モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

9月一覧

2010年09月30日 | 9月
9月

9/1(水)「細見美術館」→「京都観光協会」→「さんじや」

9/2(木)「パン・ド・ラディ」

9/3(金)【下御霊神社】

9/4(土)ケーキ屋「hana」

9/5(日)【地蔵寺(桂地蔵)】→和菓子屋「中村軒」→【春日神社】→桂駅→「清水坂ガラス館新京極店」

9/6(月)パン屋「マリーフランス」→「三上長屋」

9/7(火)手拭い屋「京のてんてん」→喫茶店「天Q」→【晴明神社】→「本田味噌」→【瑞春院】

9/8(水)

9/9(木)【上賀茂神社】(重陽神事、烏相撲)→和菓子屋「葵家総本舗」

9/10(金)

9/11(土)産寧坂「まるんカフェ」→和雑貨屋「忘我亭」→清水坂

9/12(日)【妙蓮寺】(フリマ)→【相国寺】→パン屋「ルーク葵橋」

9/13(月)レストラン「進々堂」→【妙心寺】→「パステル」イオンモールハナ店

9/14(火)【平野神社】(御鎮座祈念祭)

9/15(水)【本能寺】(放生会)→雑貨屋「アンティークベル」→「ホリーズカフェ」

9/16(木)

9/17(金)「哲学の道」→【大豊神社】→和雑貨屋「忘我亭」哲学の道店

9/18(土)【豊国神社】(例祭)→【梨木神社】(萩祭り)

9/19(日)【平安神宮】(神苑の無料開放)

9/20(月)【赤山禅院】

9/21(火)【白峯神社】(秋季大祭)→和雑貨屋「忘我亭」哲学の道店

9/22(水)【下鴨神社】(名月管絃祭)→【晴明神社】湯立ての神事

9/23(木)【晴明神社】(例祭)

9/24(金)【敷地神社(わら天神宮)】→【八幡宮】→果物ゼリー「クリケット」

9/25(土)【常林寺】→【迎称寺】→【真如堂】→【宗忠神社】→【金戒光明寺】

9/26(日)【晴明墓地】→【鹿王院】→「京のてんてん」→「くろまる」→【遍照寺】→【晴明神社】

9/27(月)【安井金毘羅宮】→ケーキ屋「平川風月堂」

9/28(火)【東寺】→「おたべ本館」

9/29(水)【紫式部・小野篁墓地】→【今宮神社御旅所】→【若宮八幡宮】→「茶洛」→【赤穂浪士遺髪塔】→【水火天満宮】→【妙覚寺】

9/30(木)


9月29日

2010年09月29日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】

今日は小粒な所を幾つも回った。
こんだけ巡って、1時間半位だ。もっと短いかも。自転車は楽だ!

【紫式部・小野篁墓地】→【今宮神社御旅所】→【若宮八幡宮】
→「茶洛」→【赤穂浪士遺髪塔】→【水火天満宮】→【妙覚寺】


【紫式部・小野篁墓地】
そういやこれ、どこにあるんだったかなと検索をかけてみたら、堀川北大路の交差点からホントにすぐ、ということで、
何だそんな近くなの? てゆうかしょっちゅう通ってるとこじゃん。
堀川通と言えば、私にとっては【晴明神社】なのだ(堀川通沿いにある)
地理的には、晴明さんのところからずんずん北上。
堀川北大路よりほんの少し手前、「島津製作所」の大きなビルの北隣りにある。

↑右ハジが墓地への入り口。奥が「島津製作所」
もう、全然見逃しちゃうよ、これ。

入り口、正面から。「紫式部墓所」とかかれた石碑に、まさしく“紫式部”の花がしだれ掛かって咲いている。

敷地面積はひじょ~~に狭い。
よくぞこんな、建物や民家の合間に建てたな、と言うかこんな墓の周りに建物建てたな、という感じ。
昼でもどことなく暗い。墓地にふさわしい。

そしてね、ちょっとね、怖いのねさすがにお墓だから。
奥(左)が紫式部の、手前(右)が小野篁の墓。

手前に墓石があるのは分かるが、その裏側に古墳のようにこんもりと、土が積もっている。
しかもなんとなく、両者の山が繋がっていて、もしこの下に二人の骨が埋まっているのだとしたら、
骨すら入り混じって判別がつかなくなっちゃってるんじゃ…とか。
まぁ、実際に骨が埋まっていることはないんでしょう、多分。あったら凄い。


入り口から墓地への、細い通路。幅は人ひとり分くらい。

通路の横手に比較的新しいプレハブが建っていて、鍵の掛かっていない扉を開けると、
中には長椅子が設置されていて、横に「紫女ノート」という題の参拝者ノートが置いてあった。
紫女……。なんて読むのだろう? むらさきおんな、だろうか。ちょっと怖い。

「紫式部通り会」さんによって管理されているらしい。へええ、そんなものがあるんだ。
ガラス戸には、京都の紫式部(『源氏物語』の舞台になった所など)にまつわる手書きの地図が貼ってある。
いいねぇ、こういうの。優しいねぇ。


この墓地のすぐ北の、めっちゃ細い道を左に入ってちょこっと進むと、【今宮神社御旅所】がある。
【玄武神社】の隣りだ。
しかし…。

【今宮神社御旅所】

古びた鳥居は良い。うん、良い。趣きある。

でも。
中は完全ガレージ。一時駐車場。向こうのマンションが背景になっちゃって。
手前の屋根の部分が、御旅所なんだが。

周りはぐるりと柵に覆われているので、入っていいもんかも分からない。
凄い……。凄くがっかりした。意味なし!


気を取り直して、その向かいの神社へ。
【若宮神社】
提灯を吊る線でちょうど額が伏せられちゃったりしてて。提灯の鳩が可愛い! 青い。


狭い境内。本殿のお隣に稲荷社。


ほとんど正方形? ぐらいの本殿。


面白いのが稲荷社。
“社”がなく、神鏡も何もない。これは一体……と、後ろへ廻って見ると。

石碑が。これが神様の代わりなのだ。

「権大夫大明神 白菊大明神」と彫ってある。
珍しいよなあ、小さい社殿すらない稲荷神社って。



「茶洛(さらく)」
【建勲神社】のそばにある、和菓子屋さん。
和菓子と言っても、販売しているのは、わらびもちとあんみつとところてんのみ。
そしてこの、わらびもちが大変に有名。
売り切れ次第閉店で、人気があり、時には開店前から並んで買う人もいるとか。
更に賞味期限はその日限り。
土産には適していないため、旅行者にとっては中々手に入れにくい物か。

そのレアなわらびもちとしても有名だが、やはり美味しいからこそ売れるのだろう。
開店が11時。訪れたのは1時頃だ。まだ数個残っていた。
ラッキー!! と思い、10個入を購入。これが最少数の内容で、あとは15個入、20個入。
ひとりで10個は正直キツイかも…。
店の写真は撮れなかった(前で工事してた)食べた感想と写真はスクロール下。


で、再び堀川通に出て南下。
そうそう、この道に赤穂浪士のお墓があるんだ。
お墓ではないか。
【赤穂浪士遺髪塔跡】
大きな会社の、敷地的にはほぼ中になる。

よく見て欲しいのだが、と言うのは私はこれを書いている今気付いたのだが、
これは遺髪塔“跡”であって、遺髪塔そのものではないのね。
なんだ。ビックリしたな。遺髪塔は、山科に移転した【瑞光院】にあるそうだ。
そんな“跡地”でさえも、こうして場所を取って整備されて(動いてはいないが獅子脅しがある!)残そうと腐心した理由は、
やはり赤穂浪士のお話が人々の胸を強く打ったからなんだろうなあ…。
まぁ私の胸は打たれていないが。やっぱ計画性ないよねぇあの事件って。ちょっと若者のノリを感じるのだが。



はい赤穂浪士のファンの人を怒らせてもいけないので次~。
↑のほぼ向かいにある、
【水火天満宮】
鳥居手前に「水火天満宮」と書かれた石柱があるのだが、そこの上に四文字「日本最初」と書かれているのが、
なんか間抜けで可愛い。間抜けと言うな。いや、可愛い。可愛くない?
で、天満宮と言えば菅公~菅原道真さ~ん。だから梅の紋のちょうちーん。


入ってすぐの境内写真。この神社もか~なり小さいが、
とにかく気になるのが写真中央やや左の、この白砂の一角。


これ何? こういうの凄く気になる。何かしらの呪術じゃないかと思ってしまう。
京都っていう所は、本当にそういう呪術で作り上げられた都だから、未だに人々に浸透してたりするんだよね。
単に、以前屋根の樋が雨水を流していた場所だったりとかもするんだけど、
鬼門や裏鬼門には植物を植えるだとか、屋根に鍾馗さんを置くだとか、普通の人が普通に陰陽道使っているんだよね。

そして、10/3に神幸祭があるらしく拝殿に神輿が飾ってあった。おお、ラッキー。




右の神輿には、いろんな部分に梅があしらってある。

素敵v 菅公が愛した梅。

ここの絵馬、いい!

