モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

10月19日

2010年10月19日 | 10月
9/3~10/19   秋涼の特別展…【高台寺】
10/9~12/5   銀閣寺東求堂公開…【銀閣寺】
10/19~10/21 二十日えびす大祭…【えびす神社】
10/19        船岡大祭…【建勲神社】11:00
10/19        中祭…【平安神宮】
10/19        山蔭神社 恵比寿祭…【吉田神社】14:00

【建勲神社】→【吉田神社】→「茂庵」


船岡大祭…【建勲神社】
10:36着。

開始は11:00からとあって、早めに到着したつもりだが、舞殿前には既に多くの人が…。

↑は10:50の映像。

舞殿の左右にはテントが設置されており、その下に座れるのは崇敬者の人達。
一般の観客の為の長椅子も用意されていて、既にほぼ満席。すげ~な。

こちらが舞殿。

ここで舞楽の奉納があるらしい。

主な神事は、もちろん本殿で行われる。

だがまあ、観客として見るのが面白いのは舞殿での奉納行事だろう。
おまけに本殿近く(本殿の目の前とか)には行き難い雰囲気だった。

↓本殿から左に連なる建物。あ、楽師さんがおる! でも柵があって全然見えない。角度を変えてもほとんど見えない。


10:47
紺の直衣を着た神職さんが、観覧席周辺に蚊取り線香を置き始める(笑)
拝殿並びに本殿のある境内は、階段を上った先なので振り返るとこうして社務所を見下ろせる。

ちなみにこの本殿までたどり着くには、かなりな階段を登らなければならない。
息が切れます。
まあ「船岡山」って言われているくらいだから。
お陰で眺望は良い。

10:52
社務所前に神職さんらが並ぶ。

階段下の手水舎前に置かれた禊の一式で、手や口を清めて本殿へ入場。

女性の神職さん。司会を務める。装束が可愛いですなあ。


宮司、神職、神饌、玉串、楽師、崇敬者、見学者とお祓いをしていく。凄い回数だ。お陰で沢山撮れた。


本殿での神事は、だいたいが拝殿ごしに見るかたちになるので明瞭とは言い難い。
動き回ればその限りではないが、それもし難い雰囲気なんだよなあ。
歩きまわって位置を取るには狭いし。難しいところだ。
なんにせよ“目玉”は拝殿での舞楽なので(私にとっては)本殿での神事は拝殿の柱などの合間から頑張って見る。

献饌の儀。
司会の人が神饌の内訳を細かく解説してくれる。そういうのは珍しい。

ところで! この時、すんごいハプニングが起こってしまった。
野菜を載せた三方を手渡している時に(神職同士で、バケツリレーのようにして本殿へ運ばれる)、
載っている大根がボロッと落っこちてしまったのだ!(↑写真右、本当は大根が載ってた)
ぎゃーっ! これどうすんだろう!? って、秘かに固唾をのんでいたのだが、
さすがと言うべきが全然動じることなく神職さんらは、供物を並べてゆき、
途中で落ちた大根を本殿内側に隠し置いた。
ど、ど、どうなんだろう!? 神様にお供えするべき供物の一つを、地に落としてしまったら。
拾ってまた三方に載せるのかと思ったが、そんなことはなかったなあ。
あの大根は、最後まで隠されたままだった。
本殿内側に座っている宮司さん(↓橙の装束)からは、ずっと大根が見えていたんだろうなあ…。


その後、祝詞奏上とか一通りの神事を行い(この辺は省きます)いよいよ舞楽奉納!
と、その前に能の「敦盛」だって。
11:26
おお、そう言えばこの神社の祭神は信長さんだったな。
神社は好きだが、そこに祀られている神様とか、由来にはあまり興味がないので忘れていた。
なんだっけ、桶狭間の戦い? か何かの時、出発の前に「敦盛」をひとさし舞って出たとか…。
にん~げんごじゅうねん~(人間、人生はだいたい50年で終わるもんよ)
狂言を習っていたことがあるので、舞はまぁそこそこ好き。長くなければ。
2人の能楽師の人が舞ったが、思ったよりも格段に短い舞でほっとした!
能って、放っておくと延々やってんじゃん…(すんごく失礼な発言)
凝縮した中で、美しい所作とか動きとかを見たいタイプなんだよ、私は。


11:32
で!
舞楽です。
公式の情報によると、てかそこに載っていた写真を見ると、「陵王」を舞うもんだと思っていたから、
出て来たお嬢さん方にちょ~~びっくり。

こ、こ、「胡蝶」じゃん!
一気に興奮する。
いや、「陵王」も大好きなんだけどね、幾つか神社の奉納舞楽を見ていると、たいてい曲目は「陵王」なわけさ。
「胡蝶」はねえ、初めてですね、生で見るの。
かわいい! 超可愛い! そして装束がす~げ~~! 生で見るとまた違うなあ~。


↓見てこの後ろ姿! 羽! 固めている訳ではないので、動くとひらひら揺れる。


この時ばかりは移動したね。
いい位置を取った。真横から撮影。
神事においての奉納演舞で、注意されたい点は……。
あくまで「神様に」向けたものなので、下手すると(舞によると)ずっと後ろ姿を見るはめになる。
舞を知っていれば、それに合わせて動いて見ればいいけど、そうそう知らんからなあ。
出来るなら横からが一番無難だな。

