなんかしなくても悠々と見られる感じ。田植祭の時は争奪戦だったのだがなあ…。

11:47(50分近く待ってたわけか…)
漸く関係者一同到着。この時雨は降っていなかったが、宮司さんに対してのみ傘が掲げられている。
そして警備の人がなんか多い(写真左ハジに3人も)


御幣を持った神職さんが先頭、続いて唐櫃を担いだ二人の男性。


神職さん、巫女さんら。巫女さんがさりげに琴を持っている。かなり軽そうに持っていたのだが…。


そして後ろから農家(?)の人々。着物が可愛い。


全員が白テントの下に着席したら、まず神田をお祓いする。


そして唐櫃の中から、三方に載った鎌を取り出す。

鎌は差配さん(?)らしき紺の直垂を着た人に渡され、抜穂に参加する着物の人達に配られる。

抜穂開始。バッサバッサと手際よく刈ってゆく。

刈った稲を束にして地面に放り、汚れる足もなんのその。

YOUTUBE動画1
動画2

そう、裸足である。男性も女性も皆裸足。

田植祭の時は、実は女性は足袋を履いていた。
↓これが6月の女性の足。なんでなのかしら? 今回だって足袋履いてても良いと思うんだが。


抜穂をしている最中、後ろでは巫女さんが謡い、舞っている。
実は私は、ここの巫女さんの謡が好きでない。超軽いんだもん…。謡って言うか、単に歌っぽい。
いや、それは単に私の好みです。謡をするなら女より男だろ、という考えが身に染みているもんで。
動画2にその歌が入ってますから、ご覧になりたい人はどうぞ。



刈り採った稲は三方に載せられる。

そして先ほどの唐櫃に納められる。


で、帰って行く。結構あっさりしてる。

この時の時刻は12:05
実に15分未満である。

ある程度刈ったところで神事は終わってしまうので、再び農家の方々が田んぼに降りて残りを刈り採る。

神職さんも見学者も去って行っちゃうからなんか物悲しい。


私も神職さん達を追いかける。
神事が終わった頃に、ぽつぽつ雨が降り始めたので、みなさん傘をさす。これが中々美しい。


本殿前まで行って、整列し礼。

奥に映っている神楽殿にも巫女さんらは居るが、今回の神事とは無関係と思われる。

巫女さんは本殿右奥の社務所へ、神職さんらは本殿前の階段を下り、左へ曲がった茶室へ入って行った。

12:13終了。
茶室の中で何が行われているのかは不明。普通に考えて茶道か?

刈り採られた稲は、11月の火焚祭で炊き上げられるらしい。
神事の時のみ晴れるなんて、さすが。この後はずっと雨だったのに。




ところで。
以上の話とは全く関係ないのだが、同日朝8:00のことである。
これまでにも数回、あった出来事で、私はビビりまくっているのだが、
自宅アパート前をお坊さんが歩きまわるのである。

それだけならまだいいが、なんとお坊さんは「お」と「あ」の間の音を出して、叫ぶのである。
便宜上「お」にするが、つまり、歩いている時ずっと、
「おーーーーー」
と叫んでいるのである。これはかなり怖い。初めて見た時、本当に怖かった。
しかもその時雨で、黒い装束がじっとりと濡れていたのである。「なんだこれは!?」と思ったね。
京都に来て半年、3回位あったかな。今回初めて撮影に成功。映像で見ると更に怖い。
動画3

10月24日

2010年10月24日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
10/23~10/25 広樹展…【随心院】
10/23~10/25 萬部会…【知恩院】
10/24       献茶祭…【伏見稲荷大社】

今日は雨! 段々秋らしい、ちょっと涼しい気温になってきた。
どこへも出かけなかったので、先日スーパで購入した「鴨川納豆」のご紹介。
ご紹介と言いつつ、食に対して興味が薄く味の違いも分からない人間なので…。
とりあえず万人に伝わる感想としては「粒がでかい」


自宅近くのやや大きなスーパには、こうした面白いものが色々売っている。
関東でも一応あるらしいが、さとうの切り餅ならぬサトウの丸餅が売っているのを見て驚いた。
買うし。切り餅より小さくてほぼ一口サイズで可愛い。

また、京都観光客にはかなり有名な、【北野天満宮】向かいの「とゆうけ屋山本」の豆腐も普通に売っている。
「ちょっと上等」とか数多くの種類があって、どれを買えばいいのか悩む。
普通の豆腐との違いはよく分からなかったがなあ…(味音痴)

10月23日

2010年10月23日 | 10月
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/23~12/6  秋の特別展…【高台寺】
10/23~10/25 広樹展…【随心院】
10/23~10/25 萬部会…【知恩院】
10/23       五大講世話方総会…【醍醐寺】

【霊光殿天満宮】→【福長神社】→「パパジョンズ」


昨日の三大祭と三大奇祭のダブルを見に行って疲れました。
今日は家から近くの、小さな神社をふたつ巡ることに。
愛読書『京都をてくてく』に掲載されている神社だが、有名なガイドブックなどにはまず載らないような所。

【霊光殿天満宮】
天満宮、という名がついているからお分かりだと思うが、祀られているのは菅原道真さん。

↑鳥居の額には、神社の名前ではなく「天下無敵 必勝利運」と書かれている。
天下無敵? すげぇな。

しかし一歩中に入るだけで境内の全貌が見渡せるくらいの小規模。
まず舞殿。これがとっても小さい!