頭をナデナデして貰ってるのが、菅公?


小さい神社だが、境内の摂社や、出世石やら金龍水なる湧水やらあって見所がある。
中々よい。
しかし、蚊が凄い。
拝殿で、賽銭を投げたあと頭を下げたら、足にビッシリ蚊がくっついてて物凄く驚いた。
ギャァァ! と足を振る。参拝中なのに。
参拝の際は、是非蚊よけスプレーを。


さてもう帰ろうと、自転車をつらつら走らせていたら、あるお寺を発見。
なんとなく入って見る。
【妙覚寺】

残念ながら奥の御影堂には幕が掛かっていて、工事中。

左のお寺の事務所が良かった。ここも改修した後なのかな? 綺麗だった。

この左がちょっとした庭で、松なんかがかっこよく枝を伸ばしているのだが、
その地面に埋まっている屋根の瓦とかが良い。

古くなったのを埋めたのかな?


帰り道、たまたま通った細~い道の、向こうからトラックがやって来た。
工事のおじさんが「ちょっと待って下さい」と私の自転車を制した。
いつもならちぇっと思うのだが、これはなんか異様な光景で笑ってしまった。
トラックの頭と、道幅がほぼ同じなのである。
一回り大きさの違う、酒を入れる桝を重ねた情景が思い浮かんだね。
こんなのねぇ…見られないよ、普通。

京都って凄い。京都は本当に、狭い道が多い。
主要道路以外はほとんど一車線、つまり一通であることが多い。
しかもそこを、結構な速さで走るのだから怖いし、とても危険。
でも今日の光景は、京都ならではのものだったと思う。
こんな道幅のところを、トラックが通るんだもの。
普通だったら諦めるような道幅よ。ほぼピッタリなんだもん。
なんかニヤニヤしちゃって、トラックがそれをクリアする光景を見ていたら、
工事のおっちゃんが「すみませんねぇ、ギリギリで」なんて言うのね。
人ひとりの余裕もないのよ! バックだって出来ないでしょう。
京都で暮らすのって大変よ~~。


以上、僅かな地域に神社やお寺がギュッと凝縮している今日の京都でした。



はい帰宅しまして、「茶洛」のわらびもち。
包装紙が可愛い。棒の先に何を乗せているのかは不明。大道芸の人?

何も知らずに買ったので、味が二種類あることも開けてから知った。
ニッキと抹茶らしい。
4つほど皿に乗せて、食べる。

ほう、これは…。
私は、味は好きではないが(すみません)食感がすげぇ。
凄く、もんの凄く柔らかい。
フォークではなく、むしろスプーンで食べるものじゃないか?
なんだ、ドロドロとプルプルのあいだ。食べるではなく、飲むに近い。
あれみたい、最近出たドルリッチって言う飲むゼリー。いやもっと柔らかいな。

公式サイトはない。情報は食べログを。

9月28日

2010年09月28日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】


午後になって、かなり晴れて来たので出掛ける。
目指すは【東寺】
出町柳から【東寺】へは、自転車で30以上かかる。40分くらいかな。
鴨川沿いにず~~っと南下するのが簡単なルートだと思われる。

信号はあるが完全アスファルトの川端通沿いか、砂地の鴨川沿いか迷うところだが。
今回は鴨川沿いをゆく。雲が綺麗。右の、なんか狛犬か獅子っぽくない? ない?

祇園四条、清水五条と過ぎ、七条の豊国神社も過ぎてすぐ、塩小路橋で鴨川を渡る。
河原町通から伸びる24号線を再び南下、九条河原町で右折(西へ)
東寺駅の線路を越えてすぐ。

【東寺】
自転車で来たのは初めて。更に言えば、東寺の市・弘法市以外の何もない時に来たのも初めて。
自転車は東側の道をちょっと北へ上がって、消防署と交番の隣の門から入って駐車場の脇に停める。


入ってすぐ。うわあ時季を外したなあ、蓮池があんじゃん。かろうじて咲いている蓮であるが、開ききっている。秘かに奥の方に彼岸花も。


その蓮池の中心に、宝蔵がある。正倉院みたじゃん!
近寄ることは出来ない。東寺創建と同時期に建てられたものだそうだ。見たい…。



東の門から真っすぐ進むと、塀と門を越えた先に御影堂が建つ。

靴を脱いで上がり、参拝。


ここは中々面白いぞ。趣きの燈籠や、御影堂の樋から繋がる水甕。

水甕(でいいのかな?)は蓮のようだ。


↑ここを出て、食堂(じきどう)という建物の向かいに夜叉神堂が建つ。
同じ大きさの建物がふたつ並ぶ。なんと雄夜叉と雌夜叉が収められているそうだ。

前に回ると右のような、赤い格子に囲まれ、一見中が見えないようになっている。
ちょうどこの時、タクシーのツアー客なのかな、子供を連れた運転手さんが来て、
「覗いてみぃ、中にねぇ…」なんて説明していたので、私も覗いてみる。
ごくごく近くに顔を寄せて、手をかざして目を凝らすと、おお中に像があるじゃないの。
弘法大師作と伝わる像らしい。マジか。すげぇ。
雄夜叉が文殊菩薩、雌夜叉が虚空蔵菩薩であるらしい。
覗くを中なから睨み返される。

この背後に赤い講堂と黒い金堂が並ぶ。この中へは、有料だが入ることが出来る。


この金堂いいなぁ~。正面から。

正面の屋根! 二段になっている。いや三段か。かっこいいよ~綺麗だよ~~。



この二つが並ぶ向かい、横には立派な四足門が。菊の御紋じゃないの~。綺麗。

北朝の光厳上皇が政務を行ったところなんだって。
奥には小子坊という建物が建っているが、門が開くことはないんだろうなぁ。


東寺を改めてじっくりと見た。
最後に、東の門から出るとやけに斜めに傾いた土塀が…。
写真で分かるだろうか。分からなければ実際に見に行きましょう。
横を歩きながら見ていると酔うぞ。



実は【東寺】からちょっとだけ南に下がったところに、「おたべ本館」がある。
あの八橋のお店だ。
国道1号線を南下、十条通を西に折れてすぐ。
ここには八橋の販売はもちろん、ケーキなんかも売っている。
しかもその場で食べられる!『るるぶ』に掲載されていたのだ。
ケースに並ぶ10種類ほどのケーキどれでもOK
ケースの向かいにテーブルとイスがある。
なんとなんと、アイスコーヒーかオレンジジュースが無料でついてくる。驚きだ。

注文したのはロールケーキ。これ、本館でしか売っていないらしい。ホントか。

一切れ250円。すなわち、このセットで250円。
アイスコーヒーは、タダの割に美味しかった。マックなんかより全然。
卵風味のケーキかな。黒豆も入っている。
不思議なのは、このことを公式サイトなどで宣伝していないこと。謎だ、大いに。美味しいのに。
サイトはこちら

9月27日

2010年09月27日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】
9/27        金比羅櫛祭…【安井金比羅宮】

金比羅櫛祭…【安井金比羅宮】

時代装束を着た人達が、祇園周辺をねり歩くというお祭り。
つまりコスプレイベントだ。
京都では時代祭が有名だが、その女性限定のプチバージョンってとこだろうか。


開始時間というのがちょっと不明で、京都観光オフィシャルサイトでは12:30、
安井金毘羅宮公式サイトと30分も異なる。多分、何を“開始”とするかによるのだろう。
だから、早めと思って12:00頃に着いたのだが――

