モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

10月16日

2010年10月16日 | 10月
9/3~10/19   秋涼の特別展…【高台寺】
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/14~10/16 引声阿陀経会…【真如堂】
10/15~10/16 龍谷会…【大谷本廟】11:40
10/16~10/18 中国祭り…【萬福寺】
10/16~10/17 例祭(外宮大祭)…【日向大神宮】14:00
10/16        例大祭…【新日吉神宮】10:30
10/16        えんま様の日(本尊開扉)…【千本えんま堂】
10/16        宵宮祭…【由岐神社】

【新日吉神宮】→【大谷本廟】→【日向大神宮】

例大祭…【新日吉神宮】
10:30開始のところ、9:50着。ちょっと早く着き過ぎたな。
ここまでは結構な坂! 自転車ではしんどい。
しかし立派な楼門だこと。平成19年に修復されたらしい。見た目も新しく綺麗。

本殿では、装束を着た人達が神事の打ち合わせをしていた。
見学者もこの時にはとても少ない。2,3人だったか。

10:17
楽師さん2人が先に本殿へ。笙と篳篥。2人だけかあ大変だなあ。


10:20
崇敬者の人達も徐々に集まり、神職さんらも並ぶ。あ、お坊さんもいる。


10:29
一同本殿へ。見学者は7人位かな。


本殿前はこんな感じ。前に居るのは崇敬者の方々。


神事は全て本殿の中なのでちょっと見難いが、崇敬者の人達はほとんど座ってるからまぁなんとか。
位置を変え変え、良いポジションを見付けて見学。

お祓い。


で、神饌とか祝詞奏上とかして30分(結構かかるんだ)
11:05
お坊さんが本殿へ上がる。
よく分からないが、お経を唱える。


ここでタイムアップ。残念である。
髪に花のかんざしを付けた巫女さんが居たから舞の奉納があるっぽいが…。
正直、巫女さんの舞より、舞楽の舞の方が好きだから次に行く。
次の【大谷本廟】では舞楽が行われるらしいから!

自転車は、神社に置かせて貰ったまま(すいません)、歩いて【大谷本廟】へ行く。
頑張って10分か、15分位かな。
自転車で行くのは危険なのでやめましょう。
通る道も狭いのに交通量多くて危ないし、【大谷本廟】には駐輪場がない。置けないから。

龍谷祭…【大谷本廟】

しかし…やはり、お寺の行事ってのは、檀家さん以外の人が行くべきとこじゃあないね…。
11:17着。
思ったより人が多い。↓の門をくぐると受付が…。

有料ってわけでもないらしいが、だったら余計受付の意味が分からなくてスルー。
単にパンフレットとかを貰うだけの話なんだろうか…。

ここは初めて訪れるので、おっかなびっくり。
本堂の裏に、すんごく広く、開けた空間があってそこに仮設のテントやパイプ椅子が置かれている。
↓右のテントに固まっているのは、記帳をする為。記帳もスルーの私である。


相当数の人間を収容出来るっぽい。しかも、さすがに満席とは言わないがかなり椅子は埋まってる。
↓これは法要が始まって20分後の様子。真ん中の列の、最後方に立っての撮影。
 向こうで行われている(黄色い)のは舞楽。まぁ座っちゃったら見えない。
 でも各所に液晶テレビが設置されててアップで見られる。すげぇな。


そう、舞楽である。
公式サイトに細かく日時が書いてあって大変ありがたい。
それによると曲目は、本年の10月15日には「承和楽」、本日16日には「登天楽」
舞うのも奏すのも、天王寺楽所・雅亮会(公式サイト)というプロの団体なのでとてもお上手。
私はこれだけが見たくて来たようなものなので、最初の御挨拶の時のみ席に着き、舞楽が始まると後ろに立って撮影撮影。

お坊さんの御挨拶なので、ちょっと長い(いやいや…)
そうか…と、しんみりとお話を聞いて、「それでは舞楽の」というアナウンスで一気にテンションあがる。
来た来た来た!
11:57
テント後方の、役員用通路に装束を纏った人が~~ああ~~超綺麗~~。

蛮絵装束ってやつですね!
片側の肩を脱いで、中の装束を見せている! かっこいい~~。
そして冠。巻纓冠! 挿頭花!
あいにく、通路には腰の高さぐらいまでの塀があるから全体像が中々見られないんだけど…。

12:00ジャスト。
雅楽が鳴り(楽師さんらは既に前方の仮設舞台の横で準備万端してた)、
それに合わせて舞人は悠々と通路を歩き、惜しみなく観客にその姿を見せつける!

