オットボック3R60の膝継手カバー
さて。
ブログを読んでいただいている方はご存知の通り、このところ連日私が苦しんでいる膝継手カバーの件。
これ。説明するとすこし複雑です。
やってみますね。
まず。
小児用トータルニーとの比較。
というか、簡単にいうと見た目的な問題点。
膝継手を伸展させた際に、前側に不自然な凹みができてしまう。
これが膝継手固有の問題。
これに加えて、今回は。
立膝姿勢を安定して確保するために、ソケット最下部の後ろ側に膝が曲がりすぎないようなストッパーを工夫していただいてます。
これがまた、優れもの。
なんと、偶然にも立膝姿勢でバウンシング機構を使える。これ、結構すごい偶然です。
それでね。この工夫をしたから出てきた問題がもう一つ。
膝継手を伸展させた際に、後ろ側にも不自然な凹みができてしまう。
先ほどのものも含めて考えると、どうやって凹みを解消するか、難しいとは考えていました。
それでね。
仮義足の試行の時にも、まだ完成していないし外装なしで試していて。完成義足の際には、そこまで気がつけなくて。
残念の極みなんだけれど。
自宅に戻り履き始めて、いろんな人に膝継手の伸展時の凹みを指摘されまして。
特にその筆頭が妻でして。
さすがに娘が悲しみまして。
なんとか直せないからということになっています。
妻が言うには、先ほどから上がっている問題点とは別に、「そもそもカバーの横幅が広すぎて、今までに比べて足が太くなりすぎ」という問題も指摘されました。
それでね。
そう言われてもさ。
カバーを作るのが大変なのは、身に染みてわかっていてさ。要望だけ伝えても義肢装具士さんも困ってしまう。「無理だ」と言われてしまうかもしれない。
だからさ。自分で作ってみようと考える。
幼児の頃から捨てていない娘の義足。もちろんカバー類も捨てていない。今回はこれらが役に立つ。廃物を組み合わせて試作品を作ることができた。
解説は難しいな。
写真を見て欲しい。
まずは横幅。昔の膝継手カバーを使い、横幅を細く仕上げ、二つのカバーをつなぎ合わせた。上から見ると前後側の直径が長い楕円形。こうすると見た目がかなり変わる。
次は前側。これはそんなに改造でもない。いろいろ試行錯誤したけれど、やはりこれしかなくて。
初めから想定して作っていただいている、伸縮性のある布を使い工夫。
ちょうど伸展した際に、前側の布がピンと張るように。しかも張りすぎてテンションがかかりすぎないように。絶妙な場所を探さなきゃいけない。意外に難しい。