大阪のまちづくりぶろぐ

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小学校での環境教育学習を行いました

2012年02月07日 | まちづくり活動情報
環境にやさしい交通をすすめるプロジェクトみなとでは、港区にある八幡屋小学校の5年生(41名)を対象に、環境教育学習として買い物ゲームを行いました。

(環境教育学習の様子)


この買い物ゲームは、お店で売られている食材も産地からの輸送により環境負荷がかかっていること、買い物に行く際も交通手段によっては多くのCO2を排出していることを学び、日常生活と環境問題の関係について考えてもらうことを目的としています。

授業は次の様な手順で進行しました。

はじめに5~6人の6つのグループに分かれ、夕食のメニューと買い物に行く際の交通手段を決めた後、予め用意された食材カードの中から使用する食材を選びます。

(食材選びの様子)


その後、食材ごとに設定されたフードマイレージ(※)の大きさにもとづいて、購入した食材が食卓に運ばれてくるまでに排出されるCO2量を計算するとともに、買い物に行くときの移動によるCO2排出量と合わせて、各グループの買い物によるCO2排出量を計算しました。
※フードマイレージとは
食べ物が生産地から消費される食卓まで輸送される際の環境負荷のことで、「距離×重さ」で表される。

そして、グループごとのCO2排出量を発表し合ったあと、他のグループとの違いを比べながら、自分たちのグループの買い物がどうだったのかについて話し合いを行いました。

(発表の様子)


子どもたちからは、
・クルマだけでもこんなにCO2などがでていることがわかった。
・今度から近いところは自転車でいく。
・おんなじ食材でも近いところのほうがCO2がいっぱいでないことがわかった。
・よく考えて食材をかうとCO2がすごくへることにびっくりした。
などといった感想を聞くことができ、買い物に行く時には自家用車を使うのではなく、バスや電車などの公共交通機関を利用したり、近くなら徒歩や自転車を使ったりすることでCO2排出量を減らすことができること、産地が近い食材を選ぶことでフードマイレージを減らすことができることに気付いたようでした。

授業終了後におこなったアンケートでは、ほとんどの子どもたちが「楽しく学習することができた」(全体の97.4%)「授業の内容がよくわかった」(全体の92.1%)と答えてくれました。また、「家族などに授業のことを話す」(全体の71%)と答えてくれた子どもたちも多くいたことから、買い物ゲームは楽しく学べるだけでなく、家庭内でも生活行動と環境問題の関係について、考えるきっかけになることがわかりました。

アンケートを読んでいると、感想の中に「安くてフードマイレージが多い物を買ってお金を貯めるのと、高くてフードマイレージが少ない物を買って環境にやさしいのでは、どちらが良いのだろう?お金も貯めたいし、フードマイレージも少なくしたいし…。」といった内容のものがありました。子どもらしい素直な感想であるとともに、とても難しい問題だと思います。
答えは人によって違うかもしれませんが、私は、「出来る範囲で、出来ることをやる」のが大切ではないかと思います。少しでも多くの方々が周りの環境を良くしようと心掛けることにより、住みやすい環境の実現へとつながります。

環境にやさしい行動は、まちづくりの第一歩です。みなさんもできることから始めてみてください。

なお、買い物ゲームの詳細については、過去に紹介しているので、詳細については下記をご覧ください。
「フードマイレージを学ぶための買い物ゲームの紹介」


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