もうこんな。見えない。背伸びをして、カメラを高く掲げ、なんとか撮影。


場所は、境内北の櫛塚の前。
ズラリと装束に身を包んだ女性らと、周りを取り囲む見学者。
凄い…本当に凄い人だった。
平日なのに、お若い人もかなり多かった。驚きだ。

お祓いや祝詞奏上の時、立ちあがってこうべを垂れる。首からの曲線が美しいねぇ…。


様々な角度から撮影したいのだろう、でもコレは隠し撮りだよ(笑)あるいはホラーだよ。



代表の方が三方をお供えする。
舞妓はん達の“お母はん”なんだろう。


紙をヒラヒラ~と。



もうしんどいし、後ろ姿しか見えないからもういいやと場所を変える。
顔が映る位置でカメラを構えている人達は、どれくらい前からあそこで場所取りしていたんだろうか。
神事を終えた舞妓はんらが出て来て歩く参道で、待つこと30分位。
参道沿いに、たっぷり人が。


このお祭りの異様なところは、見学者の種類の多さだ。
旅行者のおじいちゃんおばあちゃんから、オタクっぽい女の子(私のようなね…)、
そして水商売の方々……。
この神社の裏、というか祇園自体元からそういう街だからね、当たり前なんだけど、
スーツを着た茶髪の姉ちゃん兄ちゃんがたっくさんいるの。
普段、こういうお祭りとかには興味を持たないような人達だよ。

笑ったのが、↑の神事を見る為に人垣の後ろから背伸びをしていた私の、すぐそばにいたホスト2人。
私の後ろにも、ホスト君の後ろにも葉がもの凄く伸びて、しかも硬い植物が植えられていた。
それがもう背中をちくちく突くんだ。痛いのね、もう。
したらホスト君が「いってぇな伐るぞ!」って、その葉っぱに怒っていたこと!!
いやあ…今時のホスト君は、植物が言葉を話せないことを知らないらしい。
可笑しくてしょうがなかった。


12:45
神事を終え、満を持して登場。

時代ごとの装束を着た女性が列をなして練り歩く。
先頭の方はすげぇ早く歩いて行っちゃって慌てた。
そのうち「ゆっくり歩いて下~さい。(見学者に)見せてあげて~」て指示する声が。

スタートは古墳時代。みずらを結っている。女性もみずらだったのかぁ。男性の髪型だと思ってた。


奈良、平安、鎌倉を経て、
室町。行商?


桃山。あー、信長さんの話とかに出て来るよねこういう人。


ここから江戸。前期中期後期。中央、眉を落として白粉を塗った女性。


直してあげる人。隣りを歩いてことあるごとにこうしてサポートしてあげてる。


現代舞妓はん行列。顔まっちろ。ぽっくり下駄!


髪! 素敵!!


日が照って来ちゃって…。扇を掲げる姿も美しい。



現代舞妓で行列終わり。
公式サイトに、行列が歩くルートが書かれていたので、それを参考に早々と移動。
【安井金毘羅宮】の北側に位置する、花見小路。やはり背景と共にベストポジションだろう。


ここは祇園から道を折れてすぐの場所。
たまたま通りかかった、行列に関係のない舞妓はん。可愛いねぇ。


それにしても、カメラマンのマナーが悪いのは気になる。
そこは普通に道路ですが。もっと壁際に寄らないものかね? 交差点もどうどうと占拠。
まだ行列は到着しないと言うのに、どんどん人が集まって来て、地元の人達の邪魔になってる。

そして驚きなのが、このお祭り、交通規制がされない!
この道は、さほど広くなく(小路と言うくらいだから)ギリギリ二車線ぐらいの幅。
そこを車が、結構頻繁に通る。タクシーや乗用車、宅配のトラックなど。
それらを一切規制も止めもせずに通して、その横を行列が歩いて、更に半分以上をカメラマンが占める。
それはさ~…お互いに不幸じゃん。
京都で規制がかかるのって、三大祭りくらいなものなのかねぇ…。
おかしいと思うなあ。
祇園の街をクラクションクラクションよ。良くないよ~。

拡声器で、「歩行者用の道路ではありません! 車も通ります! 脇によけて下さい」
って言ってたが、「車も通りますっておかしくない?」とぼやく女性がいたよ。
そりゃそうだよ~。私もそう思う。
運転手さんは悪くないよ。知らされてないんだもん。


13:20 行列がやって参りました。ああずいぶん待った。
先頭は、なななんと楽師さん! おお、凄い凄い。
しかもそのトップが笙、続いて篳篥、龍笛。すげ~~!
しかし自転車も普通に入り込む…。一番興奮した雅楽なのに…。


平安時代。つうか白拍子。平安時代はこのひとりだけ。


平安と言えば十二単にみずらじゃないのか? と思ったが、画像を編集している時に分かった。
これは時代別の女性装束の展覧ではなく、時代別の遊女の装束なのだ!
そうかそうか。つまりこの白拍子は、静御前だ。
どうでもいいが、太刀をこれ差してるな、提げるんじゃなくて。白拍子ってそうなのかね?

しかしおかしいな…。鎌倉時代はこのような壺装束。遊女がか…?


江戸時代。


行列は、花見小路先の祇園歌舞練場へ入ってゆく。


奈良時代の人。この人達が一番“観光的”だった。にこやかに写真に応じる。

行列に参加している人達は、本物の舞妓さんもいるがモデルさんも混じっているらしい。
まぁ私には見分けはつかん。


練場前で楽師さんらは止まり、雅楽が常に鳴り響く。お上手。

そして全ての行列が練場へ入っていなくなると、楽師さんらは反対方向、恐らく【安井金毘羅宮】へと帰ってゆく…。

後ろ姿がちょっとさみしげ。終わった終わったって感じだろうか。

この後は知らない。練場で舞とか行われるんだろうか?
一般人が入れるか分からない。公式サイトにも書いていない。


おまけ。
「平川風月堂」
祇園の駐輪場のそばにあるお店。
以前、違う店を探しまわっている時にこの店の前を通りかかった。
その時は入らなかったのだが、「美山プリン」というものが見えて、以来いつか…! と思っていた。
念願叶いまして。
美山プリンと、チョコロールケーキ。

最近ロールケーキがはやっているようだ。
そのほぼ全てにおいて、「ふわふわ」「柔らかい!」がウリのように思われる。
が、ここのはちょっと違う。表面が少しサクッとするのだ。
ブッセのよう。おお、時代に流されないねぇ。
でも内側はふんわり。美味しい。

プリンも美味しかった。なめらかさはパステルよりは下かな。
底のカラメルが苦め! それもまた良し。
中の物を食べ終えると可愛いビンが残る。小物入れにでもするか!
公式サイトはこちら

9月26日

2010年09月26日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】
9/26        煎茶献茶会…【平安神宮】
9/26        祖霊祭…【貴船神社】
9/26        嵯峨墓所祭…【晴明墓地】9:00
9/26        納骨堂総回向…【百万遍知恩寺】
9/26        萩まつり…【霊山観音】11:00~15:00
9/26        名刺財布感謝祭…【えびす神社】


【晴明墓地】→【鹿王院】→「京のてんてん」→「くろまる」→【遍照寺】→【晴明神社】

本日は安倍晴明公が亡くなったとされる日。史実上には生年月日は一切分かっていない。
だから、この9月26日に死んだというのも、まぁ嘘だろう。
嘘でも別に構わない。みんながそう信じているのだから!
というわけで(?)この日は嵯峨にある【晴明墓地】にて、【晴明神社】の宮司さんらによる供養が行われる。
この祭事には、一度行きたいと思っていた。
しかし、開始が朝の9時と知り愕然とする。

うち(出町柳)から嵐山まで、自転車でまるまる1時間かかるのだ…。
と言うことは、道に迷った時のことも考えて7時40分頃には出なきゃならん。
と言うことは、起床が6時半とかになるわけですか?
京都に来てから、そんなに早く起きたことはない(眠れないで早朝出掛けたことはあるが)
朝、目覚ましの音を聞きながらしばし考えた。
「置きたくない…寝てたい…」
しかし、
「これを逃したら、もう一生見れないかもしんない」

この祭事は、神職さんがやって来て祝詞を上げるだけという、実に地味なものだということは知っていた。
公式サイトにも書いてあることで、普通の人だったらわざわざ見に行かない。
だからこそ、京都遊学中で京都に住んでいる今しか、行く機会はない!
この為に新幹線に乗っては来られないわ…。
もう超眠かったけど、もぞもぞ起き出して出発。


