スタッフのつぶやき

CIL東大和のスタッフが徒然なる日常をつぶやきます。時にズバっと斬りこみます!

忘れちゃいけないもの

2015-06-29 19:32:42 | インポート
eです。

6月24日~26日まで、仙台でJIL総会が開催され、参加してきました。

私、実は3.11の後、被災地を訪れたことがないのです。

原発もちゃんと見ておきたい。
津波跡地もちゃんと見ておきたい。

今回のJIL総会のカリキュラムの中で、
呼吸器ユーザーの地域生活を社会に広めるために作った
映画「風はいきよという」の完成上映会も組まれていたことから、
監督の宍戸さんも一緒に仙台入りしました。

宍戸さんは、宮城出身で、震災の跡地で撮影もしていたことから、
現地のことならなんでも知っています。

私が、被災地を見たいー…と呟いていたら、
「案内しましょうか?ぜひちゃんと見ておいてほしいです。
 僕、運転しますから。」
と申し出てくださったので、
CIL東大和組みんなで被災地ツアーに出かけることに。

レンタカーに乗り込み仙台出発。

相馬のサービスエリアでアイス食べて気合注入。


ツアーには、ガイガーカウンターを持って行きました。
仙台では、0.04マイクロシーベルトくらい。
南相馬辺りから徐々に数値が上がり始め、0.1くらい。

人が住めない原発周辺の双葉町に入ると、
急激に数値が上がり、3~5マイクロシーベルトに。
カウンターのアラーム鳴りっぱなしです。


原発近くの大熊町に入ると、
カウンターもどんどん上がる。


そして、原発ギリギリまで近づいて、その距離1.5km。
「ようこそ」とか、ふざけんなよ。


ちなみに、看板の裏面はこんな。
「出会いに感謝」とか、よく言えるよ。


警備員に止められた場所では、9マイクロシーベルト。


閉めきった車の中にいてこの数値なので、
きっと外に出たら20マイクロシーベルトくらいになるのでしょう。
仙台の、500倍の放射性物質が飛び交っているということ。

外にいる警備員さん達、大丈夫なのかなぁ。

そんな中、福島第一原発の煙突は静かにたたずみ、
汚染物質を吐き出し続けていました。


あの圧倒感というか、威圧感というか…。

同時に、原発の煙突達が、淋しそうにも見えました。

好きで汚染物質撒き散らしている訳じゃない。
止めたくても暴走を止められない。

誰も助けられないのは、原発も同じ。

原発という建築物自体も、被害者のように感じたのです。

帰りに、南相馬の小高の海岸で、津波跡地も見てきました。


海の、あんな傍に家があったら、逃げようもない。

基礎だけが残った家、
1階が抜け落ちた家、
壁や窓側なくなり柱ばかりになった家…。




津波でさら地になったその場所は、
今の季節、草が青々と茂っていて、草原のように見えるのですが、
その中にぽつりぽつりと崩れた家が残された風景は、
余計に悲壮感を引き立てていました。


周辺の双葉町、大熊町は廃虚と化し、
ボロボロの錆びた建物達だけが取り残され、
通り過ぎる車に乗っているのは、マスク姿の作業員ばかり。

時折広がる平地には、
除染した後の廃棄物でいっぱいになった黒々としたビニール袋が、
行き場もなく山と積まれ、放置されていました。


なんか、除染のゴミの山と廃虚の街を見て、
政府にとっては、フクシマは、
とっくに過去のこととして片付けられてるんだなぁ…と思いました。

臭いものにはフタをする、というか、
めんどくさいものは見なかったことにする、
という日本の文化が象徴されているのです。

さらにはオリンピックなんか招致して、
いかにも「日本は回復しました!悲劇を乗り切った!」
みたいなパフォーマンスで、
ただでさえ人々の記憶から消えかけているフクシマを、
完全に消し切るつもりでいる。

「原子力明るい未来のエネルギー」


「看板撤廃絶対反対。負の遺産として残すべき」


めんどくさいものにはフタをされる感じ。
障害者問題も同じだなぁ。

原発問題も、沖縄問題も、障害者問題も、根本は一緒。

あらためて、そんなことをしみじみ実感できました。

一日中運転して、被災地ツアーに協力してくれた宍戸さんに感謝。

貴重な体験でした。

追記。

被災地ツアーの翌日、喉がチクチクして、
なんか、喉の奥の柔らかい部分から、血の味がするのです。
「風邪かな?やだなー。」と思いましたが、
後日、宍戸さんから
「それ、低線量被爆の症状のひとつです。
 僕も、被災地撮影とかした後、喉が痛くなります。
 風邪の初期症状っぽいやつです。」
と言われ。