ちなみにズームも何もしないで、舞台を撮るとこんな感じ。

これはテント席の後ろから、立って撮影。
多少かがんだりしないと、上手く撮れないわな。

10分程舞って、帰ってゆく舞手たち2人。
途中狭い場所を通って行かなければならないらしく、体を横にしてカニ歩きしてるのがまた可愛い。
羽がぶつかっちゃうからね。

並んだ後ろ姿を見てると、空に飛んでっちゃうような感じだね。


この後玉串の奉奠とかして、神事は終わる。
階段の下で、神職さんらが退場して来るのを暫く待っていたのだが――……。
これが一向に現れない。
どうも、挨拶をしているようだ。信長さんの略歴とか語ってらして……すげえ、時間かかってた。
どれくらい待ったかなあ…。20分くらい待ったかな。
もうダメだ、と振り切って帰る。もう待てん。次の用事もあるんでね。



一端帰宅し昼食をとって、【吉田神社】へ。
14:00から山蔭社という末社で神事が行われる。

山蔭神社 恵比寿祭…【吉田神社】

しかし、だっれもいね~な~。
【吉田神社】って有名で、公式サイトもまめに行事などの情報をアップしてくれて、
節分祭の時なんか、溢れんばかりの人で境内が埋めつくさせるらしいが、
神事によっては極めて閑散としている。
30分も前に到着してしまって、茫然としてしまったぜ。

13:52
本殿左の社務所から、神職さんらが出て来て禊をする。

今ではすっかり見慣れたが、最初は驚いたな。
禊をする時、後ろの人が袖の先を持ってあげている。


山蔭社は、本殿のある場所から右の砂利道の坂を少し登った先にある、小さな末社。
どうも料理関係の神様を祀っているらしい。
「○○料理会」とか、京都市内はもちろん旭川とか東京とか、各地の食品関係会社の名前が刻まれていた。

14:04
山蔭社に神職さん並びに崇敬者の方々が入って来ました…。

えー、無関係の見学者はわたくしたった独り。寂しいです。そして浮いてます私。
たまに通りかかった近所の人とか、凄い勢いで坂を下りてゆく自転車に乗った人とかが、
「おや何かやってる」って振り返るぐらいで、最初から最後まで見ていたのは私だけ…。
寂しい。てかむしろ関係者の人達からすると怪しい。
5月に生間流の包丁式が行われた時の、見学者の数は凄かったんだがなあ。

まあ、地味な神事ではあった。
雅楽も一切なしだったし。


関係者の内の一人が、公式なカメラマンであるらしく、その人と私以外カメラを構える人間がいないもんだから、
まあじっくりたっぷり見ることが出来たわ。
割と開けた所に社があるから、人がいなければ全貌が見渡せるし。
がっつりお祓いの様子も見れちゃった。


献饌のようすも。

あれ? と今更ながらに思ったが、そういや「開扉の儀」がなかった。
神様の依り代がある、社の戸を開ける儀式だ。
更にあれ? と思ってよく見たら、もう開いてんじゃん。

ちょっとね、ビックリした。
神事が始まる20分前には、錠は下ろされていたから。
↓の戸が開くと、↑のようになる。どちらにしろ戸や几帳に覆われて寄り代は見えないが。


関係者さん一人ずつ玉串を奉奠して、一通りの神事が終わる。

退場してゆくみなさん。


そうか…。これで終わりか…。確かに見学者はいないはずだ。
先の【建勲神社】のように、遠くからわざわざ見に来るような行事でもないが、
ほぼ何にも遮られずに神事が見られるってのはね、珍しい。
「これが基本的な神事です」と学ぶのにふさわしい。
そう感じたのは、【梨木神社】での例大祭だった。
あれも極めて基本的な神事のみの祭礼だったが、壁に覆われた中での神事なので詳しく見るのに苦労した。
その点この山蔭社はいいぞ。ひとっつも壁がないから。


ちょっとあっけなくて寂しかったので、この神社のある吉田山の、ほぼ頂上に建つ喫茶店へ行く。
「茂庵」というお店。『るるぶ』にも載っている。
初めて来たが、すんごく趣きのある建物で、ちょー良い。

一階は貸しギャラリィなのかなあ? お店は二階。しかも一階の玄関で靴を脱ぐ!!! 驚きだ。
ここまで来るまでの道のりは軽く山道なので、靴下に穴が空いてないか確認してから行きましょう(笑)

店内、狭いは狭いが、雰囲気いい。
カップルちゃん、友達同士、ひとりきり、どれもありだがみんな静か!
しゃべっている人ももちろんいるし、それは構わないんだけど、チェーン店のカフェとはまた違うなあ。
本当に、ゆったり…のんびり…とコーヒーを飲める店だ。
ひとり用に、窓際にカウンタ席がある。
窓からは京都の西の山や街が見下ろせる。すげえ景観。
今日は多少雲が多かったから、霞んでしまったな。

そう言えば先だっての五山送り火の時、「夜間営業してます」みたいなことが書かれていたが、席に座ってみて納得!
窓から「大」の字が見えるんだわ! これは凄い。特等席だ。
どうやってこの素晴らしい一級席を確保するのかは不明…。

喫茶店で、ランチメニュもある。
それほどお腹も減ってなかったし、ケーキセットを頼む。
飲み物は幾つか選べるが、愛読書である京都案内の本には「ゆずジュース」がおススメとあったのでそれをチョイス。
ケーキはシフォンケーキ。栗だったっけかな。

ホイップクリームをつけて召し上がれ。
ゆずジュースは普通だった! 今度からはコーヒーにするわ!

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