【晴明墓地】
ここへのルートは、ひっじょ~~~にややこしい。
地図を見ても分からないし、地元の人に聞いても知らないと言う(ホント)
元々観光用のお墓でもなかったわけで、それは仕方ない。
でも、行き方を詳しく書いたサイトのひとつがあっても良いと思うんだ。
ないもの。あったら教えて下さい。
ないから、私が作った。★こちら★
我ながら素晴らしい、と思うが、もうちょっと別方向からのルートも記載しようかと思う。
それはまた後日、いつか、アップします(適当)

来るのは3度目だが、予想通り迷ったわたくし。
やはり早めに出て正解だった。辿り着いた時は、毎回泣きそうになる。
「晴明さ~~ん」という涙ではもちろんなく、「やっと着いた~~」

到着したのは8:45頃。
まだ見学者や観光客は、ほんの数名。
ご近所の人がお墓周りを綺麗にお掃除していた。
いつもしていることらしい。大変ありがたいことだと思う。


それから数分後、神社の方々が車にて登場。
おお、フォルクスワーゲンだ…。って、車種のことより、ナンバプレートの横に着いてるものが気になる(笑)

交通安全のシールである。
私も自転車に着けているし、親にも送りつけた。お陰で無事故。
見たことない、と言う人は【晴明神社】に行きましょう。売ってるから。
ファンの人は交通とは無関係の場所にも貼っている。確かに可愛いシールなのだ。
しかし、↑右のように、神社の人だからと言ってクーラボックスにまで!
でもこの箱は、神饌を入れる物らしく、いつも使っているのだろう。
こういうことは、いつも神社に行っていても分からないことだねぇ。

宮司さんと、女性の方(奥方?)と、多分元宮司さんのおじいちゃんの三名で、
神饌を御供えしたり、その台を組み立てたり(なんと折りたたみ式の玉串台…)。
毎年のことなので、お掃除をしている近所の男性の方もお手伝いしていた。いいなぁそういうの…。

さてってなもんで、じわじわ見学者(ファン)の人も集まりつつある。
したっけ、なんとここでお着替えします。

着替えると言っても、指貫履いて狩衣を着けて烏帽子をかぶるだけだが、ちょっと驚いた。
単衣に袴の姿で、車を運転して来られて、ここでお着替えが通年のことらしい。
そら確かに狩衣で運転はし難いだろうな~。

9:00
祭事の開始。
すると見学者にも、「どうぞ中でご一緒に…」と。
おお、とつられて並ぼうかと思ったが、いやいやそれより私は写真を撮りたい。

難しいところであります。
一緒に晴明さんの御供養をするのか、ただただカメラを構えるのか。
よりミーハーなのはどっちかしら(笑)

御供養より写真じゃ、という人は3人くらい。
並んでいる人で、写真を撮っている人もいたけど、やっぱり撮りづらいでしょう。
なんとなく厳粛な雰囲気になってるところに、カメラは構え難い。
だからもう、いっそのこと外でバシバシ撮っていた方がいいさ…ぐらいの考えである。


中では、見学者にお祓いもしてくれたし、代表で玉串の奉納もさせてくれていた。
言葉は間違っているかもしれないけど、なんかアットホームでいいな、この祭事。


中に7人位、外に5人位かな。
映画ヒットの余韻はかなり少なくなっている。没後千年の折には凄い人出だったらしい(盗み聞きした)

「今日は日曜だから、いつもより多いですね~」なんて声も(これも盗み聞き)

せっかくなので、色々な角度から。
参拝者にとってはカメラマンはウザいだけだろう、ごめんなさいね。
でも一生に一度のことだから、多分。



祝詞奏上、玉串奉納、撤饌(と言ってもお神酒の蓋を閉めるだけ)、一拝。
たった15分程度の祭事であった。
それが終わると、宮司さんからの御挨拶。
先日の晴明祭のことなんかをちらほら。
「どなたさまも、ありがとうございます」なんて、ただ自分の為に写真を撮っていた私にはもったいないお言葉です。

祭事が終わると、すぐお片づけに入ってしまうので、そのあいだにお墓と神饌のツーショットを撮影。



片づけが終わり、神職さんらの乗るVWを見送って終わり。
せっかく嵯峨嵐山まで来たんだから、このまま帰るのは惜しい。
なので、この墓地からほんのすぐ西にある【鹿王院】へゆく。
このお寺さんは、隠れた紅葉の名所みたいな扱いなのか、
私の持っている『るるぶ』などの情報本には載っていない。
なんでなのかねぇ…? なんでなんだろう、と思うぐらい良かった。

【鹿王院】

最初の門をくぐると、すぐに受付小屋が。しかし現在は奥の玄関で受付してる。
たぶん紅葉の時季には、ここで料金を払うのだと思う。


すんごいぜ、ここ。
青い紅葉でも圧倒されるもん。紅葉季どーなっちゃうのよ。

紅葉の木はもちろん、脇には竹林も。そしてちょっと奥へゆくと、神社が2つほど。
ちっちゃいお稲荷さんと明神さん。今回は鳥居だけで、お社は省く。


玄関。入ると、田舎のコンビニのような音が鳴る。チロリロリ~ンと。
更に、受付の右に小さな鐘があって、拝観希望者はこれを叩くらしい。
チロリロリ~ンと鳴るんだから、鐘を叩かなくてもいいかと思ったが…面白そうだから叩いてみた。
部屋の奥から女性が出て来て、料金を支払い(300円)入場。スリッパを履いて上がる。



建物の中の、とても狭い廊下を抜けた先!
笑っちゃうぐらい凄いぜ、この庭。
なんか、ウワッと来たなぁ(この漠然とした感想もどうなんだろうか…)

庭が広いのね。ドーンと開けているの。
なんかね、良いから。ホント。上手く言えないけど。
とにかく、紅葉の時に来たら、とんでもないことになりそう。いやあ楽しみだ。


ここの濡れ縁がよい!
ほどよく日が照りつけているところに、萩がはみ出して来ていて。

この濡れ縁よりひとつ段差を上がった簀子を歩くのだが、ここがまた板張りで、
歩くたびにキコキコ言うし少し揺れるんだな。
それがねぇ、またいいの。鶯張りの廊下みたいな。


この通路がいいんだ!!
↑の簀子の先、石段をふたつほど降りた所にこんな廊下が…。

やもう、最高。私こういうの大好き。
ちょっと中国っぽくない? そんなことない? 私中国行ったことないけど。
この通路もスリッパのままで行ける。板張りから、石廊へ。
この石廊もねぇ、なんか歩く感触がいいのね。スリッパとの相性がいいって言うか。
もう、とにかく良いから! 歩いてみて!

廊下沿いに建っているこの白い部屋は本堂。


宝物や、開基の義満さんの像が収められている。
しかし、いかんせん薄暗くて……怖い!! 怖いぞ、この中は!
でも凄いぞ。
義満像なんか、これよく教科書で見るやつじゃない? 少し憂いのある表情。どうした。
釈迦如来像の周りには、十大弟子の像が並んでいて、十大弟子というのは、
お釈迦さんの弟子で特に優秀な十人を集めたものらしい。
伝・運慶作だってよ!
しかも数々の戦禍を免れたので、極めて稀な、創建当時のまま残る像だとか。
すげーすげー。10人ひとりひとりの表情やポオズが違っていて可愛い。
さすがアナンダ、すっと立って合掌し、前を見据えている。

ひとりで仏像をひとつひとつ見ていたら怖くなってきた。
しかも、奥には、過去の和尚像がふたつほどいらっしゃって、これがすんげぇリアル。
目の部分が、ガラス玉かい? あれは。きらきらしてるんだよぉ。
自分の中で、興味が涌いてテンションが上がる部分と、いや怖すぎて近寄れないって怯えた部分が混ざり合う。
結局、ビビリが勝ってじっくり見ることが出来なかった。
周りに人が沢山いたら、見られるんだろうな。弱気なわたし。


で、通路を進むと舎利殿に通じる。

扉は閉まっているが、 「開けたら閉めて下さい」との但し書きが貼ってあって、
てことはつまり、入って良いということよね?