(°□°;

「セシウムが、埃とかとくっついて粘膜に付着すると、
 粘膜の組織をただれさせるらしいです。
 5シーベルトとか、高線量被爆だと、死んじゃったりしますが、
 低線量被爆って、そういう感じなんですよね。
 個人差有りますけど。」

(°□°;
(°□°;

「でも、翌日には治ったよ!?」
「そうです、離れていれば、すぐ治るんですよ。 
 だから、子どもの保養期間とか、重要なんですよね。」

はー・・・。



東大和障害福祉ネットワーク総会&市民学習会」

2015-06-25 15:01:40 | インポート

第1部 東大和障害福祉ネットワーク総会
 
市内の23の障害福祉団体で構成されたいる東大和障害福祉ネットワーク!
立ち上げ当初から9年、代表としてひた走り続けてきた海老原さん、
6/23の総会を持って役員を下りることとなり、今後は自立生活センター・東大和という
一構成団体のスタッフとして支えていくと挨拶されました。
そして、2015年度は CILからは  副代表に田渕さん、
役員に佐藤さん、監査に小林さん、相談役に海老原さん
と4名もネットワークに加わり ました

                 

  更に市の障害福祉をより良くするために、盛り上げていけると思います!


第2部は市民学習会
     【災害時ボランティアセンターについて知ろう!】


   東大和市災害ボランティアセンターってなに?
   〇災害発生後、ボランティア活動の拠点として設置され、ボランティアの調整等を行ったりする。
    → 設置場所はハミングホール (場合によっては社会福祉協議会)

 
   〇ボランティアは家の片づけ、土砂のかき出し等
    (災害の種類や状況に応じた活動をする。)

  もしもの時に備えて 試行錯誤しながらでも訓練等を重ねつつ役立つものになれたらいいですね!


  YUMI


おにぎり

2015-06-22 19:23:41 | インポート
eです。

お向かいに、不動産屋さんがあり、
そこに、女社長のTさんがいます。

ニューヨーク仕込みのストレートな物言いで、
裏表なく、思ったことは、いいことも悪いことも、
遠慮なくいう、スッキリしたおばちゃん。

うちの事務所の不動産屋さんという訳ではありませんが、
ご近所(目の前)という事で、1日5回くらい遊びに来ます。

朝(うちらの)出欠確認に、
お弁当持ってお昼ご飯を食べに、
鉛筆削りを借りに、
1万円札の両替に、
「どこどこの物件が売れた」と報告に、
「今日暇なのよー」とお茶飲みに、
「このお菓子、美味しいのよ、食べてみて!」と差入れに、
「このお菓子、美味しくないから貰ってくれない?」と押し付けに、
「まだ仕事してんの?帰るわよ」と促しに・・・。

最近は、お昼の時に、
私たちがどのフォークや箸を使うか、
食器の位置はどこがいいか、
どれくらいのサイズが食べやすいか、
どのくらいの量が食べきれるのか、
まで把握し始めています。

とにかくものすごい勢いで、
この事務所を(私たちを?)愛してやまない。

そんなTさんの愛の表現には様々あるが、
そのひとつがおにぎり。

ええ、函館仕込みのグルメな舌の
厳しい審査を通過した食材しか使わないTさん。

どこだかの農家からの直送なお米と、
函館の漁港から仕入れる美味しい鮭で、
ふっくらふんわり握ってくれるそのおにぎりは、
まことに絶品!

「あぁた・・・何よ、その身体!骨と皮じゃない可哀想に!
お米を食べなさい、お米を!」

と言って、絶品おにぎりを20個くらい作って来てくれる(笑)