なんか可愛いくらい。
普通のそこそこ有名な神社にある舞殿を、2回りくらい小さくした感じ。
「舞殿」ではあっても、実際にこの舞台で舞ったりするのは無理かも。

その奥に本殿。右隣りに稲荷社。本殿の造りが不思議…。二階建て?
周りに大きな木があるもんで、上手く撮れないのだが、真横から見てみると分かる。
後付けで造られたっぽい屋根。一体どうなっているのか? 上に上がることは可能なのか?


建物の造りは疑問だが、あちこちに道真さんゆかりの梅の紋があって探すのが楽しい。
提灯、屋根、瓦などなど。


本殿の前に立って左右斜め上に顔を向けると、なんかよく分からないが絵の描かれた額に気付く。

こちらも梅の絵。でもだいたい色が褪せてしまっていて、何が描かれているか不明なのも多い。
更に真上。
天井から吊るされた照明器具だが、葵の御紋じゃん。
真新しいのか、とっても綺麗。きんきら金。葵や菊の紋って、金色が似合うよな~。

そう、ここは道真さんの他に徳川家康を祀っているのだ。
凄い2人を並べたなあ。
なんでも、家康さんがこの神社を深く崇敬していたそうな。

本殿へ上がる手前の石畳。
紙吹雪の跡が…。神事でもあったのだろうか?


住宅街にひっそりと佇む神社。
訪れた時には誰もいなかった。社務所の中も含めて。
10分もかからずに見終わってしまうが、その頃七五三の家族連れが訪れていた。


そこから自転車で5分ほどの距離にある、
【福長神社】
『京都をてくてく』の地図で見ると本当に近いのだが、あまりにも細い道を通ることになって「本当にここか?」と。
更に神社自体も、物凄く小さかった。
今まで京都の神社を訪れた中で、一番小さかったかも。
でも多分、これくらいの神社って京都にはゴロゴロしているんだと思う。
観光客としては興味の涌かない場所だろうから、普通の地図にすら載っていないのだ。
かく言う私も、この本に載っていなかったら確実に来ていなかったろう。

赤いコーンがちと無粋。

この、石の塀が建っている場所だけが敷地。
眼を剥くような小ささだ。でも鳥居がなんかカッコいい。松と合うな。


鳥居をくぐった中には、本殿と手水舎のみがある。

ホントにそれだけ。しかも手水舎は木の建物に覆われ使うことが出来ない。
社務所もない。もちろん誰もいない。
が、実は平安時代から続く水を守る神社。当時は内裏の中にあったそうな。
それを思わせる、井戸とか龍の像とかは全然ないが。

レポートすることがあまりにも少ないので、神社の左にあるお地蔵さんを紹介。

観光で訪れていた時には全く気にも留めていなかったが、京都にはこういったお地蔵さんがすっごく多い。
どこにでもある。うちの近所にも沢山ある。
沢山ありすぎて、明確に「どこそこ」と言えないくらいある。
で、決してないがしろにされていない。↑のように布が掛けられていたり花が供えてあったり、
近所の人がこまめに掃除したりしているんだと分かるのが、やっぱり京都の凄い所だ。
他の地域――少なくとも私の出身地千葉県よりは、遥かに信心深い街。


「パパジョンズ」公式サイト
京都市内に幾つか支店があるケーキ屋さん。
訪れたのは今出川店。【相国寺】の西側の出入り口のすぐそばにある。
ここのチーズケーキがとても美味しい、と聞いたので買ってみる。
しかし高いな!
私の中ではケーキひとつに500円以上はちょっとなあ…。ふたつで千円だぞ。

チーズケーキとカボチャのケーキ。

あー、うん美味しいです。
大きさは小さいけど、ずっしりたっぷりチーズが使われているのが分かる。
しかし値段との等価交換を考えると、私なんかはな~。
これならあれだ、京都御所の西にある「菓楽里」(公式サイト)が好きだなあ。
ただ、利点として「パパジョンズ」にはイートインスペースがあるのだ。
京都に住んでいる人ならまだしも、観光客にとってはケーキは買ってすぐ食べられるかが問題だあな。
観光を終えて帰り際に寄って、ホテルで食べるとかしかないもんねぇ…。でも「菓楽里」はホントいい。