非常に恐る恐る開けてみる。手前に開けるのだが、ちょっと開け難い。
だって開ける突起がないんだもん。
↑左下の、外れている鍵の部分を持って開ける。
と、キィ~とも違う、なんか雅楽笛の音色みたいな音がした。
単なる金具の擦れる音なんだろうが、私は地味に感動していた。

中には仏牙舎利というものが、大きな厨子に安置されている。
が、まず戸を開けて目に飛び込んで来るのは、その裏側に掛けられた涅槃図の掛け軸!
すげ~。でかいぞ。
お釈迦様が入滅して、お弟子さんや動物が周りで泣いているってあの絵だ。
それが、何の柵もケースも無く、息がかかるほど間近で見られる。
参拝者を信頼してのことだろう。息をかけてはいけませんよ。

他、壁には十六羅漢図の絵が、これも掛け軸で飾られているし。
建物の中央に、1m150cmくらいの大厨子がドンと建っていて、
その周り四方に四天王が安置されている。
これは彩色された、40cmくらいの像だ。これがねぇ、かっこいい。
言っちゃ悪いが、フィギュアのようで(いや仏像って突き詰めればフィギュアなんだが)
金ぴかの仏像って私は苦手で、単色だけの仏像もやっぱり怖くて、
何年か前に仏像がブームになった時も、「なぜに」と思ったものだ。
でもここの四天王像はいいなぁ。
手に持ってる羂索(けんさく。縄みたいなもの)まで精密で、しかもこれも近くで見られるので良い。

厨子は普段は閉じたままだが、10/15に開扉供養があるそうな。
その時に見られるのかな?


この建物の周りをぐるりとまわる。
そこからの風景も大変よろしい。

庭の奥には沙羅双樹が植えられているらしい。花の季節でないので残念。

ここを訪れたのは9:30頃で、日曜とは言え観光客は皆無。
しかし私が入った直後に、お墓参りに来た家族連れがいらして、そうかぁここはお寺なんだよなと思い知る。

玄関を出る時も、ピロピロピ~ンと音楽が鳴るので、
お寺の人が出て来ちゃったらどうしようとか思いつつ振り返らずに来た道を戻る。
ううむ、ここがさほど有名ではないのはなぜだ? お寺の意向なのだろうか?
嵐山から、ちょっとだけ離れているからだろうか?
でも嵐電の「鹿王院」て駅があるのに。



そこから嵐山の駅へ。
駅の建物の中は土産屋やビールや甘味など、様々な店が入っている。
「はんなりほっこりスクウェア」と言うらしい。おおサイトがあるじゃないか。こちら
駅前の台にはこうして、季節ごとに模様替えをしている。今はお月見だ。

更に今日は、なんか知らんがこのステージの上で太極拳を応用した護身術を披露していた。
わはは。なんでこんな所で。

駅の中の手拭い屋「京のてんてん」が好きで、嵐山に来るといつも覗く。
別に買うつもりもなく眺めていたら、お店の人が色々案内してくれて、
オーダメイドで巾着を作ってくれると言う。
大きさは何種類かあるのだが、小さいのが1050円。
生地代、裁縫代込みでっせ。これいいよ。
お店で売ってるの手拭いの中から、好きな物を二種類選ぶ。
つまりリバーシブルで使える巾着袋が出来るのだ!

「お好きな柄を」と言われ、まず紫と白の矢羽をチョイス。しかしそこから決まらん。
したら店員さんが、「これとこれは合いますよ」って、色んな組み合わせを勧めてくれる。
色彩感覚に乏しい自分なので、ほぼ選んで貰った。
超可愛い!! 可愛い過ぎて選べなくて、ふたつ作って貰うことにした。
矢羽と、ウサギちゃん。矢羽と、赤地に白丸。
その場で作成するので、ひとつ20分ほどかかる。
と言うことで適当に時間潰しにゆくことに。


周辺は色々良いお店がある。適当に入ってはずれはそうそうないだろう。
駅前通りから少しだけ奥に入ったどんつきにある甘味処喫茶。
「くろまる」という店名で良いのかな。
同名のロールケーキがウリらしい。

とってもオシャレなお店。調度品が良い。
椅子、テーブルがアンティーク調。それなのに内装は和風。

更に巨大な窓からは、枯山水の小さい庭を見ることが出来る。
窓側の席が埋まっていたので庭の様子は撮れなかったが、いい味のお店だ。

注文したのはパフェとカフェモカ。
紫芋のアイス、八橋(生でない)、白玉、あずき、わらび餅、そして底にはキャラメル味アイス。

美味しい美味しい。
でも甘い。モカにしなければよかったな!


【遍照寺】


可愛い花。



【晴明神社】


9月25日

2010年09月25日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】
9/21~9/25  お砂踏法要…【今熊野観音寺】


萩の寺として名高い、出町柳の【常林寺】と神楽岡の【迎称寺】へ行こうと出発。
ついでと言ってはなんだが、ごく近所の【真如堂】【宗忠神社】【金戒光明寺】へも足を伸ばす。

ここら【常林寺】以外はごくごく纏まって建っている。
桜や紅葉の時季なんかに、【吉田神社】も加えて、吉田山の「茂庵」で休憩し渡り歩くのが良いかも。

【常林寺】→【迎称寺】→【真如堂】→【宗忠神社】→【金戒光明寺】


【常林寺】
門に堂々と「萩の寺」と書かれていることもあり、その期待を裏切らない物凄い量の萩が、小さな境内にみっしりと咲いている。
中々圧巻。萩って小粒の花で、ややもすると地味な花に分類されがちだが、こうもっさり咲いてると多少引くなあ。

たまに強い風が吹くと、バネがついてるのかしら? とばかりに、先端がびょんびょんと跳ねる。
花びらが小さいので、撮るのが難しい。
藤のような、ブドウのような、花の付き方をしている。

京都に来るまで、萩の花なんて意識して見たこともなかった。
萩ってこういう花なんだ~と知った。

萩に紛れて、こんな可愛い白い花もちょっとだけ咲いている。


観光本にはあまり載っていないせいか、知る人ぞ知るなのか穴場なのか、
小さいし大々的な観光名所ではないのだが、この日はカメラマンが7,8人はいた。
人物が入らないように撮影するのがやや難しかった。まあお互い様だろう。



【常林寺】は自宅からも近いし、よく前を通るので簡単に行けるが、次からが大変だった…。

【迎称寺】
探した…。すんごく探した。
殺人的な坂を6回くらい登った。
登っては「ここじゃない…」「間違えた…」と、アトラクションのような坂を下りるのを繰り返した。
いい加減うんざり。だって私は地図が読めない。
【真如堂】の近くだということは覚えていたので、地図を捨てて記憶を頼りに行くが、それも失敗。
てか、「坂の上」ってイメージがあったんだよな。
夏に【真如堂】に行った時も、えらい坂を上ったから。
でもねぇ私は今日初めて知りましたよ。
そんな坂を登らなくても、行けるってことを。
東側から行こうとするからいけないの。あるいは南側。
北川の「神楽岡道」から行けばいいの。
いや、今回はそちらから行ったのよ。だから坂がなくて迷ったの。
全く勾配はない、という訳ではないが、他方面から行くより遥かに楽。
「神楽岡道」を南下して、右手に「吉田山荘」が見えたらその手前で左に曲がればいいの。
東の白川通から入ってこうとしたら、坂に殺されるような気がしてくるから。
ああ、もっと早くに知りたかった。ガイドブックに書いておくれよ。

まぁそれはいいとして。

この寺は非公開なのだが、土塀の朽ちかけ具合に大変趣きがあって、
わざと崩したまま修繕をしていないのだ(手入れはされている)
その土塀の前に萩が並んでいて、朽ちた土塀と萩の共演が素晴らしいと。

しかしここの萩は遅いのかなぁ…それとも減ったのか?
あまり咲いていなかった。残念。



【真如堂】
ほとんどもう隣りと言うか、お向かいさんと言うか、とにかくすぐそばにある。
桜の時季はそこそこ観光客がいたが、今はどちらかと言うとお墓参りに訪れる地元の人が多い。