最前列じゃないと、やはり全体像――足までは見えまい。


まさしくこれは「客の為の」舞楽なので、舞人はみなこっちを向いて舞ってくれる。
これが神社の神事、奉納の舞だとしたら、神様に向けて舞を行うわけだから、観客から見える舞人の姿はほとんどが後ろ姿だ。
ま、私は平安装束の後ろ姿なんてのも大ッ好きだから、多少向いてくれても全く構わないのだが。
いよっ! いいねこのショット(自画自賛)袖が翻っております。

かなりのズームなので画像が粗い。
私のように、躍起になって写真写真…とカメラを向けている人は、少数派。
むしろあんま興味ねっす、って人が多い! こらーっ! 舞ってる最中に席を立つなぁ!
とか思う。
出入りも完全に自由なので(舞人やお坊さんが通路を行き来する時だけ、その通路は通行止めになるが)途中入場退場も可。
黄色のジャンパを着た係の人が沢山居て、さすがお寺さん、みなさん優しいので睨まれることもない(チラ見されるくらいだ)

10分弱の舞を終え、再びメイン通路を歩く舞手さん。

全体像を! と息を荒立たせ(実際はカメラがブレないように息を殺して)塀が分かれている所を横切った瞬間を撮影。
ああ、素敵。超かっこいい。
とんでもなく長い、歩くのには絶対邪魔だっていう裾を引きずる姿とかホント好き。

いなくなるまで見送っていたら、すぐ先で裾をたくし上げ退出してゆく姿も見られた…。


そのすぐ後を、楽師さんらも退場して行く。こちらはちょっと地味だ。

私は好きだけど。
ホントは、公式サイトにあるあの笙の行列を見たかったのだが…。
やるのかやらないのかが分からん!
うう、多分この後やったんだろうなあ…。

舞楽の後は、40分に渡る法話。
40分…。
お坊さんのお話は、私は嫌いじゃない。
政治家の、意味のさっぱりなグダグダしたお話とか、なんかのパーティの時の御挨拶とか、
そういうのより余程面白いし、やっぱり為になる。
しかし…!
すみません、私はここの檀家でもないし!
親鸞さんにはあまり興味が…!

てなわけで。
お話の途中で、はなはだ失礼ではございますが、
実は本日の(私の中の)メインであった【日向大神宮】の神事に行く。
今日は【新日吉神宮】も【大谷本廟】も中途半端なところで引き揚げちゃってるんで、なんかあかんなあ…。
しかし移動時間とか考えると、どうしてもね…。なんて。
【新日吉神宮】へ徒歩で戻り、自転車を取り戻して【日向大神宮】へ。

鴨川沿いに、三条まで上がって東山方面へ曲がってずっと走る。
ちょっと坂でキツい。
右手にウェスティン都を見、更に坂をぐんぐん登る。死ぬ。
蹴上の地下鉄の駅も過ぎ、これ自転車で行くのは間違ってるよ、と思い始めた頃、左側に神社の鳥居を発見。
しかし神社の本殿は、ここから超ド級の坂を歩いて登った先にある。
体力のない人にはオススメしない。あ、ちなみに自転車じゃ絶対行けないので、どこかに置いて行こう。
鳥居の裏側推奨。正しいのかは分からんけど。


外宮大祭…【日向大神宮】

13:23
境内到着。
ダメ押しの階段を上がり、ホッと一息をついた瞬間! 仮設の白テントの下にございますのは…!


