モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

10月10日(後)

2010年10月10日 | 10月
大祭(夜渡神事)…【粟田神社】
神仏習合の象徴的な神事、という情報を耳にして勇んで赴く。
この神社を訪れるのは初めて。
祇園や、【知恩院】【青蓮院】からもとても近い場所にあるのに足が向かなかった理由は、
地図を見るとなんか凄く坂を登りそうだったから…。
それは間違っていなかったが、一度は来てみておくべきだった。
とにかく、私は自転車であちこち巡っているので、駐輪場があるかどうかがネックなのだ。
ここはね、ちゃんとありました。
神社までは多少の坂はあるが、そこを越えて鳥居の先の脇に置き場所がある。

鳥居から境内へは、すんげぃ坂並びに階段だが。息が切れるぞ。
息を切らして登った先の境内。
17:00着。

18:30行列が神社を出発する。
神仏習合うんたらは、出発した行列が【知恩院】前の瓜生石で行われるらしい。
それに向けて準備が万端。

舞殿には翌日の神幸祭のお神輿が鎮座。



17:45先に巡行していた、提灯や山車が戻って来た。

この急な坂を、神輿だのなんだのが登り降りするのだけでも祭りとして成立するだろう…ってぐらい凄い坂だから。


境内。巨大な松明に灯された炎。


境内の拝殿前で、玉串奉奠などの神事。待ちぼうけの参加者さん。

これらはいいか…と思い、見ずに移動。
暫く、鳥居の前で待っていたのだが一向に行列が現れないので【知恩院】へ移動。
巡行の詳しい時間が書かれたパンフが、境内にあったらしいが気付かなかった。
貰っておけばよかったなぁ…。



【知恩院】
18:20着。
ここで行われる神事が、祭りのクライマックスと言える。
行列が到着する以前、【知恩院】階段下の、ロータリ中央に瓜生石という物がある。
詳細については、【知恩院】公式サイト「知恩院の七不思議」を参照。
そこに台を置き、神饌などを供えて準備万端。ちなみに見学者も準備万端でそこそこ居る。

見学者は後にすっごい人数になるので、ちゃんと見るなら早めに来て場所取りをしましょう。
お供えの台は車道にあるが、両脇の歩道に入って見る(当然だが…)
あのですね、おススメはこれまた当然だが歩道の柵沿いね。
18:30前には柵沿いに人がズラ~リ。
私は柵のない歩道のはじっこに立ってたんだが、後から行列と共に到着した見学者達が前へ前へ出て来るから!
そこ! 見えない!! 空気読め! と、思う。そう思わないように柵にがっちりくっついてよう。


18:30
行列の到着。階段の下に松明を設置。




笛を吹き、シンバルのちっちゃいの(なんての?)を奏でる巫女はんら。
白い単に烏帽子、紫あるいは赤の袴姿。

その他、提灯や山車なども次々に到着。
供物台の前の椅子に神職さん3人が座ると、【知恩院】の門が開きお坊さんらが出て来る。
18:50
↓まぁ暗くてブレブレだが。

もうちょっと良い写真が載っているサイト「どこいこネット」をどうぞ。
今回の神事に関して、最も詳細な情報を載せてくれた、奇特なサイトさんである。ありがたや。

で、坊さんらも席に着く。人数としては坊さんの方が圧倒的に多い。8人位だったか?
手前(お寺に向かって右)に坊さん、奥(左)に神主さんが座る。おお、異様な光景だ。

日本には、神仏習合ってものが習慣化しててお寺の中に神社があるなんて当たり前の話だ。
むしろ意識しないくらいに身近。
でも、こうやってお宮さんとお坊さんが一緒の空間に居る、というのを見たことはあまりないと思う。
似ているようで全く違う、対極とも言える二者。
すっごく不思議な感じ。

主導権、と言うか主催は神社側なので、神社の作法に従って神事が進む。
すなわち神饌の供応、祝詞奏上、お祓いなど。
そう、お宮さんがお坊さんに対してお祓いをするのである!! これはねえ、中々見られるもんじゃないよ。
(久々に動画撮りました→ YOUTUBE動画1

宮司さんが祝詞を奏上した後、お坊さん全員が神饌の前でお経を唱える。

↑写真手前の緑の装束を着た人達が坊さん。その奥に鉾の山車。
一番奥で光っているのは、京都造形芸術大学の学生らが造った大燈呂(だいとうろう)
全部で7基。映っているのは左から牛頭天皇(ごずてんのう)、法然上人、出世えびす。下記参照。

そういや、お宮さんの祝詞奏上って一人だが、お坊さんって大人数で唱えたりするな。
面白い。ここで様々な比較が出来る。
外人さんに教えるのとかも、いいんじゃないか。分かり易いもの。装束とか髪型とか。


神事を終えると、御幣を持って場を清める神職さんを先頭に、坊さん、


山車、提灯などが瓜生石の周りを3回まわる。


ここら辺の動画もあります。ま~物好きな人はどーぞ。動画2

回り始めは19:20頃。終了は19:50頃。
坊さんらがお寺に戻るのを見届けて、行列はその後更に夜道を歩き、22:10神社に帰着。


綺麗だったので大燈呂を載せておこう。和紙とかで出来てるのかな?
高さ2~3m位。道中、木の葉っぱに引っ掛かったり大変そう。
山車を押しているのも学生と思われる。
牛頭天皇、天女、阿弥陀如来。


法然上人、出世えびす。

法然上人って、狐だったとかいう伝説でもあるのかしら…? とか思ったら、後ろに月を負っているのでした(笑)
狐のしっぽに見えるじゃん。

合槌稲荷。


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