そうかそうか、この時期なのか…と彼岸花を見て思い出す。
花の名前からしてもおどろおどろしさがあり、墓場によく生えてるなんて言われる花だが、私はとても好きだ。

花の形が素晴らしいと思う。水引みたい。特に写真右の、上から撮った図↓ 花には見えない。


彼岸花も良かったのだが、すんごかったのがこれ、朝顔。

なんじゃこりゃって言う…。幕か、網か。
まず、この時季まで朝顔が咲いているということが驚き。どうしても夏休みのイメージが。
9月下旬まで咲いてるんだあ。

すぐ隣に萩の群れがあって、コントラストがいいじゃない。
萩と朝顔が一緒の時季に咲くなんて、花に興味のない人間が普通に生活してたら気付かないよ…。

ちなみに、これがある裏側の建物はトイレ。
トイレにすらこんだけ凝るんだもの。京都のお寺さんって素晴らしいよ。


【真如堂】を出ると、直線状に【宗忠神社】の階段と鳥居が見える。

こちらは特に、観光用ではないのでひっそりとしている。

しゃちほこった獅子が良いんだぁ。


この神社の超可愛い飼い犬。社務所に繋がれている。

ここを訪れるたびに挨拶をして、フワッフワの毛を触らせて貰うのだが、
今日は近付いたらウゥと言われた。ううう(泣)

階段を上って境内に入り、本殿の右側から出ると、道路を挟んで【吉田神社】のある吉田山に行きあたる。
山の中には「茂庵」という有名な喫茶店があるので、一服するのもよいだろう。
私はまだ行ったことがないが…。


「吉田山荘」
【宗忠神社】の真横にある。
ちょっとお高い懐石料理から、カフェまで用意している、気軽に入れるのか入れないのかいまいち分からないお店。
別段興味はなかったのだが、建物が良いので。
そして瓦が、桜かな?



【真如堂】を左へ折れて進むと、【金戒光明寺】の北門に当たる。

【金戒光明寺】
以前春に来た時は、正門から入り、そして工事中だったので「小さいお寺だ」と思ったが、
あにはからんや凄く広いじゃないの。隅々まで見ると面白いです。知らなかった。

北門の入り口は地味。そして、こちら側に入ってすぐにお墓があるので多少たじろぐが、お線香の香りをかぎつつ奥へ進む。

そこそこ歩く。あ、石畳なので自転車の乗り入れ可。
でも塔頭が幾つも門を開いて建っているので、いちいち覗きながら歩くのも楽しい。
塔頭の【栄摂院】






こちらも塔頭の【龍光院】と、参道の石垣。




御影堂の大きさはハンパない。
中々全貌がカメラに収まらないくらいだ。

そのお堂の前に建っていた燈籠、なにげなく見たら面白かった。
あれだ、毘沙門天とかの四天王だ、多分。四方すべて柄が違う。凝っている…。


池。
御影堂を背中に見て、左へ進むとゆるやかな坂がある。そこをおりて行くと、ちょっとした池が。
ああ、蓮の時季に来たかった。その名も「蓮池」しかし橋は「極楽橋」!
橋を渡った先に墓地があるのが、なんか暗示的じゃない?

蓮は見られなかったが、萩が綺麗。


山門。むろんこちらが正門になる。
京都には【南禅寺】や【知恩院】といった、名だたる立派な山門があるが、
実はこちらの門も同じく立派。大きさはひとまわり小さいくらいだが、見応えあり。


ちょっとオマケ。



帰り道、神楽岡通から北方向の山を望む。

なんだろうか、あの建物は…。

9月24日

2010年09月24日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25  秋季特別公開…【東寺】
9/21~9/25  お砂踏法要…【今熊野観音寺】
9/24        秋彼岸会お施飢餓法要…【即成院】

【敷地神社(わら天神宮)】→【八幡宮】→「クリケット」


【北野天満宮】ならびに【平野神社】の北西位置にある【わら天神宮】
【平野神社】の向かいの道を少し北上したところ。
なぜ“天神”なのかはよく分からない。
安産や子授けの御利益がある。


↑看板によると、10/26に14:00~茂山千五郎社中による狂言奉納があるらしい。

鳥居をくぐると、短いが石畳の参道がある。
拝観時間が過ぎるとこの手前の柵が完全に閉まるので、中に入ることは出来ない。


派手ではないが、ちらほらと季節の花が咲く。こちらは萩。


参道を右に折れて境内へ。これが境内のほぼ全貌。とても広い、という訳ではない。


なんとなく良い建物だな、これ。好きだな。社務所と思われる。


左側に手水舎がある。この手水舎、中々趣があってよろしい。
舎の周りに、意図的になのか雑草が茂る。


摂社が幾つかあるが、こちらがわら天神宮。コノハナサクヤヒメを祀る。

今日は平日だったのだが、赤ちゃんを抱いた家族さんが何組か参拝していた。お宮参りなのだろう。
一応、というぐらいに私の持っている『るるぶ』にこの神社のことが掲載されているが、
観光地ではなく、地元の子授け神社として有名なのだと思われる。


本殿の左側の塀。木を避けている。いいね、こういうの。


本殿左にある、神木綾杉を祀る素屋根。
明治時代に暴風で折れてしまったらしいが、樹齢千年だと。千年杉じゃないか。凄いな。

清少納言の父、清原元輔の歌にも詠まれているらしい。平安時代から有名だったのね。


本殿から、入り口の方を撮った写真。
右下の曲線を描いた階段がなんかグッと来るんだけど。私だけか。




もうこれで帰ろうと、神社から出て南へ進んでいたら見付けた、小さ~な神社。
【八幡宮】

↓人っこひとりいない境内。



境内には、↑の茶色い建物と、↓の社殿と稲荷社のみ。

非常に小さく、地味ぃな神社であるが、社殿の右手前に「黄金モチ」の木なるものが…。

よ~く見ると小さな実? がびっしり生えている。
秋から冬にかけて、赤い実がなるそうな。

これで終わりか…と思ったら左側にも出入り口があったのでそちらへ行ってみる。
と!
なんかあった。
明らかに手書きの、なにか。

こういうのを見ると、きちんとこの神社が地元の人達に機能している、ということが分かるな。


おお、そうだと思い出す。
【平野神社】のほぼ向かい、ちょっとだけ南へ下がったところに「クリケット」というお店があるのだ。
先日関西の番組「よ~いドン」のおすすめさんコーナで紹介されていた。
寄ってみる。

「クリケット」
【平野神社】の前の、やや大きな道路沿いにあるお店なので、分かり難くはないが小さい
お店。
何屋さんと言うのかな? 果物屋さんになるのかな。
果物と、ゼリーが売っている。ケーキはない。

店内の右側にオシャレな机と椅子が…。カフェでもあるのか??


ここで有名なのが、果物をそのままくりぬいて作ったゼリー。
レモン、オレンジ、グレープフルーツの3種(季節による)
「ひとつでも良いですか…」と尋ねると、「もちろんどうぞ!」と明るく応えて下さった店員さん、ありがとうございます。
ひとつ630円だからなぁ…。

購入したのはオレンジ。
こぶしより一回りくらいある大きなオレンジだから、重量もかなりある。
持った感じまさに「ずしん」だ。

包みを開くと――

皮を器にして、たっぷりとっぷりとゼリーが入っている。すげぇ。
付属のクリームをつけて頂く。

公式サイトはこちら

9月23日

2010年09月23日 | 9月
9/3~10/19 秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】
9/21~9/25 お砂踏法要…【今熊野観音寺】
9/22~9/23 晴明神社例祭…【晴明神社】13:00
9/23       彼岸会…【神護寺】
9/23       北向地蔵尊…【萬福寺】
9/23       秋分祭…【八坂神社】10:00
9/23       祖霊祭…【八坂神社】11:00
9/23       秋季皇霊祭…【白峯神社】
9/23       神能…【御香宮神社】17:00

朝の大雨ならびに雷はすんごかった。
目を閉じていても、雷のビカビカ光る明かりが瞼に映るもの。
こりゃ~どうなる? と懸念し不安に思っている人も多かったろう。
何せ今日は――

晴明神社例祭…【晴明神社】

13:00に神社を出発する、神輿行列。
しかし雨…。もうずうっと家で迷っていた、いつ出るかを。
そして自転車にするか、バスにするかとか。
小雨だし…いいか、頑張れば。と思ったのがちょっと辛かった。
傘差し運転している人は平気でいるけど、京都だと冗談でなく危ないから。
やめましょうね。あっさり死んでしまいますよ。
てなわけで帽子にコンタクト着用(雨の日眼鏡はうっとうしい)で、いざ。

神社に着く頃には、小雨ながらもしっかりとした雨が降る。
13:05頃到着。既に行列は神社を出発していた。まず南へ下る。

さすがと言うか、神社の公式サイトには、この行列が進む道をgoogleマップで公表している。
だから追いかけるのは易い。

神社から僅かに南、中立売通を西へ進む。合羽を着ての鼓笛隊。大変やな~。

YOUTUBE動画1(鼓笛隊)
太鼓にも晴明☆マーク!