来た~無造作に置かれた雅楽器~~~。奥から鞨鼓、太鼓、鉦鼓、で手前のが笙の火鉢。


そしてお祓い用の水と榊。

正直ね、こうして触れられるぐらい近くで、こういったものが見られるのは珍しいです。
小さな神社だからこそ(敷地は広大だがな…)
でもってこの神事はねえ、凄いです。かなり近くで見れる。
普通だったら――それこそ、今日最初に訪れた【新日吉神宮】のように、神職さんらが拝殿の中に入っちゃうから、覗き見るようにしてでないと見れない。
しかしここは柵もなんにもないところ、あの白いテントに神職さんらが座るので、もう見放題。信じられないくらい。
もちろん神事自体は本殿で行われるが、雅楽の演奏なんかはずっとテント下だから。

その話はまたすぐ後でするとして。

境内入ってすぐ左の、社務所の中からひとしきり楽しげな話声がする。
楽師さんや、神職さんがすぐそこで控えてるんだろう。手前には浅沓や草履が並んでいる。


14:00
社務所から神職さんら登場。そこで禊。

今思ったが、そう言えば崇敬者さんらは禊してなかったな…。
白テントの右に木の長椅子があって、崇敬者さんらはそこに座って神事を見守る。

も、も、もう、目の前を通り過ぎてゆく神職さ~ん。
赤の装束は宮司さんだが、そのすぐ後ろの紺の装束を着ているのは女性だ!


【大谷本廟】で舞楽を舞ったのも全員女性だった。
考えてみると、平安装束って女性でも全然似合うんだな。
360度どこから見ても美しいのに、更に性別問わずかい。最強の装束だ。
それはともかく。

全員集合。人数は少ないが、見応えはタップリだ!


はっきり言ってストーカの様である。でも惚れちゃったんだから仕方ない。
笙の奏者さんにカメラを向けまくる。すんません。だって好きなんだもん笙。
つーかこんなにはっきりと、正面から見られる機会ってないんだもん。
笙は、吹いたらすぐに水気を飛ばすために火鉢に当てる。超デリケートな楽器なのだ!


この人すげーよ! 笙も吹けば鉦鼓も叩くよ!(って、楽師なら兼任は当たり前なんだが)

てか撮り過ぎな自分に若干引き気味。

楽師3人さんだってちゃんと撮ったから。

でも真ん中の人(篳篥と太鼓兼任)は、太鼓で姿が見えないし、
右の龍笛の人は…かなり咳き込んでいたし(大丈夫かなあ)
自然と笙の人に目が行くのっ!


ここの神事は凄い、と思う理由は色々あるが、最たるものがこれ!
御扉(みとびら)の開閉を、見ることが出来る…。そしてそこに供えられた神饌も。

御扉というのは、神様がまします場所であるから、人間が見ちゃいけない(ことになっている)
開閉出来るのは宮司さんだけだ。しかも、神事の時のみ(多分)
で、普通の神社は、本殿は拝殿の壁によって覆われているから御扉を見ようとしてもそうそう見られるもんじゃない。
でもここは、厳密に言えばここの外宮は、開けた場所に建っていて更に塀が低いから、見えちゃうのだ…。
いいんだろうか…。ドキドキしながら、開閉の様子を見ちゃった。
いけないですよ、頭を下げてないといけないですよホントは。でも好奇心には勝てないよ…。


一通りの神事を行い、最後に玉串の奉奠。
少ないとは言え、崇敬者さんひとりひとり全員が本殿で玉串をお供えする。
列が出来ちゃってなんか面白い。

家族でも、お母さんお父さん姉ちゃん弟、全員ひとりずつお供えする。
こういう場には珍しい、10代の女の子や男の子も居て、すげーその年で玉串の供え方知っているの?
京都だよなあ、やっぱり…。玉串奉奠の仕方って、教養のひとつなんかいな?

ちなみに。
見学者は少数でまばら。

だから割と好きなように見られるし、写真も撮れる。いいぞ、ここは。
ガイドブックには載っていないような神社で、しかも急な坂を幾つも越えないといけないから、
観光客がそんなに多くないんだと思う。でも絶対名所だ。紅葉の時季は穴場だと思う。


神事は45分間ほどだった。
舞の奉納などもないが、至近距離さで言えば今まで見て来た各所の神事祭事の中でもかなりトップ。
派手さはないがじっくり見たい人におススメだ!


や~、今日は3つも回っちゃったよ。








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