「わーい!うまーーーっ!!」

と、みんなでTさん握り飯に群がる。

時々、外回りからへとへとになって帰ってきたときに、
事務所の机の上にTさんおにぎりが残っていたりなんかしたら、
1日の疲れが吹っ飛びます。

Tさん、これからもおにぎりをよろしくお願いします。
今度はタラコで・・・w


映画『あん』鑑賞会

2015-06-11 11:16:04 | インポート
  第1回 おでかけプログラム 
   映画『あん』鑑賞会に行ってみました。

  CIL東大和の事務所、昔はよくおでかけ(ILP)していたみたいですが、私がスタッフになってからは???
  久しぶりのお出かけプログラムみたいです
  
  映画『あん』、観ましたか?
  東村山には、国立ハンセン病資料館の有る【全生園】というのがあるのですが、
  私、東村山住人でありながら足を踏み入れたことが無くて・・・
  映画の撮影にも全生園ほか東村山市内各所でロケーションが行われていたそうで
  慣れ親しんだ市内の風景が、スクリーンの中でどのように切り取られているのか。
  これは是非とも映画館で確かめねば~
  ましてや市民だけの特別優待のチラシまで家のポストに配布されていたものですから

  な~んて思っていた矢先に所長から おでかけプログラム[映画鑑賞会]の提案があり
  わ~い、是非是非~   と言った運びとなり
  提案有ってからわずかな声掛けしか出来ない中、スタッフ以外にも
  利用者さん2人
  アテの方も興味を寄せてくてたものの、「残念、その日は派遣が・・・」と言う感じで
  参加者8名で観て来ました。

   あらすじ~       
  「どら春」と言うどら焼き屋の店長と、その店の常連である中学生ワカナの所へ
  店の求人募集の張り紙を見て現れた徳江。
  徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、どら焼きの粒あん作りを任されることに!
  みるみるお店は繁盛。
  しかし元ハンセン病患者であるといった心無い噂が客足を止め、「どら春」を去ることに・・・
  

  どら焼き屋の店主は徳江と出会うまで どら焼きの皮は店で焼、あんは既製品であった!
  そのことに気付いた徳江は、どら焼きは「あん」でしょう!店長さんがっかりだわ! と投げかける。
  そして、小豆を丁寧にじっくり時間をかけて煮ながら「がんっばれ」と小豆に声かけするシーン
  そんなやり取りの中に込められたメッセージは 外見ではなく中身でしょ!と訴えている様
  風に耳を傾け、月明かりに問い掛けられる徳江の生き方は 店主やワカナにも影響を与えていく

  とてもメッセージ性の多い 色々なことにを気付かせてくれる映画でありました。

是非お勧めしますので、見に行ってみてください。

次回、おでかけプログラムは・・・
ハンセン病資料館見学ツアー
皆さんで見に行きましょう~  日程等はまたお知らせしますね~

YUMI




カメにも負けず・・・

2015-06-05 16:09:03 | インポート
eです。

事務所の近所に、保育園があります。

とある朝、普段とはお散歩ルートが違ったのか、
いつもは見かけないちびっこ保育園児たちが、
事務所の前をぞーろぞろと連なって、
歩いているではありませんか。

事務所の前には、ちょうど亀のトコマツが甲羅干し中。

「子どもたちに見せちゃるか・・・」

と、水槽から外にポイ。

トコマツもなかなかどうして、空気を読む奴なので、
ちびっこ達の方に向かってまっしぐら。
(結構足早いのよ、亀って)

自分たちにめがけて突き進んでくる
ちびガメラを見たちびっこたちは大パニック(笑)

放心状態で立ちすくむ子有り、
泣きそうになって後ずさりする子有り、
先生の陰に隠れつつも、興味津々な子有り。

トコマツは、結構空気を読む奴なので、
ちびっこ達の50cm手前で停止。
ちびっこたちをニヤッと見つめる。
(つぶらなおメメしてるのよ、亀って)

ちびっこ達のフリーズが解けないので、
スタッフが亀の背中をなでて、
「触れるよ、大丈夫だよ(笑)」
とモデルを見せると、
ちびっこ達、魔法が解けたように、
「わ~!(°▽°)」と亀に群がる。

さすがのトコマツも、360度からのなでなで攻撃に
ちょっとだけたじろぐ。
でも、めげずに尻尾を振って(たかどうかは定かでないが)
ちびっこ達に愛想ふりまく。

5分ほど戯れた頃、
「トコ、帰っておいで」と呼ぶと、
ちゃんと事務所に向って踵を返し、帰ってくるトコマツを、
今度は、称賛の顔で見送るちびっこ達。

恐怖から称賛に覆るまでにかかった時間。
10分。

やるな、トコマツ。

うちらも社会の障害者観を覆すため、
亀に負けずとがんばらんと。

亀におしえられた、そんな一日。