行列の後からは大人神輿が。まだ担がないらしい。車に乗せて、山車のようにして引いてゆく。


身に纏う様々な物に、晴明☆マーク。
式神ちゃんのTシャツだのエコバックだのじゃなくて、こういう腹巻とかタオルとか売ってくれれば良いのになぁ。
まぁこれは、神輿を担ぐ人やお祭りに参加している人だからこそ手に入れることが出来る代物なのかもしれん。


見送って、境内へ。結構な人。拝殿にて参拝をする人が列をなす。
そういや今日は祝日か。人が多いわけだ。


昨日の、湯立て式の会場になった祓所。様々な小物が入り乱れて置いてある。

晴明さんの肖像画は既に取り外されて無い。

神社の向かいの駐車場には先程出た神輿を乗せる山車が。


と、境内の真ん中を通る細い公道に、タクシー行列登場。
何!? と思ったら、そうか雨で一緒に歩くことが出来なかった稚児さんらが乗っていた。

せっかく着飾ったのにねぇ。
「みんなに見せてまわりたいだろうに、可哀想にねえ」と言ってる近所のおばちゃんらしき人ら。
そうだよなあ、残念だろな。
中には馬に乗って練り歩くはずだった子もいるはず。タクシーじゃ情緒ないねぇ。

そう、さっき出発した一行は、再び神社の目の前を横切って行くのだ。
面白いルートだ。

大人神輿。途中までは普通に肩に担いで持っていたんだけど、
神社の前になると腕を伸ばして高ーく上げていた。凄い。

動画2(神社前の神輿)
見守る宮司さん。暇そうではある(笑)


忍者犬も見守る。

京都では多分有名だと思う。色んなところで見かける。
飼い主はおじいちゃん(ってほどの年齢ではないが)
みんなに見て貰うのが楽しいらしい。一緒に写真撮ってる子供とかいた。
今まで、【下鴨神社】や、【二条城】の近くでも見た。昨日の湯立て式にもいた。
顔がぺったんこで可愛いなぁ。忍者だから、外国人ウケも良い。
たいへん躾が行き届いていて、紐なしで御主人のあとをついてゆく。

以上前半。
一端帰宅。神輿が帰って来る17:00に合わせて再び訪れる。
雨は14:00頃にあがる。これぞ晴明さんのお力! とか思いつつ。


既に境内には鼓笛隊が帰還し、境内はごったがえし。お菓子を貰う子供達。


神輿が到着する前までは散らかっていた祓所はスッカリ綺麗になっていた。
お神酒やら神饌が設えてある。その奥には鹿と誰かの像が。手前には榊。



17:15漸く大人神輿の帰還。急ぐ脚持ちさん!


目の前、ホントまん前を通る神輿。邪魔になっちゃってゴメンナサイ。


ほっかむりにしている手拭いにも晴明☆マーク。いいなぁ。


神輿はそのまま境内へ。
宮司さんが見つめるその先に。


凄いもの~。
決して広くはない境内いっぱいに、神輿が上下に揺れつつ円を描いて回る。

動画3(境内の神輿)
こうして揺らしながらぐるぐる回ってゆくのである。

お頭さんらしき人が「回せ回せ!」と囃したてる。
屈強な男性ばかりだが、ずっとジャンプしているのも同じ。
あまりに疲労が過ぎている人がいると、すかさずあいだに入って交代してやったりとかして、いいねぇチームワーク。

凄い盛り上がりようだ。東京下町のお祭りに参加した小学生の頃を思い出す。
ポイントごとに神輿を停めて、斜めに地面スレスレまで傾けるという珍しいお祭りだった。
いかにも「祭りじゃっ!」て感じがしていいね、こういう盛り上がりは。


サテ…。
還幸祭に移る。神輿を完全に止め、担ぎ手はその場に座って宮司さんの祝詞を聞く。


玉串を奉納し、柏手を打つ。


暮れなずむ空。美しい! いやあ、晴れてよかったねぇ。

ずっと無表情で、機嫌悪いのかしら? とか思った宮司さんだが、還幸祭にあたり笑顔で、お疲れ様でしたと述べた後、
「晴れる明という名なのに雨が降ってしまっては、もうどうしようかと思いましたが、こうして晴れて…」
なんて言ってた。
ホントだよねぇ。名前負けしたら残念過ぎる。


特に何も買うつもりもなかったのだが、時間潰しに入った土産物屋さんでついつい…。
【晴明神社】の土産物屋は全部でみっつ。
土産、と言うと悪いが神社のお守りとかお札が売っているのが、拝殿の前にひとつ。
あきらかに映画の影響を受けて作りましたという、キィホルダやお菓子なんかを売ってるのが、境内にひとつ。
そして境内のあいだを細く走る公道沿いに、とりあえずなんにでも☆マークをつけた品物がたっくさん売っているのがひとつ。
みっつめのお店で買った。

ここ、信憑性はともかく面白いから、神社に訪れた際には覗いてみることを勧める。
なんかね、ガムとかあるのね(笑)☆マークが書かれたガムとか。何よそれってのが沢山ある。
ネクタイなんかもある。そばに西陣織会館があるだけに、西陣織の☆マークのネクタイとか。
3150円だった。いいね、これは贈り物に良さそう。
あとパソコンを使って無料で売らないが出来たりとか。
まぁ観光用の土産物屋ですよ。

陰陽師が占いとかに使う、式盤がプリントされたハンドタオル。

方位が書いてあるのだ。タオルとしてというより、まさしく式盤として部屋に飾る。
ちなみにビニルの裏側には、このタオルを折って人形(ひとがた)にするやり方が書いてあった。
なんじゃこりゃ(笑)

それから、果てしなく晴明さんとは関係のないトイプードルのストラップ。
丁寧に晴明公の紙袋に入れて貰ったのが逆に痛々しい。

土産物屋の屋外に、とりあえず的に置かれた棚にひっそりと掛かっていたワンコのストラップ。
ポメラニアンとか、ダックスとか色々種類があった。
いやあ、実に嬉しい。
実家でトイプの黒を飼っているのだ。黒ってまだ珍しいらしくて、キャラクタ化してないのよね。
だからこうしてストラップとかキィホルダになって売っているのを見ると嬉しくなる。
200円。木の板に印刷されてるだけ。でも嬉しいのっ!

9月22日

2010年09月22日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】
9/21~9/25  お砂踏法要…【今熊野観音寺】
9/22~9/23  晴明神社例祭…【晴明神社】19:00
9/22        へちま加持…【赤山禅院】9:00~15:00
9/22        お彼岸法要…【即成院】
9/22        観月祭…【八坂神社】19:00
9/22        名月管絃祭…【下鴨神社】17:30
9/22        賀茂観月祭…【上賀茂神社】17:30

【下鴨神社】→【晴明神社】

月見の日にも関わらず、空気を読んでくれない京都さんの空は曇り。
夜から雨、と言われていたのでサテどうなるか?
そして、どこの月見神事にゆくか…が問題である。
しかし私はとうの昔、それこそ1年以上前から決めていた。
だって京都の1年間遊学をするきっかけになったのが、この人なんだもの。
安倍晴明公。この人の神事に行かずして、ファンとは言えまい!
とはいえ、【晴明神社】の湯立て式までには時間がある。
なので自宅から御近所さん(自転車で5分)の【下鴨神社】の神事を少し見てから行こう。


名月管絃祭…【下鴨神社】

怪しい雲行きではあるが、この時点ではまだ晴れている。
糺の森を北へ抜けて、境内への鳥居をくぐった先には「篝火市」なるものが。
両脇に5軒ずつくらいかな、屋台が出てる。
屋台と言っても焼きそばとかフランクフルトとかではなく、神社の近くのお店が出店してる。
あの「出町ふたば」とか、「下鴨茶寮」とか。だから和菓子が多かった。日本酒も売ってたかな。


月見の舞台は入って右奥の橋殿。
奥からパイプ椅子、そして長椅子。前列の方は、なんと「下鴨茶寮」のお客さんの予約席。
こんなのあるんだ…。どうやって申し込むんやろ?
つまり、だから一般客は後ろにおいやられる。多分座っちゃうと全然見えないでしょう。
ちなみにこの写真は、神事が行われる1時間ほど前(神事は5時から)まだ人は少ない。

最初は↑写真右のところに座っていた。
この角度には予約席がなかったので、おお最前列じゃん。
しかし、昔薪能を見た時に学んだのだが、この篝火の近さはまずい。篝火が灯ったら大変なことになる気がした。
なので↑写真左に移動。こういう時は座らないで、席の最後尾で立つのがよろしい。


舞殿に並ぶ神饌。枝豆、メロン、バナナ、人参など。そしてススキ。見えないが月見団子もちゃんとある。


ご丁寧にマイクを通じて進行の司会をしてくれる人が居る。
それによると、17:00から30分間ほど、舞殿で神事が行われるとか。
しかし舞殿の周りにはカメラマンが張り付いているので、座っている人はまるで見えないのでは。
だからこういう場では椅子に座らない方がいいんだって。

社務所から南側の門を通って、神職さんら入場。ああ…みなさん白一色。


舞殿において、お祓い並びに祝詞の奏上。
巫女ではない、女性神職さんが手前にいらっしゃる。


筝の琴、そして尺八の奉納演奏。


神事が始まった頃には、もうこんな感じ。人がひしめきあっております。


徐々に暮れ出す空。まだ雨は降っていない。
いつの間にか篝火が焚かれている。


はい残念ながら神事を見てタイムアップ。
拝殿での管絃祭は見ることが出来なかった。これから【晴明神社】へGOなのだ。
糺の森を、これから管絃祭を見に訪れる人達とすれ違う。ちょっと寂しい。
個人的には、管絃って大好きだから下鴨さんの方を見たい気持ちが大きい。
しかし義理と言うか義務と言うか、私は晴明さんに会いに行かなくてはならんのだ。
まったく、素敵な行事がこうして重なることほど哀しいモンはない。


【下鴨神社】から自転車で、頑張れば10分くらいで行ける。
晴明神社例祭…【晴明神社】
18:15着。神事が行われるのは19:00から。
何事も早め早めが大事なのだ! と45分前に到着するが、人少ねぇ~。
映画が公開された02年頃は、もっとすンごい人出だったんだろうなあ。
なあんだ、これならまだ【下鴨神社】に居てもよかったなぁなんて思う。


翌日に担がれるお神輿3基が、境内に飾られている。

真ん中の一番大きなお神輿には晴明☆マーク。


こちら本殿。いつもはない、鉾が両脇に立っている。
そして無数の提灯。こんなのが見られるのは一年を通してこの日だけ。


境内入って右側、しつらえられた祓所。いつもは完全に閉じられている。
手前のパネルには「熱湯がかかります。ご理解の上ご参列下さい」と書かれている。
ゲッ! 怖いな。でも最前列で見るもんね。紐が引かれていて、これ以上近くには寄れない。


ちょっと待って、おお、あそこから覗いているのは…!

見るのは初めてではないが、あの有名な晴明公の人物像の掛け軸を生で見られるのは興奮する。
よく本に載っているのより、かっこいい気がするなぁ…。気のせいだろう。
あれが御神体ってわけでもないと思うのだが、幕の合間からちょっと覗かせているのが良いね。


18:40 楽師さんらが入場。湯立ての準備などをする。


ほぼズームなし。普通に見ている人はこんな感じ。
暗さに関しても。光源は室内のみで、湯立ての場所はもう真っ暗。


祝詞の奏上、並びにお祓い。


神楽奉納。演奏は笛と太鼓のみ! 結構お上手だった。

YOUTUBE動画1(神楽)
だから舞っている人も含め、プロの雅楽家だと思ったら――

ただの楽師さんではなかった。巫女さんや。上の衣、千早を脱いで地上に降りる。


湯立ての神事開始。
お塩? とか、お酒? とかを湯だった釜の中に入れる。榊を浸して、2方向にびしゃっと撒く。

なんで背中の写真ばっかなんやって、つまり私が居た位置(手水舎側)は裏なのね。
こっちには全くお湯が向かって来ませんでした。
分からないもの、そんなの! 説明も何もないもの。

みなさん、ちゃんと湯立ての神事を見たいのなら、本殿にお尻を向けるかたちで立ちましょう。
考えてみえれば、そうか…。神事って本殿に向かってするもの…かな?
私は神楽がちゃんと見える場所、絶対ここや! と自信を持って位置を取ったのだが文字通り裏目に出たようだ。
難しいところだ、祓所で行われる祝詞奏上や神楽を見たければ、手水舎側へ。
湯立ての神事を見たければ本殿側へ。
おススメは本殿側です。神楽はその後何度も行われるから、湯立てを見たら移動すればよい。
こういう細かい案内が書かれている情報本とかないもんか…。

正面から見られる方には人がギッチリ!
開始前から並んでおかないと全く見られないだろう。


神事終了後、ひとり千円で神楽を間近で見られる。

普段は、合格祈願とか七五三とかの際にしか上がれない祓所に行けるわけだ。
しかしひとり千円で神楽ってどゆこと??
更に、奉納してくれた人にはもれなく晴明饅頭が配られるとか…。
千円……。神楽を見るには格安だが…。
ちょっと迷ったが、晴明饅頭と、祓所に上がれるチャンスの為に千円奉納。

どやどや、と30人くらいが一気に祓所に上がる。
それを2組に分けて、1回1回神楽の上演。
しかし…これもみなさん、覚えておいて下さい。
人数は関係なく上演されるのです。
だから、我先にと行かずほとぼりが冷めたところで参戦するがよろしい。
私が上がった時が一番人数が多かったから、後方で見るはめになってもうた。
その後、たった2人の時もあった。羨ましい。もう少し待っていれば良かった。


撮ったらあかんと言われなかったので、祓所の手前の部屋で待ってる時に撮影。
でも本当はいけないか?
↓この通り、みなさん頭を下げているんですが、なぜに??

折角目の前で舞ってくれてるのに見られないじゃん…。
神楽上演の最中って、頭下げるもんなの? そんなばかな。
私は貪欲に見つめてましたわ。舞い手さんと目が合うくらいにな。
芸能なんだから。見なきゃ。失礼じゃないか?

ちなみ神楽は何度もおんなじものを舞う。3分くらいの。
そりゃそうか、という思いと、もっと他に見せてくれいという思い…。

終わると、巫女さん手づから饅頭を渡してくれる。

どうでもいいかもしれんが、笛の奏者さんとこの巫女さんが仲良さそうにしているのが、なんか癒された。
神事とか祭事とかって、厳かでまぁいいんだけど、やっぱりにこにこしてる人がいると嬉しいね。
宮司さんはずっと無表情だったなあ…。


境内あちこちの晴明☆マーク。普段は見られないものばかりだ。
左から、祓所の上に掛かっている提灯、祓所の奥にある幕(旗?、祓所の襖、盾。


楽器も素敵。


おお、まだ桔梗が咲いている。これも☆マーク。


いつの間にか人で溢れている境内。やはり地元の人が多いね。
屋台も出ている。こちらはいかにも祭りっぽい、たこ焼きとか、金魚すくいとか。


さて晴明饅頭。くれるのは1個だけです。

にゃはは。可愛いな。ちょうど親指と人差し指でokの丸を作ったぐらいの大きさ。
中はこしあん。

お、考えてみたら雨は降らずに終わった!
実際少~しだけ降ったのだが、危惧していたより遥かに少なかった。さすが晴明はん。
しかし帰り道、北の空がもうとんでもなくビカビカ光っていて怖かった。
こっちは一切雨降っていないのに、山の方は凄いことになっているっぽい。
【上賀茂神社】の辺りは大丈夫だったろうか。
その後夜から朝にかけて大雨、並びに激しい雷となった。

あ、そうそう湯立ての神事なのだが、見ている分には湯がかかって「あつっ!」てなってる人はいなかった。
なので是非、本殿に背を向けるかたちで最前列に並んで見ましょう。見たかった。